2010/08/12 - 2010/08/18
6512位(同エリア17006件中)
ぬいぬいさん
パリの三大美術館といえば、ルーブル、オルセー、オランジュリー。
今回のパリの旅で一番の楽しみはやっぱり美術館巡り。
ルーブルは広すぎて、お目当ての作品を探して歩くのに疲れてしまい、しかも大混雑。
オルセーも広くて、混んでいて写真撮影禁止。
一番癒されて、しかも落ち着いて作品を思う存分堪能できたのがオランジュリー美術館でした。
ここはもともと19世紀のナポレオンの時代オレンジの温室だった建物。
光がさんさんと降りそそぐ明るい美術館のなかで、モネの大作『睡蓮』やすばらしいポール・ギョームのコレクションの数々を思う存分堪能で来て大満足でした。
Musée de l'Orangerie オランジュリー美術館
最寄り駅:CONCORDE
休み:火曜日
時間:12h30-19h(金/-21h)
料金:6.5ユーロ(毎月第一日曜無料・特別展示開催中は7.7ユーロ)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 4.0
-
凱旋門からシャンゼリーゼ大通りを抜けてコンコルド広場の先にあるオランジュリー美術館を目指してひたすら歩いてきました。
-
チュイルリー庭園のなかにあるオランジュリー美術館。
入口には行列ができていましたが、ミュージアムパスを持っているため、行列の人々のわきをすり抜けすんなり入館しました。 -
イチオシ
もともと19世紀のナポレオン時代にオレンジの温室(オランジュリー)として使われていたことから名付けられたオランジュリー美術館は、1930年代にモネの睡蓮を展示するための会場となったのが始まりでした。
-
モネはライフワークとした睡蓮の連作に強いこだわりを持ち、展示する美術館は自然に囲まれた環境でなければいけないとし、自然光のもとで見れる展示としました。
でもその後1970年代に膨大なギョームのコレクションが加わることにより、オランジュリーの自然光は失われてしまいました。 -
2000年から6年もの歳月をかけて、本来あるべき姿に戻すためのリニューアル工事を行い、ガラス張りの天井の明るい展示室に変え、モネの睡蓮に再び光が舞い降りました。
-
睡蓮の間は2つの円形の部屋から構成されています。
-
円形の部屋なので、壁に沿って作品もアールに展示されています。
-
イチオシ
ひと部屋に4枚ずつ全部で8枚の絵が展示されていて、「朝」「緑の輝き」「雲」「沈む太陽」「明るい柳の朝」「2つの柳」「柳の朝」「木の輝き」とタイトルがつけられています。
-
モネのこの一連の睡蓮の作品は、直接風景を見ながら睡蓮を写生ではなかったそうです。
-
一度この光景を写真に撮ってからジヴェルニーのアトリエで描き起こすという作業を繰り返したそうです。
-
「光の画家」と呼ばれたモネ、同じモチーフを異なった時間、異なった光線の下で描いた連作を数多く制作していますが、この睡蓮の連作はもっとも数が多いそうです。
-
1890年代終わりから描きはじめた『睡蓮』は、ジヴェルニーの自宅の庭にある睡蓮の池をモチーフに、1926年に亡くなるまでの間に全部で200点以上制作されたとか。
-
1枚だけ色合いの違う 『睡蓮 沈む太陽』
-
丸い部屋の中央にベンチが並べられ360度のパノラマが楽しめます。
-
セザンヌ、ルノワール、ルソー、マティス、ピカソ、ドラン、ユトリロ、モディリアーニ……。印象派から1930年までのフランス画家とフランスで活躍した外国人画家の主要作144点からなるこのコレクションを築いたのは、画商兼美術収集家のポール・ギヨームとその妻、そして彼女の二度目の夫ジャン・ヴァルテール。
ギョームのコレクションからまずはルノワール
『風景の中の裸婦』1883 -
イチオシ
『ピアノを弾く少女たち』
-
『二人の少女』
-
『手紙を持つ女』
-
次はセザンヌの作品です。こちらは『セザンヌ夫人の肖像』
-
地下にあるギョームコレクションの展示室もトップライトから降り注ぐ光でこんなに明るいスペースになっています。
-
こちらの作品はゴーギャン
-
ピカソの作品は時代によって画風が変わって行きます。
-
『若者たち』は薔薇色の時代の作品
-
『タオルを使う裸婦』1923
パブロ・ピカソ -
『水浴の女』1921
パブロ・ピカソ -
『タンバリンを持つ女』1925
パブロ・ピカソ -
ここからはマティスの作品
『バラ色の裸婦』1920 -
『女性の部屋』1921
-
『青いオダリスク』1921-1922
-
