2010/02/03 - 2010/02/08
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binchanさん
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2月6日土曜日、旅行4日目。
九族文化村からロープウェイに乗って日月潭にやってきました。さすがに風光明媚なところですね。美しい景色を楽しみ、ノリのいいおっちゃんに出会ったり親切な人に助けてもらったり、観光地らしく楽しいことがいっぱいありました。
(この旅行記は2021年に書き直しています。)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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11:00、南投客運が運行している環湖バスで日月潭の周辺を廻れます。ロープウェイの近くにもバス停があるので、乗ろうとやってきましたが、第一の目的地「伊達邵」へは徒歩を推奨しているようです。
バスの本数も少ないことだし、7分程度なら歩いてみますか。 -
親水歩道という散策路が整備されていて歩きやすい。
伊達邵親水歩道 散歩・街歩き
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伊達邵に着いてすぐこの屋台が目に入りました。「奇力魚」ってどんな魚?日月潭名物らしいし、ちょっと食べてみよう。
「一つくださいな」と言うと、なぜか隣の煮卵店のおっちゃんが「ビール飲んでけ」とハイネケンを一缶くれました。なんでくれるのかよくわかりませんが、遠慮なくいただきますか。 -
日月潭でとれる奇力魚という小魚を唐揚げにして、油通ししたバジルと一緒に食べるのです。ベストオブビールの友。おっちゃんありがとう。
奇力魚は写真左上の袋の中身で、右の方の物体は「鴨頭」という売り物ではないおつまみ。ビールをくれたおっちゃんがマイおつまみを分けてくれました。これがね、うまいんっすよ。骨が多いのでそれを吐き出すのがちょっと面倒ですが実においしい。
ビールをくれた煮卵(茶で煮たゆで卵)売りのおっちゃんと、奇力魚屋台のにいちゃんとは仲良しらしく、まだ昼前だというのに二人とももうビールを数本いっちゃってご機嫌。 -
一番右が奇力魚売りのにいちゃん、真ん中がビールをくれたおっちゃん。まだ午前中ですけどこんなことでいいんですか!?
おっちゃんは自分の売り物の卵は「一つ10元だよ」と言うのみですが、にいちゃんの奇力魚を勝手にひと掴みして、「サービス」って追加してくれました。こんなことでいいのか、にいちゃん。
おっちゃんは「午後はどうすんの?日月潭観光するならオレが船運転してやるよ」と言っていましたが、絶対無理ですから。おっちゃん、足元に3個缶がころがってんじゃん。
って、こんなことやってて大丈夫なのか、私!? -
おっちゃんと別れて観光へ。あの調子でおっちゃんに付き合ってたら、今日は酔っぱらっておしまいになってしまう。
小米酒博物館へやってきました。(現在は移転しています。この写真の位置情報は当時のもの)小米酒博物館 専門店
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小米(粟)。これで作ったお酒の博物館です。(この写真の位置情報は移転先のもの)
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小米(粟)酒は台湾原住民伝統の酒。糖分が添加されているのでかなり甘いです。ここはその醸造方法などを展示した博物館。このような古民具も展示されていました。
売店にはお酒のほかに酢もあり、それも名産らしいです。酢も試飲できます。小米酒の小瓶を2本、酢の小瓶を1本買いました。 -
伊達邵の町を少し散策。台湾原住民のサオ(邵)族が古くから住んでいた集落で、交通船の船着き場もあります。今回は立ち寄るだけですが、一泊して見て回りたくなるくらい見どころがあります。
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日月潭は台湾紅茶の産地。
日本時代に持ち込まれたアッサム茶とその後台湾で独自に開発された「台茶18號」という品種が有名。こちらのテラス席でアッサム茶をいただきました。
このお店(Tea18朝霧紅茶)は現在(2021年)移転しているようです。下の写真につけた位置情報がその場所。 -
紅茶屋の店員さんがこんな文書を持ってきてくれました。
台湾紅茶にこんな歴史があったんですね。
店員の女性(20歳くらいかな)が、台湾の男の子は子供のころからゲームを日本語でやっているから日本語がわかる子が多いんですよ、と教えてくれました。彼女の弟さんがそうなんだそうです。台湾は市場規模が限られているので翻訳ソフトが出ないことも多く、それでもゲームをしたい少年たちは日本語のままやっていたのだそうです。朝霧茶荘 専門店
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お土産に台茶18號のティーバッグを購入。
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伊達邵から交通船(水上バス)で玄光寺に向かいます。
こちらは切符売り場。(2021年現在はもっと立派な建物になっています。)
当時日月潭には5つの船着き場(碼頭)があり、交通船で行き来することができました。通常は周遊タイプの切符を買って碼頭を巡るものらしいです。(現在、日月潭の観光HPでは碼頭は水社・伊達邵・玄光寺の3つとなっています。) -
玄光寺から先はバス移動する予定なので「片道(単程)」と言ったら、「本当に片道ね?」と念を押されてこの切符を渡されました。下に押してあるスタンプの「お試し期間割引料金50元」はすでに終了していたのですが、古い切符でも捨てずに使うところがエコ。(現在の切符は周遊の一日券のみと思われます。)
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伊達邵の船着き場。
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この船の運転席は外にありました。
船が走り出すと、ライブでアナウンスが入ります。観光案内と乗船中の注意事項らしいのですが、早口過ぎて全くわからず。 -
12:40頃、伊達邵碼頭を出発。遠くに水社の町が見えます。
