◎三陸、種差海岸から宮古へ（２）

2017/06/28 - 2017/07/01

(写真は蕪島神社）

　十和田・奥入瀬　http://4travel.jp/travelogue/11257606

十和田以降の行程です。

②十和田・休屋（送迎バス）---八戸（JR)---鮫（歩）---蕪島（バス）ー葦毛崎（歩）---種差海岸(JR）---八戸(泊）
③八戸（JR)---　久慈（バス）---琥珀博物館（バス）---　久慈(泊）
④久慈（三陸鉄道）---宮古（バス）---浄土ヶ浜（バス）---宮古（バス）---盛岡（新幹線）-----　東京

見どころは種差海岸と久慈の琥珀博物館、初めての訪問です。さすがあの大地震から４年たちましたので、この辺りに目立った痕跡は残っていないようです。

　・種差を尾瀬と見紛う初夏のころ

　・アジサイのまあるい蕚のアンブレラ

　・賑わいし蕪島カモメ夏休み

エリア 岩手

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩

蕪島（かぶしま）神社

　残念ながら社は2年前火事で焼失、再建中

　

蕪島神社２

　ここはウミネコの繁殖地として知られる。
ウミネコはカモメの仲間だ。まあ賑やかなこと

種差（たねさし）海岸、葦毛崎（あしげざき）

　八戸から種差海岸に向かう。葦毛崎は名前のとおり、かつては馬を放牧していたらしい。海辺はとんでもなく花であふれている。ニッコウキスゲとノハナショウブの群落。どこか礼文島や佐渡の北海岸を思い出します。

種差海岸

　中須賀のニッコウキスゲ

種差海岸、中須賀

　スカシユリとアサツキ、めずらしいユリと出会いました
スカシユリは別名イワトユリ、海辺の岩場に花びらが上を向いて咲きます。

種差海岸、釜の口

　東山魁夷の名作に「道」がありますが（東京国立近代美術館所蔵）、それはシルクロードを描いたものとばかり思っていましたが、なんと種差海岸だと判明しました。知らなかったのは俺だけ～っ？　この海岸を訪れた著名人として吉田初三郎（鳥瞰図画家）、草野新平、宮沢賢治、井伏鱒二、佐藤春夫、水上勉、谷川俊太郎、三浦哲郎、司馬遼太郎・・・恐れ入りました。

種差、大須賀海岸

　鳴き砂で知られる。ただあの大津波以降、鳴かないらしい

種差海岸、ツリガネニンジン

種差海岸、エゾノシシウド

　ここにはなんとあの尾瀬や奥日光にみられる高山植物が今満開なのです。これにはビックリでした。そのほかキリンソウ、マイズルソウ、ノハナショウブ、マルバタケブキなどなど咲き乱れてございます。

種差海岸

　天然の芝が海岸まで覆いつくしている。と言ってもゴルフをやってはいけません。

久慈の琥珀（こはく/Amber）

　琥珀を探してみました。このあたりは8500万年ほど前の中生代白亜紀層で、砂と石炭の互層から成っており、琥珀は石炭層から出てきます。この地層はここでは意外と浅く、広く分布しており、最近でも２～３kgのものが続々見つかっております。見つければ無料で持ち帰れますので、どうぞ頑張って探してみてください。　私？　米粒大のものが２～３個でした。時代的に、環境的に恐竜の化石発見も夢ではないかも。なにせ白亜紀までは恐竜が栄えたのですから。

久慈の琥珀（約20cm長）

　琥珀は松や杉などの樹液が化石化したもので、バルト海沿岸に多く産出し、あの女王エカテリーナのエルミタージュ美術館「琥珀の間」がよく知られています。琥珀の中には蚊や昆虫が含まれているものもあり、そこから恐竜の血液のDNAを取り出し、再生させたのは「ジュラシックパーク」でしたね。パワーストーンとして重宝がられているようですが、石や鉱物ではありません。

なお茨城県の奥久慈と共通の地名が多く見られましたが、理由は定かではありません。
（※後日、共に平家の落人部落と判明）

浄土ヶ浜

　最後に北三陸鉄道に乗って宮古までやって来ました。　大学の写真部合宿以来の訪問です。

浄土ヶ浜２

　三陸一帯は中生代から古第三紀層の古い堆積層が多いのですが、ここだけは流紋岩から成る砂や小石で埋め尽くされており、そのため真っ白な海岸を形成し、「浄土ケ浜」と名付けられたようです。
　ここからバスで盛岡に出て、新幹線で帰京します。次回は盛岡から玉川温泉、乳頭温泉を経て秋田に向かいます。

　※今回の予算（概算）
　　　JR大人の休日倶楽部、
　　　東北4日券　　　　　　　　￥15,000
　　　ホテル3泊4食　　　 　　　￥20,000
　　　その他バス代、入場料等 　￥5,000
　　　（計）　約4万円ほど
体重が東北の海鮮もの、ビールがあまりに美味しく約1.5Kアップとなりました。