2008/12/07 - 2008/12/07
2607位(同エリア16398件中)
wiz さん
12月7日(日)
今日は、第1日曜日で、美術館は入館無料のところが多い。
そのため、今日は、美術館巡りの日と決めていました。
結局、5つの美術館・博物館を巡ったうち、
はじめに入ったのが、 「クリュニー美術館(国立中世美術館) 」 でした。
中世の麗しきタペスリー 《貴婦人と一角獣》 をはじめとする中世美術、
ガロ・ローマ時代の浴場遺跡跡に建てられた中世の邸宅を楽しみます。
Musee de Cluny (Musee national du Moyen Age Paris)
http://www.musee-moyenage.fr/
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
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9時11分。 メトロのシテ駅まで来ました。
シテ駅をあがったところ(写真)が、リュテス(ルテティア)通り。
写真正面に見えるのが、裁判所と、その敷地内にあるサント・シャペルです。
裁判所は、ローマ皇帝ユリアヌス(ジュリアン)の邸宅跡に建てられています。
クリュニー美術館、の前に、ちょっとノートルダムに寄ろうと思います♪裁判所 (パリ) 建造物
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ノートルダム前広場。 向こうに見えるのは、パリ警視庁の建物。
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クリスマスツリーが飾られたノートルダム寺院前にて。
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さっそく古い扉を撮りながら、中に入りましょう !
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ノートルダム寺院(パリ)に入りました。
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トランセプトの南バラ窓。
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周歩廊をぐるりとまわり、こちらは北のバラ窓です。
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9時43分。
ノートルダム大聖堂 寺院・教会
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9時46分。
30分ほど、ノートルダム内を見学し、外に出ました。
来た時は青空だったのに、ノートルダムを出たら曇り空になってしまいました。ノートルダム大聖堂 寺院・教会
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ノートルダムの横にあるのは、ドゥヴル橋 Pont au Double。
昔は、橋の上に、病院(オテル・デュー Hotel-Dieu)の建物がありました。 -
これから、クリュニー美術館に向かいますが、名残惜しく振り返って写真を撮っています。
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セーヌ川に沿って建つ、ノートルダム。 ノートルダム前の像はシャルルマーニュ。
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撮影している場所のすぐ横には、ブキニスト(古本露天商)が並んでいます。
ノートルダム大聖堂 寺院・教会
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9時57分。
ノートルダムを離れ、ポン・ヌフへ。 橋の真ん中には、アンリ4世の像。ポン ヌフ 建造物
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ポン・ヌフの左岸から右岸を望む図。
向こうに見えるのがサマリテーヌ。
レオン・カラックス監督による1991年製作のフランス映画、
「ポン・ヌフの恋人 Les Amants du Pont-Neuf」 では、こんな構図が出ていたと思います。サマリテーヌ 百貨店・デパート
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映画「ポン・ヌフの恋人」では、ポン・ヌフの橋の上のこんな場所が舞台でした。
向こうに見えるのが、ポン・デ・ザール(芸術橋)。ポン ヌフ 建造物
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ポン・ヌフから見た、ポン・デ・ザール(芸術橋)とルーヴル美術館。
ポンデザール 建造物
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10時5分。
セーヌ川から離れ、左岸、サン・ミシェル広場へ。サンミッシェル広場 広場・公園
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サン・ミシェル広場を南へ歩き・・
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10時10分。
クリュニー美術館 (国立中世美術館) に到着♪
(サン・ジェルマン大通り側)
美術館の敷地は、1世紀から3世紀にかけて作られたガロ・ローマ時代の浴場跡です。クリュニー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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10時14分。
クリュニー美術館の入口は、
サン・ジェルマン大通りの1本裏の通り、ソムラール通り沿いにあります。 -
こちらから入りましょう !
