カンボジア・クバールスピアン　∞ アジア・グランドサークル・ツアー(12) ∞

2009/02/07 - 2009/02/28

バンテアイ・スレイ見学の後は、山中の渓流沿いに残るクバール・スピアンの遺跡を見に山道を登りました。

駐車場から遺跡までは1500m、40分ほど山道を登ります。
ガイドのビリヤさんは数年前に観光コースの下見として登る際に軍から2人の護衛を付けてもらったそうで、1年ほど前までは地雷がまだ残っていましたが今は安全だと言っていました。

ちょっとしたハイキングで気持ちがいいコースです。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー
• 航空会社: ジェットスター航空

回回回回回回回回回回回回回回回回回
アジア・グランドサークル・ツアー
回回回回回回回回回回回回回回回回回

☆　(1)　午前、【サンフランシスコ】発。
☆　(2)　午後、【成田】着。〔泊〕千葉
☆　(3)　午前、【成田】発。
　　　　 午後、【シンガポール】着。
　　　　〔泊〕シンガポール
☆　(4)　シンガポール動物園
☆　(5)　午前、チャイナタウン
　　　　 午後、プラナカン博物館
　　　　 夜、セントーサ島
☆　(6)　【マレーシア・マラッカ】日帰りツアー
☆　(7)　午前、リトルインディア
　　　　 午後、ブギス、アラブストリート
☆　(8)　ゲイランセライ〜カトン
☆　(9)　早朝、【シンガポール】発、
　　　　　　　 【カンボジア・シエムリアップ】着。
　　　　 午前、アンコールトム見学
　　　　 午後、アンコールワット見学。　
　　　　〔泊〕シエムリアップ
★ (10)　午前、バンテアイスレイ、クパールスピアン
　　　　 午後、小回りコース(バンテアイクデイー
　　　　　　　　スラスランータプロムータソム
　　　　　　　　ータケウ)
　　　　 夕方、バケン山の夕日
☆ (11)　午前、ベンメリア
　　　　 午後、シエムリアップ市内
　　　　 深夜、【シエムリアップ】発　〔泊〕機内
☆ (12)　早朝、【ソウル】着。
　　　　 南大門〜明洞。　〔泊〕ソウル
☆ (13)　景福宮〜三清洞〜仁寺洞
　　　　 夜、NANTA観劇
☆ (14)　午前、東大門〜三豊商街〜南大門
　　　　 【ソウル】発。【成田】着。
☆ (15)〜(21)　日本滞在。【サンフランシスコ】へ。

今日はちょっと遠出

バンテアイ・スレイはシエムリアプから40km、車で1時間ぐらいでした。
その後に山中のクバール・スピアン遺跡を見に山登り。

午後はアンコール・トムまで戻って小さな遺跡巡りの小回りコースです。

もう1つ郊外にあるベンメリアは3日目の午前中に。

100人載っても大丈夫?!

農村は高床式なのね

クバール・スピアン下の駐車場に到着

食堂が何軒か並んでいました。下山後の昼食でまた。

出発！

クバール・スピアンまで1500m。

トレイルはきれいに整備されていました

散歩スタイルのビリヤさん

短いとはいえ山歩きなのに，その辺の市場帰りのような様子のビリヤさん。スタスタ早いんです。

「バンテアイ・スレイからクバール・スピアンで、午後小回りコースって大変なスケジュールなのよ〜」
と言いながら、ビリヤさんは全く疲れを見せない　(*_*)

お掃除の人たちが入っていました

お手伝いのボク

ビリヤさんが担いでいた袋はマンゴスチン！

何を背負っているんだろう？と謎だったビニール袋。水分補給のためのマンゴスチンがいっぱいでした。

険しい岩場も何カ所かありました

大分、上まで登ってきたね

整備されていなかった頃を思わせる鬱蒼としたジャングルも通り過ぎました

何の木って言ってたかなぁ？　岩場中に根を張って、怪物のようでした。

岩も持ち上げちゃう

小さな滝がありました

真白い蛾

クバール・スピアン　Kbal Spean　11-12世紀

シエムリアプ川上流の川底や川岸の岩にヒンドゥーの神々の彫刻が施されています。
11世紀頃は宗教的に重要な聖地であったことが碑文で残っていますが、発見されたのは1968年と比較的最近のことです。

