2014/06/27 - 2014/06/30
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悠遊人(ゆうゆうじん)さん
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(写真は元滝伏流水)
今回はJR4日券と車を利用し、秋田・青森を3泊4日で廻ります。
メインは花の森吉山と世界遺産白神山地、そして象潟の元滝伏流水です。
1.2日目 森吉山(1,454m)秋田県
標高はあまり高くはないのですが、冬は樹氷、春は花の名山として知られ、山麓一帯は秋の紅葉もすばらしいところです。 地理的には田沢湖の北、八幡平の西になりますが、あの阿仁のマタギで知られるところでもあります。 それほど東北でも奥深いところなのに、今ではロープウェイが高度1,200m付近まで通じており、眺めの良い尾根歩きと高山植物が群生した湿地帯を抜ければ1.5時間ほどで頂上です。 1日目は森吉神社までの往復(1,300m高度)、2日目は鷹巣在住の友人と合流し頂上から山人平まで、残雪と日本海からの涼風を受けながらの気持ちのいい山行でした。
3日目. 白神山地 青森県
2日目は森吉山下山後、そのまま友人の車で弘前を経由し、岩木山のふもと百沢(ひゃくさわ)温泉で1泊、翌日白神山地を廻ります。 3日目は朝から大雨でしたが、友人の案内で暗門の滝を訪れます。 一の滝が最奥にあり最大なのですが、途中足場がまだできておらず、三ノ滝、二ノ滝を見て引き返します。 雨はますますひどく、V字谷を流れる濁流は水量も一気に増える恐れもあります。
ここは早めに切り上げて、鰺ヶ沢経由(深浦町に抜ける林道は現在不通)で日本海(五能線)沿いに南下し、十二湖に寄り、能代で友人と別れます。 3日目秋田市内泊は1年ぶりです。
4日目. 象潟、元滝伏流水へ 秋田県
象潟といえば 芭蕉さんをはじめ、西行や一茶など数々の文人墨客が訪れ、多くの詩歌を残したたところ。 西の松島とも謳われるほど風光明媚なところだったようですが、1804年の地震の際この地域だけ2.4mも隆起し、現在は田んぼの中に松の木の茂る小山が点々と残るのみ。 ここから鳥海山に向かい、車で20分のところにある今回最大の目玉、元滝伏流水に向かいます。 この滝、流れる水のきれいさが他の滝とはまったく違います。 それは鳥海の伏流水だからなのです。 その美しさは日本一といっていいでしょう。 帰りに奈曽の白滝と九十九島に寄り、新潟経由で帰京します。
※行程はゆったりと組んだつもりが、限定4日間のためあまり余裕はなかった。 阿仁では打当(うっとう)温泉や安の滝、象潟では獅子が鼻湿原に寄れず、また十二湖も時間があまりなかった。 ただ森吉山の山荘で個性派夫婦3組との出会いや森吉山、元滝伏流水など期待以上のいい旅ができたことに感謝。 また今回歩いたコースは菅江真澄という江戸時代後期の文化人類学者ともいうべき存在を知ることとなった。 これも大きな出会いである。
・山よ風よああなんという涼やかさ
・元滝や濁ることなく途切れなく
・良き句なぞ便秘のごとく出てや来ぬ <悠遊人>
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 新幹線 JR特急 JRローカル 自家用車
-
角館から鷹巣へ 秋田内陸縦貫鉄道 十二段トンネル
このトンネルは長さ5697m、県内最長、一直線でカーブがありません。
ここをくぐればマタギの別世界。 駅の名も阿仁マタギ、比立内、阿仁合・・・痺れるような名が続く。 このトンネルができるまでは鷹巣から廻りこみ、比立内までしか鉄道が通じてなかったのです。
・森吉はクマとマタギの生きる里 <頭領>
※参考本:「邂逅の森」 -
森吉神社, 石森から一ノ腰方向 (森吉山の外輪山にあたります)
まずは初日に森吉神社まで足慣らしです。 神社の手前は避難小屋。 ここは東北有数の豪雪地帯。 冬は蔵王のような樹氷が見られます。
今宵は同宿の個性派夫婦3組とホテルの親父で大宴会になりました。 どぶろくも飲み放題です。 野球審判員夫婦、宝石研磨師夫婦、出版編集者夫婦など大いに盛り上がりました。 翌朝宿からは希望したトンブリを山芋にぶっかけて出してくれました。 -
森吉山 チングルマ
