2009春、韓国紀行19(7/37)：4月30日(5)：カンファド、江華山城址西門、白虎図、発掘作業現場

2009/04/29 - 2009/05/04

江華山城址の西門の紹介です。付近では現在も発掘調査が行われていました。

エリア カンファド(韓国)

• 交通手段: 高速・路線バス タクシー

ロータリー式の交差点近くのバス停です。屋根付の新しいバス停でした。西門まではあと僅か、ここもパスしました。

青い看板はこの地を示すクンハ・ギル、その先の緑の標識は、直進すればキョドンとインハ方向となります。もちろん直進です。

バス停付近から眺めた南方向の光景です。少し大きな茶色の建物がありました。

市街地が近づいてきたようです。建物の密度が濃くなってきました。西門まであと僅かな距離のようです。

西門に到着しました。ここまでくれば、江華の市外バスターミナルまでは、あと2キロほどです。その前に見学と撮影です。

西門の脇には古木がありました。日本の鎮守の杜と同じイメージです。欅の木のようです。48号線に面した場所です。

西側から見た西門の正面の光景です。石垣の色に濃淡がありますが、古びた色の物は、修復前に残っていたものでしょうか。

西門に続く北側方面の石垣の光景です。途中からは土塁に変わっていました。土塁の上の銀杏の木の上には、カササギの巣が見えています。

江華山城に関する説明板です。高麗王朝が蒙古の襲来を受けた時に築いた城で、1232年に建設が始まったとされます。結局は、蒙古軍に破壊されたようです。

西門脇の石垣のアップです。江華山城の4つの門の内、東門を除く3つは再建されています。江華の市外バスターミナルから一番近い南門は前に見学したことがあります。

西門の正式名称は、瞻華門(チョマムン)です。その文字が書かれた額です。

西門のアーチから眺めた東側方面の光景です。軒の低い木造家屋の集落が見えました。

アーチ門の天井に描かれた虎の画です。古いものではなく、西門が再建されたときに描かれたようです。西の方角の守護神は白虎です。商売繁盛や金運向上を
齎すともされます。

西門の北東角の光景です。西面の守護神は白虎ですが、北側の玄武は亀と蛇、東側の清龍、南が朱雀(鳳凰)となります。日本でも高松塚古墳発掘の時などに話題となりました。想像上の神獣です。

西門を潜って、東側方面から西方向を眺めた光景です。天井の虎の図は、こちら側からですと、逆さまになります。

西門の東北側の光景です。こちら側には城門の内側に階段が付いていました。

西門の南側の光景です。残念ながら楼閣は立ち入り制限されていました。

閉ざされていた楼閣の門です。階段の下からアップで撮影しました。

斜め方向からの西門の概ね全景です。世界遺産にも指定されている、伽耶山海印寺に保存されている高麗八萬大蔵経は、元の侵攻を防ぐ祈りのために、この地で製作されたものです。

日本への元の侵攻、蒙古襲来の1回目は文永の役の1274年、2回目の弘安の役は1281年のことです。この地が攻められた後のことになります。

韓流時代劇の朱蒙(チュモン)には、消炭(ソタン)と煙霧炭(ヨンムタン)という新兵器が登場するようですが、この石碑の文字との関係は分かりません。多分別の言葉でしょう。

西門の全景です。現在は南側に48号線が通っています。お城が機能していた時代には、アーチ形の門の部分に街道が通っていたのでしょうか、あるいは、48号線を避けて西門が再建されたのでしょうか。

発掘作業が行われていた場所です。現在の城壁と直角方向で発掘作業が行われていました。遺構が見つかっている雰囲気でした。

発掘作業現場のアップです。工事を一休みしているのでしょうか、白いシートで覆われていました。

発掘作業現場の側面の光景です。帯紐で簡単な立ち入り禁止の表示がありました。

地元の見学者の方もいました。熱心に時間をかけて見学されていましたから、発掘作業の関係者の方達かも知れません。

江華石水門の説明看板です。1711年に建設が始まったことが記されています。現在の水門は、1992年に復元されたもののようです。

西門の西側に位置する、城壁を貫通する東落川(トンナクチョン)です。その上に作られた石水門(ソクスムン)の光景です。

石水門(ソクスムン)のアップです。川の位置は変わらないでしょうが、この水門は1992年に再建されたものです。

1977年に建てられた石碑のようです。西門か水門の工事に関する記念碑でしょうか。キム・チュンヒョン氏の落款のようです。