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3月の合宿山行は 山岳部が最も重要視する合宿である。暦は3月とはいえ、アルプスはまだまだ冬であり、この合宿で、山岳部全体と各部員の実力が発揮され、試される。この合宿の成否は実力のみならず、当然山の天候にも左右されるが、上級生のリーダーシップとチームワークが多大に成否に影響を与え、下級生はこの合宿参加で一人前の山のメンバーに成長する。このとき参加メンバー20名。<br /><br />合宿の目的は、近い将来のヒマラヤ遠征を見据えた「Poler System:極地法登山」で アタック目的の山まで、ベースキャンプから順次キャンプを先へ出して行き、最終キャンプからアタックする。この時1回生で 小生はC?迄行き C?のテント・キーパーとして留守番、更に先に進んだ上級生の帰りを待つ。<br /><br />このC?には10日間滞在したが、この山行中は荒天が続き、行動不能のテントでの停滞が9日間に及んだ。<br />

山日記/1956年:冬・春

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1956/02/23 - 1956/04/01

19399位(同エリア31901件中)

旅行記グループ 山日記

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21

Berg Heil

Berg Heilさん

3月の合宿山行は 山岳部が最も重要視する合宿である。暦は3月とはいえ、アルプスはまだまだ冬であり、この合宿で、山岳部全体と各部員の実力が発揮され、試される。この合宿の成否は実力のみならず、当然山の天候にも左右されるが、上級生のリーダーシップとチームワークが多大に成否に影響を与え、下級生はこの合宿参加で一人前の山のメンバーに成長する。このとき参加メンバー20名。

合宿の目的は、近い将来のヒマラヤ遠征を見据えた「Poler System:極地法登山」で アタック目的の山まで、ベースキャンプから順次キャンプを先へ出して行き、最終キャンプからアタックする。この時1回生で 小生はC?迄行き C?のテント・キーパーとして留守番、更に先に進んだ上級生の帰りを待つ。

このC?には10日間滞在したが、この山行中は荒天が続き、行動不能のテントでの停滞が9日間に及んだ。

  • BC 烏帽子岳小屋(ベースキャンプ)<br />C? 三つ岳と野口五郎岳の中間<br />C? 東沢乗越(のっこし)<br />C? 三俣蓮華小屋付近<br />C? 硫黄沢乗越<br />C? 中岳コル<br />C? 北穂高岳直下<br /><br />北アルプス概念図<br /><br />※ 赤線:大学4年間でトレースした北アルプス<br />  青線:大糸線<br /><br />※ 当時はカメラを持っていた者も少なく、山岳部時代の写真は小生の撮影したものではなく、数人の上級生が撮影したもの。カメラを持っていたとしても一回生の身ではカメラを持っていく余裕などは全く無い。<br /><br />当時小生のカメラは「アイレスフレックス」という二眼レフであった。現在も書斎のケースに鎮座している。

    BC 烏帽子岳小屋(ベースキャンプ)
    C? 三つ岳と野口五郎岳の中間
    C? 東沢乗越(のっこし)
    C? 三俣蓮華小屋付近
    C? 硫黄沢乗越
    C? 中岳コル
    C? 北穂高岳直下

    北アルプス概念図

    ※ 赤線:大学4年間でトレースした北アルプス
      青線:大糸線

    ※ 当時はカメラを持っていた者も少なく、山岳部時代の写真は小生の撮影したものではなく、数人の上級生が撮影したもの。カメラを持っていたとしても一回生の身ではカメラを持っていく余裕などは全く無い。

    当時小生のカメラは「アイレスフレックス」という二眼レフであった。現在も書斎のケースに鎮座している。

  • C? 三つ岳(2844.6M)と野口五郎岳(2924.3M)の中間

    C? 三つ岳(2844.6M)と野口五郎岳(2924.3M)の中間

  • 野口五郎岳、背後は槍ヶ岳

    野口五郎岳、背後は槍ヶ岳

  • C? 東沢乗越<br />風の通り道の為、岩の陰に天幕を張ったので雪が吹き溜まり、吹雪の夜はテントから出て除雪に苦労した。除雪を怠ったら、たちまちテントは埋もれてしまう。

    C? 東沢乗越
    風の通り道の為、岩の陰に天幕を張ったので雪が吹き溜まり、吹雪の夜はテントから出て除雪に苦労した。除雪を怠ったら、たちまちテントは埋もれてしまう。

