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「新緑を見たい」と急に思い立ち、日帰りで新緑探しの小さな旅へ。<br />向かったのは、上信国境にある碓氷峠の上州側にある横川。<br />ここには、北陸新幹線の開通により廃線となった旧信越本線の線路跡があり、そこが遊歩道として整備されている。<br />とは言っても、歩けるのは、それよりも前に廃線となったほうなのだが。<br />今回は、新緑の中、その廃線跡をのんびり歩いてきた。<br />そして、旅の締めには、横川名物おぎのやの峠の釜飯も堪能した。<br /><br />(2021.05.23 投稿)

新緑の碓氷 ~旧信越本線を歩く~

112いいね!

2009/05/10 - 2009/05/10

18位(同エリア399件中)

旅行記グループ 【上野国】上州路

8

40

旅猫

旅猫さん

「新緑を見たい」と急に思い立ち、日帰りで新緑探しの小さな旅へ。
向かったのは、上信国境にある碓氷峠の上州側にある横川。
ここには、北陸新幹線の開通により廃線となった旧信越本線の線路跡があり、そこが遊歩道として整備されている。
とは言っても、歩けるのは、それよりも前に廃線となったほうなのだが。
今回は、新緑の中、その廃線跡をのんびり歩いてきた。
そして、旅の締めには、横川名物おぎのやの峠の釜飯も堪能した。

(2021.05.23 投稿)

旅行の満足度
3.5
観光
3.5
グルメ
3.5
交通
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
高速・路線バス JRローカル 徒歩
  • 碓氷峠の麓にある横川駅へは、高崎駅から信越本線で向かう。<br />やってきたのは2両編成の列車。<br />期待していた4人掛けの席は残念ながら付いていない。<br />そして、横川駅には10時59分に到着した。<br />長野への新幹線が開通してから訪れるのは初めてだ。<br />12年ぶりということになる。

    碓氷峠の麓にある横川駅へは、高崎駅から信越本線で向かう。
    やってきたのは2両編成の列車。
    期待していた4人掛けの席は残念ながら付いていない。
    そして、横川駅には10時59分に到着した。
    長野への新幹線が開通してから訪れるのは初めてだ。
    12年ぶりということになる。

  • すっかり変わってしまった駅前からバス乗り場へと向かう。<br />鉄道の無くなった碓氷峠には、今、バスが走っているのだ。<br />11時05分発のバスに乗り、通称『めがね橋』へ向かう。<br />乗車したバスは、期間限定で運転されている旧道経由の軽井沢駅行。<br />1日1往復の運行で、『めがね橋』を通る唯一のバスなのだ。

    すっかり変わってしまった駅前からバス乗り場へと向かう。
    鉄道の無くなった碓氷峠には、今、バスが走っているのだ。
    11時05分発のバスに乗り、通称『めがね橋』へ向かう。
    乗車したバスは、期間限定で運転されている旧道経由の軽井沢駅行。
    1日1往復の運行で、『めがね橋』を通る唯一のバスなのだ。

  • 途中、沿道には変な格好をした人たちが走っていた。<br />『安政遠足 侍マラソン』というものらしい。<br />何でも、江戸時代の安政2年に、時の安中城主板倉勝明が、碓氷峠の頂上にある熊野神社まで藩士達を走らせたことに由来するとのこと。<br />日本最初のマラソンと云われているそうだ。<br />仮装して走る人が多いようだが、侍姿の人は走っていなかった。

    途中、沿道には変な格好をした人たちが走っていた。
    『安政遠足 侍マラソン』というものらしい。
    何でも、江戸時代の安政2年に、時の安中城主板倉勝明が、碓氷峠の頂上にある熊野神社まで藩士達を走らせたことに由来するとのこと。
    日本最初のマラソンと云われているそうだ。
    仮装して走る人が多いようだが、侍姿の人は走っていなかった。

  • 通る車も疎らな旧道を走り、10分余りでめがね橋バス停に到着。<br />降りてみると、目の前にもうめがね橋が見えていた<br />その橋の正式な名前は『碓氷第三橋梁』。<br />1893年に完成した煉瓦造りの4連アーチ橋で、信越本線がアプト式で運転されていた当時に使われていたもので、1963年まで現役だったそうだ。<br />新緑の中に佇むその橋は、とても美しかった。

