2014/10/03 - 2014/10/06
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悠遊人(ゆうゆうじん)さん
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(写真は毛無岱から、右前方は岩木山)
6月の東北に続き、今回は秋田・青森の紅葉を訪ねます。
1.新幹線盛岡駅からバスで八幡平へ
頂上は紅葉見頃のはずでしたが、雨、ガスで何も見えず。 八幡沼あたりをゆっくり散策したかったのですが・・・
そのまま反対側の玉川温泉に下ります。 (玉川温泉泊)
2.翌朝鹿角花輪へ。 友人と合流し、小坂製錬所に立ち寄り、発荷峠から十和田湖に入ります。 午後は奥入瀬を子ノ口から石ヶ戸まで歩きます。(十和田湖畔泊)
3.八甲田をトレッキングします。 私は毛無岱中心に、友人は初めてということで赤倉岳から大岳、仙人岳を縦走し、酸ヶ湯で合流します。 その後田代平、田代湿原を廻ります。 (八甲田温泉泊)
4.台風18号が迫っており、友人と別れ昼の新幹線で早めの帰京です。
・山燃えて赤白黄色青みどり <爆発だ>
・願わくは百年前を歩きたし
五十年後を見てみたし <悠遊人>
●火山・噴火に関して
火山は構造的に形成されるものではなく、マグマを流し続ける噴火活動でできる。 しかも今回の御嶽山のような3,000級の山となるとそれこそ過去何百回とはるかに大規模なマグマ噴火を繰り返してきたのだ。 今回のような水蒸気爆発で高い山はできない。 山が怒り出せばとてもこのようなものでは済まない。
もともとは地震も噴火もプレートの動きが原因なのだから、注意したほうがいい。 東北大地震も小笠原沖で続く西之島新島の噴火も今回の御嶽山もすべて太平洋プレートの縁辺で起きており、これらは連動していると考えるべきだ。 日本のまわりでは地震・火山の活動期に入ったのかもしれない。ちなみに百名山のうち約1/3は火山です。 また蔵王、那須、日光白根、箱根、浅間、阿蘇、霧島、桜島は最近活動が活発化しているのでご用心。
※御嶽山の噴火犠牲者にお悔やみ申し上げます。 <愛山者>
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玉川温泉 大墳(おおぶけ)
単一の湧出量としては日本一(9,000L/分)、PHはなんと1.05という強酸性。 わずかな傷でもあればビリビリ痺れます。
この水はやがて田沢湖に注ぎ、独特なブルーを発色するのです。 もとは鹿湯(しかゆ)と称したのですが、青森の酸ヶ湯(すかゆ)と紛らわしいため名前が改められました。 秋田や青森だばシもスもわがらねがらな。 -
玉川温泉 たくさんの噴気孔がある
この熱源はすぐ東にある秋田焼山(危険度は御嶽山と同じB級)からもたらされます。 硫黄の結晶がとても鮮やかに黄発色するのが玉川の特徴です。 -
玉川温泉
ここは岩盤浴の発祥地といえます。 源泉は放射性ラジウムを含み(15-20ミリシーベルト/年)、難病患者がゴザを担いで通ってきます。 ここで癌が治ったと聞き、全国から集まってくるのです。 -
玉川温泉
掘っ立て小屋があり、中の岩盤に直接ゴザを敷き、じっと横たわります。 それを何度も何度も繰り返し、不治の病と戦うのです。 なかにはわざと噴気の強いところに身を置く方もいて、危険きわまりないので声を掛けますが・・・
・玉川の熱き岩湯に身を委ね <命暮れない> -
玉川温泉
これが本館ですが、長期滞在用に自炊部もあります。 川沿いに10分下れば新玉川温泉もあり、こちらは一般観光客向けです。 かつて北投石を探しに来たころの大風呂(入口別の男女混浴だった)や昔の建物はすっかりなくなっていたが、大墳や硫黄の噴出孔などは昔のままでした。 -
小坂製錬所
十和田湖に行く前に小坂旧鉱山に寄ってみます。 最盛期は100年前頃でしょうか、おおいに日本の発展を支えてくれた大鉱山です。 いまや資源は枯渇してしまいましたが、精錬業としてみごと復活しました。 廃棄された携帯電話やデジカメ、車などからレアメタルや各種金属を再生させるのです。 かつての芝居小屋/康楽館などが昔の栄華を物語ります。 -
