灼熱！沙巴（5）サパの滞在は豪華なビクトリアホテルで優雅な高原リゾートの休日を満喫する。

2012/05/11 - 2012/05/15

APTトラベルのツアーは4泊3日、つまり4泊のうち2泊がビクトリアトレインの寝台車に宿泊し、残り2泊がビクトリアホテルに宿泊になります。現地での観光が可能なのは3日間ということになります。サパでの2泊3日は日中は周辺の村々にトレッキングに行ったり、車でバック・ハーのサンデーマーケットに行ったり忙しかったので、ホテルはグレードの高い所にして良かったと思います。ホテルのスタッフはみなさん気さくで親切で気持ち良い滞在が出来ました。スイスのシャレー風の建物も良く、何より部屋のベランダからベトナムの最高峰であるファンシーパン山が望めることでしょう。（山の形はスイスっぽくないのですが）廊下側にはサパ湖が真近に見ることが出来ます。レストランは1か所ですが朝食のメニューは充実していますし、ディナー時の雰囲気も良かったです。土曜日の夜は少数民族の方々のショーも観られます。ただこれは少人数のショーなのでわざわざこれを目的に観に来る必要は感じませんでした。あくまでディナー中のアトラクション程度に。我々の滞在した時期は非常に暑く、避暑地とはいえ連日35℃前後あったと思います。火照った体にはプールが非常に効果的でした。こんな山奥にと思えるほど立派な屋内プールが別棟ですがあります。サウナもドライとミストと2つあり、別料金ですがマッサージも受けられます。チェックアウト後もトレッキングへ行くと考えると戻ってきてからの着替えとシャワーが気になりますが、ここが使えるので心配ありませんでした。少し坂を登るので専用カートがあります。頼めば送ってくれます。サパではこのホテルだけ別世界ですが気持ち良い滞在が出来ました。

エリア サパ(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

老街（ラオカイ）を出たバンは約1時間でビクトリアホテルに到着しました。降りたのは我々だけで、残りの全員はそのまま走り去りました。説明も無くみんな行ってしまったのでとりあえずチェックインします。

荷物は運んでもらえますが、このホテルはエレベーターが無いので階段を歩くことになります。と言っても3階建てですからそんなに気にはなりません。ただ、上の階から出ないと越南最高峰のファンシーパン山の景色は見えません。

大きなバスタブが備えてありますが、暑い季節だったのでシャワーで充分でした。1日3回くらい使っていたような気がします。

洗面台は女性がお店を広げるには少々狭いかもしれません。

小さいけれどソファースペースがあるので寛げます。

更に表にはベンチもありますので景色も眺められます。特出すべきは窓は全開になりますので気持ち良い風が部屋に流れます。

ベランダには花が植えられ眺めも良いです。

ちょうど建物の真ん中くらいの位置でした。3階建ての3階です。

シックなインテリアです。毎晩ベットメイクと清掃が入ります。

廊下はこんな感じですので雨が降ると面倒かもしれません。

中庭はリゾートの雰囲気で建物はスイスのシャレーみたいですが、植え込みは南国風です。

この3階に我々の部屋がありました。

ロビーの奥にはビリヤード台が置かれています。夕方になると結構賑わっていました。お客さんはほとんどフランス語を話していました。

ロビーはいくつかのコーナーに分かれているのでガイドさんを待っているときなど居心地が良いです。

大きな写真パネルと一緒に少数民族の生活用品が置かれていて、トレッキングに夢が広がります。

この地域に住む少数民族の衣装が飾られています。展示の仕方のもうひと工夫欲しいところです。

フロントの横には暖炉があり、寒い時期には実際に火が入るようです。

ロビーにはツアーカウンターがあり、24コースのトレッキングが申し込めます。長いものだと数日かけてファンシーパンに登るとか、ホームステイのコースもあります。ホテルでピクニックのお弁当も申し込めます。

夕方の一番美しい時間帯です。

ボーっとしているとホテルにも灯が燈ってきました。

レストランに行こうと廊下に出るとサパ湖の周りも美しい夜景になっています。

この日は土曜にだったのでホテルのレストランで食事することにしました。
一応メニューを見せてもらい、少数民族ショーが見やすい席にしてもらいました。

コースメニューがいくつかありましたが、このレストランで有名なチーズフォンデューを注文しました。1人の値段かと思ったらセットの料金だったようでお勘定のときに安くてビックリしました。

オンシーズンでは無いようなのでレストランも空いていました。

ハウスワインを1本注文しましたが、フランス産の軽めの白ワインは美味しかったです。

チーズフォンデューは久しぶりです。スイスのルツェルンに湖をクルーズするディナーがあるのですが、その名もフォンデュー・クルーズ！数百人が数十の鍋を囲んで、全員がフォンデューを食べると言うクルーズがあります。白ワインとチーズの煮える凄い香りを思い出しました。

食事前に記念写真。スタッフの女性たちは赤いアオザイでサービスしてくれます。

メニューには無かったけど、グリーンサラダを作ってもらいました。黒豚の生ハムがサパの名物ですがいかがですかと勧められて注文しました。確か5ドルでした。
燻製と何かハーブの香りの立つ美味しいものでワインにとても会いました。

