２０１０年　台湾中部横貫　１３　日月潭再訪と中部横貫完了＜終＞

2010/02/03 - 2010/02/08

　ついに最終日、２月８日月曜日です。

　おととい雨で観光を中断した日月潭を再訪し、その後バスで台中へ移動して中部横貫を完了します。そして空港へと向かい帰国です。

（この旅行記は2021年に書き直しています。）

エリア 日月潭周辺(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

　7：45、今日は食欲がなく朝ごはんは豆漿（豆乳）のみ。
　宿をチェックアウトし荷物を預けて、8：10のバスで日月潭へ。

　バスは日月潭行きですが、九族文化村を経由する便なので魚池で途中下車しました。同じバスが文化村を経由して魚池に戻ってくるので、その間（20分ほど）魚池でブラブラしていても日月潭に着く時間は同じはず。
　8：44、降りたバス停はここ。でも日月潭行きのバス停は違うはずなので探しに行かなくては。

　南投のバス停を発見。多分これだな。

　魚池は台中、埔里方面からのバスが必ず通る集落ですからほかのバス会社のバス停もあります。いろいろな会社のバスが通りすぎて行くのも見えました。

　とりあえず目についたものを撮影。

　いつバスが来るのか気になるので結局バス停周辺をウロウロするだけ。

　魚池から無事にバスに乗り、日月潭水社旅客中心前に到着。
　9：27、まずは水社碼頭から交通船（水上バス）に乗って湖を一周。おとといは伊達邵から玄光寺までしか乗れなかったので。
　交通船の営業員さんが「ほら、今船が出るから急いで急いで」というので大急ぎで乗り込みました。紙の切符がありますが、乗り継ぎの際いちいち切符を出さずにすむよう、手に特殊なスタンプを押されました。船は水社→玄光寺→伊達邵と巡りますが、途中下船しても手のスタンプを見せればまた次の船に乗れるのです。
　写真は水上から見たホテル群。このうちのどれかがかの有名な「涵碧樓」のはず。

日月潭水社碼頭廣場 広場・公園

　おととい乗った船は甲板に操舵席がありましたがこの船はキャビン内にありました。

　拉魯島（ラルー島）の近くを通りました。ダム建設による水位の上昇や地震の影響でこんな小さな島になってしまいましたが、かつては神社や廟があるような島だったそうです。

　おととい（土曜日）には見かけませんでしたが、今日（月曜日）は上陸している人を見ました。当時は上陸ツアーというのがあったらしいのですが、現在（2021年）、島は邵族の聖地ということで観光客は上陸禁止のはずです。

　遠くに慈恩塔が見えます。今回は訪問できませんでしたが塔の上からの眺めは素晴らしいそうですね。

　穏やかな光を浴びて、控えめに輝く湖面が美しい。

　山の姿も美しい。

　10：10、一周回って水社に戻ってきました。
　写真中央の赤いシャツのおじさんは、交通船運航会社の営業員さん。「妹がね、結婚して日本に住んでるんだよ。また友達を連れて日月潭に来てね。その時もまたうちの船に乗ってね」と熱心に営業してました。

　桜と湖と遊覧船。

　文武廟にも行きたいなとは思いつつ、限られている時間を涵碧親水歩道の散策に使うことにしました。タクシー観光も考えたのですが、日月潭の観光タクシーは数時間借り切って観光地を巡るものと決まっているようでした（本当は交渉次第なのかも）。

　こちらが高級ホテル「涵碧樓（ザ・ラルーホテル）」。警備員さんがいて、フラッと中に入れる感じではありません。

　ホテルの専用船着き場と思われます。

　漁をする船でしょうか。

　何かの養殖筏かな？
　書き直ししていて気づきましたが、奥に溢水吐が見えますね。湖の水位が上がり過ぎないよう、余分な水を川へ効率よく逃がすための施設。また、これと関連があるかはわかりませんが、日月潭では揚水発電（抽蓄発電）が行われていて、そのためにまるで潮汐のように水位の変化があるんだそうです。それを実感するためのオブジェとして、水蛙仔頭付近の水中に９匹の重なった蛙像が設置されています。この頃は全然知らなかったんですけどね。

　10：38、涵碧親水歩道の中ほどから、対岸の龍鳳宮が見えました。拉魯島から移された縁結びの神様「月下老人」が祀られているそうです。カップル観光客誘致のための月下老人だそう。

