2012/05/09 - 2012/05/17
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kojikojiさん
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10年前にハノイを訪れた時宿泊したのはソフィテル・メトロポールの近くのザンチューというホテルでした。懐かしくてその場所へ行ってみましたがすでに無くなっていました。変わっていなかったのは市劇場の迫力のある姿、市劇場よりオペラ座と呼んだ方が通りは良いようでした。タクシーの運転手も指差して「オペラ」と呼んでいましたから。(外国人向けにでしょうが)歴史博物館は越南を西貢(サイゴン)から芽庄(ニャチャン)、会安(ホイアン)、順化(フエ)と河内(ハノイ)まで1号線を北上する中で集まってきた鉢やお皿を確認するために通った場所でもありました。骨董屋のオッチャンとのやり取りや、カード払いが出来ないので、オッチャンのバイクに乗ってホテルまでパスポートを取りに戻ったり、いろいろな事が思い出されてきました。ホアンキエム湖をタンデムのバイクで風を切って走ったこと…。当時はヘルメットの着用義務などなかったですから。博物館の建物は変わっていませんでしたが陳列ケースは綺麗になっていました。当時の雑然とした手作りっぽいキャプションなんかも味があってよかったのですが。そんな思い出に浸れるエリアの散歩です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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インドシナで食事をした後は一度メルキュールに戻って、タクシーで歴史博物館まで移動しました。ハノイ駅近くから歴史博物館まで移動して200円しないので安いものです。
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建築家エルネスト・エブラールが暑いベトナムで考案したインドシナ様式の代表的な建築です。風通しと日除けの問題をクリアしたデザインです。外装や窓枠はアールデコ調の装飾を施して、ホールや窓は八卦を表す形なのが分かります。何層にもすることにより風通しと日除けの問題をクリアしたデザインで、軒下の梁や桁は寺院の木造建築を鉄筋コンクリートで表現しています。
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イチオシ
懐かしいエントランスホールです。荷物は右手の受付裏のロッカーに預けて身軽になります。撮影は別途15,000ドンです。内部からも八卦を意識したデザインだという事が分かります。
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左手では龍をテーマにしたエキシビジョンが開かれていました。
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寺院にあったであろう柱を支える礎石のようです。2匹の龍が球を取り合っています。
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呉須の深い色が美しい瓶です。龍の彫りも素晴らしいですが、漢文がビッシリ彫られています。中国との関係が深かったことを感じさせます。フランスの植民地にならずそのまま漢字を使っていたらどうなっていたのでしょうか?などと考えてしまいます。ちょっと五代清風与平を思わせるような雰囲気です。
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沖縄のシーサーにも通じるような造形です。大らかな感じが良いですね。
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蛇のようにくねったデザインです。同じ龍でも中国とは違った感じがします。李朝期の龍の特徴は屈曲が多く、角が無くて爪は三つだそうです。
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この当時ですから作家や彫刻家が造ったのではなく、名も無い職人さんが造ったのだと思いますが素晴らしい造作力を感じます。
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他にも金工品などもありましたがあくまで個人的な好みによって写真を撮っています。
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迦陵頻伽のようです。阿弥陀経では極楽に住むと言われる鳥です。このような奇形のものは日本にはあまり伝わらなかったようですが中国などではいろいろな博物館で見掛けます。西に伝わるとギリシャ神話に出てくるハルピュイアのような形になっていくのでしょうか?
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大好きな諸星大二郎を思い出させるような造形です。
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仰山霊隠寺碑銘と始まる碑文を載せた亀?中国だと贔屓が背負っていますが越南だと亀のようなスッポンのような。
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ファッティック寺の阿弥陀如来像の複製です。中国の唐時代の様式を汲む越南最古の阿弥陀如来像だそうです。蓮座や台座に彫られた龍は先ほどの石彫のようなデザインです。 -
多分高貴な人の墓を守る石像の一部です。フエのカイディン帝廟を守る石像を思い出しました。中国でも北京の明十三陵や東清陵で見ましたが、等身大より少し小さい越南の物に親しみを感じました。
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中国の釉裏紅を模したのでしょうか?精緻を追求した中国と違った大らかさを感じる素晴らしい陶器です。
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貫入が美しい壺です。暑さと時間が無かったのであまり詳しくキャプションを読んでこなかったのが残念です。写真だけでも撮ってくればと思います。
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この辺りの青磁も中国のものを模したのでしょうか。
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以前はもっとたくさんの陶器が陳列してあった記憶があるのですが。ハノイの街中にもたくさん骨董店があって…。
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これくらいの鉢などが大体30ドルから40ドルで売っていたと思います。もちろん博物館に収まる物とは違うのでしょうが。
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こういう木彫も新しいものが市内で売っているのでいろいろ買い求めました。手近でクオリティの良いものが置いてあるのはソフィテル・メトロポールのブティックだと思います。以前旧市街で家具屋さんの大きなところがあったのですが現在はガイドブックにも載っていません。サイゴンにもインドシナと言う骨董品屋があったのですが数年前に行ったらありませんでした。彫刻と塗りの美しい家具を船便で送ったら家具本体より通関手数料の方が高かった記憶があります。
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白藤江戦勝図
呉朝ベトナム軍と南漢の戦いです。白藤江(バクダンザン)で勝利した戦いを表わした巨大な絵ですが、紅川の水の満干を利用して、打ち込んであったリムの木の杭が干潮時に軍船の航行を妨げたそうです。よく見ると木の杭が見えます。 -
吹き抜けのホールを2階に上がると八角形に合わせて石像が陳列されています。カンボジアでも博物館に行く予定ですが撮影は禁止なのでここで撮っておきます。これはシヴァ神像。ヒンドゥー今日で重要な三神のうちの一つです。後はビシュヌ神とブラフマーです。
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獅子像は日本で言う狛犬のようなものでしょうか。ポーズがとてもユーモラスです。元々はどんなところに置かれていたのかと思ってしまいます。
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非常に良い状態で残されています。
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ガルーダがナーガを食べているのは蛇族とは敵対関係にあることを意味しているのだと思います。
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元々はチャンパの遺跡にあったもののようです。
