久成寺（鎌倉市植木）－2011年春

2011/04/17 - 2011/04/17

　鎌倉市植木にある久成寺（くじょうじ）は日蓮宗のお寺で光円山久成寺という。創建は永正17年(1520年)、開基は梅田尾張守秀長、開山は日舜上人である。戦国時代に近隣を支配していた小田原北条氏の家臣で玉縄城の武将梅田尾張守秀長が屋敷を寄進して、日舜（にっしゅん）上人を開山として建立された。
　徳川家康が小田原攻めの際に立ち寄り、祈祷を頼み、恩賞として三石を与えたといわれ、鷹狩りの折には「葵の紋」入りの弁当箱を授けられたという。また、寺には、「鎌倉郡玉縄郷ノ内三石のこと」と書かれた徳川五代将軍綱吉の朱印状が残されている。寺の紋章は徳川家康と関係が深かったことから、葵の紋所を掲げている。鎌倉市中には徳川家縁の寺は、家康側室のお勝の方（英勝院）が眠る英勝寺、浄土宗大本山の光明寺、千姫養女の天秀尼（豊臣秀頼娘）が入山した東慶寺（縁切寺）などが思い起こされるが、鎌倉在（旧鎌倉郡）には、徳川秀忠祖母貞宗院（家康側室お愛の方の生母）が眠る貞宗寺、家康側室お万の方（清源院）が創建した清源院、お万の方（清源院）縁の西林寺、家康と交流が深かった大長寺などが思い起こされる。ここ久成寺は日蓮宗の寺であり、葵の紋所を掲げるほどのことはないのではと思う。
　境内には、三代将軍源実朝を暗殺した公暁を討ったとされる長尾定景一族の墓がある。定景は長尾景虎（上杉謙信）の祖先にあたるという。
（表紙写真は久成寺本堂）

エリア 鎌倉(神奈川)

門前の枝垂れ桜。

「日蓮宗　久成寺」の寺号標石。

石燈籠と枝垂れ桜。

枝垂れ桜。

参道と枝垂れ桜。

石燈籠脇の枝垂れ桜。

枝垂れ桜。

枝垂れ桜。

駐車場と山門。

駐車場の桜。

駐車場奥の桜。

山門。

参道。

不動明王。

日蓮上人像。

「当山由来」。

「忠魂碑」（陸軍大将大迫尚道書）。

山門。

寺務所。

石燈籠。

日蓮上人像と八重桜。

日蓮上人像と八重桜。

久成寺本堂。

久成寺本堂に掛かる扁額。

本堂屋根。

本堂屋根。

本堂と枝垂れ桜。

本堂と枝垂れ桜。

本堂脇の枝垂れ桜。

十三重石塔と枝垂れ桜。

十三重石塔。

観音さま。

「上杉謙信公祖長尾定景一族之○塔」

長尾定景一族墓。

墓。

八重桜。

日慶上人墓。

日慈上人墓。

「歴代廟塔誌」。

下の山門。

墓石。

石仏。

庭園の池。

庭園。

枝垂れ桜。

庭園。

庭園の池。

本堂横。

庭園。

庭園の池。

本堂。

本堂裏。

裏の竹林の筍。

筍。

竹林の竹。