ナーン日記　タハーンに行く手を阻まれて。。。サイソムブーン～パークサン～ブンガーン～ポーンピサイ

2012/02/08 - 2012/02/08

ラオス入国から３日間かけて、ようやくやって来た最高峰のお膝元サイソムブーン。４日目の今日は朝イチで登頂したろ！って思って張り切ってバイクでダートを進んで行ったんやけど。。。

ダートを数キロ行ったところで、前方からバイクに乗ったタハーン（兵隊）に出くわして通せんぼされ、この先へ行けず。ああ～、ラオス最高峰プービアはもう見えてるのになあ～。。。

プービアは標高2,800メートルちょい、タイの最高峰ドーイインタノン（2,600メートルちょい）と高さも似てるから、おんなじようにバイクでてっぺんまで行けるかな？って勝手に想定してやって来たんやけど。。。Special Zoneっていう訳の分からんコトバの意味が、ここまで来てようやく分かった気がしますわ～。

しゃ～ないんで行き先を急きょ変更。パークサンまで南下、バイクごとはしけに載せてメコン川を越えて、ブンガーンからタイへ帰国しました。

エリア その他の観光地(タイ)

2012年２月８日朝６時半過ぎ、夜露でずぶ濡れになったバイクをタオルで拭いてからタラーッ（市場）へ。強烈な冷え込みで温かいモン以外は食べる気しませんわ〜。速攻でカーオピアック（ヴィエトナム風米麺、５パンキップ）を出してるコーナーを見つけて朝ご飯です。

食うてたらなぜかイヌがぴったりそばに寄って来て、離れません。WAFOOを思い出したらかわいそうになって、カーオピアックに入ってた牛肉をお裾分けです。

食後はユータオ（油揚＝パートーンゴー、３つで３パンキップ）を買うて。。。

タラーッの端っこのラーンガーフェーでガーフェーホーン（ホットコーヒー、３パンキップ）しばきながら頂きます。コーヒーは３イン１（インスタントコーヒーの粉に予め砂糖、コーヒーメートがミックスされてるパック）やから甘甘でどうしようもないけど、いっしょに出してくれた茶が香りが良くってウマい！やっぱコンヂーン（中国人）の多い街はひと味違うのう〜！

いったん宿に戻って８時前、ラオス最高峰へ向けてバイク発進！すぐに道路は荒れたボッコボコのダートになって、北へ続いてます。サイソムブーンの街で見た道路標識にはプービア49キロって表示されてたから、まあ２時間もあれば着くやろなあ〜。

８時５分、出発してわずか数キロ、前方からバイクに乗ったタハーン（兵隊）が１人やって来ました。当然のようにバイク停止させられて、「この道はタハーン以外進入禁止！」やって。そんな簡単にはあきらめられんから、すっとぼけて「タオライ（ナンボ）？」って賄△で決着をつけようとしたら、「ソーンセーン（20万キップ＝800バーツ）」って？！それで最高峰に登頂出来るんやったらまあ言い値で払うてやってもええかな？って思ったんやけど、「ソーンセーン払うたらプービアの頂上まで行けるか？」って確認したら「サイボダーイ（＝パイメダーイ＝行けない）」って。ただカネ払うだけでここで引き返さなアカンのやったら、誰がそんなカネ払うかいっ！タハーンは自分のバイクで先導して、僕をサイソムブーンまで引き返させるって言うて来ました。

引き返す直前、タハーンに「どれがプービア？」って聞いて、タハーンが「あれや」って指差したのんが、この写真中央の山です。もっと尖った鋭い峰を想像してたんやけど、結構丸みを帯びた形なんやね〜。ラオス入国から４日目、ラオス入国からの走行距離665キロ、ラオス最高峰プービアに最接近（まだ40キロ以上あるけどね。。。）を果たして、ここで無念のＵターンです。

サイソムブーンのアスファルト舗装された道路まで来て、ここでようやくタハーンの先導から解放。最高峰へ行った後はパークサンまで行こ！って考えてたんで、背中に強烈な朝日を感じながら昨日来た道を西へ30キロ。。。

９時過ぎには昨日昼メシ食うたナムヨームの街の外れの三叉路に到着。今日はここで左折して南へ。

南へ向かうこの道、現在アスファルト舗装工事の真っ最中。一部は既に真新しい快適な舗装道路になってます。ラオスの国道でおなじみのキロポストの代わりに、１キロ毎に写真のようなちっちゃい看板が。TBはたぶんこの道の南の終点、ターボックの略かな？ただPKの方は、なんぼラオスツーリングマップを眺めても分かりませんわ〜。ま、ターボックまで100キロって分かっただけで充分ですわ〜。

未舗装区間の方が圧倒的に多いこの道路は、山あいの谷間を抜けて行く幅の広いええ道です。ただし。。。

道路の片側だけにアスファルトを敷き終えたばっかりの区間では、片側交互通行に。これがエラい長いこと待たされるんで、まるでチェンマイの幹線国道のなが〜い信号待ちのようにバイクが列の先頭に固まって。交通量はチェンマイに比べたらメッチャ少ないんやけど、舞い上がる砂塵対策のためでしょう、フルフェイスのメットの装着率の高さはチェンマイの比ではないですわ〜。

