ナーン日記　敢えてダートを走って帰国。。。パークベーン～ターソアン～ホーンサー～ナムングン～フワイゴーン～プァ

2012/01/01 - 2012/01/01

メコン河畔のパークベーンで一人静かな元旦を迎えました。

昨日とおんなじルートで帰国するんはイヤなんで、パークベーンからバイクをルアンプラバーン行きのスローボートに搭載、メコン川を東に30キロ程度行ったところにあるターソアンで下船。

ターソアンからは凄まじい砂のダートで峠越え、25キロ走ってホーンサーへ。昼メシ食ってからまた40キロ弱のダートを走って15時過ぎに無事ナムングン(ラオス側国境）へ到着です。

ラオスへ来たからにはやっぱ、ダートを走らんとラオスに来た気がせんのんよね～。ジャンパーもGパンもクツも砂まみれになったけど、この達成感には替え難いですわ～！

★メコン河畔で静かな年越し　総括★　
（レートは１バーツ＝250キップ＝2.6円として換算）

期間　　　：2011年12月31日～2012年１月１日（１泊２日）
走行距離　：309キロ
総費用　　：1,933バーツ（5,025円）

ガソリン代：265バーツ（689円）
燃費　　　：46.5キロ／リッター
船賃　　　：640バーツ（1,664円）
出入国費用：390バーツ（1,014円）
宿泊費用　：200バーツ（520円）
食事代　　：248バーツ（644円）
携帯通話料：120バーツ（312円）
お土産代　：70バーツ（182円）

エリア ナーン(タイ)

2012年１月１日朝６時半過ぎ、まだモーグ（朝もや）が残って肌寒い中、バイクでお出かけです。

あいにくタラーッソッ（生鮮市場）は建物を全部取り壊して工事中なんで、みんなタラーッ跡地近くの路肩に商品を並べて。。。

ちっちゃい女のコが早朝から野菜とか売ってる姿は、カンシン＆カワイイんやけどちょい胸が痛みます。たぶん学校なんか行かせてもらえへんのやろなあ〜。。。

ひととおり売ってるものを見て回ってたら、ガイー（川の中に生えてる草を乾燥させたもの）が！タラーッとかで売ってることはプァでも滅多にないんで、迷わず。。。

女のコに「ニースーアライ？（これ何て言うの？）」って聞いたら、「ライ」って。おお、パーサーヌアとはちょい違うんやのう〜。で１コちょーだいって言うて５パンキップ（20バーツ）札を渡したら、釣り銭なんか全く持ってへんみたいで、あっちこっちの女のコの売り子のとこを走り回って、４パンキップのお釣りを渡してくれました。あまりにも健気な姿やったんで、「アオウハールークナ！（５コもらうね！）」って言うてお釣りを返して、ライ５コ５パンキップでお買い上げです。この５パンキップでこのコが何か甘いカノム（お菓子）でも買うて食べれたらええんやけど、それはムリやろなあ〜。。。

路肩で野菜売ってる一角にラーンアーハーンがあったんで、ここで朝ご飯です。ここもあいにくカーオピアック（ヴィエトナム風米麺）は置いてなくって、「ミーテーフー（フーしかない）」って言われたんで、フー（10パンキップ＝40バーツ）で妥協です。今回の旅ではまだ１回しかカーオピアック食えてへんのう〜。。。

食後は境内からメコン川がチラ見えしてるお寺さんへ行って。。。

ビンタバーッ（托鉢）からお坊さんが戻って来るのんを待って、カギがかかってるウボーソッ（本堂）のドアを開けてもろて。。。

ここで初詣でです。みんなシアワセになりますように！

いったん宿に帰って荷物まとめて８時半前にチェックアウト。まずはボートチケットの売り場へ行って「ターソアンまでバイク乗っけて行きたい」って言うたら、このオッチャンがチャーター船を出してくれるって。ただ値段が600,000キップ（2,400バーツ）？！僕が「100,000キップ（400バーツ）で充分やろ？」って言うたら、「その値段ならルアナッグトンティアオウ（観光客用の船）と話した方がいい」って言われたんで。。。

すでにファランが乗船してるルアンプラバーン行きのスローボート乗り場の上へ。待機してる荷物運びのオッチャン４人に声かけて「20パン（80バーツ）でバイクを下まで降ろしてくれ」って頼んだら「１人20パンならOK」ってナメた答えが。結局計50パンキップ（200バーツ）でバイクを降ろすってことで交渉妥結して、早速バイクを下へ。

まあ確かに階段のない急な岩場も通ったりせなアカンから、４人で200バーツ、１人50バーツも妥当なとこかな？

パークベーン発ルアンプラバーン行きのスローボート、出航は９時なんやけど、９時半過ぎても乗客のファランがチラホラやって来て乗り込んで、出航の気配なし。ヒマなんでボートの従業員と雑談です。僕の愛車ホンダクリック、新車価格は45,000バーツなんやけど、タイからラオスに持って来るにはそれプラス関税が30,000バーツちょっとかかるから、なっかなか買えんそうな。これはやっぱ、ラオス政府が国内のバイクメーカー、KOLAOとかを保護するためなんやろなあ〜。

10時前、ファランを満載してようやくルアンプラバーン行きのスローボートが出航！

パークベーンの町に別れを告げて。。。

って思ったら、５分も行かんうちにUターン！どうやらこのファラン４人が乗り遅れたみたい。でも特に悪びれた様子もなく、「A happy new year!」って言うて笑顔で無事乗船、10時15分、今度こそホンマにパークベーン出航です。

