山日記／黒四ダム・初夏

1996/05/13 - 1996/05/15

少しは雪のある山々を眺めたくて、車を走らせ安曇野を黒四ダムに向かった。黒部平までケーブルカーで登ったがガスが濃く、後立山連峰も立山も望めず、そのまま下山。黒部の左岸を学生時代訪れた「平の渡し」付近がどうなっているのか気になって全く人に行き会わ無い林の中の雪道を歩いてみた。自分の雪を踏みしめる音と小鳥の声以外は全く聞こえない。こんな山道は大好きである。

エリア 大町(長野)

ダムの堰堤から黒部上流を望む。梅雨前で水位も低いようだ。

ダムからの立山の稜線、つい若き時代を思い出して登りたくなる。学生時代は夏冬問わず歩き回ったのに。

赤牛岳　2864ｍ　この山は裏銀座コースから少し脇にそれるので、登山者も少ないのではないか？

左：水晶岳（黒岳）2986ｍ　右：赤牛岳　2864ｍ
今は赤牛岳の黒部側の麓に「奥黒部ヒュッテ」があるらしい。かっては最深部で訪れる登山者もほとんど無かった。しかし水晶〜赤牛の稜線は魅力がある。とうとうこの二つの山は登り残してしまった。

黒部もまだまだ雪の中。

黒部平からのダム湖　上のほうは濃霧、下方もいささかガスっていて明るい写真が撮れなかった。

黒部の堰堤から左岸の林の中を上流の「ロッジ・くろよん」方面へ、「平の渡し・ダイラ」へはここから３時間くらいかかるらしいので諦め。しかし片道３０分の散歩。

人っ子一人いない、こんな山のしじまの雪道を歩くのは何年ぶりか？　久しぶりに雪の感触を楽しむ。

上高地へ向かう途中、学生時代なんどか泊った葛温泉がどうなっているのか見たくて車を走らせた。ところが高瀬館も河鹿荘もあるにはあったが、その後の台風ですっかり流され、付近の様子も変貌、あの風情のあった山の湯の面影は全く無く、変わり果てていた。

正面は唐沢岳と餓鬼岳

唐沢岳　2632ｍ　この山も表銀座コースから少し離れているので登っていない。

鳴沢岳　2641ｍ　と　岩小屋沢岳　2630ｍ

常念岳　2857ｍ

松本平からの穂高連峰

中央道のサービスエリアからの　甲斐駒ケ岳　2965ｍ　南アルプスは北岳から静岡の井川まで唯一度縦走したきりなのでこの山には登っていない。