○蔵王と羽黒山、月山（3）2011

2011/09/23 - 2011/09/25

<月山：山頂に集う人々>

蔵王（1）、羽黒山（2）から続きます。

9/25　朝一番のバスで月山八合目へ。今年最後の八合目行きらしい。
　月山はアスピーテ型火山と言われるとおり、頂上部はなだらかだ。
　池塘が多く残る弥陀ケ原の湿原帯を抜け、ゆるやかな登りをゆっくりと約3時間、頂上到着だ。ここに月読命を祀る月山神社本宮がある。
　標高1984ｍ。途中に山小屋(仏生池小屋)があり、宿泊も可能だ。
頂上からは北に鳥海山が雲の上に顔を出し、麓からは真っ白な雲が次々と湧いてくる。最上川の河口や稲穂で黄金色に染まった庄内平野、日本海のかなたに浮かぶ飛島が一望だ。
　飛島ではかつて学生時代、合宿したことが懐かしい。
遠く東の雲間に奥羽山脈が連なるが、南側の朝日連峰は雲に隠れ見えない。
嬉しくも、かつて登った山々が懐かしく声をかけてくる。

　天気がいいので、帰りは引き返すことなく、姥沢方面（南側）へ
下ろう。頂上から牛首までのガレ場は相当きつく、こちらから登らなくてよかった、とここらで一息。
　姥沢からは町営バスで西川ICへ。そこから高速バスで山形駅へ。
　無事の登山を1人乾杯、夕刻の新幹線で東京へ。

・紅葉に初雪の舞ふ月山か　　＜青い曾良＞

・還暦には白装束で山に入り
　　金棒片手に頂上目指せば
　　北に鳥海南は朝日　
　　蒼い空には黒い雲
　　紅い山肌小雪舞ひ
　　己の人生振り返る　　　＜寅男＞
　
なぜ山に登るのかって？
そういうことを聞く人に説明したってわかるはずがありません。

なお、月山神社の祭神は月読命(つくよみのみこと、姉はｱﾏﾃﾗｽｵｵﾐｶﾐ)であり、父ｲｻﾞﾅｷﾉﾐｺﾄから夜(死後)の世界を治めよと命じられ、それが月山の由来となったそうな。

（旅の先頭、蔵王へ）
　　http://4travel.jp/traveler/janal/album/10605997/

◎11/19-20は伊那路に井月を訪ねる旅(ゲスト:金子兜太）企画中

エリア 月山・朝日岳(山形)

月山八合目：弥陀ヶ原

　雲海の向こうに鳥海山が見える。
　広々とした高層湿原だ。
　ほぼ天国に近い景色だ

月山九合目、仏生池

　出羽三山は信仰の山、白装束の修験者がホラ貝を
　鳴らし、今日も烏のごとく山々を飛び回っている。

月山9.5？合目　仏生小屋を振り返る
　　中央奥にまだ鳥海山が見えます

・おめダレだおらあ秋田の鳥海さん　　＜阿蘇＞

月山頂上（北の方角をみる）

　鳥海山は雲に隠れました。
　鳥海は月山のちょうど真北に当たります。
　ほんだば兄弟のようなもんだなや。

月山頂上から東へ

　麓から次々と雲も登ってきます。
　雲の合間に奥羽の山々が・・

月山頂上神社（本宮）
　芭蕉さんもこの近くで野営されたそうな・・

　・雲の上天国じゃろかいえ死界　　＜修行者＞

月山　牛首経由ルート
　相当きついガレ場です。
　途中引き返す者、ケイレンを起こしてる者
　修行が足りません！

　・山ガール越えねばならぬ山ガアル　　＜山男＞

ただこの山はアスピーテ火山と習ったものだが、南側の地形や岩層を見る限り（玄武岩質ではない）、疑問がある。

牛首下でやっと見かけたリンドウ
　もう花の季節は終わったというに
　咲いていてくれて感謝！
　そういえばこのリンドウ、蔵王地蔵岳でも見かけました。

（旅の先頭、蔵王へ）
　http://4travel.jp/traveler/janal/album/10605997/