マラッカ日帰りツアー　∞ アジア・グランドサークル・ツアー(5) ∞

2009/02/07 - 2009/02/28

子供の頃何も知らずに機械的に覚えたマラッカ海峡の名前。子供に暗記を強いるぐらい歴史的に重要な場所のはずなのに、教室ではどんなところか聞いた覚えがまったくない。大人になってそんな場所を見てまわりたいという思いが強くなりました。

シンガポールでの4日目はバスツアーを申し込んで、日帰りでマレーシアのマラッカまで行きました。

国境の橋を越えた途端に広がるプランテーション。どこかヨーロッパ的なマラッカの風景。ガイドさんの説明も丁寧に付いたので充実した1日となりました。

観光局公式サイト(日本語)
http://www.tourismmalaysia.or.jp/region/malacca/index.html

エリア マラッカ(マレーシア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: シンガポール航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

回回回回回回回回回回回回回回回回回
アジア・グランドサークル・ツアー
回回回回回回回回回回回回回回回回回

☆　(1)　午前、【サンフランシスコ】発。
☆　(2)　午後、【成田】着。〔泊〕千葉
☆　(3)　午前、【成田】発。
　　　　 午後、【シンガポール】着。
　　　　〔泊〕シンガポール
☆　(4)　シンガポール動物園
☆　(5)　午前、チャイナタウン
　　　　 午後、プラナカン博物館
　　　　 夜、セントーサ島
★　(6)　【マレーシア・マラッカ】日帰りツアー
☆　(7)　午前、リトルインディア
　　　　 午後、ブギス、アラブストリート
☆　(8)　ゲイランセライ〜カトン
☆　(9)　早朝、【シンガポール】発、
　　　　　　　 【カンボジア・シエムリアップ】着。
　　　　 午前、アンコールトム見学
　　　　 午後、アンコールワット見学。　
　　　　〔泊〕シエムリアップ
☆ (10)　午前、バンテアスレイ、クパールスピアン
　　　　 午後、小回りコース(バンテアイクデイー
　　　　　　　　スラスランータプロムータソム
　　　　　　　　ータケウ)
　　　　 夕方、バケン山の夕日
☆ (11)　午前、ベンメリア
　　　　 午後、シエムリアップ市内
　　　　 深夜、【シエムリアップ】発　〔泊〕機内
☆ (12)　早朝、【ソウル】着。
　　　　 南大門〜明洞。　〔泊〕ソウル
☆ (13)　景福宮〜三清洞〜仁寺洞
　　　　 夜、NANTA観劇
☆ (14)　午前、東大門〜三豊商街〜南大門
　　　　 【ソウル】発。【成田】着。
☆ (15)〜(21)　日本滞在。【サンフランシスコ】へ。

シンガポール〜は車で250km、約3時間です

Viatorという会社で英語ツアーを申し込みました。日によって値段が違い、またキャンペーン期間中だったので1人USD$52。日本語ツアーだと$100〜$120なので迷わず安い方へ(笑)
日本のツアーが大型の観光バスなのに比べて、こちらは20人乗りぐらいのマイクロバスですが、半分ほどしか乗っていないのでかえって余裕がありました。

メンバーは面白いことに英語ネイティブはゼロ。ロンドンからの中国人カップルと日本人ひとり旅、香港からの友達3人組、カナダからの中国人カップル、ラオスからシンガポールへの単身赴任者、そしてサンフランシスコからの日本人カップル。みんなアジア系。話しやすかったです。

Viator（現在プライベートツアーのみ掲載されていますが内容は同じです）
http://www.viator.com/tours/Singapore/Private-Tour-Malacca-Malaysia-Day-Trip-from-Singapore-including-Lunch/d18-3695MALP

バスのピックアップ時間が早いので、朝ご飯はホテル前のセブンイレブンで調達

さすがアジアな品揃え

チャイナタウンでマンゴスチンも買っておいたし…

シンガポール側管理局

ここでバスから降りて出国手続き。またバスにピックアップしてもらうと…

橋を渡ってマレーシアへ

朝はマレーシア側から生鮮食料品を運ぶトラックの渋滞が出来ていました。

マレーシア側管理局

またバスを降りて入国審査。

マレーシア側に入った途端、街の様子が変わりました

商店がこぢんまりしていて、ちょっと雑然としているのも面白い。

ピューターの工場へ

ツアーお決まりの土産物屋巡りが始まったな…と警戒するも、これがなかなか面白い。工場って好きなんです。

材料の錫を溶かしています。

まず粗い金型でマグの底を作り、パーツを組み合わせていく

磨きに入っています

花瓶を買いました

押しつけられることもなかったのですが、せっかく見たので何か小さいものが欲しくなりました。$19SGD（1250円）。

一級品のロイアル・セランゴールなどと比べてしまえば縁などに粗さがありますが、会ったおばさんが磨いたと思うとそれも良し。（あ〜、また「私が作りました」が欲しい病がでちゃったわ）