『灰色のキュロットのオダリスク』1926-1927
-
『ソファーの女たち』1921
-
ここからがユトリロの作品です。
彼の作品は、モンマルトルの街並みを描いた風景画などが多いようです。
『ベルリオーズの家』 1914
モーリス・ユトリロ -
『La Butte Pinson』1905-1907
モーリス・ユトリロ -
『La Maison Bernot』 1924
モーリス・ユトリロ -
『ノートルダム寺院』 1910
モーリス・ユトリロ -
イチオシ
『サン・ピエール教会』1914
モーリス・ユトリロ -
『モン・スニ通り』1914
モーリス・ユトリロ -
『クリニャンクールの教会』1914
モーリス・ユトリロ -
『Le Village 村』 1923
シャイム・スーティン -
『 牛肉と仔牛の頭 』 1923
シャイム・スーティン -
『小さな菓子職人』
シャイム・スーティン -
ここからはマリ−・ローランサンの作品
『スペインの踊り子たち』 -
イチオシ
『ココ・シャネルの肖像』1923年
マリ−・ローランサン
シャネルの創始者の肖像画
-
『ベルベットの女』1915
アメデオ・モディリアーニ -
『赤毛の女』1915
アメデオ・モディリアーニ -
『若い奉公人』1918-1915
アメデオ・モディリアーニ -
『目を閉じた裸婦』1917
アメデオ・モディリアーニ -
ここからはルソーの作品。
『アルフォールビルの椅子工場』1897 -
『釣りをする人々』1908
アンリ・ルソー -
『嵐の中の船』1896
アンリ・ルソー -
『人形を持つ子供』1906
アンリ・ルソー -
イチオシ
素晴らしい作品の数々を集めたポールギョーム
オランジュリーには複数の画家が描いたギョームの肖像画が展示してあります。
『ポール・ギョームの肖像』
アメデオ・モディリアーニ -
『ポール・ギョームの肖像』 1919-20
アンドレ・ドラン -
『ポール・ギョームの肖像』 1930
キース・ヴァン・ドンゲン
同じ人物を描いているのに別人に見えますね。 -
夫人の肖像もあります。
まずはマリー・ローランサンが描くと
『ポール・ギヨーム夫人』 -
アンドレ・ドランが描くと
『大きな帽子を被るポール・ギョーム夫人の肖像』
でもこれって誰かに似ていると思いません?
そうです、女優の高畑敦子さん -
『アルルカンとピエロ』 1924
アンドレ・ドラン -
オランジュリー美術館はルーブルやオルセーと違って、こんな素晴らしい作品をゆっくりと心ゆくまで堪能できる、まさに癒しの空間です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
フランス旅行記
-
2010 夏 激歩 117キロ 歩きまくったフランス ダイジェスト版 (前編
2010/08/12~
パリ
-
2010 夏 激歩 117キロ 歩きまくったフランス ダイジェスト版 (後編)
2010/08/12~
モンサンミッシェル
-
キラキラ燦然と輝くヴェルサイユ宮殿
2010/08/12~
ヴェルサイユ
-
世界遺産 ヴェルサイユ宮殿の庭園とマリーアントワネットの憩いの場 プチ・トリアノン&グラン・トリアノン
2010/08/12~
ヴェルサイユ
-
エッフェル塔百景
2010/08/12~
パリ
-
世界遺産 セーヌ河岸 クルージング
2010/08/12~
パリ
-
並んでも昇って見たい ゴシックの殿堂 ノートルダム寺院
2010/08/12~
パリ
-
ノルマンディの田舎町 ボーモン村散策
2010/08/12~
バスノルマンディ地方
-
海に浮かぶ世界遺産 ★☆西洋の神秘 モンサンミッシェル☆★ vol.1
2010/08/12~
モンサンミッシェル
-
海に浮かぶ世界遺産 ★☆西洋の神秘 モンサンミッシェル☆★ vol.2
2010/08/12~
モンサンミッシェル
-
ルーブル美術館ですごした至福の時
2010/08/12~
パリ
-
癒しの空間 オランジュリー美術館
2010/08/12~
パリ
-
アメリ気分で、雨のモンマルトルを散歩
2010/08/12~
パリ
-
モンマルトルの丘に建つ、聖なる心の大聖堂『サクレ・クール』
2010/08/12~
パリ
-
偉人たちの眠るパンテオン
2010/08/12~
パリ
-
パリの夜を街歩き
2010/08/12~
パリ
-
雨のシャンゼリーゼ 街歩き
2010/08/12~
パリ
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ フランス旅行記
0
58