2012/05/07 - 2012/05/17
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kojikojiさん
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ハノイ2日目はTNK&APTトラベルで申し込んだパフュームパゴタツアーです。10年前にフエから乗ったオープンツアーバスで明け方にホアルー辺りを通りかかり、その景色の美しさに目を奪われた記憶がありました。その時は時間が無くてホアルー&タムコックツアーには参加できませんでしたが、同じような内容であまり観光ずれしていないパフュームパゴタツアーに申し込んだ訳です。日本語ツアーが69ドル、英語ツアーが26ドル、迷うことなく英語ツアーに参加です。世界中から偶然に終結した十数人が一緒にバスに乗って旅するなんて素敵じゃないですか。英語なんて話せなくても我が家は参加して楽しんじゃいます。(旧市街にはもっと安いツアーもありました。)手漕ぎ船しか交通手段が無いという事に魅力を感じて参加した人たちばかりでしたが、炎天下に屋根も無い鉄の船に焼かれ死ぬかと思いました。でも終わってみれば面白いツアーでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ハノイ駅前のメルキュールホテルでのピックアップは8時30分から9時とだいぶ曖昧でした。旧市街の小さなホテルを幾つも廻ってピックアップして車を停められないのでグルグル旧市街を走り回ります。そのせいで最後にピックアップされると時間がだいぶ遅くなります。この日は一番最後だったので9時に迎えがやってきました。
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ハノイから約2時間のドライブです。一応予定通りにパフュームパゴタの入り口の村に到着です。トイレ休憩をしてボート乗り場に向かって歩きます。
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後で聞いた話によるとモーター付のボートを仕切っている家族と手漕ぎ船を仕切っている家族があって、それぞれ仲が悪いという事らしいです。更に利権争いは家族内にもあるようで少しもめていました。
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内輪揉めが納まったところへやってきたのは三艘の手漕ぎ舟、一艘が6人乗りです。今日のツアー参加者は18人とガイドさん1人です。座席に座ってビックリ、鉄板焼きのような温度です。目玉焼きなら絶対に作れます。タオルを敷いて何とか座れる程度です。舟は鉄板を溶接して造られていますが、水に面しているので船底は意外に熱くありません。
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手漕ぎ舟といいながら意外に早く、景色はどんどん変わっていきます。約1時間30分のクルーズです。艪の音しかしないのでのどかな時間です。琵琶湖の近江八幡の和舟が気に入っていた妻には持って来いと思ったのですが、だんだん暑くなってきて言葉も少なくなります。
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知っている地元の人はノンラーを被っています。
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または屋根付の船に乗っています。
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30分もすると両岸はこんな景色に変わっていきます。まるで陶淵明の「桃花源記」の世界はこんなだろうかと想像してしまいます。
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45分で中間地点に到着しました。料金所見たいでモーターボートはお金を払っていましたが、手漕ぎ舟はそのまま進みます。
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地元のお寺参りの人たちは手漕ぎ舟には乗りません。ほぼ全ての人はエンジン付きの船でパラソル付きです。こんな炎天下に帽子だけで手漕ぎに乗っている酔狂なことをしているのは外国人観光客だけで、さらにどんどん追い抜かれていきます。
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川魚漁師さんはピスヘルメットを被っています。10年前はハノイの街中でも見かけましたが現在は激減しています。一見暑そうですがイギリスで生まれたヘルメット型の防暑帽です。日本人だと唯一世界ふしぎ発見の「ひとし君」が被っています。
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ベトナムの女性は日焼けするのが嫌いなので、お寺参りのおばさん達でもこんな感じです。
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更に45分ほど炎天下にさらされていると。
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ティエン・ツーの船着場が見えてきます。昔どこかの川下りで見たような懐かしい雰囲気です。
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何かを焼く香ばしい香りも漂ってきます。
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イチオシ
数十艘の鉄舟が係留されていますが、観光シーズンやお祭りのときは舟で埋め尽くされるそうです。
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残りの2艘もやってきました。心なしか既にみんな疲れているようです。この日の気温は38℃くらいあったと思います。
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お寺への参道は土産物店やレストランが軒を連ねています。軒と言っても掘立小屋みたいなところも多いですが。
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イチオシ
パフュームパゴタ(香寺)と言っても一つのお寺を指すものではなく香山に点在する13の寺の総称のようです。まずはフォン寺に入ります。風通し良く門は全開です。
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門を見返すと同じデザインですね。フランス統治以前の建物のようで、ベトナムで漢字を見ると何故かホッとします。
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テト(旧正月)の頃やお祭りの時は物凄い人出らしいですが、この日は日差しを避けてお堂の中でくつろいでいる人がいる程度でした。屋根の形が特徴的な建物です。中国南部にも同じように反った軒を持つ建物が多いのでおなじ文化圏なのだなと感じます。
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日差しの強いところには人の姿が見えません。
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この寺を含めた香山一帯はベトナム仏教の聖地と言うことです。
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イチオシ
普通にお参りに来ているおばさんたちの集団も沢山いますが、剃髪した尼さんのような方たちもたくさんいます。
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奥に進むとフエの皇帝廟みたいな雰囲気になってきました。
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同じ仏教寺院でも日本のお寺とは微妙に違うのが面白いです。
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でも木魚なぞ見つけると「日本と一緒だ。」なんて嬉しくなってしまいます。宇治の黄檗山萬福寺の木魚を思い出します。萬福寺の斎堂(食堂)前の回廊に吊されている開梛(かいぱん・魚梆(ぎょほう)とも)は、時を報ずるための魚板で、木魚の原型と言われます。明代の中国から渡来された隠元禅師に由来するものだったと考えるとアジアは繋がっているのだと思えました。
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この辺は繋がっていませんね。一番奥には香港にあったタイガーバームガーデンのようになっていました。
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香港のタイガーバームガーデンは無くなってしまいましたが、胡兄弟の残した同じようなハウ・パー・ヴィラがシンガポールに残っています。
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お寺の見学を終えて一度表に出ます。
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そして参道のレストランで昼食です。牛肉と野菜炒め以外は豆腐の揚げたのや卵焼きに野菜炒めなど料理は盛りだくさんでした。ツアーの料金の差はこの辺りにあるのでしょうか。
