2012/01/14 - 2012/01/16
111位(同エリア466件中)
mingさん
ライオンが優雅にたたずみ、ヒョウが無邪気に寝転がり、キリンが素早く首を振り、草食動物たちの群れからは緊張感が伝わってくる。マサイマラは野生動物たちの楽園であった。
【生活費】19万円
【飛行機】20万円
【通貨単位】1ケニアシリング=1円
【英語通用度】5人に4人
【旅程】9日間
1/13ナイロビ
1/14ナイロビ→マサイマラ
1/15マサイマラ
1/16マサイマラ→ストーンタウン
1/17ストーンタウン→パジェ
1/18パジェ
1/19パジェ→ストーンタウン
1/20ストーンタウン
1/21帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
(1)『キーコロックロッジ』
1/14 14:00キーコロック飛行場より15分でキーコロックロッジに到着した。
当初は宿泊費を安く抑えようと、いくつかのロッジにメールを送ったが、何週間待っても返信が来ないことがよくあった。「これがアフリカ流なのか。」と感心してしまったが、キーコロックロッジは有名な割にメールの応対が非常に丁寧であった。
担当のロベルトは、2泊3日とこちらの予定を伝えると、それに合わせたスケジュールをカスタマイズして、宿泊・食事・サファリすべて込みで1250ドル(=10万円)というパック料金の提案をしてくれた。
飛行場からとても近く、テントではなくロッジという点も魅力的であった。 -
(2)『ロッジルーム』
地球の歩き方のマサイマラの中で一番目に紹介されているロッジだけあって、部屋もアフリカと思えないほど豪華であった。庭では小鳥がさえずり、蝶が花の回りを飛び、夜には数えきれない星を見ることができる。
マサイマラはセレンゲティに比べて、ナイロビから飛行機(片道$159=12720円)で1時間ほどで来ることができ、ビッグ5と呼ばれる動物たち(ライオン・ヒョウ・ゾウ・サイ・バッファロー)に遭遇する確率が高いといわれている。
さらに、マサイマラは国立公園ではないため規制がゆるい。道から外れて動物の近くまで接近することができ、臨場感があふれることも魅力の1つである。 -
(3)『象の突進』
16:00に夕方のゲームサファリに出発した。30分ほどすると、ゾウが1匹こちらに向かって突進してきた。
「この象は興奮していて、とても危険だ。」と運転手のローレンスが言った。近くにいたサファリカーも、慌てて後ろにバックした。陸上で最大の哺乳類である象に激突されたら、サファリカーはひとたまりもない。
しばらくして、象は通り過ぎて行った。その時はじめて、動物園では味わえない「野生」という意味を実感した。 -
(4)『チーターに遭遇』
ゲームサファリが1時間ほど経った頃、ワンボックスのサファリカーが集まっている地点に到着した。このような場合、高い確率でライオンかチーターであるが、草の中にいることが多いためはっきりと見えないこともある。
しかし、今回はローレンスがいいポジションを確保してくれた。その上、チーターがすぐ目の前まで歩いてきて、寝転がってかわいらしい表情を見せてくれた。
同乗したガイドがチーターとヒョウの違いを教えてくれた。「チーターは目から黒いラインが縦にあり、体にある模様は黒一色の斑点である。ヒョウは顔にラインはなく、体にある模様は黒色の中に白い点がある。」とのことだった。 -
(5)『用心深いヒョウ』
帰り際にヒョウを目撃した。夜行性で昼間も木の上で生活しているため、遭遇することが非常に難しい動物である。 -
(6)『大自然の日没』
ゲームサファリは朝6時から10時頃までと、16時から18時頃の日没までの2回に制限されている。野生動物が食事のために動く時間帯であり、車の排気ガスによる自然破壊を防止するためでもある。
夕方のゲームサファリの帰り道は、日没がとても美しかった。チーターも間近で見られて、大満足の1日目であった。 -
(7)『ライオン登場』
1/15 7:00朝のサファリに出発した。1時間ほどすると、ワンボックスカーの集団に遭遇した。ガイドが「シンバだ!」と教えてくれた。マサイマラでは、ライオンのことだけをスワヒリ語でシンバと呼んでいた。
ライオンはメスが狩りをして、その獲物をオスが一番最初に食べるという習性がある。「オスは楽だ。」と思ってしまうが、縄張りをめぐって他のオスと争い、メスたちを守ることがオスの仕事である。戦いに敗れるとその集団から追い出されてしまうため、ライオンのオスも決して楽ではない。 -
(8)『カメラ目線のライオン』
サファリカーをライオンの正面に移動させた。蟻塚に乗り、カメラ目線でポーズを決めるライオンに、同乗した陽気なフランス人が「あのライオンにチップでもあげたいくらいだ。それでおいしいものでも食べさせてやりたいよ。」とジョークをとばしていた。 -
(9)『象の遊び時間』
象は1日190リットルの水と130kgの植物を食べる。大きな群れでは1トン以上の植物が必要である。植物を求めて1日30kmを歩くこともある。この日は象たちにとって、鼻でじゃれあうほど満たされた1日であった。 -
