pkenpさんのクチコミ全82件

いわずと知れた北海道開拓使の遺産です。いつ見ても堂々たるものなのですが、私が好きなのは夕方の、ライトアップ直前の眺めです。赤レンガに夕日が映えて、いっそう深いオレンジ色の輝きが見られます。閉館直前に内部を見学して、その後、建屋周りを見て回るのがいいのではないでしょうか。

イサムノグチのファンの方にははずせないスポットです。庭園自体の設計がイサムノグチですし、ガラスのギャラリーに資料館があるほか、公園内の随所に彼のデザインした遊具などもあります。一見、円墳のような人口の山も彼の『作品』です。

東横インですので、アメニティやサービスの説明はあらためてする必要はないかと思います。このホテルで最高なのは徳山コンビナートの眺めです。工場ツアーはこのところ隠れたブームになっていますが、ここっはお勧めです。頻繁にはないのですが、時期によっては工場夜景ツアーなども企画されているようです。

正直なところ、地方の小さなビジネスホテル以上のものではないのですが、ここに泊った最高の拾いものは、眺望です。そんな案内はどこにもなかったので驚きました。窓をたまたま開けてみたのですが、正面に権現山と神倉神社という、熊野の世界遺産構成部分が一望できます。日没から暮れなずむ宵の眺めを一時間近く眺めていました。

京阪神では知らない人のないほど、繰り返し宣伝されているホテルです。何千人と泊まれる規模です。このホテルの売りは、館内で完結するアミューズメントです。太平洋を臨む岩窟を巨大露天風呂にしつらえるなど、いかに宿泊客を驚かすかに徹しています。ほかにも太平洋を臨む山上展望施設(一つの小岬がすべてホテルの敷地です)など一日中、何がしら楽しめる施設です。

勝浦には超大規模ホテルもありますので、それらに比べれば中規模のホテルになります。でもあらためて考えるとかなりの客室数です。このホテルは、小さな入り江に面していますが、一帯はかつての宮家の別邸だったそうで、それを引き継いで宿泊施設としたそうです。宮家のころは海から船でないとたどり着けなかったらしいですが、今では専用のトンネルがあり、勝浦駅から車で5分ほどで着きます。囲い込まれたエリアですので、落ち着いた雰囲気は格別です。

美術館まわりのお好きな方は上野近辺に宿をとることも多いと思います。ただこのエリアのビジネスホテルは知っているところでないと不安、という面もあるのも事実です。その点、このホテルはお勧めです。
さらに、このホテルの利点は、上野エリアに近い(体力と気候が許すなら歩ける距離です)のはもちろん、美術館周りに使うことの多い多くの路線へのアクセスがいいことです。
銀座線上野広小路駅、JR御徒町に近いので丸の内エリアの美術館には30分以内に着きます。千代田線湯島駅も近いですから六本木エリアの乃木坂駅まで乗換なしでゆけます。東京都現代美術館には大江戸線上野御徒町駅から出ればいいでしょう。

奈良市観光には断然、おすすめ。
おすすめのポイントは３つ。
第一にアクセスが良い。JR奈良駅ビルと直結なので、雨でも濡れずに、信号待ちもなくチェックインできる。
第二に温泉。広くてリラックスできる大浴場が最高。深夜でも入浴可。
第三に朝食。品数も多いビュッフェなので連泊でも食べ飽きない。

奈良観光は結構体力勝負なので、鋭気を養えることも大切です。
夕食スポットにも事欠きません。

明治になって作られたもので歴史がありませんので、国の重文指定や名勝指定を受けていません。そのせいか広報も控えめなので、その凄さはあまり知られていません。立地も作庭も建造物の造作もここまでこだわり抜いて、ここまでお金をかけた数奇屋建築は日本中を探してもそうあるものではありません。歴史が浅いという点をのぞけば、数ある近世の遺構にひけをとるものではありません。

輪王寺は東京国立博物館から鶯谷方面に向かう途中にあります。かつて寛永寺の山主の居所が明治になって門跡寺院となりました。ここの門は上野公園の五重塔とともに、上野戦争で焼失を免れた数少ない寛永寺の遺構の一つです。平成の修理がおわったばかりで漆の光沢が初々しいです。