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午後はロープウェイに乗って山頂のお寺へ向かいます。
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下りは歩くつもりでしたが、参加者全員歩かないので時間も短縮するために往復ロープウェイになりました。
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往復120,000ドンのロープウェイ料金は別料金で500円弱の出費です。
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と言うことでロープウェイ乗り場へ向かいます。
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途中には何やら分からないものがたくさん売られています。大抵は山から採ってきた物みたいです。
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ようやくロープウェイ乗り場に着きましたが動いていません。お客が少ないので上り下り人が集まらないと動かさないようです。と言うことで20分ほど休憩です。
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混雑時にどれほど人が並ぶのかが想像できますが、閑散時はまるで迷路のような感じです。歩いているうちにみんな笑いだします。
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下りを歩きたいと言っていた年配のご夫婦もロープウェイからの眺めを見て完全に諦めたようです。参道の店は全て閉まっていますし、特に眺めの良い場所も無さそうでした。
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ロープウェイはスイス製でした。でも建築したのはベトナム人と考えると安全なのかちょっと疑問が残るような気もします。これは中国の雲南省や四川省でも同じことを感じます。
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ロープウェイ降り場から山頂の岩窟寺院まで参道が続きます。
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一度登りきった所から急な下り階段が始まります。下るということはもう一度登るということです。もったいない!
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階段を曲がると巨大な岩壁に大きな窪みがあります。その大きさが約50メートルあります。これが龍の口に見立てられています。
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口の中には舌があり奥に食道が続いているようです。
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イチオシ
ここは一つの聖地で沢山の信者の方がお祈りしています。
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良く見ると若い女性の姿も見られます。カオダイ教のような新興の宗教ではなく純粋な仏教の聖地のようです。
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奥から口の部分を見返します。
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更に奥に入ると舌の部分が鍾乳石だったことが分かります。
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ここにも祭壇があります。
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更に一番奥にもお祈りをあげる場所があります。沖縄の御獄(うたき)を思わせるような雰囲気です。この一番奥で少しお金を納めてお参りしてきました。横でお参りしていたガイドさんから「ありがとう。」と言われたのが印象に残っています。欧米人は手を合わせないだろうし、中に入らない人もいるでしょう。でも私たちも一応仏教徒ですから。
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鍾乳洞の中を時計回りに進みます。
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鍾乳洞から滴る功徳水(閼伽香水)を得ようと手を差し伸べるおばさんたちの仲間に入ります。違和感ありませんね。サンスクリット語の閼伽(アカ)から水のことをアクアと言うようになった説もあるらしいです。
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ぐるりと周って表に出ます。
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イチオシ
洞窟内は表よりは涼しい空気が流れています。龍の胎内巡りをしたような感じはしませんが、両親や親族の健康もお祈り出来たので満足です。
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もったいないと思いつつ降りてしまった階段を後悔しながら登ります。
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ようやく山頂まで戻りました。
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戻ってきたらロープウェイはまた停まっていましたのでまた20分休憩です。普段は入れない場所で休憩できました。
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葛粉のようなものを見つけたのでガイドさんに尋ねると葛では無くてキャッサバの粉だということでした。芋の澱粉じゃねと思いましたが、後で考えたらキャッサバってタピオカの原材料ですよね。買ってきても良かったと思いました。葛粉はハノイの蓮茶屋さんでゲットしましたが信じられない安さです。中国でも見つけたら必ず買いますが、本葛100%で作った葛餅を食べたら市販品は食べられません。
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お昼を食べたレストランで一休み。帰りの舟用の水も仕入れます。
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左から巨大団子虫。巨大田ネズミ。沢ガニにモズクガニ。モズクガニは俗に言う上海ガニと同じ仲間です。数年前に家族総出で蘇州の近くの陽澄湖で上海ガニ釣りに行ったのを思い出します。1匹も釣れなかったけど本場陽澄湖のものは美味しかった。
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こんなところに白いアオザイを着た女性でもいれば絵になるのですが。
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さあ気合を入れて帰りの舟に乗ります。「片道で充分なのに…。」と妻が呟きます。
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この暑さが無ければ本当に良いところです。行かれる方は時期を考慮してください。
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ただ帰りは180度景色が変わるので見飽きることはありません。
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アヒル部隊が右岸から左岸へ大移動です。
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午前中に見掛けたお兄さんはまだ漁をしていました。
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帰りも同じ1時間30分かかります。と言うことは川の水はほとんど流れていないということでしょうか。
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河畔の生活も垣間見られて楽しい舟の時間です。最後に舟を降りるときに1ドルのチップは忘れないように。これはお礼では無く料金の一部と考えた方が良いでしょう。1ドル渡すと2ドルとか3ドルのお金を見せて、「あなたと一緒の他のお客さんはもっとチップをくれた。」と手を出してきますが無視しましょう。
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イチオシ
舟を下りてもしばらくは頭が揺れているような気分が残りました。暑さと気だるさで頭がぼっとしますが、周囲の景色は素晴らしいので写真に残します。そして同じルートでハノイへ戻ります。マーマイ通りで降りしてもらったのは午後7時前でした。ガイドさんにお礼を言ってバスの人たちにお別れを言ってツアーは終わりです。
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