シルバーウィークにナポリ・ローマへ　その15　ローマ郊外のハドリアヌスの別荘編

2015/09/25 - 2015/09/25

この日は買い物したいと言う友達と別行動でローマ郊外のハドリアヌスの別荘とチボリへ。
まずはハドリアヌスの別荘へ。
電車とバスを乗り継ぐって事までは分かったんだけどバスがどこで下りればいいのか分からない…。
だってバスって日本と違ってバス停の名前をアナウンスしてくれないんだもん。
なので周りの人（子供）に聞きまくって「ここだ！」って所で下りる。
で、降りたはいいけど…別荘はどこ！？
同じバス停で降りたのはぞうやら全員観光客。
みんな途方に暮れている。
そのうちの一人の人が通りかかった人に道を聞いてくれた。
教えて貰った道をぞろぞろ歩いて行くとそれっぽいものが見えてきた。
下調べしなくってもなんとかなるもんだ。

続きは旅行記をどうぞ。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 旅行の手配内容: 個別手配

この日は買い物に行きたいと友人と別行動。
朝ご飯はホテルの朝食。
まぁほどほどに頂く。

この旅行記は↓の続きです。
http://4travel.jp/travelogue/11237986

８時にホテル出発。
地下鉄B線でTermini→Ponte Mammoloへ。
昨日と違って電車はガラガラ。
この路線は空いているのか？

20分程でPonte Mammolo駅到着。
ここでバスに乗り換えなきゃいけないんだけど…

あ、多分ここがバスのチケット売場だ。
分かり易くってよかった。

取りあえずハドリアヌスの別荘までのチケットを購入。
帰りの分も買っておく。

チボリ行きなんかいっぱい有るんだけど…ハドリアヌスの別荘の近くに行くのは8：45の３番線のバスらしい。

えらく閑散としたバスターミナルだな。
本当にバス来るのかしら？？

ここだよね？
待ってたらバスが来た！
ガラガラ。
これならこの辺りかな？って思ったところで運転手さんに聞けばいいやって思ってたら途中から通学の子たちが乗ってきて身動きできない状態に。
これじゃ運転手さんに聞けない…ってことでこの子たちにどこで下りれば聞くことに。
最初にここかな？と思ったところで下りようとしたら違うと止められたので「ここだ！」と言われたところで下りる。

降りたはいいけどここどこだ？？
バス停の周りに特に案内板はなし。
同じバス停で降りた人たちもどうやら観光客で途方に暮れている。
そのうちの１人が通りがかった人に道を聞いてくれたのでみんなで着いていく。

こんな所にあるのかな？？

と思ったらチケット売場らしきものが見えてきた。
あそこだ！

ということでチケット購入。
ローマパスで入れるのかな？と思ったけどダメとのこと。
そうなの？ってことで８ユーロでチケット購入。

ハドリアヌスの別荘はヴィラ・アドリアーナと呼ばれている。

地図を見ると広い！

では早速中に入りましょう。

初めは何にもない所を歩く。
遺跡はどこだろう？

小さな建物があって入ってみるとヴィッラ・アドリアーナ全体の模型が。
これはかなり広い！
回りきれるかな？

最初は池みたいな所が。

1世紀から2世紀にかけてローマ帝国を統治していた皇帝5人は5賢帝と呼ばれ、ローマの一番幸せだった時代と言われています。
その5賢帝のうちの一人、ハドリアヌス帝が、113年から138年にかけて建てた広大な別荘が、ヴィッラ・アドリアーナです。

ハドリアヌス帝は、在位中に多くのローマ属州を視察に出かけていたので、後に、旅する皇帝とも呼ばれています。
ハドリアヌス帝は幼い頃からギリシャ文化に陶酔し自らギリシャに留学もし、美術や建築にも造詣が深かったそうで、視察で出かけたエジプトやギリシャのアテネの美しい建物や景観を再現したヴィッラアドリアーナを自ら設計したのです。

自分で設計するとかすごいですよね。
しかし、ローマはどこも人でいっぱいなのにここは人がほとんどいない。

遺跡の中の案内板。
とにかく広いので迷わないように。

ちなみにこの別荘が出来た頃日本は弥生時代。

この遺跡は基本廃墟。

まともに残っているところの方が少ない。

ちなみにこちらは大浴場もしかすると小浴場かも…。

ハドリアヌス逝去後、後続のローマ皇帝たちがこの別荘をどのように使ったのかはあまり記録されていないらしい。

この別荘の改造は3世紀までつづけられたことが判明しています。

そのあと、蛮族の石切り場と化し、このような廃墟となってしまった。
ローマは遺跡が多すぎるから修復に手が回らないんでしょうね。
その為かこのヴィッラ・アドリアーナは「廃墟の美を楽しむ遺跡」と言われています。

