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芝増上寺のかなり奥の方にある小さな茶室です。
本殿右手の安国殿の奥に徳川家霊廟があり、その前を通り過ぎたところの、竹垣で囲まれた一角にあります。
普段は内部は公開されておらず、外観だけの見学となっていました。

元々は現在の場所ではなかったそうで、当時はどのような雰囲気だったのかは、想像するしかありませんでした。

芝増上寺の境内にある聖観音菩薩像です。
ホテルニュージャパン火災の犠牲者の慰霊のために建てられた物だそうです。
朱塗りの三解脱門をくぐってすぐの左手側にあります。

バブル直前の頃の事件だったと思いますが、すっかり忘れておりました。
思わず手をあわせました。

芝の増上寺の境内に鎮座する神社です。
お寺の中に神社というのは神仏習合で日本では特に奇異なことではありません。
たいていのお寺には神社があります。
ここの熊野神社も増上寺の鎮守の神で、三つのご神体を祀ってあることから三所大権現宮という名前で、明暦以来焼けたことがないそうです。

増上寺の南側の芝公園内に東照宮があって、その境内に三代将軍家光公が植えたとされる大イチョウがそびえています。
伝承通りなら４００年近い樹齢ということで、幹もものすごく太く、枝張りも見事ですが、よく見るとあちこち枝が落ちていたりしているところもあって、なかなかこういった樹木を良い状態で育成していくのは難しいんだなと思いました。
戦災を免れて今にいたるわけですから、これからも枯れずに緑豊かな光景を見せてほしいと思いました。

増上寺の安国殿の横の、千体地蔵が並んでいるところに鎮座する観音様です。
西に向かっているから西向かい観音というわかりやすい名前です。
徳川家霊廟の奥の方にある四菩薩が東側に向かって安置されているのと対になっているそうです。

地下鉄の神谷町駅から東京タワーの方へ向かって飯倉の交差点へ歩いていく途中にある神社です。
愛宕神社のようにけっこうきつい石段があり、その上に樹木に包まれた小さな社殿がありました。
神社の裏側に貝塚があるそうで、愛宕山や芝公園の丸山貝塚などとあわせて考えると、昔の江戸の地形が想像できて面白いです。

愛宕山と、オランダ大使館の間の地域に作られた高層ビルのしたに人工的に造成された森林公園です。
都会の真ん中とは思えないような昼でも濃い影を作る樹木に、きれいな水が流れる水路などが造られていて、月並みですが「都会のオアシス」という言葉が思い浮かぶような場所でした。

増上寺の南側の芝公園に小高い丘があり、そこはもともと貝塚だったところで、その上に作られたのが丸山古墳だそうです。
一応案内板は立っているのですが、どこまでが古墳でどこが貝塚なのかはよく分からない感じでした。
東京のど真ん中とは思えないほど緑の濃いところでした。

増上寺の南側にあるパークタワー東京ホテルの前には二代将軍秀忠ゆかりの台徳院の門は朱塗りで今でも立派な姿ですが、こちらの七代将軍家継の有章院二天門は、戦災を経て色あせて様々なものがはげ落ちたままの門で、このまま朽ち果ててしまうのではないかと心配になるような状態でした。

増上寺の奥の方にある四体の菩薩像です。
安国殿の横にある西向かい観音に対して、こちらは東向きに安置されている菩薩像です。
普賢菩薩、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩、文殊菩薩と並んでいました。

この奥の方に、和宮ゆかりの茶室貞恭庵があります。

増上寺境内にある経蔵です。
増上寺が徳川家によって今のように整備されたときに作られた蔵で、徳川家康の寄進した経文などが保管されていたそうです。
現在はよその場所に保管されているそうですが、火災や地震から大切な宝物を守るための建物ということで、ものすごくがっしりした建物でした。

増上寺の境内にある仏足石です。
明治期に設置された物だそうで、わりと新しいです。
石に仏様の足跡が刻まれていますが、今ひとつ薄くて、光の具合によっては何も見えないような感じで、ただの石かと思って腰掛けてしまう人もいるんじゃないかというくらいのものでした。

増上寺の奥にある大納骨堂です。
昭和８年に建てられた物で、戦災を免れた建物だそうです。
本尊は高村光雲作の地蔵尊ということですが、ふだんは外からはうかがうことはできないようでした。
狛犬に守られて、東京タワーを背景に、ツツジの花が鮮やかでした。

芝の増上寺の本殿の裏手にある徳川家霊廟の門です。
青銅製の重厚な物で、大きな葵の紋が左右に五個ずつ、合計十個並んでいます。
将軍は１５代までなのに十個なのかと不思議に思ったんですが、説明書きを読んでみるとここにまつられていない将軍もいたり、逆に、妻子など多数がまつられていたりということで、べつに数にこだわっているわけではないんだなと思いました。

芝の増上寺にある水盤舎です。
元々は徳川家霊廟にあった江戸期の建物で、戦災を免れて、現在の位置に移築された物だそうです。
やや色あせた感じの小さな建物ですが、三つ葉葵の紋所がしっかり刻まれていて、御威光が感じられました。

台徳院は二代将軍徳川秀忠公のことで、かつてはこの地に霊廟があったようですが、戦災などで今ではこの門だけが残っているようです。
今では、パークタワー東京ホテルの門のように見える不思議な門です。

その門に安置されている仁王像も、江戸期にもとは全く関係のない埼玉県のお寺で作られた物で、昭和の時代にいったん浅草寺に移されたのが、さらにいつかは分からないうちにここに移されたんだそうです。

仁王様たちも、作られたときにはこんな運命をたどるとは思わなかったでしょうが、今ではここにいなくなってしまった秀忠公の守り神になるなんて、仁王様にもいろいろな運命があるものだと感心させられました。

芝の増上寺の中ではかなり最近作られた建築だそうです。
黒本尊が納められていますが、秘仏ですので、年三回だけご開帳だそうです。
内部には和宮像など、徳川家関連の図がまつられていて、歴史ファンにはかなり見所の多い建物でした。

芝の増上寺にある名前の通り黒い門です。
正門にあたる三門が朱塗りなので、その脇にひっそりと立つ小さな黒門の黒さが際だっていました。

建築年代は不明だそうですが、形式から江戸初期の物と推測されるそうで、言われてみると、京都の豊国神社のような黒の際だつ建築と同じ時代なのかなという印象でした。

愛宕神社の参道は出世階段という急な階段が有名です。
実際に階段の前に立って見上げると、あまりの急角度にびっくりします。
角度が角度だけに、女性はスカート厳禁です。
木々の緑に覆われて涼しい風が吹いているのに、階段を上ると玉のような汗をかいてしまいました。
振り返ると、目が回りそうな高さで、階段というよりは崖じゃないかと、いかにも御利益がありそうでした。

芝の増上寺の鐘楼です。
江戸三大梵鐘といわれていたそうで、案内看板によると、江戸庶民に「今鳴るは芝か上野か浅草か」など、いろいろな川柳に詠まれて親しまれていたそうです。
鐘楼時代は昭和の時代に再建されたそうですが、鐘は徳川家四代将軍の奥方のかんざしまで使って鋳造された物だそうで、やはり増上寺らしく、徳川家ゆかりのものでした。