閑谷学校は江戸時代にあって侍でなくとも入学できた稀有な学校でした。しかし、その歴史を抜きにして見ても立派な建築です。いい素材を手間をかけて作っていますので、柱・床・壁はもちろん土台にいたるまでゆきとどいた風格が残っています。岡山県で二つしかない国宝建築物の一つというのもうなずけます。

本気でじっくり見て回るのなら丸二日は覚悟しないといけないほどのコレクションです。「国立中央」の名称にはじない優品がそろっていますが、なかでも私が魅せられたのは新安沈没船コレクションです。新安沈没船とは中国江南を出て日本に向かうはずだった14世紀の沈没船です。高級輸入品が満載されていたようで、青磁など見事なものばかりです。

最古の大社造りの遺構として国宝指定を受けています。「これが最古なら出雲大社は？」ということになりますが、出雲大社は造替を繰りかえしていますし、伊勢神宮と違って造替の際に設計変更されてきたようなのです。というわけで出雲大社は創建当時はもちろん中世の頃の姿すら明確にはわかっていません。ですから神魂神社を太古の大社づくりということもできるわけです。同じく大社づくりといっても出雲大社とは細部が微妙に違っています。

安来を訪問したのならはずせないスポットです。面白いのは三重塔でしょうか。江戸時代のものですから、それほど珍しくないといってしまってはそれまでなのですが、実際に上層に登ることができるというのが売りです。登るには別料金がかかるのですが、貴重な体験だと思う人には安いです。

東京国立博物館の東洋館はながらくリニューアルのため閉館していたのですが、やっと工事が終わりました。本館に時間を取られてしまって東洋館までまわる余裕がないことも多いでしょうが、ここの展示もいいものが少なくありません。とくに伝来ものの仏教美術品が秀逸です。閉館前の記憶がもう薄れているのですが、リニューアルで照明などが展示を見やすいものに変わっているように思います。

福山中心部からバスで20分ほどのところにあります。瀬戸内寺院というと尾道にお客さんと取られてしまうのですが、福山の明王院も忘れないでほしいです。本堂・五重塔はいずれも室町時代のもので国宝です。入山料がかからないというのも嬉しいです。

京都のお寺ですが南山城エリアになりますので、奈良の方が近いです。路線バスも奈良駅から出ています。奈良観光とセットで考えたほうがいいでしょう。一帯は静かな山里地域で周辺に石仏なども点在します。境内の見どころはやはりお庭です。極楽を模した浄土庭園ですから、四季折々の美しい眺めを楽しめるように作られています。

郡上八幡を見下ろす高台に立つ同地のシンボルです。山には歩いても登れますがかなり急勾配ですのでタクシー利用が賢明かと思います。城郭は昭和の再建で、しかも大垣城からデザインを借りたものですから歴史があるとはいえません。それでも近辺の一大資源である良質の木材をふんだんに使ったものですから立派なものです。城の歴史を味わえないのはお城好きには物足りないかもしれませんが、お城からの眺望は絶景です。

白山は古来より信仰を集めてきた山です。今日では石川県側にある白山比神社が白山の祀神権を独占していますが、かつては、いくつかある白山登山口には白山の「中宮」を任じる神社(本宮は白山そのもの)がいくつかありました。公園の中核である白山長滝神社は岐阜側の中宮としての歴史をほこる神社です。不幸にも古い社殿はすべて消失し、今の本殿は大正期の再建です。伊勢神宮と同じ建築意匠を随所に使っていますが、ほかではまず見られない様式です。デザインとしては秀逸ですが、伝来様式からは独立したものと考えるべきでしょう。

白川郷エリアは宿も限られてくるので、宿を選ぶのが難しいのですが、お勧めできる宿です。創業明治17年だそうですが、最近修理をしたようなので古びた感じはしません。むしろ伝統を大事にする気持ちが伝わります。食事は格式はあるのですが、どことなく手料理風なのが共感をもてます。お風呂は近くの温泉施設に行かなければなりませんが、近いので苦になりません。世界遺産ゆえむやみに開発できないのでしょうね。