    通る車も疎らな旧道を走り、10分余りでめがね橋バス停に到着。
    降りてみると、目の前にもうめがね橋が見えていた
    その橋の正式な名前は『碓氷第三橋梁』。
    1893年に完成した煉瓦造りの4連アーチ橋で、信越本線がアプト式で運転されていた当時に使われていたもので、1963年まで現役だったそうだ。
    新緑の中に佇むその橋は、とても美しかった。

    碓氷第三橋梁(めがね橋) 名所・史跡

  • 近くまで行って下から見上げてみる。<br />深い山の中にあるのが不思議な感じだ。<br />それにしても、よくもこんな場所に煉瓦を積み上げたものだ。<br />これを見ただけでも、今回の旅は収穫があった。<br />ただ、信じられなかったのは、こんなにも美しく歴史的にも貴重なものに落書きの跡が多くあったことだ。<br />中には、煉瓦に彫り込んだものまである。<br />このようなことをする人たちの気持ちが分からない。

    近くまで行って下から見上げてみる。
    深い山の中にあるのが不思議な感じだ。
    それにしても、よくもこんな場所に煉瓦を積み上げたものだ。
    これを見ただけでも、今回の旅は収穫があった。
    ただ、信じられなかったのは、こんなにも美しく歴史的にも貴重なものに落書きの跡が多くあったことだ。
    中には、煉瓦に彫り込んだものまである。
    このようなことをする人たちの気持ちが分からない。

  • 橋の裏手にあった階段を登ると、橋の上の廃線跡に出る。<br />登ったところに現れたのは、碓氷第6隧道だ。<br />軽井沢駅に向かって6番目の隧道の跡で、今は閉鎖されている。<br />この区間には25箇所の隧道があり、第1から第10隧道までは国の重要文化財に指定されているそうだ。

    橋の裏手にあった階段を登ると、橋の上の廃線跡に出る。
    登ったところに現れたのは、碓氷第6隧道だ。
    軽井沢駅に向かって6番目の隧道の跡で、今は閉鎖されている。
    この区間には25箇所の隧道があり、第1から第10隧道までは国の重要文化財に指定されているそうだ。

  • 遊歩道は、ここから横川駅まで4.8km、70分とある。<br />1時間余りの道程だが、急ぐこともないのでのんびり歩けばよい。<br />めがね橋の上を歩き始めると、奥には碓氷第5隧道が見えている。<br />橋の上には線路は無く、保護柵も付いているので、線路跡には見えない。<br />昔、ここを列車が走っていたとは想像できない感じだ。

    遊歩道は、ここから横川駅まで4.8km、70分とある。
    1時間余りの道程だが、急ぐこともないのでのんびり歩けばよい。
    めがね橋の上を歩き始めると、奥には碓氷第5隧道が見えている。
    橋の上には線路は無く、保護柵も付いているので、線路跡には見えない。
    昔、ここを列車が走っていたとは想像できない感じだ。

  • 橋の上からは、バスが走って来た道が見えた。<br />緑に覆われ、山肌に沿って続く道。<br />橋や隧道で曲線が無くなり、時間も短縮される新しい道よりも、ある意味道らしい姿をしていると思う。

    橋の上からは、バスが走って来た道が見えた。
    緑に覆われ、山肌に沿って続く道。
    橋や隧道で曲線が無くなり、時間も短縮される新しい道よりも、ある意味道らしい姿をしていると思う。

  • 反対側を眺めると、奥の方に、緑に包まれた新線跡が見えた。<br />新幹線が開通する前、列車はそこを走っていた。<br />廃線になるまで、何度も通った道でもある。<br />出来ることなら、もう一度、観光用として復活して欲しい路線だ。<br />それにしても、そこからの眺めは、深呼吸したくなる景色だった。

    反対側を眺めると、奥の方に、緑に包まれた新線跡が見えた。
    新幹線が開通する前、列車はそこを走っていた。
    廃線になるまで、何度も通った道でもある。
    出来ることなら、もう一度、観光用として復活して欲しい路線だ。
    それにしても、そこからの眺めは、深呼吸したくなる景色だった。