　当初は10：25のバスで埔里に戻る予定でしたが散策があまりに気持ち良いので、もう一本後のバスに変更です。

龍鳳宮 城・宮殿

　歩道の終盤に杏壇劇場という屋外劇場があります。そこで休憩していた作業員さんが「あなた日本人だね」と、突然声をかけてきました。「あら、見ただけで日本人ってわかるんですか？」と聞いてみたら、「違うよ、あなたを知ってるからさ」と、帽子をとったら…。
　なんと、おととい雨合羽をくれた方ではありませんか。思わず駆け寄って握手を求めてしまいました。ちょっとだけ見かけた私を覚えてくれたなんて感動です！出会い多きこの旅行を締めくくるにふさわしい素敵な再会でした。バスを遅らせてよかった。

　水社に戻ってきました。
　いつもならセコセコと歩きまわって最後まで観光するところですが、今日は疲れ気味でちょっと休憩。

　埔里に戻るバスを待ってのカフェタイム。煌く日月潭を見ながら、ちょっとだけ優雅な時間を過ごしました。
　11：30頃のバスで埔里へ。埔里には12：00頃到着し、宿の荷物をピックアップ。宿は12：00～13：00がお昼休みでフロントを閉めるはずだったところを特別に待っていてくれたんです（事前了承済み）。ありがとうございます。

　12：30の台中行き快速バス（6670）に乗車。高速６号線を快適に飛ばしていきました。
　13：00、高速鉄道の台中駅で下車。これで私の中部横貫は完了です。
　ちなみに、このバスの到着予定時間は13：20。かなり早めに到着してますよね。それでも時間調整することなく台中市街地へと走り去っていきました。この路線は台中⇔埔里を「快速」で結ぶのが売りなので、早ければ早いほどいいのかな？

高鉄台中駅 駅

　高鉄台中は１階がバスターミナル。エスカレーターで２階へ上がれば高速鉄道の駅なので道に迷いようもありません。

　朝からの不調が治まらないのでポカリスウェットをがぶ飲みしました。若干回復したものの倦怠感が…。まさか新型インフルエンザ？と思いマスクをしました。

　このあとは13：36の高鐵で桃園へ。統聯客運バスに乗り桃園空港へと向かいました。空港で電子辞書やお土産を買って、最後に晶華捷食站でお粥を食べて、17：25のJL656で台湾を出発。21：00頃、中部国際空港に到着しました。

　このころ、中部行きのＪＡＬは17時台出発だったのですが、その後15時台になってしまいました。この２時間で最終日がただの移動になるか、ちょっと観光できるか瀬戸際だったんですよね。

　2021年６月現在、コロナ禍で台湾旅行には行けませんが、平穏が訪れたらまたバスに乗っていろいろなところへ行ってみたいものです。早期終息を願っています！

台湾桃園国際空港 (TPE) 空港

この旅行記へのコメント （2）

• まあちゃんさん 2012/06/09 19:51:01

  おおきにです

  binchanさん、こんばんは。
  
  最後まで読ませてもらいました。
  
  いつ読んでも臨場感が感じられ行く時の参考にもなります。
  この旅行記に出てる所に行く時には参考にさせてもらいます。
  
  さしあたっては今月の29日に鹿港へ。これは日帰りですが
  鹿港の有名な海鮮料理店で夜マイフレさんを交えて食事を。
  
  集集線は今年中には行ってみたいと思っています。
  
  台湾高鉄台中駅には１１：３２着ですがバスで鹿港まで
  何分ぐらい掛かるのでしょう。
  
  
  まあちゃん

  binchanさん からの返信 2012/06/10 16:19:53

  いつもありがとうございます

  まあちゃんさん、こんにちは。
  
  私の長文旅行記を毎度読んでいただき本当にありがとうございます。
  参考にします、なんて言っていただくと調子に乗っちゃいますよ〜
  
  そういえばマンゴー狩りがもうすぐなんですね。
  まあちゃんさんの旅程は日程が長くて盛りだくさんですから、
  鹿港とかローヤルゼリーとか、旅行記が気になります。
  
  鹿港は高鉄台中から１時間ほどでしょうか。
  グーグルマップで、自家用車利用のルート検索をすると約４５分。
  台湾好行のバス時刻表だと５５分と書いてあります。
  高鉄台中からは台湾好行「鹿港線」のほか、
  彰化客運６９３３番路線が頻発していますね。
  昼間なら１０分ごとにあるとのこと。
  高鉄台中から意外に便利でおどろきました。
  
  私の旅行記も次のシリーズで過去分完了です。
  またまた長い旅行記ですが、お時間があったら読んでくださいね。
  
  binchan