クリュニー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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15世紀、ゴシックスタイルの邸宅部分。
1330年頃、ブルゴーニュに本拠をもつ
クリュニー大修道院長ピエール・ド・シャリュが
大浴場の遺跡とその隣接地を、みずからの修道院のために購入。
そこに館(オテル・ド・クリュニー)を建て、
パリに来ていた大修道院長たちと、
彼らがソルボンヌ近くに設立したばかりの学寮の用に供した。
オテル・ド・クリュニーは、
クリュニー大修道院長のパリにおける拠点であり、
修道院長その他がパリに出てきた際の住居でもあった。
その後、クレルモン(パリの北オワーズ県の都市)司教で
ジュミエージュ(ルーアン近郊の町)大修道院長だった
ジャック・ダンボワーズが、1485年から1500年にかけて建てなおさせた。
(現在残る邸宅部分)
というわけで、美術館の建物自体も、貴重な文化財なのであります。 -
今日は、第一日曜日なので、入館無料でした♪
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館内図 (0階) (日本式1階)
※ 斜線がある展示室が、リノベーション中。
なんとそのリノベーション中のところは、ガリア・ローマ時代の浴場跡の一部です。
特に、9番の展示室
(冷水浴場 フリギダリウム Frigidarium 跡)が見れないのは、残念 !!
グレー = 15世紀の邸宅跡部分
グリーン = 1〜3世紀のガリア・ローマ時代の浴場跡部分
淡グリーン = 19〜20世紀の建築部分 -
10時20分。
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「クアドリガ模様の織物」 700年頃 コンスタンティノープル 73cmX72.5cm
Tissu au Quadrige
エクス・ラ・シャペル(アーヘン)大聖堂の宝物。
Tresor de cathedrale d'Aix-la-Chapelle -
「聖ベネディクトゥスの昇天」 1140〜50年頃 58.7cmX37cm
Ascension de saint Benoit
聖ベネディクトゥス(ブノワ)の昇天を見守る修道士。
” サン・ドニ修道院聖堂 後陣 ” にあったステンドグラスの断片。
サント・シャペルより100年ほど、シャルトルより70年ほど古い。
衣文の硬質な線などに、ロマネスク的様式が見られる、とのこと。 -
「聖ニコラウスの奇跡(慈愛)」 12世紀後半 61cmX47cm
Miracles de saint Nicolas (Charite de saint Nicolas)
トロワの聖エティエンヌ教会 Saint-Etienne de Troyes 由来。 -
「サン・ジェルマン・デ・プレの聖母マリア礼拝堂のポルタイユ」 13世紀第二四半期
Portail de la chapelle de la Vierge de Saint-Germain-des-Pres
パリ Paris、
サン・ジェルマン・デ・プレ修道院聖堂 Eglise abbatiale de Saint-Germain-des-Pres 由来。 -
「ノートルダム寺院の彫刻」 12〜13世紀
建物は、ガリア・ローマ時代の浴場跡部分 (1〜3世紀)。 -
「サン・ジェルマン・デ・プレ教会の柱頭彫刻」 11世紀
Chapiteaux de Saint-Germain-des-Pres
建物は、ガリア・ローマ時代の浴場跡部分 (1〜3世紀)。 -
「サン・ジェルマン・デ・プレ修道院聖堂の柱頭彫刻
(荘厳のキリスト le Christ en majeste)」 11世紀
Chapiteaux de Saint-Germain-des-Pres -
「ロマネスクの磔刑像」 12世紀 ポプラ材 高158cm
Christ en croix
オーヴェルニュ Auvergne 地方、エルマン教会 Eglise d'Herment 由来。 -
「三連式祭壇彫刻(キリストの幼少時代と受難の場面)」
13世紀第4四半期 象牙 パリ 32cmX28cm
Triptyque de Saint-Sulpice-du-Tarn
サン・シュルピス Saint-Sulpice 教会 (タルン県 Tarn)由来。 -
「祭壇彫刻 (受胎告知、御訪問、降誕)」 14世紀第二四半期 イル・ド・フランス
プライイ Plailly (オワーズ県 Oise)教会由来。 -
「祭壇彫刻 (受胎告知)」 14世紀第二四半期 イル・ド・フランス
プライイ Plailly (オワーズ県 Oise)教会由来。 -
「祭壇彫刻 (御訪問)」 14世紀第二四半期 イル・ド・フランス