  • 新幹線が開通し、今ではトンネルで抜けてしまう碓氷峠。<br />在来線の頃は、勾配がきついために列車はゆっくりと走り、峠越えの醍醐味を味わえる区間であった。<br />一駅に20分近く掛かっていたのが、今となっては懐かしい。

    新幹線が開通し、今ではトンネルで抜けてしまう碓氷峠。
    在来線の頃は、勾配がきついために列車はゆっくりと走り、峠越えの醍醐味を味わえる区間であった。
    一駅に20分近く掛かっていたのが、今となっては懐かしい。

  • 向いに口を開ける碓氷第5隧道へと入る。<br />隧道の壁は煉瓦積みで、所々に黒ずんだ場所がある。<br />これは、蒸気機関車の出す煤が残ったものらしい。

    向いに口を開ける碓氷第5隧道へと入る。
    隧道の壁は煉瓦積みで、所々に黒ずんだ場所がある。
    これは、蒸気機関車の出す煤が残ったものらしい。

  • 遊歩道は、かなりの部分が隧道の中である。<br />明かりは点いているものの、かなり暗い。<br />人が少ないと、少し怖いかもしれない。

    遊歩道は、かなりの部分が隧道の中である。
    明かりは点いているものの、かなり暗い。
    人が少ないと、少し怖いかもしれない。

  • 第5隧道に続いて現れる第4隧道を歩いて行く。<br />その向こうには、第3隧道が見えている。<br />外は汗が滲んでくるような暑さだが、隧道の中はひんやりとしていて気持ちがいい。<br />隧道の中から見える出口の明るさが、余計にそう感じさせる。

    第5隧道に続いて現れる第4隧道を歩いて行く。
    その向こうには、第3隧道が見えている。
    外は汗が滲んでくるような暑さだが、隧道の中はひんやりとしていて気持ちがいい。
    隧道の中から見える出口の明るさが、余計にそう感じさせる。

  • 第3隧道を出て振り返る。<br />隧道の入口は、煉瓦や石積みで造られ、なかなか趣がある。

    第3隧道を出て振り返る。
    隧道の入口は、煉瓦や石積みで造られ、なかなか趣がある。

  • その先に、碓氷湖が見えて来た。<br />碓氷川に造られた坂本ダムによって生まれた人造湖である。<br />遊歩道もあるようだが、このまま先を急ぐことにした。

    その先に、碓氷湖が見えて来た。
    碓氷川に造られた坂本ダムによって生まれた人造湖である。
    遊歩道もあるようだが、このまま先を急ぐことにした。

  • 周囲は緑に包まれ、柔らかな新芽を付けた樹もあった。<br />緑が多いと心が和む。

    周囲は緑に包まれ、柔らかな新芽を付けた樹もあった。
    緑が多いと心が和む。

  • 第2隧道の入口の石積みに、シダが生えていた。<br />木漏れ日が当たり、綺麗に輝いていた。<br />第2隧道を出た辺りには、錆びたレールが放置されていた。<br />廃線後、遊歩道にする際に打ち捨てられたものだろう。

    第2隧道の入口の石積みに、シダが生えていた。
    木漏れ日が当たり、綺麗に輝いていた。
    第2隧道を出た辺りには、錆びたレールが放置されていた。
    廃線後、遊歩道にする際に打ち捨てられたものだろう。

  • その先の第1隧道の入口には、右側に分かれていく道があった。<br />その道は、旧中山道であった。<br />心がそちらに傾いたが、我慢して隧道の中へと入って行く。

    その先の第1隧道の入口には、右側に分かれていく道があった。
    その道は、旧中山道であった。
    心がそちらに傾いたが、我慢して隧道の中へと入って行く。

  • 第1隧道を出ると、そこには、大正12年の春、信濃を訪れた北原白秋が、その帰りに碓氷峠で詠んだ『碓氷の春』と題したものと云われる詩が刻まれていた。<br /> うすいねの 南おもてと なりにけり<br />      くだりつゝ思ふ 春のふかきを<br />近くにあったドライブインで休憩することにした。<br />玉屋という名前と創業200年以上と言うところに惹かれて入ったのだ。<br />とりあえず、山菜蕎麦を注文して昼ご飯とした。