十和田湖
発荷峠からの眺めは、天気さえよければ最高です。 中央の二つの半島は内輪山が欠けたもの、ここは大きなカルデラ湖なのです。 2週間後には満開の紅葉が見られるでしょうが、同時に車の大渋滞も見なければなりません。
なお十和田湖は過去2000年でみれば、日本最大の噴火を起こした立派な火山(なんとB級)です。最近では中海(中央火口)で火山性微小地震も観測されています。 -
奥入瀬渓流
このあたり一帯のすばらしさは明治の文人、大町桂月が世に知らしめたものですが、今回は子ノ口から石ヶ戸まで約12kmほどを歩きます。 初めてならば逆コースをお勧めします。 歩いて登ってそして湖に至るのがいい。
○住まば日の本遊ばば十和田歩きゃ奥入瀬三里半 <<大町桂月>> -
奥入瀬渓流
おっと目を奪われる青い花、気を付けようトリカブト
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奥入瀬渓流
阿修羅の流れ -
イチオシ
八甲田山、上毛無岱(かみ/けなしたい)
右に見えるは岩木山、大岳から降りてくればずっと見えています。
友人談だと、今日は大岳頂上から鳥海山,八幡平、岩手山がきれいに見えたと。
嵐(台風)の前のひとときを楽しみましょう -
八甲田山、上毛無岱のはうちわカエデ
約1200m以上はアオモリトドマツ、そしてササの群生する緑一色となります。 この緑こそ八甲田紅葉を特別に引き立たせるのです。八甲田山 自然・景勝地
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八甲田山、毛無岱
毛無岱は上と下とに分かれ、100mほどの高低差をもみじ坂が結んでいます。 もみじ坂からの眺めがまたいいんです。 -
八甲田山、下毛無岱
ちょうど紅葉、草もみじが真っ盛りでした。 八甲田の紅葉は赤、黄、(笹やアオモリトドマツの)緑、(空の)青、白い雲の五色がすべてそろって完成です。 私には日本で一番きれいな紅葉です。 今年の紅葉はイマイチでした。
・山燃えて赤白黄色笹みどり <爆発だ>
・紅い山夏に来たれば青い森 <青森> -
八甲田山、下毛無岱
下毛無岱からもみじ坂の紅葉と大岳を振り返ります。
中央のもみじ坂を下る登山者の一列が見えますか? -
八甲田山、下毛無岱
地塘もそこそこ点在しています。 ここが湿原の状態を保っていられるのは大いに八甲田特有の豪雪の影響が考えられます。
さて話しは急に変わりますが、
−南海地震・富士山噴火と掛けて何んと解く?−
「ブナの紅葉と解きます」
−その心は−
「気(木・黄)になる」 -
田代平
八甲田山の北東一帯は、あまり立ち寄る人もいないのですが、あの雪中行軍の舞台なのです。 210人中199人もの軍人さんが凍死しました。 このあたり一帯にたくさんの記念碑や慰霊碑が建っています。 -
田代湿原
八甲田温泉の向かいには、忘れられたような静かな湿原があります。 龍神沼やいくつかの地塘があり、小一時間で一周します。 -
八甲田温泉
酸ヶ湯などと違い、山の反対側にあるため訪れる人も少ない一軒宿です。
風呂が大きく、四種の源泉が湧き出ているのですが、特異なのはラムネ湯でしょう。 炭酸ガスの細かい気泡が体に付着し、むず痒い。
夕食時、珍しくキンキの煮物が出たので仲居さんに尋ねました。
「これはどこで獲れたのですか?」
(陸奥湾とか八戸沖という答えを期待したのですが・・・)
「海です」
ということでした。
※前回の八甲田・奥入瀬・十和田
http://4travel.jp/travelogue/10587873
※今夏の秋田・青森
http://4travel.jp/travelogue/10902753
○今回の予算概要
JR: ¥17,000
バス・ロープウェイ: 約¥6,000
宿泊(3泊): 約¥30,000
(合計) 約¥53,000(1名)
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