2010年　四大縣政府と鹿谷　01　台北縣政府と天津飯店

2010/07/13 - 2010/07/18

　地元の市民講座で一緒に中国語を習っているＮさんが「７月12日から一人で台湾に行くの」と言うので、それに合わせて私も行くことに。仕事の関係で12日出発は無理だったので一日遅れで追っかけることになりました。現地は２日間ご一緒します。
　Ｎさんは台湾３回目。今回はお茶を楽しむのが主な目的だそうです。

　私はというと、前回から始めた縣政府撮影においてこの年重大な事件が発生。なんと、台北、台中、台南、高雄の四大縣がこの年末で直轄市になることが決まり、今年撮影しておかないとこの４つの縣政府は二度と撮影出来なくなってしまうのです。そういうわけで、Ｎさんと別行動の時間はこの四大縣政府撮影に勤しむことにしました。

旅程は
７月13日（火）　中部空港（17：15）発ＣＸ便で桃園空港へ
　　　　　　台北　天津飯店にてＮさんと合流　台北泊
　　14日（水）　板橋にて台北縣政府撮影
　　　　　　午後はＮさんと鶯歌へ　台北泊
　　15日（木）　台鉄で台中へ　員林客運で鹿谷へ
　　　　　　鹿谷泊
　　16日（金）　鹿谷・竹山観光後台中へ
　　　　　　Ｎさんは台北へ　私は台中縣政府撮影へ
　　　　　　台中泊
　　17日（土）　高雄縣政府、台南縣政府撮影
　　　　　　午後は關仔嶺温泉へ　台中泊
　　18日（日）　桃園空港（11：55）発ＣＸ便で中部空港へ

エリア 新北(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　初日の台北到着は20時頃。
　ホテルへ行く前にコンビニで殺虫剤を購入しました。前回宜蘭でホテルの部屋に虫（Ｇ）が出たので。
　天津飯店にチェックインし、前日から同ホテルに滞在しているＮさんに会いに行きました。Ｎさんはすでに何軒も茶葉店を巡ったり、茶芸館に行ったりしたそうです。計画では明日二人で猫空に行ってお茶三昧することになっていましたが、Ｎさん、お茶に少々食傷気味。相談の結果、鶯歌で茶器を見ることにしました。あさっては凍頂烏龍茶の故郷「鹿谷」へ行くので、またお茶三昧になりそうだしね。

　天津飯店。
　シングル一泊1,200元。メール（日本語）で予約でき、現地払い。日本人客が多くフロントでは日本語可でした。

テエン チン ホテル ホテル

　いつもはホテル予約サイトで探すのですが今回はＮさんからの情報でここにしました。彼女はガイドブックで探したそうです。

　私の部屋はこんなかんじ。冷蔵庫、ポット、ドライヤーなど備品、シャンプーなどのアメニティ類も一通りありました。バスタブもあるし、テレビはもちろんＮＨＫ可です。
　数階上にあったＮさんの部屋（同料金）にも行きましたが、そちらは雰囲気がかなり違いました。壁がパステルカラーで窓も大きく、バスルームの設備も新しいもの。彼女はかなり早めに予約していたので、改装した部屋を確保できたのでしょう。私は出発ギリギリに予約しました…。
　台北駅まで徒歩20分ほど、捷運中山駅へは10分程度。交通至便とまではいえませんが、静かで平和そうな界隈でした。

　二日目、午前中は別行動です。
　朝ごはんを買って林森公園にやってきました。

林森公園 康楽公園 広場・公園

　林森公園には岳飛の像があるんですね。

　南京林森路口バス停。
　台北縣の縣政府所在地は台北市ではありません。台北市、台中市、台南市、高雄市はみな「直轄市」という行政区分。台湾の直轄市は縣と同等なのでその一部とはみなされず、台北縣なら板橋市、台中は豊原市、台南は新営市、高雄は鳳山市と、縣名とは別の市に縣政府があったのです。
　このバス停からバスに乗って、台北縣政府がある板橋市（現新北市板橋区）に向かいます。

　乗ったのは307路のバス。
　バスは地上をゆっくり走るので車窓観光が楽しめていいです。台北はバスの路線数、本数とも多いし、タクシーがいくらでもいるので乗り間違えてもなんとかなるので心強いし。

　縣政府最寄りのバス停は次の板橋公車站なのですが、先走って降車ボタンを押してしまったので追風広場というバス停で仕方なく降車。すぐ後ろが板橋のオフィス街です。平日朝のオフィス街なのですが、外と人々はのんびりしていて、公園を散歩している人もいます。南京林森路口から35分くらいでした。

　板橋公車站まで歩いてきました。都会的なバスターミナルです。

　地方都市のバスターミナルとは違っていて新鮮。

　公車站の地下が捷運板橋駅。縣政府への案内表示があったので、それに従って歩いて行きます。

　台北縣政府到着。
　タイトル写真とは別の角度から撮ったもの。

　現在は新北市政府（直轄市は公所とは言わず政府を使うようですね）になっています。当時は台北縣板橋市でしたが、現在は新北市板橋区。

　さすが台北縣。30階を超える高層ビルで建物のデザインも都会的です。
　展望階があるのでそこへ行きたいのですが、現在7：30。ちょっと早すぎるので先に周辺を散策することに。

　縣政府の前にある縣民広場。
　駅から縣政府は直結ではありませんが、この公園に地下道の出口があります。そこから職員さんたちが続々と庁舎に向かう姿が見えました。日陰ではダンスを楽しむ女性のグループもいました。

　台中、台南、高雄縣は直轄市の「台中市」「台南市」「高雄市」に吸収合併されてしまうのですが、台北縣だけは既存の台北市とは別に、縣だった行政区が独自に「新北市」になるのです。そのせいなのか、台北縣政府はお祝いムードでした。

　８時になったので縣政府の中に入ってみました。この時間はまだ職員さんしか入れてもらえないのではと思ったのですが、もう窓口も開いているし人もたくさんいるんです。台湾の行政機関は服務開始が早いですね。

　警備員さんに展望階への行き方を聞いたら、丁寧にエレベーター乗場まで連れてきてくれ、「32階ですよ」と教えてくれました。

　台湾で買った地図本（7－11で売っている戸外生活社の黄色い冊子）には、展望階の営業は8：00からと書いてあったのですが、現地の案内板には「11：00ＡＭ～10：00ＰＭ」と書いてあります。それでも、誰に見とがめられることなく展望階に入れてしまいました。
　トイレから清掃員さんが聞いているラジオの音がするだけで、他に誰もいません。32階からの展望を独り占め。写真は南の方を見た景色。

　板橋駅の方（北西）を見たところ。眼下が縣民公園、丸い穴のようなものが地下道の出口、その向こうが板橋駅です。

　市街地の模型を発見。セルフタイマーで撮影しました。
　今回は昼間に行きましたが、夜景も美しそうです。台北１０１ほど高いと街の明かりが遠すぎるので、このくらいがちょうどよい高さではないかと…。新北市観光ＨＰでも夜景の写真が紹介されています。なんといっても無料だし、人も少なそうですよ。

　展望階のほかにも一般の人が自由に出入りできるフロアがあります。ＨＰには公共空間として紹介されていました。郵便局、銀行などのほか、理髪、クリーニング、マッサージといったちょっと意外なものまであります。縣政府は中に入りづらいところが多いのですが、ここはまるで商業ビルのようでした。
　この後は板橋界隈を少し観光します。