    第1隧道を出ると、そこには、大正12年の春、信濃を訪れた北原白秋が、その帰りに碓氷峠で詠んだ『碓氷の春』と題したものと云われる詩が刻まれていた。
     うすいねの 南おもてと なりにけり
          くだりつゝ思ふ 春のふかきを
    近くにあったドライブインで休憩することにした。
    玉屋という名前と創業200年以上と言うところに惹かれて入ったのだ。
    とりあえず、山菜蕎麦を注文して昼ご飯とした。

    玉屋ドライブイン グルメ・レストラン

  • 蕎麦を食べた後、この店の名物である『力餅』をいただく。<br />昔、碓氷峠の手前にあった刎石山の頂上にあった四軒茶屋の本陣格だったのが玉屋の前身らしい。<br />この力餅は、江戸の頃の味を今に伝えているのかもしれない。

    蕎麦を食べた後、この店の名物である『力餅』をいただく。
    昔、碓氷峠の手前にあった刎石山の頂上にあった四軒茶屋の本陣格だったのが玉屋の前身らしい。
    この力餅は、江戸の頃の味を今に伝えているのかもしれない。

  • 玉屋のすぐ先にある温泉施設『峠の湯』の脇を、旧信越本線の廃線跡が通っていた。<br />その下り線のほうは、将来の復活を願って整備されているらしく、今にも列車がやってきそうなくらいだった。

    玉屋のすぐ先にある温泉施設『峠の湯』の脇を、旧信越本線の廃線跡が通っていた。
    その下り線のほうは、将来の復活を願って整備されているらしく、今にも列車がやってきそうなくらいだった。

  • 一段低い場所を走る上り線は、草木に埋もれてしまっていた。<br />まさに廃線跡と言った感じだが、一抹の寂しさを感じた。<br />この先、遊歩道は、線路を残して整備された上り線を歩くことになる。<br />その線路の上を、何度も列車で通っていたのが不思議な感じだ。

    一段低い場所を走る上り線は、草木に埋もれてしまっていた。
    まさに廃線跡と言った感じだが、一抹の寂しさを感じた。
    この先、遊歩道は、線路を残して整備された上り線を歩くことになる。
    その線路の上を、何度も列車で通っていたのが不思議な感じだ。

  • 遊歩道を歩いていると、野生の藤の花が咲いていた。<br />街中で咲いているものより、自然の中で咲いている藤のほうが、どこか艶っぽく感じる。

    遊歩道を歩いていると、野生の藤の花が咲いていた。
    街中で咲いているものより、自然の中で咲いている藤のほうが、どこか艶っぽく感じる。

  • その藤の花の近くには、白い花もたくさん咲いていた。

    その藤の花の近くには、白い花もたくさん咲いていた。

  • 遊歩道を歩いていると、下り線をトロッコ列車が登って行く。<br />以前、信州へと向かう特急列車などが通った線路を利用した観光列車だが、人気があるらしく、車内は混み合っていた。

    遊歩道を歩いていると、下り線をトロッコ列車が登って行く。
    以前、信州へと向かう特急列車などが通った線路を利用した観光列車だが、人気があるらしく、車内は混み合っていた。

  • しばらく歩くと、煉瓦造りの建物が見えてきた。<br />明治45年に建てられた旧丸山変電所だ。<br />二棟並んで建てられていて、どちらも国の重要文化財に指定されている。<br />駅のような華やかさはないし、橋のように直接列車と関係があるわけではないが、峠を越える列車を影から支え続けてきた建物だ。<br />列車の通らなくなった廃線跡の脇で、静かに余生を送っている姿が印象的だった。

    しばらく歩くと、煉瓦造りの建物が見えてきた。
    明治45年に建てられた旧丸山変電所だ。
    二棟並んで建てられていて、どちらも国の重要文化財に指定されている。
    駅のような華やかさはないし、橋のように直接列車と関係があるわけではないが、峠を越える列車を影から支え続けてきた建物だ。
    列車の通らなくなった廃線跡の脇で、静かに余生を送っている姿が印象的だった。