大浴場。

消防署かな？

最大の見所、運河跡カノープス。
エジプトのふたつの古代都市、アレクサンドリアとカノープスをつないでいた運河をイメージしたもので、運河の周囲にはギリシア神話の神像や女神を象った柱・カリアティードが並べられている。

運河というか、ただの池なのにとてつもなく美しく、そしてもの悲しい。
屋根を失ったカリアティードが諸行無常を感じさせるからなのか、カノープスがナイル川で水死した最愛の美少年アンティノウスに捧げられたものだからなのか。

カノープスの横にあるエジプトの神セラピスを祀ったセラピス神殿。

セラピス神殿

セラピス神殿

セラピス神殿の奥に行く階段があったので上がってみる。

神殿を裏から見てみる。

カノープスに戻る。

ちなみに映画「テルマエ・ロマエ」でハドリアヌス帝がワニと一緒にお湯につかっていたのがここらしい。

正直この遺跡は壮大な建物も飛び抜けて美しい建築物も残っていない。

「廃墟」であることに価値を見いだしているのがこの遺跡。

広いのでどんどん行かなきゃ。

コリント式の柱が林立する養魚場ペシエラ。
周囲を列柱囲まれた豪華なもの。ティボリは海に面していないが、いつでも新鮮な魚が食べられるよう、この巨大な水槽で飼っていた。

ドリス式付け柱の間。
宮殿の一部を構成し、謁見や賓客との対応に使用されたもの。

しかし本当に人がいないなぁ。。

ここは世界遺産とはいえ日本ではそれ程人気がないので情報も少ない。

宮殿のニンフェウム。
これは割とよく残っている。

額縁（笑）

これも廃墟。

しかし日射しが強い。

床が一部残っている箇所も。

お次は黄金の間(Piazza D’oro)

ここもかなり広い。

黄金の間(Piazza D’oro)

一部残っているモザイク。
この別荘の中で一番美しく残っているモザイクと言われている。

幅51m奥行き60mの中庭で中央には池があります。

黄金の間(Piazza D’oro)

黄金の間(Piazza D’oro)

黄金の間(Piazza D’oro)

遺跡にはオリーブの木もいっぱい生えていた。

ここはどこだか？？

ホスピタリア。
名前からして病院かと思ったらお客用の宿泊施設らしい。

中央の共通広間の両脇に5部屋ずつの部屋が並んでいる。

各部屋ごとに床のモザイクの模様が違う。

ここも。

ちょっと広めの部屋。

この床もかわいい。

多分ラテン図書館。

さて次は海の劇場だ！
一番楽しみにしていたというか、これ見たさにここに来たのに…なんと修復中（泣）

中に全く入れないどころか近づくことすら出来ない。

でも修復中の割に工事している気配が全くない。
金曜日なのに…。
こんな調子だと修復にどれくらいかかるのやら…。

ハドリアヌス帝の隠れ家的な場所として作られたのが海の劇場です。
柱を円形に並べ、その中央に池を造り、その中に島を浮かべて劇場を作りました。
島には一本だけ橋を付けていて、ハドリアヌス帝は時々ここに渡り、自分が島に入ると橋を上げさせて、一人だけの時間を楽しんでいたそうです。

めっちゃ楽しみにしてたのにショック。
もしかしてここが閉鎖されているから観光客少ないのかなぁ？

ショックを引きずりながら次へ…

なんか見えてきたなぁ。

ヴィーナスの小神殿だ。

その横に何かオブジェが。

周りはなんとものどかな景色。

2時間ちょっとでヴィッラ・アドリアーナの見学は終了。

入口の所にチボリの町に行くバスのスケジュールが貼ってあった。
これを見ると平日なら20分に1本はバスがあるみたい。
良かった！と思って待っていたけど時刻表に書いてある時間になってもバスは来ない。
時刻表をよく見ると「バスは時刻表より15～20分遅れてきます」との注意書き。
何じゃそりゃ。

さらによく見るとバスのチケットはヴィッラ・アドリアーナのチケット売場で買ってね、との注意書きも。
そうなの？
ということで慌ててチケット売場でバスのチケットを購入する。

結局30分待ったところでやっとバスが来た。
20分に1本あるはずなのになぜだ…。

この続きの旅行記は↓
http://4travel.jp/travelogue/11242504