途中ローンセーンっていう平野部に開けた街で満タン給油（1.817リッター、20パンキップ）。ナムヨームの三叉路から70キロほど走ると、遮断棒のゲートがあって、そこから先は森林保護区域みたい。道路も赤土のイサーン色になって来ました。ちょっとした峠の連続をクリアすると。。。

12時10分、ナムヨームの三叉路から102キロ、道路はついに幹線国道13号線に突き当たって終点です。ここで左折して。。。

ズッド〜ンって感じで真っ直ぐの国道13号線を時速90キロでぶっ飛ばします。目指すは60キロちょい東の街、パークサン！

持参したラオスツーリングマップでは、13号線はメコン川と並走してるように書かれてるんやけど、実際国道がメコン川に面してるポイントはこの１カ所だけ！どこかメコンビューのラーンアーハーンで昼メシ食お！って思ってたんやけどな〜。。。

13時過ぎ、パークサンまであと３キロ、ってとこまで来て、ようやくメコンビューのラーンアーハーンを発見！パッペッヌア（牛肉の辛い炒め）とご飯で25パン（100バーツ）の高っかいメシ食いながら、ここでケータイのSIMカードをラオテレコムからAISに入れ替え。予想通り、AISのアンテナはバッリバリに立ってます!

13時45分、出発から205キロ、パークサンの港のイミグレに到着〜。この国境に来たのんは初めてやから、バイクで国境越え出来るかどうかかなり不安やったんやけど、イミグレも税関もノークレームであっさり通過。おおきに〜！

最悪ヴィエンチャンまで行ってラオス出国、ってなことも想定してたんやけど、さくさくっとラオス出国手続きを終えてほっ。安心してバイクでメコン河畔へ降りて行きます。まずは対岸のブンガーン（タイ）と行き来する渡し船（１人60バーツ、バイク込みで120バーツ）にバイクを載せられるか聞いたんやけど、屋根付きの渡し船で天井が低くなってるんで、僕のバイクはミラーがつっかえてもうて載せられへんことが判明。しゃ〜ないんで20分ほど待って、他のトラックとかといっしょにはしけ（200バーツ）に載せてメコン川を越えることに。

パークサンの港のイミグレは、対岸のブンガーンの街から見てかなり北西に外れた場所になるんやけど、バイクを載せたはしけはメコン川をさかのぼってさらに北西へ進んで行きます。14時40分過ぎ、ようやくブンガーンのイミグレ前に接岸してタイ帰国です！

ブンガーンのイミグレでは、たぶんタイ人、ラオス人以外のパスポート持った人の入出国手続きは慣れてへんのでしょう。エラい手間取ったあげく、僕のパスポートに押されたリエントリーパーミットを見落としたみたいで、２月22日まで15日間のタイ滞在許可のスタンプ（写真左中段）を押して来ました。もっちろんその場ですぐ間違いを指摘、改めて８月31日までタイ滞在許可のスタンプ（写真左下段）を押し直してもろて、無事タイ入国手続き完了です。

ブンガーンには去年の11月に来て１泊したばっかりやし（http://4travel.jp/traveler/keng-keng/album/10627320/）、まだ15時過ぎで時間もあるんで、国道212号線をノーンカーイ方面へ向けて走ることに。16時過ぎにパークカートのポートートー（PTT）で満タン給油（3.173リッター、125バーツ）、併設のセーウェンでペプシ（17バーツ）飲んでちょい休憩した後。。。

なおも国道212号線を南西へ。17時半前、ブンガーンから95キロ、ポーンピサイに到着。ノーンカーイはお気に入りの街なんやけどこれまで何回も泊まってるから、今宵はまだ泊まったことのないここポーンピサイに宿泊することに決定！まずは河畔へ行って、沈みそうな夕陽＆メコン川をバックに写真撮影してから。。。

宿探しです。ポーンピサイはせっかくメコン川に面した街やのに、メコン河畔の通り沿いにある宿は何と、このラブホ１軒だけ？！部屋に窓がないのんが気に入らんけど、このラブホで妥協することにしました。17時55分、リムファンコーン（１泊350バーツ、エアコン有り）にチェックインです。

部屋に荷物置いてすぐ、またメコン河畔へ。日没直後のキレイな空模様に見とれながら、また写真撮影です。バッテリー充電の出来ひんこの旅、ラオス最高峰登頂時までは何としてもバッテリー持たせよう！って思って、撮影枚数を絞りに絞って来たデジカメなんやけど、もはやその必要もなくなったもんな〜。

写真撮った後は部屋に戻って洗濯です。ポーンパ、サイソムブーンと２日続けて洗面台のないGHに泊まったんで、洗濯物が溜まってもうて。。。ようやく洗濯＆シャワーを済ませた20時半、遅めの晩ご飯へ。通り沿いの屋台は店終いに入ってるとこが多かったんで、屋台やない固定店舗のアーハーンタムサンへ。ひっさびさのタイ飯はパップリックゲーンムー（豚肉のレッドカレー炒め、35バーツ）。このところのタイの物価高騰で、タイ飯より２〜３割増しのイメージやったラオス飯の割高感が薄れて来た気がするのう〜。。。