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手前に見えるのは拉魯島(ラルー島)。
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10分ほどで玄光寺碼頭に到着。
雨がぱらついてきました。傘を持っていないし、買えそうなところもないし、どうしよう…。 -
玄光寺埠頭の切符売場。
ここからすぐまた船に乗って大きな碼頭へ行けば傘が買えるかも、とも思ったのですが環湖バスに乗りたいし…。幸いバスはすぐ来るはずなので、玄光寺の観光はあきらめてバス停まで走ることにしました。 -
切符売り場の人にバス停の位置を聞いてダッシュ。(と言いながら途中の写真を撮っている)バスの時刻は調べてあります。
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環湖バス玄光寺バス停。バス停はすぐ見つかったものの、来るはずのバスが10分待っても来ません。雨はだんだん強まっていきます。
近くで公園管理作業をしていた方に「13時のバスってもう行っちゃいましたか?」と聞いてみました。「まだだと思う」とのことなのでもうしばらく待つことに。 -
頭にハンカチを載せてバスを待っていたら、先ほどの作業員の方が簡易合羽を持ってきてくれました。本当にありがたかったです。これがあれば多少の雨も大丈夫でしょう。
これに勇気づけられ、徒歩で次の目的地に向かうことにしました。 -
その前に玄光寺を見学。小さなお寺ですがけっこう人がいました。
日中戦争の最中に南京で発見され日本に持ち出された玄奘三蔵法師の舎利(遺骨)が戦後台湾に分骨された際に、それを安置するために建てられたお寺です。その後舎利は玄奘寺に移されましたが、湖に突き出た半島の先にあるこのお寺は今も参拝者が絶えません。玄光寺 寺院・教会
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玄奘三蔵法師の石碑には写真撮影の行列ができていました。順番を待って私も撮影。
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玄光寺からの眺め。拉魯(ラルー)島がよく見える撮影スポットです。
ちなみに、玄光寺のある半島と島を境に、東側が「日潭」西側が「月潭」とされています。丸い日潭と三日月形の月潭が合わさって日月潭。 -
13:17、この後は玄奘寺へと向かいます。バスが来ないので遊歩道を歩いて行きます。
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バスだと大きく迂回するところをこんな風にショートカットする青龍山遊歩道。
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せいぜい1キロくらいなのですが、ずっと上り坂なのでキツい。
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散策者は少なく、途中すれ違ったのは一組だけ。猛烈に吠えまくる犬にも遭遇。一応繋がれていましたが生きた心地がしなかった…。くるぶし丈のスパッツとショートソックスという足元でしたが、翌日足首が猛烈にかゆかった!きっと虫に刺されたんですよね。遊歩道を歩く時も服装には気をつけなければ。
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途中の眺め。天気が良ければなあ。
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最後はこの階段。がんばれ!
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13:39、玄奘寺到着。
日月潭玄奘寺 寺院・教会
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玄光寺に比べるとたいへん大きなお寺です。日本から分骨された玄奘三蔵法師の舎利は、玄光寺からこちらに移されています。
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修復したてだったのでしょうか。色がとても鮮やかでした。
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本堂に入ると尼さんが声をかけてきました。お布施をお願いしますと言われるのかなと思ったら、日月潭観光のクーポンブックをくれ、私が日本人とわかると日本語でお寺の説明までしてくださり、玄奘三蔵法師の舎利の写真まで見せていただけました。
当時現物は公開されていなかったのですが、公開するための建物を建築中とのこと。今頃は舎利を直接拝めるようになっているのでしょうか。 -
ロウソクを一つお供えさせていただきました。(小100元)
こうして旅行を楽しめることへの感謝と、今後の安全、そして世界平和なんかも祈ってみました。 -
鐘楼。
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鐘ですね。
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鼓楼。
鐘楼は日本のお寺にもありますが、鼓楼はあまり見かけないような。どのような時に鳴らすのでしょうね。 -
こちらがお舎利を公開するための建物。2014年に完成しているようですね。
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休憩などに使う建物だそうです。団体の参拝者が利用するのかな。
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玄奘寺の前には駐車場と売店がありました。
小型のバスやハイヤーで観光に来ている団体も見かけました。もちろん日本人も。日本ともゆかりの深いお寺ですもんね。 -
おやつを食べます。豆腐干バーガー。
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豆腐干(生干しの豆腐)の間にナッツや香菜をはさんだもの。とってもヘルシーですよね。
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すごくおいしいっていうものでもありませんが、甘さにも塩味にも、油のコクにも頼らない味付けが新鮮。見た目ほど味は濃くないんです。
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この後は環湖バスに乗って移動。