    旧丸山変電所 名所・史跡

  • 近くには、錆びた信号機もあった。<br />列車が通らなくなったことを象徴する景色だ。

    近くには、錆びた信号機もあった。
    列車が通らなくなったことを象徴する景色だ。

  • しばらく歩くと、横川駅が近付いてきた。<br />線路脇には、碓氷峠で活躍していた機関車が保存されていた。<br />急勾配が連続する碓氷峠では、2両一組のこの機関車が列車を押し上げたり、支えたりしていたため、横川駅と軽井沢駅では、必ず機関車連結のための停車時間があったのだ。<br />横川駅では、その時間を利用して、名物の『峠の釜飯』が買えたのが懐かしい。

    しばらく歩くと、横川駅が近付いてきた。
    線路脇には、碓氷峠で活躍していた機関車が保存されていた。
    急勾配が連続する碓氷峠では、2両一組のこの機関車が列車を押し上げたり、支えたりしていたため、横川駅と軽井沢駅では、必ず機関車連結のための停車時間があったのだ。
    横川駅では、その時間を利用して、名物の『峠の釜飯』が買えたのが懐かしい。

  • 遊歩道を離れ、旧中山道を歩いて行く。<br />道の傍らには、旧碓氷関東門が復元されていた。<br />碓氷の関所は、碓氷坂に昌泰2年(899)に群盗を取り締まるために設けられたものが前身と云われ、現在地に移ったのは宝永5年(1708)のことだそうだ。<br />その門扉や柱は、江戸の当時のものを使っているようだ。<br />ちなみに、この門が建っている場所に番所があった。

    遊歩道を離れ、旧中山道を歩いて行く。
    道の傍らには、旧碓氷関東門が復元されていた。
    碓氷の関所は、碓氷坂に昌泰2年(899)に群盗を取り締まるために設けられたものが前身と云われ、現在地に移ったのは宝永5年(1708)のことだそうだ。
    その門扉や柱は、江戸の当時のものを使っているようだ。
    ちなみに、この門が建っている場所に番所があった。

    碓氷関所跡 名所・史跡

  • 関所跡辺りは、街道筋らしい風情が感じられる。<br />傍らには、旧碓氷関東門の跡を示す標柱も建っていた。<br />番所跡に復元されていた門は、当時ここに建っていたそうだ。

    関所跡辺りは、街道筋らしい風情が感じられる。
    傍らには、旧碓氷関東門の跡を示す標柱も建っていた。
    番所跡に復元されていた門は、当時ここに建っていたそうだ。

  • 横川駅の構内だった場所に入った。<br />広大だった構内だが、今は多くが駐車場と化している。<br />僅かに残されたレールが往時を物語る。

    横川駅の構内だった場所に入った。
    広大だった構内だが、今は多くが駐車場と化している。
    僅かに残されたレールが往時を物語る。

  • 横川駅の駅前に着いた。<br />駅前と言っても『荻野屋』しかない。<br />その一角には、碓氷峠で活躍したEF63型機関車の動輪が置かれていた。

    横川駅の駅前に着いた。
    駅前と言っても『荻野屋』しかない。
    その一角には、碓氷峠で活躍したEF63型機関車の動輪が置かれていた。

  • 横川駅の駅舎は、ローカル線の駅のような佇まいをしている。<br />幹線の交通の要衝だった駅とは思えないほど素朴である。<br />そして、木造建築らしい温かみのある駅舎だった。

    横川駅の駅舎は、ローカル線の駅のような佇まいをしている。
    幹線の交通の要衝だった駅とは思えないほど素朴である。
    そして、木造建築らしい温かみのある駅舎だった。

  • 駅からすぐのところに、おぎのや資料館があった。<br />館内には、鉄道に関する資料なども展示されていた。<br />その片隅には、実際に駅売りで使われていた台車が置かれていた。

    駅からすぐのところに、おぎのや資料館があった。
    館内には、鉄道に関する資料なども展示されていた。
    その片隅には、実際に駅売りで使われていた台車が置かれていた。

    おぎのや資料館 美術館・博物館

  • 駅へと戻り、その『峠の釜めし』を売店で購入。<br />この駅弁を買ったのは、かなり久しぶりだ。

    駅へと戻り、その『峠の釜めし』を売店で購入。
    この駅弁を買ったのは、かなり久しぶりだ。

    峠の釜めし本舗 おぎのや 横川駅売店 グルメ・レストラン

  • 改札を入りホームへと出た。<br />上野駅へ向かう特急列車や乗客がしばし体を休めた長いホームも、今は高崎行きの普通列車が1時間に1本程度発着するだけとなった。<br />思い起こせば、初めて自分の資金で旅をしたのが信州だった。<br />その時乗った夜行列車も、この横川駅に停車した。<br />思い出すと、少し切なくなった。

