2013年年末韓国旅行・順天編

2013/12/27 - 2014/01/05

年末から年始にかけて、韓国を9泊10日かけて旅行してきました。

今回は、円安のせいで1年半前と比べるとウォンが3割以上高くなっちゃったけど、日本人観光客が減ったせいか、航空券がかなり安く済んで、10月に予約した大韓航空、成田＜＝＞釜山間が税金など込みで38290円とこれまで韓国に行った中でも一番安い値段でした。


27日に日本を発って、釜山は金海空港経由でまず向かったのは、全羅南道の順天市。
去年、雪で飛行機が飛ばなくて、キャンセルしちゃった順天シティツアーに今年こそリベンジで参加したかったからです。
http://japanese.visitkorea.or.kr/jpn/TE/TE_JA_7_3_5_1.jsp

10日くらい前に、日本から電話で直接予約。

当日は週末とあって、バス2台になるほどの大盛況ぶり。
外国人参加者は、私とダンナのみ。
たまたまガイドさんが、日本語が少し出来る方でしたが、バスの中の説明はすべて韓国語でした。

ツアー費用は12800ウォンと格安で、4か所の入場料だけでも個人で行くと1万ウォンするので、このツアーは絶対お勧めです！

写真は楽安邑城民俗村。

エリア その他の都市(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 航空会社: 大韓航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

KE716便一路成田から釜山へ。
3-3の並びの小さい飛行機で、金海空港ではゲートが目の前なのになぜかバスに乗せられました。
成田12:45発、釜山15:15着。

お楽しみの機内食はこんなカンジ。
去年2回ほど大韓航空に乗ったときは機内食がマズかったけど、今回は行きも帰りも合格！
何がいいって、頼むと小さい歯磨きくらいのサイズのコチュジャンがもらえます。
それをご飯にかけて食べると、洋食もたちまち韓国風になってノームマシイッソヨー！

金海空港に着いたら、KONESTで予約しておいたWiFiルータを受け取ってから、軽鉄に乗って沙上にある西部バスターミナルに向かいます。
できれば15:50発のバスに乗りたかったけど、やっぱり無理で16:40のバスになっちゃった。
40分くらい時間があったので、併設のロッテデパートの中をウロチョロ。

さあ、いよいよ順天に出発です。
残念ながら優等バスは無いみたいで、2-2の普通のバス。

韓国では1番前のシートは人気がないのか、運転手さんと反対側の1列目を陣取ります。
アンジョン（安全）ベルトをして、いざチュルバール（出発）！

順天まであと30分くらいじゃないかと思うところで、一旦トイレ休憩でSAに寄りました。

もう7時くらいで、お腹がすいちゃったので、玉じゃがいもなるもの3500ウォンを購入。
小さめのじゃがいもの茹でたものを、油で炒めただけなのに、すっごい美味しかった〜！
日本と違って、SAの屋台の食べ物は、先に食券買わなきゃいけないので、日本人にはハードル高いかも。
まず韓国語の名前とグラム数を覚えてから、食券売り場のおばちゃんにお金払わなきゃいけないから、食べ物の名前（ハングル）読めなきゃいけないもの。

順天バスターミナルに着いたら、翌日木浦まで行くので、バスの時刻を確認します。
2013年12月時点の順天発の時刻表はこんなカンジ。

次は宿探し。
面倒くさいのでバスターミナルから漢字のネオンが見えた「菊花荘モーテル」へ。
1泊3万ウォンの部屋と4万ウォンの部屋を見せてもらって、ベッドが2つあって広い4万ウォンの部屋にしました。

バスルームはこんなカンジ。
翌朝シャワーしようと思いましたが、寒くてとても無理であきらめました。

バスの中からクリスマスイルミネーションが見えたので、カンを頼りに公園に向かいました。

本来ならバスターミナルから川に向かって徒歩5分ほどだったのに、迷いに迷って1時間近くかけてジャンデ公園というところに到着。

トンネルが2か所くらいあって、本当に綺麗！！

ダンナの1番のお気に入りは、トンネルじゃなくてこの雪だるま。

今回の旅、初めての食事は、ホテルから徒歩1分くらいにある普通の食堂へ。
これはカルチジョリム（タチウオ鍋）2人前2万ウォンなり。

今までタチウオが好きじゃなかったけど、私の概念をくつがえすほどめちゃくちゃ美味しかったです。
多分生のタチウオじゃなくて、一度干したものを使っているみたいで、魚の身じたいに塩味がします。
そのせいで韓国料理のわりには塩がきついから喉が渇くかと思ったけど、夜中に水が飲みたくなることはありませんでした。
全羅道産の焼酎もおかずもどれも美味しくて、とってもとってもお勧めの店です（名前忘れちゃったけど）。