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この後に行くアンコールを期待させるような気持ちになりました。
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ガルーダを見るとアンコール・トムの象のテラスやライ王のテラスへ気持ちは馳せます。
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人間のような立姿の獅子像。
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精緻な彫刻にため息が出ます。インドを起源とするヒンドゥー教や仏教など宗教の広がりに伴い意匠やその加工技術などもアジア全体へ広がっていったのでしょう。壮大な人間のパワーを感じます。
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このライオンの頭部を見てルーブル美術館のメソポタミアの部屋を思い出しました。ハンムラビの法典の石柱の横に置かれていた青銅の獅子像にそっくりです。ユーラシアは繋がっているのですね。
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明からの独立して後レー朝を興した黎利(レーロイ)の功績を称えた石碑。 「ランソン(藍山)に鳥が群れをなして飛ぶのを見て人々も集まる」とラムソンが風水上良い土地であったと記されているそうです。明との戦いに苦戦していた際に神から授かった剣で勝利したレー・ロイが、湖にいる龍王の使いの亀に剣を返したというホアンキエム湖の伝説は有名ですね。ホアンキエムは漢字にすると還剣です。
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白釉の美しい瓶です。朝鮮の陶器のような形をしています。東アジアまで繋がるデザインの流れを感じます。
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凄いデザイン力です。昔の職人さんの力量に驚かされます。
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個人的には一番好きな陶器でした。これと次の香炉のデザインと言い釉薬の色…。
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巨大な香炉。こんなデザインは初めて見ました。中国にも同じようなものがあるのでしょうか?
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千手千眼観音の脇待は鳥の木像です。
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観音様だと毘沙門天と不動明王が脇にいらっしゃいますが、巨大な鳥が鎮座しています。複製ではありますが越南らしい何とも言えない金色と赤を混ぜたような漆で仕上げられています。
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ブッタップ寺の千手千眼観音像です。複製ですがベトナムの仏教美術の最高傑作と言われる木像だそうです。オリジナルは木質乾漆に金泥造りで、11の顔と42本の大きな腕、1000本の小さい腕を持っているとパンフレットにありました。
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日本の仏像では見られない越南独特の漆芸で仕上げられています。お寺にいるわけではないのですが凛とした空気を感じます、しばらく見入ってしまいました。
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白磁の香炉。
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優しそうな雰囲気を持った菩薩像です。英語だとBODHISATTVAって言うのですね。
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この像のデザインも初めて見ました。仏教と道教と土着の宗教が混ざったような感じがしました。
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地獄の門番か何かみたいです。キャプションの写真を撮ってきたのですがボケていて読めませんでした。
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イチオシ
玉座も中国に比べるとシンプルと言えるでしょう。
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このような人形がどこでどのように使われていたのか?非常に魅力を感じます。新しいものですが数体買って来ました。大きいのでハノイで買った分だけでトランクが1個一杯になりました。
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観覧者も少なく係員は吹き抜けに置かれた椅子で休憩していて、まったりとした時間を過ごしました。今回で2度目でしたがまた機会があったら訪れたい博物館です。
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最後に早足で一巡して見学を終わります。
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最低限の空調は設けられていますが、基本的にはオープンエア―という大らかな博物館です。
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表に出て中庭側から建物を見学します。良く見ると八角形の窓の間にフランス国立極東学院のEFEOのロゴが見つけられたり、家の守り神であるゲーの姿も確認できます。
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中庭には建物に入りきらないような大きさの物が並んでいます。
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面白い意匠の石像です。礎石だったのでしょうか?
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イチオシ
表に出ると途端に汗が噴き出します。
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博物館を後にして市劇場、オペラ座に向かいます。内部は見学出来ませんが表だけを眺めてみます。第2次大戦終結後の昭和20年8月下旬ベトナムの独立を目指してインドシナ共産党がおこした革命ではこの広場で蜂起を呼び掛ける集会が行われました。そしてその後の独立へとつながりますが、この広場に何千もの人々が集まり、ホーチミンは2階のバルコニーから演説したそうです。
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イチオシ
パリのオペラ・ガルニエを模したという事ですが石造りの重厚さとはちょっと違うような気もします。半年前にじっくり見学してきたせいもあると思いますが。
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オペラの敷地内にあるハイランド・カフェに寄りました。すぐ隣です。
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真中にオープンカウンターがあり、周囲にお洒落な席が並びます。大きな扇風機とパラソルがあるので炎天下でも多少涼しく感じます。
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木々が茂っているので気分的にも涼しく感じます。飲み物は少々お高くて35,000ドンと39,000ドンでした。合せて300円くらいです。
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フローズンの飲み物で生き返ります。
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円形のキャノピーが付いた車寄せがフランス統治時代を感じさせます。この右側にはレストランがあります。
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ロータリーをぐるっと回って引いた位置からオペラを眺めます。この解放感は本家のパリのオペラより美しいかもしれません。
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10年前はここからすぐ近くのホテル ド ロペラ ハノイ の裏にあったザンチューというコロニアル風の外観のホテルに泊まったのですが、懐かしさもあってその通りに入ってみましたが面影もなくホテルは無くなっていました。
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