    改札を入りホームへと出た。
    上野駅へ向かう特急列車や乗客がしばし体を休めた長いホームも、今は高崎行きの普通列車が1時間に1本程度発着するだけとなった。
    思い起こせば、初めて自分の資金で旅をしたのが信州だった。
    その時乗った夜行列車も、この横川駅に停車した。
    思い出すと、少し切なくなった。

    横川駅 (群馬県)

  • 感傷に耽っていると、頭上から鳥の鳴き声が聴こえた。<br />見上げてみると、木造の屋根に燕が巣を作っていた。<br />親鳥が行き交う巣には、小さな顔を覗かせる雛たちの姿もあった。<br />長閑である。

    感傷に耽っていると、頭上から鳥の鳴き声が聴こえた。
    見上げてみると、木造の屋根に燕が巣を作っていた。
    親鳥が行き交う巣には、小さな顔を覗かせる雛たちの姿もあった。
    長閑である。

  • ホームの碓氷峠側を見ると、車止めで線路が途切れている。<br />以前は、ここから軽井沢駅へと線路が続いていたのだ。

    ホームの碓氷峠側を見ると、車止めで線路が途切れている。
    以前は、ここから軽井沢駅へと線路が続いていたのだ。

  • そして、発車時間の15分ほど前に列車が入線してきた。<br />やってきたのは、国鉄時代からの古強者。<br />旅情を感じさせる車両が減った昨今では、貴重な存在だ。<br />これなら、4人掛けの座席に座れる。

    そして、発車時間の15分ほど前に列車が入線してきた。
    やってきたのは、国鉄時代からの古強者。
    旅情を感じさせる車両が減った昨今では、貴重な存在だ。
    これなら、4人掛けの座席に座れる。

  • 4人掛けの座席に落ち着き、早速、買ってきた『峠の釜飯』をいただく。<br />それは、以前と変わらぬ味わいだった。<br />14時58分、高崎行の列車は、ゆっくりと横川駅を後にした。<br />新緑を探しに訪れた碓氷。<br />美しい緑に出会え、のんびりとした時間を過ごせた良い旅だった。

    4人掛けの座席に落ち着き、早速、買ってきた『峠の釜飯』をいただく。
    それは、以前と変わらぬ味わいだった。
    14時58分、高崎行の列車は、ゆっくりと横川駅を後にした。
    新緑を探しに訪れた碓氷。
    美しい緑に出会え、のんびりとした時間を過ごせた良い旅だった。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • ツーリスト今中さん 2009/08/30 00:00:51
    時は流れて、、、
    こんばんは!

    今、出張で名古屋のホテルからです。
    先週はすれ違いだったかも!

    さて碓氷峠の旅行記、旅猫さんらしい旅行記ですね。
    改めてしみじみ拝見しました。
    ずっと歩けるんですね。
    機会あらば是非とも歩いてみたいものです。

    「鉄」弟のお蔭で廃線巡りも何度かさせられたこともありますが
    敷設の時の苦労や往時の賑わいに思いを巡らせます。
    新緑にレンガ、新幹線でガァ〜っとでは味わえない良さがありますよね。

    軽井沢:母「大宮からだと40分余りと便利になったけれど風情なくなっちゃったわねぇ。駅も何だか、、、ねぇ」

    一票投じて失礼します。

    9月の夏休ももうすぐですね。
    身体に気をつけてお仕事頑張って下さい。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/09/11 23:42:34
    RE: 時は流れて、、、
    ツーリスト今中さん、こんばんは。
    お返事が遅くなりごめんなさい。

    > 先週はすれ違いだったかも!
    ですね(笑)

    > ずっと歩けるんですね。
    一部の区間のみですが、結構歩き出がありますよ。
    新緑か秋の紅葉シーズンがベストですね。
    夏は地獄でしょう(^^;