プライイ Plailly (オワーズ県 Oise)教会由来。 -
「祭壇彫刻 (降誕)」 14世紀第二四半期 イル・ド・フランス
プライイ Plailly (オワーズ県 Oise)教会由来。 -
「祭壇彫刻 (洗礼)」 1250〜60年頃 イル・ド・フランス
サン・ドニ修道院聖堂 Eglise abbatiale de Saint-Denis 由来。 -
「祭壇彫刻(磔刑、受胎告知、御訪問)」 1259〜67年 58cmX376cm
オワーズ県、
サン・ジェルメ・ド・フリ Saint Germer de Fly のサント・シャペル Sainte-Chapelle由来。 -
館内図 (1階) (日本式2階)
美術館の至宝、
6枚のタピスリー 《 貴婦人と一角獣 》 は、
第13室 (図下の丸い展示室) にあります。
※ 斜線部分は、リノベーション中。
グレー = 15世紀の邸宅跡部分
グリーン = 1〜3世紀のガリア・ローマ時代の浴場跡部分
淡グリーン = 19〜20世紀の建築部分 -
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「祭壇彫刻 (最後の晩餐)」 1513〜1514年 多色木材 アントワープ
Retable du Saint-Sacrement d'Averbode 228cmX205cmX33cm
(ベルギー)ブラバント州、アーフェルボーデ修道院 Abbaye d'Averbode 由来。 -
「 《 貴婦人と一角獣 》 のタペスリー 」 1484〜1500年頃
Tenture de la Dame a la licorne
ひとすじの白い輝きが
聖(きよ)らかに毛皮のなかをすべって
その静かな 明るい額のうえには
月光のなかの塔のように
明るく角が聳(そび)えていた
詩人リルケが「一角獣」で讃えた、
聖獣と貴婦人を描いた麗しいタピスリー(壁掛け)。
この作品は、
15世紀後半にリヨンのル・ヴィスト家の注文により、
6帳からなる連作として織られたと伝えられている。
制作地は不明だが、ブリュッセルともいわれている。
パリのカルチェ・ラタンに建つ中世美術の殿堂、
クリュニー中世美術館の至宝、 であります。
(左から)
1.味覚、2.聴覚、3.視覚、4.嗅覚クリュニー美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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1.味覚 (Le gout) 375cmX460cm
-
1.味覚 (Le gout) 375cmX460cm
貴婦人の目は、左手にとまっているの鳥(はやぶさ)に向けられている。
しかし右手は、小さな侍女が差し出す菓子皿に向けている。
この糖菓(ボンボン)により味覚が暗示されている。 -
1.味覚 (Le gout) 375cmX460cm
バラの花の生け垣は、中世以来、聖母マリアの処女性を象徴するため用いられた。 -
(左から)
1.味覚、2.聴覚、3.視覚、4.嗅覚 -
2.聴覚 (L'ouie) 370cmX290cm
額の上に髪を巻き上げた独特の髪型の貴婦人は、
テーブルの上に置かれた小さなオルガンを、立ったままの姿で弾いている。
その右側では、小さく表現された侍女がふいごでオルガンに空気を送っている。
ここでは、貴婦人の弾くオルガンにより聴覚が暗示されている。 -
2.聴覚 (L'ouie) 370cmX290cm
-
(左から)
1.味覚、2.聴覚、3.視覚、4.嗅覚 -
3.視覚 (La vue) 340cmX330cm
羽根飾りの付いたターバンを巻いた貴婦人は右手に鏡を持ち、
草花の咲き乱れた青地の島に座っている。
その鏡には一角獣の顔が映し出されている。
一角獣はじゃれるかのように、貴婦人の膝に両前脚を乗せている。
ここでは、貴婦人の持つ鏡によって視覚が暗示されている。 -
3.視覚 (La vue) 340cmX330cm
-
3.視覚 (La vue) 340cmX330cm
ライオンの側に樫の木(太陽/キリストや聖母マリアの象徴とされる)、
一角獣の側に柊の木(月/キリストの茨の冠の象徴とされる)が置かれている。 -
(左から)
3.視覚、4.嗅覚、5.触覚 -
4.嗅覚 (L'odorat) 367cmX332cm
中央に立つ貴婦人は、
侍女が持つ皿の中に入っている花で、小さな花輪を作っている。
婦人の背後では、猿が台の上にある籠のなかのバラの花の香を嗅いでいる。
この猿により嗅覚が暗示されている。 -
4.嗅覚 (L'odorat) 367cmX332cm
-
5.触覚 (Le toucher) 375cmX353cm
この場面では、貴婦人が、紋章入りの旗を持っている。
優美な姿態を示す貴婦人は、左手で一角獣の角に触れている。
それにより触覚が暗示されている。 -