売店を見たりしながら待っていたら、霧がどんどん濃くなってきました。バスが来たころにはもう真っ白。日月潭はおろか、道の向こうにある売店すらぼんやりとしか見えません。 -
先ほどまで止んでいた雨が再び降り始めた頃、バスがやってきました。
乗車すると運転手さんに「一体どうやってここまで来たの?」と言われました。環湖バスは「環湖」と言いつつ実際は水社と玄光寺を往復する路線。この運転手さんは往路で乗せて来た記憶がない客が乗ってきたので驚いたのでしょう。玄光寺碼頭から歩いて来たと言ったら納得していました。
バスに乗っている間に雨が本降りに。これでは合羽では太刀打ちできそうにありません。傘があっても無理。文武廟に寄るつもりでしたがとりやめです。 -
バスの終点、水社旅客中心で下車。水社は日月潭観光の中心地です。
水社遊客中心 散歩・街歩き
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台中や埔里からのバス路線はここに到着するので、普通はここが観光の起点となります。バス停や交通船の乗り場、レンタサイクルもあります。
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遊客中心には地図やパンフレットが置いてあるほか、英語ができる係員さんもいます。荷物を預けている人もいました。雨がやむ気配がないので埔里へのバスをチェック。15:15の便で戻ることにしました。
最終日の午前中は天気がよかったら再訪することにしよう。 -
水社旅客中心にあったロープウェイの顔出しパネル。
いい年してこんな写真撮ってもらって、旅の恥はかき捨てですなあ。 -
雨が小降りになっている隙に、周囲をぶらぶら。
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大腸小腸(きりたんぽみたいなものとソーセージを組み合わせたホットドッグ)を買い食い。
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台湾の甘いソーセージは苦手なんですが、この食べ方は好きかも。
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15:15のバスで埔里へ(写真は環湖バスのもの)。
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埔里には20分ほどで到着。たったそれだけ移動しただけなのに雨はほとんど止んでいました。宿に寄って傘を持って埔里観光へ。
16:58、閉館時間ぎりぎりで龍南天然漆文物館に入館。埔里は漆樹の栽培が盛んなのです。内部は撮影禁止だったため写真はありませんが、漆器にしては色鮮やかだなあと感じたものです。後ほど知ったのですが、台湾漆芸は蓬莱漆と呼ばれ南国ならではのモチーフと色彩で戦前の日本で人気を博したのだそう。そうした漆芸技術を広めたのは山中公という日本人。テレビ番組で知りました。
売店の店長は日本語が話せますよと博物館の人に言われたのですが、変に盛り上がると買う羽目になるだろうなと思い素通りしました。上質な漆器だからか高価なんですよ。龍南天然漆博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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17:13、街に出て散策。
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当時の埔里で最も高いビル。今でもそうかな。
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北環路で市場に遭遇。黄昏市場(夕方に立つ市場)でしょうか。
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大型ホテルの鎮宝飯店。見た目は古いビルなんですが、最近(2021年)の写真を見ると内部はリノベーションされ口コミもいいです。
チュヨンパオ ホテル ホテル
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大手コーヒーチェーン85°C。なんだかとてもあか抜けて見えました。
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そろそろ晩御飯を、と思っているのですがなかなかいい店が見つかりません。
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歩き疲れてきたのでマッサージ店を探したのですが見つからず。美容院があったのでシャンプーをしよう、と行き当たりばったりの美容院を覗いてみました。
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扉明け放しのタイプのお店で照明も薄暗く、どうしようかなと思っていたら、隣のお店の人が勝手に案内してくれました。奥が美容院の人の自宅らしく、中から中学生くらいの女の子が出てきて「お母さんは今出かけてるからちょっと待って」とのこと。じゃあやめようかなと思ったのですが、隣のお店の人がなぜか私を椅子に座らせ、ケープをかけてシャンプーを始めるじゃないですか。え?共同経営なの?しかしこの人、シャンプーが上手いんです。気持ちいいなあ、と感心していたらお店の人が帰って来ました。どうやら携帯で連絡してくれたみたい。お隣同士の連携の良さは下町人情といった感じ。この「美倫女子美容院」、探してみたら2021年も健在です。あの中学生の娘さんが跡を継いでたりして?
都会のようなトリートメントはないけれど、マッサージ付きで100元はさすがの地方価格。疲れもすっかり取れました。 -
18:30、結局、晩御飯は宿のお向かいにあった焼き餃子のチェーン店「八方雲集」で。
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焼き餃子が有名らしいのでその線を攻めますか。
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カレー味、韓国味、普通味を二個ずつ注文。小ロットで注文できるのがいいですよね。
今日もコンビニでビールを買って部屋飲みして就寝です。
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