    > 新緑にレンガ、新幹線でガァ〜っとでは味わえない良さがありますよね。
    ですよね〜
    お母様の言葉に同感です。
    ほんと、風情がなくなってしまって寂しい限りです。
    今、その波が北陸に押し寄せています。
    先日、北陸を訪れたのですが、新幹線がとまる予定の駅では大規模な開発が進行中で、
    小松駅などは、すでに無機質な空間が広がっていて呆然としました。

    書き込みと投票をありがとうございました。
    旅猫
  • たらよろさん 2009/08/19 10:55:32
    緑っていいね。
    こんにちわ〜〜〜
    毎日暑い日が続いてますがいかがお過ごしですか??
    少しはお仕事も落ち着いていらっしゃるのかな?
    それとも、まだまだ奮闘中(笑)

    新緑って本当にふと見に行きたくなってしまいますよね。
    そして緑鮮やかな樹木を見ていると心穏やかになってきて
    最高の森林浴に気分も晴れ晴れ★

    碓氷峠の緑、、、私まで心晴れ晴れになっちゃいました。
    歴史を感じる数々のトンネルにも感動!!
    古の時代に本当によく作ったものですよねぇ〜〜〜。

      たらよろ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/08/21 20:23:28
    RE: 緑っていいね。
    たらよろさん、こんばんは。
    ご無沙汰しています。

    忙しい上に、電話回線の故障で17日間もネットから離れていました。
    先ほど、ようやく(半日休んで)普及しました〜
    それにしても暑いですねー
    こちらは、8月いっぱい忙しい日々が続きます。
    夏休みは、九月に取る予定。

    > 新緑って本当にふと見に行きたくなってしまいますよね。
    ですよねー
    新緑って、森が一番輝く季節ですよね。
    日本の自然の美しさが際立ちますね。

    旧信越本線のトンネルや橋梁は、明治時代に造られたものですからね!
    煉瓦を積んで、よく作ったものです。
    ずっと残して欲しいものですね。

    旅猫
  • けーしちょーさん 2009/08/04 18:56:06
    峠の釜飯=クルマ。
    だったんですよねぇ。我が家の定番。

    だからおぎのやってクルマで立ち寄るイメージだったんですけど
    本当は電車の待ち時間の間に売られたってぇのがそもそもで。
    これぞ正統派な旅なんだわぁ。

    クルマでしか行ったことなかったけど。
    今度は電車でもいいな。

    けーしちょー拝

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/08/21 19:44:08
    RE: 峠の釜飯=クルマ。
    けーしちょーさん、ご無沙汰しています。
    書き込みありがとうございます。

    8月4日から、ネットに接続できなくなっていたのですが、
    忙しくて直すことも出来ず。。。
    今日、無理やり半日休みを取って修理を依頼。
    17日ぶりに復旧しました。

    おぎのやの峠の釜飯は、駅弁の老舗なのです。
    碓氷峠越えが廃止になってしまった今では、
    車か新幹線で買うのが普通ですよね。
    でも、横川駅で買って列車の中で食べるのが一番似合いますよ。
    ぜひ、のんびりローカル線の旅を!

    旅猫
  • ジュリままさん 2009/07/22 19:42:52
    力餅&釜飯〜!!!
    旅猫さん、こんばんは!
    名物力餅は私がこの前、鎌倉で買ったものにすごく似てます。
    系列店なのかな?
    そして懐かしい峠の釜飯!
    昔はスキーに行くときとかに駅で必ず買っていたけど
    今ではスキーも行かないし、そっち方面に行っても停車しないため
    何年口にしていないか・・・(T_T)
    食べたいですっ!

    ジュリまま

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2009/07/23 01:15:56
    RE: 力餅&釜飯〜!!!
    ジュリままさん、こんばんは。
    書き込み&投票をありがとうございます。

    > 名物力餅は私がこの前、鎌倉で買ったものにすごく似てます。
    極楽寺坂下の「権五郎力餅」ですね。
    http://4travel.jp/traveler/tabineko_j/album/10306263/

    系列店ではないですよ。
    どちらも、江戸時代から続く老舗です。
    比べてみると分かりますが、餡の感じが違います。
    あと、餅の形も違うのです。
    ぜひ、碓氷のほうもお試しを!

    峠の釜飯は、変わらぬ美味しさで感動します。
    旅猫

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