バスターミナルのコインロッカーに荷物を預けて（指紋認証方式で、かなりてこずったけど）、ツアーの出発地順天駅まで歩きました。
まだ時間があったので、駅前の裏側にある市場を見物。

ツアー前に朝ごはんを食べに、やっぱり駅前にあるシデシクタン（時代食堂）というお店に入ることに。
私が頼んだクルクッパ（牡蠣クッパ）7000ウォンなり。
おかずが11品も出て、順天のご飯は2件とも大当たり〜！

これがツアー出発地の順天駅です。
新しくてとっても綺麗！

これが今回乗ったシティツアーバスです。
駅向かって一番左手にある観光案内事務所前から出発します。
9時半出発だけど、早めに乗車して座席をおさえないと同じグループで固まって席を取れません。

土曜日は松広寺コースで、順天駅⇒順天ドラマセット場⇒松広寺⇒プリキップンナム博物館／楽安邑城民俗村⇒順天湾自然生態公園⇒順天駅と回ります。
実際は時間がなくて、プリキップンナム博物館は行きませんでした。

バスに乗る際に、名簿で名前をチェックされて、お金を払うと首からかけるこんなパスを渡されます。
これがあると、各観光地でチケットを買うことなくスルーできて、ガイドさんも言ってたけど、ちょっと特別な人になった気分です。

まずは順天ドラマ撮影所へ。
私もダンナも大好きだった「製パン王 キム・タック」の撮影地です。
とのことでしたが、実はこのドラマで撮影に使われたのは、入ってすぐの小さなパン屋（というか駄菓子やみたいな店）だけでしたが。

中は日本統治時代の韓国の街並みが再現されています。
漢字や日本語がいっぱい並びます。

丘の上に建つ家並みも再現されています。

映画好きな私が1番気に入ったのは、この映画館「スンヤン劇場」。
本当に順天にあった映画館なのかな？

次は松広寺へ。
高速道路を使って40分くらいかかったので、個人で行くのはかなりシンドいかもしれません。

高いところにあるみたいで、市内と比べるとめちゃくちゃ寒いです。

みんなでガイドさんに着いて行って説明を聞きます。
今回ガイドしてくださった方は、たまたまちょっと日本語ができる方でしたが、私達以外ツアー参加者は全員韓国人なので、説明は韓国語のみ。
よって、私達はツアーを離脱して2人で見学。
カメラの電池が少なくなってきたので、ここからはほとんどiPadで撮影。

これは何だろう？よく考えたら、この寺マップがなかったような。

川が凍ってるよ〜。

ようやく正門に到着。
仁王様が左右に2体ずついらっしゃいます。
こちらは向かって右側。

こちらが左側。

本堂向かって左手にある建物。

こちらが本堂の大雄宝殿。

これが多分内部。

別の御堂の内部。

鐘。

高い場所から見た松広寺の全景。
ちなみに駐車場から15分ほど歩きます。

寺を見学後は、お楽しみのお食事。
駐車場の近くに参道の食堂街があるので、そこで自由に食事します。
どこもみんな同じメニューということなので、手前から3件目くらいのソングァン食堂というところへ。

さすが観光地だけあって、おかずが少ない。
私は山菜ビビンバ（7000ウォン）、ダンナは石焼きビビンバ（8000ウォン）を注文。

食事が終わって、13時10分に松広寺を出発。
次は、楽安邑城民俗村へ。
実際に住民が生活している民俗村。日本でいうと白川郷/五箇山みたいなところかな。

門の手前にある、日本の狛犬にあたる石狗。
以下、そこに書いてあった説明。

「我が国では犬を守護神と仰ぐことは一般的ではない。（省略）日本ではコマイヌ（高麗犬）という。したがって高麗の僧侶らが仏教の普及とともに犬をも普及させたのではないかと思われるが（以下省略）」

