2012年1月 両親を連れ正月の横浜･箱根へ (第2部・箱根編?)

2012/01/03 - 2012/01/05

2012年正月
関西在住の両親が1月2日に上京してきたので、横浜中華街で弟夫婦と合流し恒例の食事会を行いました。
その夜は山下公園のホテルニューグランドで1泊。
翌日箱根に移動し、仙石原温泉のホテルグリーンプラザ箱根で1泊。
例によって低予算旅行でしたが、母は年に数度逢う孫とのひと時を楽しみ、父は趣味の写真撮影に忙しく、それなりに楽しめたようでした。

本編は第2部(全3部)の箱根編?(箱根前編)です。
姥子のグリーンプラザ箱根では和食懐石料理と箱根十七湯の一つに数えられる仙石原温泉を堪能しました。


第1部の横浜編からの続きです。
■第1部･横浜編
http://4travel.jp/traveler/taxnax/album/10635302/

第3部の箱根編?(箱根後編)へと続きます
■第3部･箱根編?
http://4travel.jp/traveler/taxnax/album/10636095/

エリア 仙石原(神奈川)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

■2日目 昼

快晴の下、西湘バイパスを一路西へ。
箱根へと向かいます。

前日に箱根駅伝の学生ランナー達が走った道を所々通りましたが、戸塚〜箱根間(3〜5区)約63kmを3人で3時間10数分で走り切った凄さを感じずにはいられません。

突如、弥次喜多の湯

何の事はない。駐車場として利用させて戴きました。
施設利用者以外は200円/30分。
すぐ近くのコインパーキングも同じ料金体系ですが、こちらの方が駐車スペースが広く採ってあるので駐車し易いです。

箱根湯本の直吉で昼食を採りました。

建屋の中に暖簾が掛かった入口があり、暖簾を潜ると客席ホールになります。
テーブル同士の間隔が十分広く採られた客席で、快適に食事の時が過ごせます。
またすぐ横に早川の流れがあり、遠くから聞こえるせせらぎが心地良く感じます。

湯葉丼

玉子でとじられた湯葉が土鍋でぐつぐつと煮られただけの一見して質素な食事です。
但し薄味で調理された優しい味わいで、これが存外に旨いのです。
価格も980円と箱根湯本にしては良心的。
これでも十分な原価率なのでしょうが、何故かそう冷静に考えても満足度が高く感じるのが不思議です。

店舗一角がギャラリーになっています。

直吉で食事を済ませた後、すぐ近くの うろこの宮ととや に立ち寄りました。

レトロモダンなギフトショップと思いきや、実は干物屋さん。
店舗全体を古事記と日本書紀に表される海幸山幸説話を基にデザインしたという事です。
山幸彦が訪れた『海神の鱗の宮(わだつみのいろこのみや)』が店舗のモチーフなんだそうな。

海幸山幸の説話は浦島太郎の元になった話なので、差し詰め竜宮城という処でしょうか。

店舗中央に陣取る商品展示台

試食サンプルが豊富に用意されています。

全般的に高目の価格設定ですが、商品の品質が高い上に試食サンプルが豊富なので納得してしまいます。

中央展示台の中心におわす鯛のオブジェ

海幸彦の釣り針を飲み込んでいた赤鯛なのでしょう。

カウンター

このお店、良くある干物屋さんと違い、干物が並ぶ冷蔵庫がありません。
全てサンプル展示。
商品を見せてくれと頼むと奥の冷蔵庫から出してきて、確認させて頂けます。
確かにこの方が干物が痛まないわな。

ここのご主人、商売より干物を大切に扱う事の方が大事と見える。

常温保存の利く甘露煮、佃煮は展示台に商品が直に置かれています。
試食サンプルも豊富。
本当に儲ける気があるのか不思議なくらい沢山の試食サンプルが置かれています。
箱根のものばかりではありませんが、どれをとっても旨い。