雨の心配もありましたが、昨夜の大宴会で雨雲なんぞ吹っ飛んだようです。
晴天の下、石森から避難小屋を過ぎ、稚児平までくれば残雪の中、チングルマやイワカガミの群生が見られます。 残雪もまだたっぷりです。 頂上からはマタギの世界が一望です。 -
森吉山
ハクサンチドリもずいぶんとあでやかなこと
高山植物の花の色はいろいろ、白、赤、黄、青/紫、きっとそれぞれ意味があるのでしょう。 あなただったら何色に咲きますか? -
森吉山
ニッコウキスゲはもう咲いています。
鹿はもう剥製だけシカいなくなったのでしょうか いたらこのキスゲ食べられてますよね。 -
森吉山 シラネアオイ(その名の由来は日光白根山から)
蜂が蜜を吸いに来ています(見えますか?)。 これらの花にとって人間は邪魔なだけ。 だってなにもしてくれません。 昆虫は受粉を助けてくれます。 だからきれいに咲くのであって人間様のために、きれいに咲いているのではありません。 -
森吉山 タニウツギ
森吉山が百名山に入らなかったのは、標高が1500mにわずか足りなかったこと、また白神山地と一緒にマタギの山々として世界遺産に入らなかったのは、このロープウェイができてしまったためでしょう。 すばらしい山にはちがいありません。
(花の百名山に入っています) -
森吉山頂上
ここからはかつて訪れた岩木山や白神山地、八甲田、八幡平、焼山(玉川温泉)、太平湖、秋田駒、乳頭、田沢湖、太平山、男鹿半島など360度が見渡せます。 それにしても今日はなんと気持ちのいい風が吹き抜けていくこと。 -
岩木山神社(後方は岩木山)
780年ごろ建立され、津軽藩によって護られてきた由緒ある神社(源は大山祗神社)だ。
農業、漁業、商工業、また鉱山を祭る神社でもある。 ン十年前ここから登り始め、雪中に泊まった避難小屋が7合目あたりに見えたのが嬉しく懐かしい。 今宵はここ百沢(ひゃくさわ)温泉1泊です。 成分はAl、Fe,Ca,Na、Mgなど地球を構成する重量成分に似て、色は薄い茶褐色。 -
岩木山神社
逆立ちした狛犬?は珍しい 一緒に写真を撮ると恋愛運が向上するんだと。
なら40年前に教えてくれっつーの!
森吉山から同行の友人は秋田の鉱山師(やまし)で、朝一番で参拝をすませ、白神へ出発です。 -
白神山地 暗門の滝(三の滝)
ここまで鉄パイプで組まれた木板の上をひたすら歩いて1時間。 今日はドシャブリに近く、足元は濁流が渦巻き、落ちたら命の保証はない。 ここは西目屋村、手前の目屋ダムが大工事中です。
・クマゲラの叩く森射るマタギの目 <ゴルゴ35> -
暗門の滝 (二の滝)・・・手前から三/二/一の滝となります
三の滝から10分、道が一気に険しくなる。 木道の上まで濁流が流れてくる。 残雪も多く、一ノ滝へはまだ道が通じておらず、途中から引き返します。 鉄パイプの歩道がなければ一般人にはとても沢登りなどできるようなところではない。
残念なのはこの暗門川自体に魚など生物の気配がないということ。 砂防ダムのせいか、川底の石の表面や流れる水自体に生命の匂いがまったく感じられない、もはや暗澹の川 -
深浦町の日本一のイチョウ(樹齢は1000年以上とか)
他にも日本一と称するイチョウはありそうですね・・・
これはたしか幹回りが22mで日本一 「垂乳根のイチョウ」と呼ばれるそうです。ナルホド根。 -
十二湖、青池
湖沼の数は三十以上もあるようだが、あまり時間がなく、最奥の青池に絞る。
イトウの養殖池があった。 前回来た時も青池しか見られなかったのにー
晴れたらいったいどんな色になるんだろう
・白神のイオン吸いてや青の池 <十二子> -
元滝伏流水
最終日は秋田市内のホテルから、06:52発の鈍行で象潟へ。
当初は学生さんがいっぱい乗っていたのに、約1時間後到着するころ乗客は私一人になってしまった。 象潟駅で1時間待ち、コミュニテイバスで元滝伏流水へ。 駅前の店は閉まったままで朝飯食えず。 こんな時のためカロリーメイトは欠かせません。 -
駅前にバスが何台か停車中だったので運転手に訪ねる。
「元滝伏流水に行きたいんですが・・」
「なぬ?モドダギ? このバスさ行がね、後ろのバスさ乗れ」
ン十年前秋田に来たころは、繰り返し道を三度尋ねても聞き取れなかった。
なんせ、「食べなさい」をひとこと「ケ!」で済ます所だから
やさしスな 秋田の人 -
①なぜこの滝の水がきれいかって?
