2010/08/12 - 2010/08/18
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ぬいぬいさん
パンテオンというと普通ローマを思い浮かべますが、パリにも立派なパンテオンがありました。
パリの5区、ソルボンヌに程近い聖ジュヌヴィエーヴの丘にあり、幅110メートル、奥行き84メートルのギリシア十字の平面に大ドームとコリント式の円柱を持つ新古典主義建築の立派な建物でした。
一見歴史を感じさせる建物ですが、意外に新しく18世紀後半に、サント=ジュヌヴィエーヴ教会として建設され、後にフランスの偉人たちを祀る霊廟となりました。
内部には地球の自転を照明する実験がフーコーによりここで行なわれ、今も振り子は中のホールでゆれ続けています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- マレーシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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パンテオンがあるのはパリの5区、ソルボンヌに程近い聖ジュヌヴィエーヴの丘の上
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18世紀にルイ15世が病の回復を祝って再建したものです。
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幅110m、奥行き84mの巨大な建造物ルイ15世が逝去された後に完成しました。
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正面のファサードはギリシャ神殿を思わせる、コリント式のオーダーが並んでいます。
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ドーム天井が何箇所かあり、見ごたえある建物になっています。
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内部もオーダーがダブルで並んでいます。
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ドームの天井、きれいですね。
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フーコーの振り子実験の再現
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今も振り子は中のホールでゆれ続けています。
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もともとはサント=ジュヌヴィエーヴ教会として建設されたこの建物
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1755年に教会堂の設計コンペが行われ、「パリの国王の建築物の監督官」であったジャック・ジェルメン・スフロに設計を委託されました。
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スフロは、ジャン・ロドルフ・ペロネと共に、ゴシック教会の構造を徹底的に解析し、石材の強度試験を行って、石造構造の軽快さ、洗練性を求めたそうです。
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ドームの構造はロンドンのセント・ポール大聖堂や、パリの廃兵院を参考にして造られたそうです。
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この天井 美しいですね。
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1755年に建設が始まったものの、1778年、ドームを支える主ピアに亀裂が見つかり、強度不足を指摘されてしまいました。
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スフロの生存中に建物は完成することがなく、彼の死後、外壁に開けられた開口部は塞がれてしまったそうです。
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結局建物が竣工したのは1792年のこと。
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着工から37年もの長い年月をかけて今の形が造られた訳ですね。
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もっともサクラダファミリアのように、今も尚建築が続いている建物もあるので当時の建築技術からすると、それほど長い年月ともいえないのかもしれませんが。
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地下はクリプトと呼ばれるフランスの偉人たちの眠る墓所となっています。
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エミール・ゾラ、ルソー、キュリー夫人、ユゴー、マルロー、ヴォルテールなど政治、経済、文化など各分野でフランスの自由に貢献した、祖国をひろくしらしめたとされる偉人たちが眠っています。
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日本ではあまり名前が通っていませんがヴォルテールは、啓蒙主義を代表するフランスの多才な哲学者
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こちらがヴォルテールの墓
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こちらも日本にはあまりなじみのない名前 スフロ?
何者かと思って調べてみると・・・ -
新古典主義建築を生み出したフランスの建築家で、パンテオンの設計者でした。
どうりで立派な墓がこちらにあるはずですね。 -
ようやく知っている名前が登場
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ジャン・ジャック・ルソーはスイス人でありながらフランス革命以降の社会思想に多大な影響を及ぼした哲学者であり思想家。
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こんな感じの通路の左右にそれぞれのお墓が個室のように配されています。
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フランス語良くわからないのですが1940から1944年の4年間はドイツ統治下の時代
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その時代にかかわる人の墓なんでしょうが、さて誰でしょうね。
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こちらの墓所には置くに犬の置物が鎮座しています。
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キューリー夫人のお墓
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これは誰の墓だったのかわからなくなってしまいました。
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こちらはエミール・ゾラ 自然主義文学の小説家ですね。
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ビクトルユーゴーは19世紀のフランスを代表する詩人、戯曲家、小説家。
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代表的な作品に『レ、ミゼラブル』がありますね。
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ドームの下にはパンテオンの模型も展示してあります。
模型を見ると全貌が良くわかりますね。 -
教会の建物が偉人たちを祀る墓所として使用されることが決定したのは18世紀の終りのこと。
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その後、ナポレオン、ナポレオン3世の時代以降は再び教会堂として使用されたこともあったそうですが、1885年以降、三度偉人の墓所となり現在に至っています。
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パンテオンの前の広場の彼方にはエッフェル塔を見ることもできます。
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イチオシ
パンティオンの裏側にある、サンテティエンヌ・デュ・モン教会。パスカルの眠る教会だそうですが、中は閉まっていて見ることができませんでした。
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その脇の路地を抜けてローマ時代の遺跡「リュテス闘技場」へと向かいました。
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