ピューターのマグは冷やしておいて飲み物を注ぐと冷たいままでおいしいです。一説にはワインや水をまろやかにするとも。以前ビアマグを買いましたが、うちではビアは入れずにアイスコーヒーです。手入れも楽で気に入っています。

行けども行けども油椰子のプランテーション

工場を出ると道の両脇には油椰子のプランテーションが続いていました。

プランテーションを実際に見たのは初めてでしたが、こんなに大規模だったんですね。
ここからの2時間は皆さんおやすみタイムに突入しましたが、ガイドさんは休まず熱心に説明してくれていました。

ときどきゴムのプランテーション

マラッカの街へ入りました

伝統的なマレーのカンポン住宅が見え始めました。”カンポン"はマレー語で元々は故郷とか田舎のこと。転じて”貧しい農村”とか”因習"というネガティブな意味合いを持つこともあります。

シンガポールではこの”カンポン”撲滅こそが近代国家としての発展に繋がると躍起になって開発を繰り返してきましたが、近年になって観光用にカンポンを作ることも始めています。郷愁でしょうか。

団地のようなコンプレックスもあるし、

低層の商店街もあったりと、この町にはバリエーションがありました。

プロトンだ！撮って！

夫から声がかかりました。マレーシア製の車です。イギリスのロータスの親会社でもあるそうで…。

中心街に入ってきました

ヨーロッパ調な広場になっています。

と思うと路地裏はアジア的な露天商。面白い街です。

ちょうど昼食ごろ到着。ホテルでビッフェ・ランチでした。

おいしいビッフェだ〜

ツアーに付いたランチでビッフェとなると期待薄だったのに、ここは豪華でおいしかった。市内でも有数のホテルなのだそう。

Hotel Equatorial Melaka
http://www.equatorial.com/mel/

ホットプレートは種類が豊富だし、麺類などもその場で調理

盛りつけもかわいいの

興味津々、カエル王子を食べてみました

鶏よりずっとあっさりで柔らかい。動物園からチャイナタウンのマーケット、そして食卓へ。王子の一生を3日で見てしまいました。

さて街へ見学に

中心を流れる運河はヨーロッパのようでもあり、日本の漁港のようでもあり。

世界遺産の町並みであるチャイナタウンへ

規模はというと日本の温泉街に中華風な飾り付けをした感じ。
シンガポールとはまた少し違ったコロニアルの低層建物が並んでいて、お土産屋さんになっています。

ここも旧正月の飾り付けでした。

ローカルフードやら工芸品やら

中に入ってみたいお店もあったけど、ガイドさんにきつく止められるんですよ。後でいいお店に連れていくからって。

それ以外は熱心に説明してくれたり、日常の生活文化を教えてくれたりで、いいガイドさんに当たったと思うんですけど。

ビーズの靴のお店

ここだけは逆らっても入りたかった！
でも取り残されちゃうし…。

ええ、どうせ足が収まらないから買えませんけどね。

お葬式用品のお店

爆竹があったり朱や金の飾りがあったり、湿っぽさは全然ありません。

お棺の中に入れるたばこのダミー

お棺も真っ赤なんだ

アンティークも覗いてみたかったなぁ

前述の友人は1泊2日で車で訪れたと言っていました。やはり泊まらないと時間に余裕がなかったです。

古いお宅の玄関の上には小さな覗き穴がありました

電灯がぶら下がっている桟の脇にある小さな四角。蓋を抜いて上から誰が来たか覗いてみるための穴です。

チェン・フーテン（青雲亭）寺院 Cheng Hoon Teng Temple

マレーシア最古の仏教寺院に到着。

http://www.chenghoonteng.org.my/index.html

屋根の上には精巧な陶製の像が並んでいて、ヒンドゥー教寺院のよう。

様々な文化が交差する場所だっただけに、このお寺も仏教、儒教、道教などが混合する寺院だそうです。

本堂の上には大きな船が乗っていました

何か戦いの物語を語っているようです。

漆と金で豪華に装飾されていました

お釈迦様の一生が金箔で描かれていました

マラッカ海峡だけに海運を司る仏様と観音菩薩、現世利益を願う仏様が同列に並んでいます。

十八羅漢像

厄年チェック！

これで厄が来ても大丈夫。お守りをいただきました。

カンポン・クリン・モスク　Kampung Kling Mosque

マレーシア最古のイスラムモスクの脇を通りながら、オランダ広場に向かいました。
モスクなのに丸い屋根じゃないのが珍しかったです。

オランダ広場

この周辺にポルトガルーオランダ統治時代の歴史的建造物が集まっていて、チャイナタウンの隣なのに景色は一変しました。

ヴィクトリア女王の即位60周年を記念して造られた広場です

ムラカ・キリスト教会

マレーシア最古のプロテスタント教会。これだけマレーシア最古のものが集まるマラッカに改めて歴史を感じました。

真っ赤なレンガはオランダからはるばる運ばれてきたそうです。

花で飾られたトライショーがいっぱい待機していました

スタダイス（オランダ人提督の住居跡）の脇を登ってセントポール教会の丘へ

丘の上に立つフランシスコ・ザビエル像とセントポール教会

フランシスコ・ザビエル

スペインで生まれたザビエルはポルトガルを経由して1542年にゴアに到着。
インドを拠点にしてマラッカへ赴き布教しました。
マラッカで出会った鹿児島出身のヤジロウと共に1549年日本に上陸。初めてキリスト教を日本に伝えました。