これ本当かいな？

林慶業将軍碑閣。
石碑の側にモグラの死骸があって、私の目はそっちにくぎ付けなのに、誰も気にしないのは何故（写真にもほんのちょっと映ってます）。

天候が急激に悪化して雪が舞って来ました。

向こうに人が集まっているところが。

行ってみると、鍛冶屋さんの実演中でした。
韓国歴史ドラマによく出て来ますよね。

向こうに見えるは官庁だった東軒＝使無堂。

なんで韓国のお役所って、罰せられる人の図があるんだろう？

やっぱりお沙汰を受けている図。

小さな博物館があります。
古文書。
ハングルよりは漢字のほうがわかりやすいけど、やっぱり読めない。

天下大将軍、地下女将軍がいっぱい。

野良猫ちゃんが、ゴミあさりしてました。
寒いからエサ探し大変よね。

村の周りは、こうやって万里の長城みたいな城壁で囲まれていて、城壁の上を歩いても一周できます。

駐車場に、小さなテント市が立ってます。
ここで買った焼きピーナツ（500g5000ウォン）と干し柿（1個1000ウォン）は、絶品でした。
そもそも焼きピーナツなんて、韓国内でも日本でも見たことない。

3時40分頃、最終観光地の順天湾に到着。
ここでの見学時間は1時間半と短いため、ここでツアーを離脱する人が半分くらいいました。

尾瀬みたいに、木でできた歩道に沿って歩きます。
向こうの山のてっぺんあたりに見える展望台を目指します。
マジに早く歩くガイドさんについて行かないと、1時間半ではバスに戻って来れません。
必死に歩きます。

自然公園ということで、珍しい野鳥が見えますが、ガイドさん曰く「鳥たちは恥ずかしがり屋」なので近くで見えません。
カメラの望遠を最大にしてこの距離。

上り坂になってきました。
もうガイドさんの背中は見えません。
すごいシンドいけど、寒さのため汗も出ません。

山の上のほうから見える景色。
向こうのほうに鍋鶴がいるはずなんだけど、肉眼では確認できません。

展望台から見た風景。
夕日が見えるともっと綺麗なんだろうけど、この日は雲が多くてイマイチ。

暗くなって来ました。
この橋、めちゃくちゃ揺れて怖いです。

山を降りたところに、ズボンについた土埃を飛ばすホースがあります。
これは便利〜。日本にもあるといいのに。

出口近くにあったフグのオブジェ。
何の意味が？？

順天駅には、予定よりちょっと早めの17時20分に到着。
想定していたより早いバスに乗れそうなので、市バスで高速バスターミナルに向かい17:35発のバスに余裕で乗れました〜！

翌日は、フェリーターミナルから済州島に向かうので、タクシーでターミナルまで行って宿探し。
朝鮮ビーチモテルという、名前だけはリゾートホテルのようなホテルに決定。
これは翌日撮った写真。

部屋はこんなカンジ。
週末は5万ウォンと書いてあったのに、平日と同じ4万ウォンでした。
順天のホテルは、オンドルがあんまり効いてなくて寒かったけど、こっちはバッチリ効いててとっても温かかったです。

バスルームはこんなカンジ。
あんまり綺麗ではないけど、シャワーヘッドが大きいのと小さいのがあって、大きいほうを出しっぱなしにするとあったかいから、余裕でシャワーが浴びられました。

廊下はこんなカンジ。
韓国旅行に慣れた人じゃないと、やっぱりこの雰囲気は無理かな。
でも韓国の安ホテルって、廊下にウォーターサーバーがあるから、ペットボトルに水を補給できて、水を買わなくてもいいのがとっても便利。
高級ホテルには、ウォーターサーバーないでしょ？

晩御飯は、宿から国内船ターミナルに向かって、一つ目の信号を左折したところにあった定食やへ。
木浦名物のナクチ（手長ダコ）ビビンバ（15000ウォン）を注文。
ここの店員さんがちょっとユニークで、多分軽い障害がある方だと思うんだけど、焼酎を頼んでも持ってきてくれない。「焼酎無いんですか？」ってきくと「焼酎は冷蔵庫に入っていますよ」とのこと。
このあたりまで、この方が変わっていると気づいていなかったので「自分で取って来いって意味かな？」ってびっくりしちゃいました。

でもご飯を並べた後「アジョッシ、おかずはこっちからこの順番で食べてくださいね。」とダンナに耳打ちした。
さっきからずっとしゃべっているのは私なのに、なんでダンナに？と思って「その人、韓国語わからないですよ」と私が言うと、今度は私に向かって「アジュンマ、この順番で食べてくださいね。」だって。
この時点で、悪気がない可愛い子だとわかり、出て来たご飯もめちゃくちゃ美味しいので、楽しい夕食となりました。

これで、順天までのツアーは終わり。