(10)『チーターのランチタイム』
9:00 チーターの食事に遭遇した。狩りの瞬間は見られなかったが、ライオンとチーターが見れるとはかなりラッキーなサファリである。
チーターは時速110kmで走り、動物の中で一番速い。しかし、チーターの持続走行能力は500mほどしか持たない。
そのため、インパラなどの草食動物は500m逃げ切れば安全である。テレビで見るようなチーターの狩りは、相手に気づかれている場合15回に1回ほどの成功率しかない。このようにして自然界のバランスが保たれている。
サバンナで肉食動物が生きていくことは本当に大変なことである。 -
(11)『草食動物たち』
さらに進むと、草食動物たちの集団に遭遇した。シマウマやインパラ、トピたちは草を共有していた。
同時に見通しの良い場所でそれぞれが周囲を警戒し、いつ肉食動物に襲われるかわからないという草食動物たちの緊張感がこちらにも伝わってきた。 -
(12)『マサイ村ツアー』
10:30 キーコロックロッジから30分走り、マサイ村に到着した。入村料30ドル(=2400円)を払うと、歓迎の歌が始まった。
「ジャンボ(=こんにちは)」と挨拶をすると、マサイはうれしそうに「ようこそ。スワヒリをしゃべれるのか?」と笑顔で歓迎の握手を交わした。
さらにマサイの生活について話してくれた。「この村は1人の夫に10人の妻がおり、その子供を含めて全員で72人が生活している。それぞれの妻に家が1つのあり、一夫多妻制でも妻の人数に制限はない。」とのことであった。 -
(13)『歓迎のジャンプ』
村の中へと案内され、1人ずつ有名なマサイジャンプを披露してくれた。高く飛ぶほど女性にモテるそうだ。
写真の奥に見える家は枝木を組み、その上に牛糞を塗って壁とする伝統的なものであった。家造りは女性の仕事で、4ヵ月ほどかかるとのことであった。
男性も暇ではなく、「昼は生活の基盤となる牛の放牧をして、夜は牛が襲われないように、寝ずに見回りをして3時間ほどしか睡眠がとれないから大変なんだ。」と言っていた。 -
(14)『火おこしショー』
昔ながらの火おこしを見せてくれた。マサイの村には電気がなく、夜も本当に火が光代わりであった。
マサイは19世紀にイギリスが侵略してきた時も、自分たちの伝統を頑なに守り続けた。
村を訪れる前は「21世紀なんだから、別の場所で便利な生活をしているのではないか。」とも思ったが、「川が風呂の代わりで、家畜が襲われた際はライオンとも闘う。」とマサイの伝統を今も守り続けていた。 -
(15)『仲良しのカバ』
キーコロックロッジでは、敷地内の池でカバを飼っている。昼間は池の中にいるが、夜になると草を食べるためにロッジ内を徘徊している。 -
(16)『キリンに接近』
ガイドが「あのキリンはメスです。」と言った。
「どうしてわかるの?」と尋ねると、「キリンのメスは顔がフラットですが、オスは顔に大きなコブがあるからです。」との答えであった。キリンにオスとメスの見分け方があるとは初耳であった。
さらに、キリンの長い首にはアカハシウシツツキという小鳥が止まっていた。小鳥たちはキリンについた寄生虫を食べているのだが、キリンはうっとうしそうに長い首を大きく振っていた。 -
(17)『バッファローたち』
サファリの帰り道に、バッファローの集団に遭遇した。バッファローはオス同志で頭突きをして優劣を争うため、頭頂部が分厚くなっている。
あまり愛嬌がなく、どのバッファローも不機嫌そうな表情をしていた。 -
(18)『近寄るハイエナ』
1/16 6:30最後のサファリに出発した。2時間ほど走ったが、朝の小雨のせいかなかなか動物に出会えなかった。ドライバーのローレンスは少し焦っていたが、ようやくチーターを見つけ安堵の表情を見せた。
その反対側にいたハイエナがチーターの方へ近づいていった。「バトル勃発か?」と一瞬緊張が走ったが、ハイエナは横取りするエサがないことがわかり去っていった。 -
(19)『バブーンの集団』
9:00サファリ最後の動物はバブーンの集団であった。ドライバーのローレンスは「バブーンは車の中の食べ物を狙って、車内に入って来ることがあります。きれいな女性の方も狙ってきますので、お気をつけください。」とジョークをとばし、爆笑のままロッジに到着した。 -
(20)『キーコロック飛行場』
10:00 キーコロック飛行場に到着した。帰りの運転手もローレンスであった。搭乗する飛行機の到着が遅れ、車の中で自分がサファリで撮った写真をローレンスに見せてあげた。
彼はドライバーなので、動物を必死で探し、写真を撮ることができない。同乗した4回のサファリの写真を見て、「ワーオ。ソーナイスピクチャー。」とその時ことを鮮明に思い出していた。
「毎日、ライオンやチーターが見れてとても楽しい旅だった。」とローレンスに伝えると、「今度、ケニアに来るときは連絡をくれよ。ナイロビ近郊の国立公園も案内するよ。」ととても良い思い出を残してマサイマラを後にした。
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