5.触覚 (Le toucher) 375cmX353cm
5場面の貴婦人は豪華な首飾りをつけ、美しく着飾り、
それぞれの左右には、紋章入りの旗を持った一角獣とライオンが置かれ、
さらに、樫、柊、松、オレンジの4本の樹が、左右2本ずつ配されている。
樫: キリストや聖母マリアの象徴とされる。 多産、豊穣を象徴。
柊: キリストの茨の冠の象徴とされる。 多産、豊穣を象徴。
松: たわわに実をつけていることから、多産、豊穣を象徴。
オレンジ: 貞節、寛大の象徴。 多産、豊穣を象徴。
白い花ゆえに純潔さを象徴し花嫁の装飾とされた。
視覚の場面にだけは、
ライオンの側に樫の木、一角獣の側に柊の木のみが置かれている。
青い地色の島や背景の朱地の上には、所狭しとちりばめられた千花模様
(ミル・フルール)の間に、兎、犬、豹、狐などの小動物がたわむれている。 -
6.我が唯一の望みに (A mon seul desir)
はじめの 5帳 のタピスリー は、それぞれ、
≪1.視覚≫、≪2.聴覚≫、≪3.味覚≫、≪4.嗅覚≫、≪5.触覚≫
という ” 人 間 の 五 感 ” を示す寓意が描かれていました。
そして、宝石箱を抱える乙女が立つ この 6帳目 は、
≪ 我が唯一の望みに ≫ との言葉が記され ”欲 望 ” を意味するとされています。
現在、 ≪ 我が唯一の望みに (A mon seul desir) ≫ と題された
この 6帳目 のタピスリーは、
それが実際どんな意味を指しているのかは解釈が分かれるところだそうです。
「 我(私) 」 とは、描かれた女性のことであり、
■desir を 「 望み 」 と理解するなら、
女性は差し出された 宝石箱から 首飾り を取り上げているのであり、
これから 五感 に身を任せていく という 展開の序 にあたる・・
※ ”五感 ”のタピスリーに登場する女性たちは、みな首飾りをつけている。
ところが、現在、主流の解釈では、
■desir を 「 自由意思 」ととらえているのだそうで、
意志の力でコントロールするという意味で、
女性はそれまで着けていた 首飾り を外して宝石箱にしまっていると見る。
もしそうなら、このタピスリーは全体の 終結部 にあたる・・
・・のだそうです。
6点の中でも最も美しいとされる ≪ 我が唯一の望みに ≫ の解釈、
実際、 美術館で、目の前で見てみて、
その捉え方を、自分なりに感じてみるのもおもしろいと思います。
私は、宝石箱にしまっている・・「 自由意思 」、と考えたいですが・・。 -
6.我が唯一の望みに (A mon seul desir)
「黒い聖母と悪魔の謎/馬杉 宗夫著」を読むと、
” 一角獣とライオンは情念の象徴 ” であり、
作品全体はその情念からの解放を意味しており、
この6枚のタピスリーには、
” 一角獣狩り ”という物語に従えば順番があり、
クリュニー美術館に並べられている順番は間違っているのではないか・・
・・などの意見もあるようです。
色々解明できていない部分もある作品なので、これからの研究も楽しみですね。 -
6.我が唯一の望みに (A mon seul desir)
ところで、作家ジョルジュ・サンドが、
ブサック城 Chateau de Boussac (クルーズ県) で
これらのタペスリーを発見した時には8枚あったといいます。
しかし、1878年、パリ市内のトロカデロ美術館で
一般公開された時には、すでに6枚になっていたそうです。
真実は、どうなっているのか、とにかく、謎の残る作品であります。 -
「受胎告知 Annonciation」 1450年頃
-
「聖霊降臨の祭壇飾り」 1160年〜70年頃 85cmX215cm ムーズ Meuse 県
Retable de la Pentecote
スタヴロ修道院 Abbaye de Stavelot 由来。
「聖霊降臨」 は、イエスの昇天後、部屋につどっていた使徒たちに、
光線のように聖霊がくだるという場面で、キリスト教会の誕生の意味をもつ。 -
「聖霊降臨の祭壇飾り」 1160年〜70年頃 85cmX215cm ムーズ Meuse 県
Retable de la Pentecote
スタヴロ修道院 Abbaye de Stavelot 由来。
後光の七宝も意匠が細かい。 -
「聖霊降臨の祭壇飾り」 1160年〜70年頃 85cmX215cm ムーズ Meuse 県
Retable de la Pentecote
スタヴロ修道院 Abbaye de Stavelot 由来。
金銅板を打ち出した祭壇飾り。 -
「聖霊降臨の祭壇飾り」 1160年〜70年頃 85cmX215cm ムーズ Meuse 県
Retable de la Pentecote
スタヴロ修道院 Abbaye de Stavelot 由来。 -