前回購入した甘露煮は今は入荷していないという事なので、今回は佃煮を数点購入しました。

これはお歳暮とお年賀を頂いた叔母の一人へのお年賀。
関西へ地方発送して頂きました。

このお店の商品は高目の価格ですが確実に美味しいので、安心して贈り物にできます。

私達は佃煮の他干物を数点、両親も佃煮中心に数点購入していたので、合算すると結構買い込んだんじゃないかしら。

一人賑やかで且つ腰の低い店主に、こちらが恐縮するくらいの謝意を表され店を出ました。

このお店、店主が恐ろしく個性的ですが、立ち寄って間違いはありません。
お勧めです。

良質な干物と佃煮を入手した後、両親と小僧を箱根登山鉄道に乗せる為に近くの箱根湯本駅まで徒歩移動。
終点の強羅まで最大80パーミルの急勾配をスイッチバックで登る登山電車は車窓からの景観も秀逸。

地元の方にとっては日常の足なのでしょうが、観光客にとってはTDLのウェスタンリバー鉄道など足元にも及ばぬエンターテインメント性抜群の鉄道です。
箱根湯本駅〜強羅駅の運賃は390円。
観光電車と考えると非常に安価という他ありません。

これより2枚、小僧撮影の写真が続きます。

箱根登山鉄道の車内はこんな感じ。【小僧撮影】
公共交通機関ですから、ありふれた車内の風景です。

車窓から見える風景【小僧撮影】

何を写したいのかイマイチ分かりませんが、間近にこのような風景が広がると言う事です。

さて、私と家内はこの隙に本日のお茶請けの買出しを行いつつ、強羅駅まで両親を迎えに行きます。

小田原でよく立ち寄る菜の花がありました。

バター入りのどら焼きが美味しいので人数分を購入。

小田原店も同様ですが、茶釜がありお茶を戴けます。
試食が充実しているので、口の中のリセットにはうってつけです。
･･･というか、これで和菓子が一層美味しく感じられるので、術中に嵌った方も多いのではないでしょうか。

折折
駐車場に戻る途中にこんな雑貨店を見付けたので立ち寄りました。

粋な柄の巾着袋やハンカチなどが手頃な価格で販売されています。

従兄弟の子供にお年玉を贈るのにポチ袋だけでは洒落っ気がないので、適当な大きさの巾着袋を購入しました。

強羅駅

駅周囲が駐車禁止なので、遠目から撮影。
箱根登山鉄道と箱根ケーブルカーの終点駅です。

ここで両親と小僧を回収。

今夜1泊お世話になる、ホテルグリーンプラザ箱根箱根に到着。
ロープウェイ姥子駅のすぐ近くです。
ホテルは低層建築ですが、ロビーは高天井。こんなシャンデリアが吊るされています。

玄関横でウェルカムドリンクが振舞われていました。
百草水(大麦･玄米･ドクダミなど百種混合茶)、ジュース、白ワイン。

今回はじゃらんnetの廉価プランを利用。
チェックイン16:00以降、夕食19:30以降開始、チェックアウト10:00の条件で一人当たり約3,000円割り引かれるプランでした。

到着が15:40でしたが、チェックイン出来るかフロントで尋ねてみると、部屋の準備はできているので問題ないとの事。
チェックイン時の応対も丁寧で好感が持てました。

また干物や保冷材はフロントでお願いすると冷凍庫で預かってくれます。預り証を発行して貰いチェックアウトの際に引き取ります。
これは助かりました。

対応が柔軟で結構良い宿かも。

部屋に案内されました。

結構広い部屋です。
部屋から富士山が一望できる部屋が多いという事ですが、廉価プランだからか富士山の見えない部屋でした。
残念ですが運もあるので、ここは仕方のない処でしょう。

窓際のエキストラベッドはソファベッドですが、硬目のクッションで比較的寝心地が良さそうでした。
家内がエキストラベッドの方が良いと言うので、ベッドの争奪戦は勃発せず。