しばらくは巨岩やら。。。

メコン河畔で開かれてるタラーッナム？の様子を眺めて。。。あ、タースアンまでの船賃は僕65パンキップ（260バーツ）、バイク25パンキップ（100バーツ）、計90パンキップ（360バーツ）です。

11時半、ターソアンの船着き場へ到着?。「え？！ここで降りるんか？！」っていうファランの視線を快感に感じながら下船です。へへへ、僕は実は2010年の11月にここからバイクを船に乗せたことがあるんよね！

ただバイク降ろしたはええけど、ビーチの砂の上り坂が強烈！！僕一人で汗かきながら一生懸命バイク押し上げてたら、地元の少年が２人押し上げるのん手伝うてくれました。バイク押し上げたらさわやかに去って行こうとするんで、「ディオウ！（ちょっと！）」って言うて１人に20バーツ札１枚、計40バーツのチップをあげたら、笑顔で黙ってワイしてくれました。いや〜、ホンマ助かったわ〜！

メコン川に別れを告げて、25キロ先のホーンサーを目指して砂のダートの峠越えに挑みます。砂のカーブでは全く体重移動出来んから、カーブ手前で充分ブレーキかけて、じわじわハンドル切って曲がって行きます。

陽の当たらん部分では時々こんな水たまりも。この深さのワカラン水たまりは何回経験しても恐怖ですわ。。。

ラオスのダートのカーブは、カーブの外側の方が比較的走りやすいことを経験上わかってるんで、右端からじわじわ水たまりに進入、右足を土につけて漕ぐようにして何とか通過です。ふうう。。。

砂のダートはずーっと続いて。。。

12時54分、ターソアンから25キロ、ようやく峠のアップダウンを終えてホーンサーの平野に。そして同時にここからアスファルト舗装！

13時やったんでまずはタラーッ内のラーンアーハーンへ。顔なじみのオバチャンに「カーオピアックある？」って聞いたら「麺がもうなくなった」って。ってな訳で、ラオス最後のメシもカーオピアックやなくってフー（10パンキップ＝40バーツ）です。

食後は11月に来た時におったイケてるサーオラーオを探して。今日は服飾店の店番してたんで、味の素のエプロン（50バーツ）を買うてちょい雑談。って思ったらよ～しゃべるコで、僕の方が質問されっぱなしですわ。あ、名前すら聞くのん忘れた！

サーオラーオとの雑談を終えて13時半過ぎ、40キロ先のナムングンの国境を目指して発車。ホーンサーのひろ〜い平野を突っ切って。。。

平野の終わりには道路標識が。ラオ語のみの表記で、直進したらムアンングンっていうのんは読めるんやけど、右折したらローンガーンファイファー（発電所）って書いてるんかな？こらラオ語読めん人は迷うかもね〜。

平野が尽きたらすぐ、ダートの峠の連続のスタート！でも今回は時間た〜っぷりあるから、景色を楽しみながらの〜んびり走行。

元旦やのに休まず道路工事をやってくれてるおかげか。。。

国境の８キロほど手前からはすでにアスファルト舗装に！エラい急ピッチでやってくれてるんやね〜！

14時41分、国境の３キロ手前にあるポートートー（PTT）でこの旅最後の満タン給油（30パンキップ＝120バーツ、2.75リッター、前回満タン時からの走行距離123キロ、燃費リッター44.6キロ）。

ポートートーを発車してすぐ現れるムアンングンの三叉路を直進してチャーイデーンタイ（タイ国境）へ。。。

15時01分、ナムングンのラオス側イミグレに到着?。今日はガラガラで人がおらんし、昨日来たばっかしなんで係官も僕を見て「ヂャムダーイ！（覚えてる！）」ほぼノーチェックであっさりパスポートとバイク輸出書類にラオス出国スタンプを押してくれました。

ラオス出国手続きを終えてから、妻の両親にお土産でも買おっか？って思ったけど、あいにく４軒しかない掘ったて小屋は日曜日やからか全部クローズ。そしたら今朝パークベーンで買うたライ５コをお母さんへのお土産にしよっか？

15時11分、ラオス側の国境ゲートを通過して今度はタイ側、フワイゴーンのイミグレへ。ここでもあっさり僕＆バイクの帰国手続き完了です。

マルチプルのリエントリーパーミットを使用してのタイ入国、これで３度目かあ。発行費用3,800バーツやったから、あともう１回タイ再入国したらモトはとれる計算やね！

ちょいトイレ休憩してから15時半前、フワイゴーンの国境ビルを発車。帰りはノンストップで。。。

でも７ワンアンタラーイ（アブナい７日間）の真っ最中なんで、時速60キロの安全運転で17時27分、フワイゴーンから82キロをノンストップで走って新居建設現場に到着。まずは速攻で砂まみれのバイクを洗車です。

洗車後、水を拭き取ってたら、右ブレーキレバーの下がアラ？何か外れてるで?。これは今朝スローボートにバイク上げ下ろしした時、やられたんやろなあ。ブレーキランプか何かやろっか？ま、明日にでも修理屋行って直しとこっと。

18時になったんで、とりあえず晩メシ買いにバイクでセーウェンへ。金土限定のハズのタノンコンドゥァーン（ホコテン）、元旦やからか日曜日の今日も開催中です。年末に比べてだいぶ人出が減った気がするのう?

建設現場に戻って、ネコ、イヌの順に晩メシあげながら僕もカーオパッグン（エビチャーハン、32バーツ）食べて、またいつもの警備員生活にカムバック。そう言えば今日は職人が来て工事した形跡がないんやけど、サボりよったんかな？まったく！今日来おへんって分かってたら、旅から帰って来るんは明日でも良かったのになあ。。。