雨期には川岸の彫刻が水中に沈み見えなくなるそうですが、この乾期の時期には水面よりも大分上がっていました。水流も穏やかです。
雨期の終わりの頃、水流の勢いはまだいいけれど彫刻は水面上ぎりぎりで見えるぐらいになった時が一番美しいそうです。

牡牛ナンディに乗って結婚式に向かうシヴァ神と妻ウマー

川底には無数のリンガ

150mほどの川底にぎっしり彫られた丸い円。ヒンドゥーの男性生殖器＝シヴァ神を表すリンガで、この無数のリンガ故にこの地はサンスクリット語で”千体のリンガの川”と呼ばれるそうです。

澄んで光る川底のリンガは壮観でした

彫刻が施されている川岸を両岸まわれるように、トレイルが整備されていました。

四角形の1辺に溝があるヨーニ（女性器）の中に5つの短いリンガ

アンコール・ワットの5つの尖塔と同じ配列で、ヒンドゥーの宇宙観であるメール山を具現化しているそうです。

ヨーニの中に1つだけのリンガも

その脇には横臥したヴィシュヌ神の彫刻。

かと思うと、ヨーニにいっぱい詰まったリンガも…。

一見するとどこにでもあるような川原の岩。苔むしていて、彫りが摩滅しているところもあるので見逃してしまいそう。

お顔だけが削られている像もありました

2対の横臥するヴィシュヌ神

小さな滝に近い場面とその右側にあるもの。
像の下には立った形のリンガが並べられています。

滝川のヴィシュヌ神

アーナンダ（蛇)に横たわり、へそのあたりから蓮の花が伸びています。花の上ではブラフマー神が瞑想。

右側のヴィシュヌ神

こちらはブラフマー神が座っている蓮の花の茎をヴィシュヌ神がしっかり握っている。

立体的なリンガ

ここにもヴィシュヌ神とブラフマー神

龍の背に横たわり、理想の宇宙を夢見るヴィシュヌ神。そのへそからはまた蓮が伸びて、花の上にブラフマー神が瞑想しています。

神妃ラクシュミーがヴィシュヌ神の足を揉んでいますが、無残にも顔が削り取られていました。全体が鮮明なだけに心ないことです。

川は静かでした

乾期のこの時期、川の流れはとても静かで水面には山の木々が映ります。遺跡は勢いのある流れにの中で少し濡れている方がきれいだといいますが、こういう静かな時もそれまで人知れず埋もれてきた長い年月が偲ばれていいのではないでしょうか。

下山して昼食にしました

別のテーブルで自腹のランチをしようとしていたガイドさんと運転手さん。メニューの選び方もわからないし、大人数の方が楽しいし…で無理に一緒にしてもらいました。
（こういったところでカンボジアの方はすごく奥ゆかしさを感じます）

選んでもらったのは白身魚の丸揚げ

何の魚かは不明。4人でたっぷり身がついていました。
塩だけ振ってカリカリに揚がっていておいしかった〜。
付いてきたお漬け物？もぴったりです。


午前中は結構歩きました。一旦ホテルに戻って昼寝をしてから、午後の小回りコースに出発です。

カンボジア・小回りコース　∞ アジア・グランドサークル・ツアー(13) ∞　へつづく…
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10434653/

この旅行記へのコメント （2）

• etsuさん 2010/03/06 10:59:00

  ここ好きですー

  Muffinさん
  
  ここは、アンコール遺跡の中でも、山登りもセットだったので、特別よかったなぁと覚えています。
  
  たくさんの解説付きの写真を見せていただいて嬉しいです。
  初めて聞くかのように、ほほぅとか言いながら見てしまいました(^^ゞ
  ありがとございます。
  
  etsu

  Muffinさん からの返信 2010/03/07 22:09:44

  RE: ここ好きですー

  etsuさん、こんばんは
  
  ここは気持ち良かったです。カンボジアで山登りというのが益々良かったみたいで…。
  
  etsuさんとこうきゅうさんのアンコールワットを見てから行きたいな〜と思っていて実現できて嬉しいです。アンコールワットで高い石段を登っていた写真があったはず…とずっと思っていましたが、今確認してきました(笑)　もう去年は立ち入り禁止になってましたよ。残念！
  
  ガイドさんに毎日テストされながら叩き込まれた解説も今やうつろ。旅行記を書くので買ってきた本を読み直しながら、もう一度楽しみました。
  
  Muffin