「祭壇飾り、キリスト、聖ブノワと3大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル)」 11世紀初頭
Devant d'autel de la cathedrale de Bale
バーゼル大聖堂 Cathedrale de Bale 由来。 -
「荘厳のキリスト Christ en majeste」 12世紀第三四半期 23.6cmX13.6cm
エマーユ装釘板。 スペインまたはリムーザン地方由来。
人、鷲、牛、獅子の四つの生き物(四福音書家の象徴)に囲まれた華麗な像。
キリストの肩の左右には、
キリストを象徴するアルファとオメガの二つの字がぶらさがっている。 -
「フランボワイヤンゴシックのチャペル(礼拝堂)」 15世紀
「聖エティエンヌの生涯のタピスリー(オーセール大聖堂由来)」 16世紀
Tenture de l’histoire de saint Etienne -
「フランボワイヤンゴシックのチャペル(礼拝堂)」 15世紀
-
「聖エティエンヌの生涯のタピスリー」 16世紀
Tenture de l’histoire de saint Etienne
聖エティエンヌ(ステファノ)は、
紀元30年代に石で打たれて死んだ最初の殉教者。
「聖エティエンヌの生涯のタピスリー」 は、
ブルゴーニュ地方、 オセール Auxerre の
聖エティエンヌ大聖堂 Cathedrale Saint-Etienne d'Auxerre 由来のもの。 -
「フランボワイヤンゴシックのチャペル(礼拝堂)」 15世紀
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「フランボワイヤンゴシックのチャペル(礼拝堂)」 15世紀
「聖エティエンヌの生涯のタピスリー(オーセール大聖堂由来)」 16世紀
Tenture de l’histoire de saint Etienne
元来ここは修道院長の祈祷室だったところ。
透かし細工の階段室の中を石段が礼拝堂から庭までつないでいる。 -
「十字架を運ぶキリスト」 1400年頃 多色木材(オーク)
フランドル (旧フランドル伯領を中心とした、
現在のオランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域。)由来。 -
11時24分。
-
11時26分。
ガロ・ローマ時代の浴場跡の(美術館内の)
9番の展示室 (冷水浴場 フリギダリウム Frigidarium 跡) が、
リノベーション中で見れなかったので、外側だけでも見ていきましょう♪
サン・ミシェル通り側は、 微温浴場 (テピダリウム Tepidarium)跡、
ソムラール通り側は、 温浴場 (カルダリウム Caldarium) 跡です。
これらの大浴場は、セーヌ川の水運業商業組合が200年頃に造ったもの。
現在残る遺跡は、全体の3分の1のみ。
当時の大浴場は、
サウナのような熱気浴室、日本式の大きな風呂のような温湯浴室、
冷水浴室、談話室、広い体育場なと遊歩園などを備え、
市民のための一大娯楽・社交センターのようなもの、であったそうです。
ガリア・ローマ時代のパリ(ルテティア) 建造物配置図
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=36078044
(参考動画/クリュニー美術館提供)
Musee de Cluny - le monde medieval
https://youtu.be/Y-hIVf_QxRA -
クリュニー美術館 (国立中世美術館) 周辺図。
サン・ジェルマン大通り Blvd.Saint-Germain の裏通り、
ソムラール通り Rue du Sommerard の方が、美術館への入口。
ちなみに、
ソムラール(アレクサンドル・デュ・ソムラール Alexandre Du Sommerard)は、
中世およびルネサンスの芸術・工芸品に関心を持ち続けた収集家の名前。
クリュニー中世美術館の収蔵品は、19世紀に、
アレクサンドル・デュ・ソムラールが生涯をかけて集めた美術品の数々なのです。
それでは、これから、
エコール通り Rue des Ecoles (図下) にあるバス停に向かいます ! -
クリュニー美術館裏のエコール通りから
ソルフェリーノまで、63番バスに乗ります。
(このあたりは一方通行が多いので往路と復路で乗り場が違うことも多い。)
歩いても良いのですが、今回はナヴィゴ(1週間定期)を持っていたので。 -
11時52分。
ソルフェリーノ Solferino のバス停に到着 !
ここから、セーヌ川の方に歩き、オルセー美術館 Musee d'Orsay に向かいます♪
( 第一日曜日入館無料、2館目 ! )
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