それは鳥海山に降った雨・雪が何十年もかかって地下をくぐってきたからで、きれいに濾過された天然のミネラルウォーターを噴出してるからさ。 その透明度といえば四万十川や梓川、摩周湖など比較になりません。(名水100撰とのことですが、名水10撰に入るでしょう)
②なぜこのような青々とした苔が育つかって?
冷たい地下水が暖かい外気に触れれば霧が発生し、いつも付近の石は湿っているからさ。 霧の漂う元滝なんてネ・・・誰かの歌にあったかな
・元滝を白して被う苔の霧 <トトロ> -
鳥海山は出羽富士といわれるように富士山と同じコニーデ型火山です。 標高も、2,230mと尾瀬燧岳を除けば東北一です。 コニーデ型火山の特徴は長い緩やかな稜線と広い山麓に滝や湧水が豊富なこと、 元滝は富士で言えば白糸の滝や忍野の湧水、柿田川といったところ。 駿河湾も好漁場として有名です。 きれいな水は魚や貝だって好きなのです。
※忍野 http://4travel.jp/travelogue/10572675 -
そもそも滝というより伏流(地下)水なのです。 川が崖から落ちるのを滝といいますが、ここは伏流水が落ち、ここから川が産まれているのです。 杉木立の中、光も当たらぬこの岩陰から一気に川が生まれ、流れていきます。
伏流水なので、雨が降っても濁ることはなく、降らなくても途切れることもなく、水温は年中一定の冷たい地下水です。 -
下の田んぼの稲は、毎日このミネラルウォーターを飲んで大きくなるのですから、美味しくないはずがありません。 海にいけば大きな岩ガキを育て、この地の名産となります。
-
それにこの青々とした苔を見てください。 生きてる川、生きてる水とはこういうところをいうのでしょう。 イワナが悠々と泳いでいます。
-
イチオシ
アッという間に2時間が経ちました。 昨日の大雨と今日の雨予報が60%だったせいか他に見物客はだれもいません。 天気はまったくの晴天です。 こんな景色を独り占めにしていいのか不安になるほど。 そうバンディ・アミールであったような感じです。 ただ残念なことに三脚がなく、登山スティックを一脚代わりに撮影。
※バンディ・アミール http://4travel.jp/travelogue/10090916 -
今日は電車やバスの乗継ぎ上朝飯食えず、昼は奈曽の滝近くの飯屋でやっとビールとおにぎりひとつにありつけました。 ただしその旨さ、3倍はありました。
・鳥海の水湧き出でてや苔青し
・鳥海の伏流落ちて岩魚飛ぶ
・象潟や松木のごとき風車は廻る <悠遊人> -
奈曽の白滝
元滝から歩いて15分ほど。 鳥海山の雪溶水を集め水量も多く豪快です。 さてあとは九十九島を廻り、新潟経由で帰京します。 なお芭蕉さんは「松島は笑うがごとく、象潟は憾(うら)むがごとし」と奥の細道に書き残されています。 おそらく象潟では西施のような秋田美人と出会ったのかもしれません。 (憾む、とは寂しさに悲しみを加え・・と続きます) この旅は随行した曽良さんの気配りあってのものでしたね。 ごくろうさまでした。
※最後に奥の細道から二句。
・象潟や雨に西施がねぶの花 <<芭 蕉>>
・波こえぬ契(ちぎり)ありてやみさごの巣 <<曽 良>>
※今回の予算
1.JR4日券 ¥17,000 (新幹線、特急券込)
2.秋田内陸鉄道 ¥1,600 (急行券¥300含む)
3.森吉山ロープウェイ¥3,000 (2往復)
4.宿泊 3泊 ¥30,000 合計 約5万円+
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この旅行記へのコメント (1)
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- mintさん 2014/07/03 21:18:27
- 素晴らしい。。滝の数々ですね。。
- 悠遊人さま こんばんは。
ご無沙汰しておりました。
この度は、北東北・・青森・秋田へおいでのようで。。。
素晴らしい、滝の写真に魅せられました
白神山地・・十三湖 青池 からのお写真の素晴らしいこと。
まず、水が綺麗ですね 雨の後とは思えませんね。
それに、苔の青々と輝いてて。。
天気予報もはずれ、雨に当たらなくて良かったですね。
この夏休み、白神山地を北海道の友達と計画してますが。。。
どうなることやら。。。。
悠遊人さまの旅 楽しませていただきました。
ありがとうございました。
次回もまた 楽しみにしております。
iroenpitu
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