後はひたすらフォークにパンとポテトを交互に刺してチーズを絡めます。

食事が終った頃に少数民族ショーが始まります。約45分のショーです。

このようなレストランですので少人数で静かに行われます。あくまで食事がメインと言った感じなので、ショーに重きを置いて見に来ると物足りないかもしれません。

いくつかの部族の踊りを見せてくれますが総勢5人なのでその度に着替えなければなりません。ダンスとダンスの合間に着替えない男性の笛や芦笙の演奏が入ります。

可愛らしい傘を使った踊り。

芦笙は中国の雲南省や貴州省でも見掛けますがベトナムの物は小振りです。

フエの王宮も皇帝の陵墓も中国と比べると小振りですが、楽器も小振りなのかと思いました。アクティブな感じは芭沙村（バサ）を思い出します。芭沙と沙巴も偶然かもしれませんが漢字にすると似ている気がします。

同じ苗族の流れの人々なのかもしれません。

草笛なんて懐かしいと思うと同時に日本と変わらないなと、日本も同じアジアなのだと感じます。

素朴で良いと言えば良いのですが、音楽がラジカセみたいな感じで音割れするのが少し残念でした。

この竹の棒を持て踊るダンスは床をドンドン打つので良かったですが。

みんな小柄で可愛らしい女の子たちです。

今ではサパでも見られなくなった歌垣みたいな感じもします。

写真を撮っている間に妻にソルべなど注文されています。しかも3種類の盛り合わせ。少し貰いましたが美味しかったです。

赤い頭巾で赤ザオ族と分かります。このようなショーを見ていると貴州省で観た村の入村式の迫力を思い出します。

世界的にはベトナムのサパという有名な所ですが、有名なだけに本来の村の生活は薄れているように感じました。貴州省の苗族の芦笙や踊り、トン族の心の奥まで染み入る様な歌もいつかこのようなレストランで観るしかなくなるのかと思いました。

翌朝も良い天気です。暑くなりそうです。

早朝から街中まで散歩に出てみました。

サパ湖には霧も出ていました。

散歩から戻って朝食に向かいます。

卵料理はお好みで調理してもらえます。パンもジュースもとっても美味しいので箸が進みます。

麺料理もこの通り。チキンのフォーがアツアツでサービスされます。ライムを絞ったスープが腹に染み入ります。

窓からはサパの山々が見渡せます。

トレッキングのお迎えが来る前にロビーに降ります。朝早くから小名さんたちが糸を紡いで機を織っています。2人とも老眼鏡なのが可愛らしいです。

ロビーには藍というショップもあります。ここはハノイのハンガイ通りにも店があります。妻はホテルの店でシックな（エルメスにありそうなデザインのロングのジャケット）ジャケットを買いましたが、同じものがハノイの店で半額で売っていてショックのあまり色違いをもう一着買っていました。株を買うような買い方です。

中国の貴州省では民族衣装を着させてもらって写真を撮っていましたがベトナムではそんな機会はありませんでした。長角苗族の5キロもある巨大な付け毛や苗族の銀の飾りに総刺繍の衣装を着て妻は楽しそうでした。

フランス人の団体さんがチェックアウトしてしまうと途端に閑散としたロビーです。

若い頃を知っている人が見たらびっくり。山道なんて歩くような人ではありませんでしたから。

誰もいないホテルのロビーの雰囲気も良いですね。もう少し長く滞在して何もしないを作っても良いかもしれないと思いました。

と言いながら忙しい日本人観光客はトレッキングに行きます。そして午後戻ってからは火照った体をプールでクールダウン。

最初はフランス人のおじさんが数人いましたが、その後は貸し切りプールです。

プールなんて久しぶりです。山をハイキングしてプールで泳いで、まるで小学生の夏休みみたいです。

最高に気持ち良い時間です。

そしてとてもきれいなプールです。大きな窓から木々越しに日が差し込みます。

ミネラルウォーターの冷水器があるのも嬉しいです。

専任のスタッフがいてすぐにタオルを交換しています。

誰もいない贅沢な時間です。

人が減るとすぐに掃除が始まります。

テニスコートの先にハムロンの丘が見えます。登ろうなんて気にはなりませんでした。

ホテル棟から少し坂道を上がった所にプールやテニスコートがあります。

宿泊客が出払っているのかロビーに人影はありません。「時の無いホテル」なんてユーミンの昔の曲のタイトルが浮かんできます。スパイはいないけど。

サパの夕暮れ。ホテルの廊下からの眺め。

翌日も朝から晴れ。いつもは少し雲がかかっていて見えなかったファンシーパンのいただきが見えました。

写真の赤ザオの女の子がおばさんを見ているようです。

ホテルのバーに飾ってあった昔のホテルのポスター。これはビクトリア・カン・トー。10年前にメコンデルタツアーで船で通りかかっただけだけど、河から見ると白亜の美しいホテルだったのを覚えています。

今回は連結されていなくて食事できなかったダイニングカー。本当に残念でした。

最終日にトレッキングから戻ってきてシャワー替わりにプールに向かいます。係のおじさんはすぐにカートを廻してくれます。帰りは歩きですけど。

妻はプールサイドでお昼寝です。

私は最後にひと泳ぎ。今日は最初から貸し切りです。

プールからの眺め。

今日は日差しが強く入っています。本当に気持ち良いプールです。

誰もいないので更衣室も撮ってきました。奥がロッカーで入口で部屋番号を書くとロッカーキーを貸してくれます。タオルも使い放題です。

シャワーブースもたくさんあります。ドライサウナとミストサウナもあるので寒い季節も心強いです。

次に行くことがあれば１週間くらい滞在したホテルです。トレッキング情報も貰って来たので考えてみましょう。