日本で見るザビエルの肖像画は青白くてちょっとドラキュラ的。マラッカの像はいかにも司祭の顔でした。

セント・ポール教会

屋根が無く中は廃墟となっています。外壁はポルトガル統治時代のものが残っていました。

ここはマラッカの街と海が一望できるビューポイント

帆船が停泊していました。現在は博物館になっているそうです。

教会内部

当時の墓石が残っていました。

日本人だと知ると「昴」を唄ってくれました

上手でした。ここからザビエルが日本を目指したかと思うと、また不思議な感覚で聞きました。

丘を下ると古いポルトガルの要塞が残っていました

左上の黄色いビルはお昼を食べたホテルです。

サンチャゴ砦 Porta de Santiago

16世紀初めに建てられた時には周りに高い防壁があったそうですが、19世紀にイギリスによって取り壊され、今は門と大砲のみです。

サンチャゴ砦内部

当時の大砲

再び国境の橋を渡ってシンガポールへ

橋の両脇にはマレーシアから輸入している水のパイプラインが長く伸びています。まさにジョホール水道（海峡）の水道管。

12時間のツアーでした。

夜はVisitors Centerの東側にあるホーカーズへ

60's Old Street

屋台街としては小規模でしたが、仕事帰りにくつろぐお客さんたちの雰囲気がよく、料理がどれもおいしかったのでかなり気に入った場所になりました。

100 Orchard Road
beside Le Meridien Singapore

ここでもやっぱりホッケンミーと

ワンタン・ミーと
（ここの方がPeople's Parkよりおいしかった）

チャーシューライス
（チャーシュー尽くしじゃないか?!）

帰りにはCenter Pointでドーナツも買って

レシピ本も手に入れました


シンガポール・リトルインディア　∞ アジア・グランドサークル・ツアー(6) ∞へつづく
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10423741/

この旅行記へのコメント （2）

• momoyukiさん 2010/02/08 16:04:11

  マラッカもいいな〜

  Muffin様
  
  マレーシアのマラッカも面白そうですね。
  Muffinさんと同じく、ボルネオ島のオラウータンは
  いつか見に行きたいな〜と思っていましたが、マラッカも楽しそう！
  そしてやっぱり日本語のツアーって高いんですね（笑）
  
  ツアーって、自由時間欲しい！とか自由散策させてくれ！
  って思っちゃうんですよね〜。
  私も間違いなくビーズの靴のお店は入ってたと思います（笑）
  お店もガイドさんが連れて行ってくれる所以外も見たいですよね〜
  それにガイドさんが連れて行ってくれるお店って
  結局ガイドさんにバックマージンがあったり、割高だったり・・・
  で、天邪鬼な私は買わずに帰ってきてしまう（笑）
  
  子供の頃ただ教科書で見ていたものを、
  こうやって実際に見られたらもっと勉強も楽しかったんじゃないかな〜
  って最近思います（でもそれを実践するにはお金と時間が必要ですが・笑）
  
  momoyuki
  
  
  

  Muffinさん からの返信 2010/02/08 18:04:26

  RE: マラッカもいいな〜

  momoyukiさん、こんにちは
  
  ネット開通でサクサク行ったでしょうか？
  
  ボルネオのオラウータンはあこがれです。旭川のペンギンもそうなんですけど。でもうまい具合にいい季節に休みが取れないんですよね〜(-_-ﾒ)
  
  マラッカはシンガポールとはまた違う東西文化折衷の雰囲気で面白かったですよ〜。英語ツアーといっても何故かどこでもネイティブが少なくて、（アメリカ人は日本人と似ていて国を出る時から丸ごとパッケージを選ぶ人たちが覆いからかな）結構わかりやすいんです。
  
  ツアーっていうとどうしても身構えちゃって(笑)　ガイドブックを読みながら見るよりも説明はずっと楽しいんですが、お店のチョイスはいつもダメですね〜。この時も町で一番しょぼいお店に連れていかれたような気がします。マグネットだけのお買い上げ。ピューター工場は面白かったけど。
  
  この頃NHKのドキュメンタリーも多岐にわたるから、教室で見せながら授業をすれば印象度も強くなりそうですよね。でもそんな時間はないのかな〜。
  
  Muffin