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松島海岸に到着した芭蕉達は、海岸に面した久之助の旅籠に入り、一休みした後、荷物を旅籠に預けて松島観光に出かけた。<br />(奥の細道に記載は10日の夜松島に宿泊し、翌11日に瑞巌寺を訪れたようになっているが、曾良日記では塩釜からの遊覧船は9日昼過ぎ松島に着き、その日の午後にかけて瑞巌寺を手はじめに松島観光を終え、10日の朝から石巻きに向かっている。)<br /><br />最初に訪れたのが旅籠からもほど近く、杉並木の美しい参道が伸びる伊達家の瑞巌寺。<br /><br />芭蕉は、瑞巌寺は(鎌倉時代に)”真鍋の平四朗(法身性西和尚)が出家して開山し、その後雲居禅士の徳化で大伽藍になった”と記している。<br /><br />しかし、瑞巌寺発行の案内書を観ると、”戦国時代に衰えを見せた瑞巌寺を、大伽藍に再興したのは伊達政宗で、再興後「瑞巌円福寺」と称し伊達家の菩提寺とした”。<br /><br />その後正宗の遺言で招いた雲居禅士が円通院などを新たに造営し、奥羽の大禅刹となったとある。<br /><br />仙台同様ここでも芭蕉の正宗を無視する態度が見え興味深い。<br /><br />その大伽藍の本堂は平成20年来の大改修中で、完成予定は平成30年。<br /><br />我々は瑞巌寺の山門を潜り、見事な杉並木の参道を左に外れ、僧たちの修行の場(法身屈)の石窟跡群を巡り、特設拝観ルートを辿って、工事幕の前に置かれた本堂などの写真で大伽藍を偲び、国宝の庫裏の屋根部分だけを眺める。<br /><br />しかしガイドさんの説明によると、大改修中のお陰で、大書院に安置されている通常は拝観できない御本尊、大位牌や、境内の右手の、修行道場の奥の杜の中に佇む、お墓というには華やかで美しい、御神輿のような陽徳院(正宗の正妻愛姫)御霊屋が特別に公開されていた。<br /><br />いずれも禁写真撮影。<br /><br />大伽藍の拝観できなかった部分を休憩所のビデオで眺める。<br /><br />私は幸い改修工事着工前の2008年瑞巌寺本堂を訪れている。<br /><br />その際に撮影した本堂の外観の写真が下記にUPしてあります。<br />ご関心のある方はご覧ください。<br /><br />みちのく一人旅Ⅰ-26伊達家の菩提寺・瑞巌寺(ズイガン)<br />http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10297597/<br /><br />山門からの杉並の参道のず~と奥に、3.11の津波の到達点のマークがあった。<br /><br />指摘されて気きが付くと、杉林のかなりの本数の数の杉の木の幹に赤いテープが巻かれている。<br /><br />塩水で犯され、枯れて伐採を宣告された杉木達。<br />

奥の細道を訪ねて第9回⑧伊達家の菩提寺・瑞巌寺 in 松島

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2012/06/14 - 2012/06/14

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WT信

WT信さん

松島海岸に到着した芭蕉達は、海岸に面した久之助の旅籠に入り、一休みした後、荷物を旅籠に預けて松島観光に出かけた。
(奥の細道に記載は10日の夜松島に宿泊し、翌11日に瑞巌寺を訪れたようになっているが、曾良日記では塩釜からの遊覧船は9日昼過ぎ松島に着き、その日の午後にかけて瑞巌寺を手はじめに松島観光を終え、10日の朝から石巻きに向かっている。)

最初に訪れたのが旅籠からもほど近く、杉並木の美しい参道が伸びる伊達家の瑞巌寺。

芭蕉は、瑞巌寺は(鎌倉時代に)”真鍋の平四朗(法身性西和尚)が出家して開山し、その後雲居禅士の徳化で大伽藍になった”と記している。

しかし、瑞巌寺発行の案内書を観ると、”戦国時代に衰えを見せた瑞巌寺を、大伽藍に再興したのは伊達政宗で、再興後「瑞巌円福寺」と称し伊達家の菩提寺とした”。

その後正宗の遺言で招いた雲居禅士が円通院などを新たに造営し、奥羽の大禅刹となったとある。

仙台同様ここでも芭蕉の正宗を無視する態度が見え興味深い。

その大伽藍の本堂は平成20年来の大改修中で、完成予定は平成30年。

我々は瑞巌寺の山門を潜り、見事な杉並木の参道を左に外れ、僧たちの修行の場(法身屈)の石窟跡群を巡り、特設拝観ルートを辿って、工事幕の前に置かれた本堂などの写真で大伽藍を偲び、国宝の庫裏の屋根部分だけを眺める。

しかしガイドさんの説明によると、大改修中のお陰で、大書院に安置されている通常は拝観できない御本尊、大位牌や、境内の右手の、修行道場の奥の杜の中に佇む、お墓というには華やかで美しい、御神輿のような陽徳院(正宗の正妻愛姫)御霊屋が特別に公開されていた。

いずれも禁写真撮影。

大伽藍の拝観できなかった部分を休憩所のビデオで眺める。

私は幸い改修工事着工前の2008年瑞巌寺本堂を訪れている。

その際に撮影した本堂の外観の写真が下記にUPしてあります。
ご関心のある方はご覧ください。

みちのく一人旅Ⅰ-26伊達家の菩提寺・瑞巌寺(ズイガン)
http://4travel.jp/traveler/shintch/album/10297597/

山門からの杉並の参道のず~と奥に、3.11の津波の到達点のマークがあった。

指摘されて気きが付くと、杉林のかなりの本数の数の杉の木の幹に赤いテープが巻かれている。

塩水で犯され、枯れて伐採を宣告された杉木達。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス 新幹線 JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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