収納スペース

ツインルームとしては十分な容量です。
人数分の浴衣と丹前(丹前らしき羽織りもの)があり、サイズが合わない場合はエレベータ近くの交換ラックで交換できます。

お茶請けも数種類用意されていました。

冷蔵庫は中身なしです。
個人的にはミニバーよりこっちの方が好都合。

パウダールーム

昨日のニューグランドと比較してしまうと随分貧相ですが、必要十分でしょう。
アメニティも必要最小限は準備されていました。

バスルーム

自家源泉を持つ温泉宿ですが、個別のバスルームもちゃんとありました。
シャワートイレ完備。

私達の部屋からは富士山は見えませんでしたが、屋外に展望台が設けてあり富士の姿を楽しむ事ができます。

これが結構近い。

夕日の落ちる前に富士を撮影。
この日の夕刻は残念ながら雲を纏っていました。

少し経ってから、展望台の入口から夕日の落ちた方向を撮ってみました。
この時間になると電飾が点き始めます。

夕食はレストラン華の輪で戴きました。【小僧撮影】

格安プランなので19:30以降の食事開始ですが、私達にとってはお腹の空き具合も丁度良く、また夕食が混み合う時間帯に露天風呂を楽しむ事もでき、結果的には正解でした。

写真は子供用の料理です。
大人の7割の宿泊費用ですから食事が質素になるのは仕方がないですが、こうあからさまに質素だと･･･。
もうちょっと頑張った食事をお願いしたいです。
但し小食の小僧にとってはこれが精一杯のようで、こっちはこっちでもうちょっと頑張って欲しい･･･。

先付

季節の前菜盛り合わせ

正月仕様、と言ったところでしょうか。

造り

鮪、勘八、鯛、甘海老

これは、まあ普通。
それなりに美味しいですが、近海物でまとめた感はありませんでした。

蒸し物

餅入り梅茶碗蒸し

梅でさっぱりした味わいでした。

煮物

炊き合わせ

標準的な炊き合わせですが、上品な味付けでした。

台の物

牛柔らか煮

ホテルのWEBサイトに掲載された夕食の写真は角切ステーキだったので、正月仕様なのかしら。
最初は裏切られた気分でちょっと残念に思ったのですが、意外やこれが存外旨く、裏切りの裏切りとなって結果的に満足でした。

焼き物

女梶木の梅風味焼き

料理長が梅好きのようで、茶碗蒸しに続く梅風味。
写真右側の付け合せはらっきょうの大葉巻き。
其々さっぱりしていて、既に腹八分目なので丁度良い塩梅の味付けでした。

揚げ物

河豚の唐揚

この唐揚、香ばしく美味しかったのは確かです。
ただこの頃になるとお腹も膨れ、ここに来ての唐揚げはちょっとキツかった。

酢の物

鰻の高菜巻き

ここで鰻が来るのか･･･と思いましたが、さっぱりしていて旨かったです。
食べ切れました。

止椀

鰯のつみれ汁

紫蘇の実茗荷ご飯、香の物と共に供されました。
旨いんですが、流石にお腹一杯で飲み切れず。
申し訳ない。

子供食の食事 【小僧撮影】

大人の食事は紫蘇の実茗荷ご飯でしたが、子供の食事は釜飯でした。
大人用より余程旨そう。

水菓子

グレープフルーツのゼリー
紫芋の和菓子
リンゴの赤ワイン煮
苺

お父さんは正直デザートはどうでも良い人なんですが、リンゴの赤ワイン煮は旨かった。

子供用の水菓子 【小僧撮影】

手堅くアイスクリームです。

どうでも良い事ですが、私はアイスクリームを『アイス』と表現するのが好きではありません。
アイスキャンディは分からなくもないんですが、｢アイスは氷だろう｣と言いたい。
家内からは｢年寄臭い｣と一刀両断ですが･･･。

レストラン 華の輪 客席ホール

広い会場にゆったり目に席が採ってあります。
ホール係は若い方が中心でした。
料理の説明などはたどたどしかったですが、丁寧な接客を心掛けようとする姿勢が見られ、好印象でした。

テーブルに飾られたミニ門松 【小僧撮影】

正月に1泊2食付で大人1名11,000円のプランにしては満足度の高い食事をご馳走になりました。

この後就寝まで数回仙石原温泉を楽しみ、ビールを飲んで過ごしました。
そして2日目の夜も深けていきます。

第3部 箱根編?(箱根後編)へと続く。
http://4travel.jp/traveler/taxnax/album/10636095/