  • C?  から見る槍ヶ岳

    C?  から見る槍ヶ岳

  • 真砂岳 稜線は強風の為、ほとんど雪がつかない。

    真砂岳 稜線は強風の為、ほとんど雪がつかない。

  • 表銀座コース遠望 C?付近から。

    表銀座コース遠望 C?付近から。

  • 眼下は 東沢で1955年夏にはこの沢を平の渡しから黒部川を遡り登ってきた。中央は立山 そのすぐ左に剣岳が覗いている。

    眼下は 東沢で1955年夏にはこの沢を平の渡しから黒部川を遡り登ってきた。中央は立山 そのすぐ左に剣岳が覗いている。

  • 真砂岳 その先 野口五郎岳

    真砂岳 その先 野口五郎岳

  • 三俣蓮華小屋付近 小屋は深い雪の中。雪が溶けてから初めてや屋根が現れてくる。当然 小屋の位置はわからない。

    三俣蓮華小屋付近 小屋は深い雪の中。雪が溶けてから初めてや屋根が現れてくる。当然 小屋の位置はわからない。

  • 左 赤牛岳(2864.2M)<br /><br />この山は裏銀座コースから水晶岳と共にはずれている稜線の為、とうとう登らなかった。(現在 黒四ダムの堰堤から上流正面に見えるのが赤牛岳) 背後は立山。

    左 赤牛岳(2864.2M)

    この山は裏銀座コースから水晶岳と共にはずれている稜線の為、とうとう登らなかった。(現在 黒四ダムの堰堤から上流正面に見えるのが赤牛岳) 背後は立山。

  • 早朝 キャンプからの出発。山は「早出 早着き」が鉄則。 

    早朝 キャンプからの出発。山は「早出 早着き」が鉄則。 

  • 西鎌尾根を行く。槍も近い。

    西鎌尾根を行く。槍も近い。

  • 樅沢岳から見る槍穂高の稜線。ここから西鎌尾根を「槍の肩」まで行き 更に中岳 南岳を越えて、最大の難所 大キレットを抜け、北穂高へ登り、最終目的の奥穂高へのアタック。残念ながら数日に渡る悪天候でアタックの二人は奥穂登頂は断念。

    樅沢岳から見る槍穂高の稜線。ここから西鎌尾根を「槍の肩」まで行き 更に中岳 南岳を越えて、最大の難所 大キレットを抜け、北穂高へ登り、最終目的の奥穂高へのアタック。残念ながら数日に渡る悪天候でアタックの二人は奥穂登頂は断念。

  • 向こうには穂高連峰が白銀に輝いている。

    向こうには穂高連峰が白銀に輝いている。

  • 信州側に出ている雪庇(セッピ) 風は飛騨側から吹く為 大きく見事な雪庇は信州側にでる。うっかり乗って踏み抜いたら即座に谷底へ!!<br /><br />稜線歩きには細心の注意が必要。

    信州側に出ている雪庇(セッピ) 風は飛騨側から吹く為 大きく見事な雪庇は信州側にでる。うっかり乗って踏み抜いたら即座に谷底へ!!

    稜線歩きには細心の注意が必要。

  • 西鎌尾根から槍の肩への登り。

    西鎌尾根から槍の肩への登り。

  • C?から見る南真砂岳(2710M)

    C?から見る南真砂岳(2710M)

  • 西鎌尾根を行く

    西鎌尾根を行く

  • 千丈乗越 付近

    千丈乗越 付近

  • 雪の穂高連峰 まさに剣岳とともに山の殿堂の双璧。

    雪の穂高連峰 まさに剣岳とともに山の殿堂の双璧。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • utamiumiuさん 2008/04/09 11:37:45
    セピア色の写真
    まさに「雪よ岩よ我らぁ〜が・・・」の世界ですね。
    セピア色がさらに想像力をかきたてますね。

    Berg Heilさんは本当の山男だったのですね(あ、今でもですけど)
    奥様は山男に惚れて、風に吹かれなくて本当に良かったです。

    Berg Heil

    Berg Heilさん からの返信 2008/04/09 14:04:59
    RE: セピア色の写真
    お便りありがとうございます。この山日記は半世紀前のもの、正に吾が青春の一齣です。「山男」なんていえば格好良いのですが実質は 長い山の生活で顔は年中雪焼け、山焼けで面の皮は二重にも三重にも剥け、とても女の子にもてるなんてものではありません。 長い合宿で風呂にも入らず、ざぞや帰りの汽車では他のお客さんには臭くて迷惑だった事でしょう!!

    「山男 良く聞けよ 娘さんには惚れるなよ 山で吹かれりゃよーお 若後家さんだよ!!」

    冗談ではありません、自慢ではありませんが惚れるも、惚れないも女の子なんて全く近ずきませんでした!! 従って、残念ながら京洛の地で、浮いた噂一つない学生生活でした。 嗚呼 情けなし やんぬるかな!!。 家業を継がねばならず、従って勉強はほとんどしませんでしたが、「吾が青春に悔い無し」 かも知れません。

    まだまだ一般には ヒマラヤは遥かに遠い時代でした。
    オフ会、 Frau Utamiumiu 始め 独逸好きの レディーの方々にお会いできる事を楽しみにしています。何とか時間をとって上京したいと思っていますのでよろしく。

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