2026/03/26 - 2026/03/26
24400位(同エリア24798件中)
サバーイさん
メークロン市場と水上マーケット、それにアユタヤを1日で廻る弾丸ツアーもあるようですが、今回は王道のローカル鉄道に乗った、のんびり4人旅です。マハーチャイの海鮮市場や線路市場ではないメークロン市場でどんなものが売られているかを紹介します。
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皆さん、おはようございます。サバーイです。
私はいま、国鉄のウォンウェンヤーイ駅に来ています。
この周辺はかつてのトンブリー地区の繁華街。今やすっかりローカル色を濃くしていますが、数年後にはパープルラインの駅もでき、様相は大きく変わるでしょう。
時間は朝の8時過ぎです。今日はこれからメークロンの線路マーケット、そしてアムパワー水上市場へ、友人3人を案内します。 -
バンコクの中心にある始発駅といっても、日本の都会の駅をイメージすると肩透かしを食らいます。なにせ路地裏の先に線路があるだけで、大きな駅舎も改札もありません。突然、ローカル線の旅の世界が目の前に広がります。
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朝のウォンウェンヤーイ駅周辺は朝市の賑わいです。
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駅のホームや改札口といった明確な仕切りがほとんどなく、ストリートや線路のすぐ脇がそのまま青空市場(朝市)へと繋がっています。
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近くにある「ウォンウェンヤイ市場」からチャロエンラット通り周辺にかけて、新鮮な野菜や南国フルーツがずらりと並びます。
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女性が手元で熱心にナイフを使って皮をむいたり選別したりしている、茶色と白の丸い粒はヘットタオープ(Hed Thob)と呼ばれるキノコ(ツチグリの幼菌)です。
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駅全体がオープンエアで、すぐそこで肉を炒めたりスープを煮込んだりしているため、ホームには常に食欲をそそる良い匂いが漂っています。
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いつの間にかこんな掲示板ができていました。8:35発マハーチャイ行きが次の出発です。
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電車がホームに入線してくるすぐ真横、乗客が乗り降りする足元に、果物、おかず、野菜、お菓子が並べられています。
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日本の駅弁感覚ですが、飾りつけもなくずっとシンプルです。
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「思わず遠くへ来たもんだ」とつぶやきたくなる景色。
遠くから汽笛が聞こえます。 -
ゆっくりと列車が入線してきました。最近は時間通りの運行が珍しくないようです。
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折り返し、定刻に出発だなんて、タイも随分変わりました...
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朝は約1時間に1本。マハーチャイまで約1時間。運賃はたったの10バーツです。国鉄の運賃の安さはいまだ変わらずです。ただ、基本的にはエアコンがなく、天井で扇風機が回り、窓を開けっ放しにして走る3等車両が主体です。プラスチックや木製の硬いベンチシートに座り、すぐ間近に迫る車窓の緑や、ガタゴトという特有の揺れを楽しめる余裕が求められます。
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列車はバンコクから南へ下っていきます。
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列車は電化されておらず、ディーゼルカー(気動車)のみが走る非電化路線です。
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ワット・シン駅を過ぎたあたりから、バナナやヤシの木が生い茂るジャングルのようなのどかな田舎景色が広がります。まさにバンコクの原風景が車窓に広がります。
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バンコクの都会からわずか20~30分ほど走っただけでガラリと景色が変わる、マハーチャイ線の大きな魅力です。
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民家の裏庭の延長線上に多くのバナナの木が植えられています。バナナは成長が早く、手入れが少なくても実がなるため、地元の住民が自家消費や市場での販売用として自然に育てています。
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駅のホームで売られているムーピン(豚の串焼き)やお惣菜、タイの伝統菓子(カノム)は、バナナの葉で美しく包まれて販売されているものが多くあります。香りが良く、保温性もあり、そのままゴミ箱に捨てられるエコな素材として下町の暮らしに深く根付いています。
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マハーチャイ駅に到着です。バンコクの隣県サムットサーコーンにある、タイ最大級の活気あふれる「海の玄関口」です。
9:35に到着し、この先にマハーチャイ線に乗り継ぎますが、出発時刻は10:10。駅はここから川を渡った反対側にあるため、のんびりとはしていられません。 -
しかし、マハーチャイ駅の最大の驚きは、列車を降りたホームがそのまま巨大な「マハーチャイ市場(タラート・マハーチャイ)」のど真ん中にあることです。市場の様子を眺めながら、船着き場まで移動します。
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バンコク都内に流通するシーフードの多くがここから運ばれているため、とにかく新鮮で価格が圧倒的に安いです。日本では見かけないような色鮮やかな魚や特大のエビ、イカが並び、周辺の食堂やレストランでは、バンコク中心部の半額近い予算で贅沢なシーフード料理を堪能できます。どんなものが市場に並んでいるか、見てみましょう。
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まずは乾物。魚のすり身で作られた「プラーペン・ Pla Phaen)」です。薄くのばした肉や魚のすり身を甘辛いタレ(醤油、砂糖、スパイスなど)に漬け込み、乾燥させてからカリカリになるまで焼き上げたり揚げたりしたものです。日本のミリン干しに近い感覚です。
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新鮮な生の貝やカニ(甲殻類)が並ぶ鮮魚エリアです。手前にはいろいろな種類のカニが、奥にはタイ人が大好きな二枚貝(ホイ)が並びます。
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丸いザル(カドーン)の縁に沿って、頭を落とした魚が綺麗に、まるで花びらのように放射状に並べられて天日干しにされます。タイの市場の風物詩とも言える、「プラーサリット」という淡水魚の干物です。
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メークローンやマハーチャイの名物である「ホイドン(Hoi Dong」という赤貝の塩辛(酢漬け・発酵食品)を専門に売るお店です。ホイドンは、主に干潟で採れる赤貝の一種)の身を殻から外し、塩や酢、ハーブなどで漬け込んで発酵させたタイ風の塩辛です。イサーン料理の「ソムタム(パパイヤサラダ)」の具材(ソムタム・ホイドン)としても絶大な人気を誇ります。
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このエビは、タイの高級料理店やシーフードレストランでも大人気の大型淡水エビです。 手前右側のトレイ(220バーツ)にあるエビを見ると分かりやすいですが、長くて青いハサミ(腕)を持っているのが大きな特徴です。
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一般的に市場でこの価格(200~300バーツ前後)で大量に美しく並んでいるものは、タイ国内で盛んに養殖されているクン・ガームクラームです。一方で、完全に大河で獲れた天然の超巨大なものは「クン・メーナム」として区別され、1キロ1,000バーツを超える高級品になりますが、味の濃厚さはどちらも抜群です。
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タイのシーフードに欠かせない「ホイマレーンプー(Hoi Malaeng Phu )」というグリーンマッスルです。ムール貝によく似た、非常にポピュラーな二枚貝です。レモングラスやカフィアライムリーフ(こぶみかんの葉)、バジルなどのハーブと一緒に土鍋で蒸し焼きにした料理。ピリ辛のシーフードソースをつけて食べると絶品です。
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タイのホタテ貝は日本のものに比べてやや小ぶりですが、旨味がギュッと詰まっています。定番の食べ方は、殻ごと炭火で焼き、仕上げにバターとニンニクを乗せるバター焼きです。
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タイ語で「身がぎっしり詰まったカニ:550バーツ(約1キロあたり)」と書いてあります。高級食材、「プー・ダム(ノコギリガザミ)」という泥蟹(マッドクラブ)です。タイ料理の名物、カレー粉と卵で炒めた「プーパッポンカリー」に使われるのがまさにこのカニです。
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タイの国民的な魚であり、特にメークローン・マハーチャイエリアの絶対的な象徴である「プラー??(Pla Too)」というグルクマ(サバ科の魚)の蒸し焼き(塩茹で)です。
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小さな竹籠に2匹ずつ、首を折られた状態で綺麗に収まっているこの姿は、タイの食文化において「市場のアイコン」と言えるほど有名な光景です。
丸ごと太った新鮮な魚を、小さな伝統的な竹籠に無理なく収めてから塩茹で(または蒸し焼き)にするため、このように首をキュッと折って配置されます。これがブランドの目印になっています。 -
タイの伝統的な屋台スナック「サークー・サイムー(Saku Sai Moo 」というタピオカ団子(豚肉餡入り)です。外側はタピオカの粉で作られたモチモチ・プリプリとした食感の皮です。中には、豚ひき肉、細かく刻んだ大根の塩漬け、ピーナッツ、シャロット、パームシュガーなどを甘辛く炒めた濃厚な餡(あん)が詰まっています。
バイクのシートをそのまま売り台にしてしまう、タイの下町ならではの非常にたくましく、ユニークな移動屋台のスタイルです。 -
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新鮮な生エビ(クン)の山。マハーチャイはタイ国内でも有数のエビの集積地であるため、バンコク都内のスーパーなどで買うよりも圧倒的に安く、しかも新鮮なものが手に入ります。
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くるんと丸まった不思議な食べ物は、タイの定番フルーツ「マカームテート(Makham Thet )」、英語名で「マニラタマリンド(Manila Tamarind)」。殻をパキッと割ると、中に白やピンク色のふっくらとした肉厚の果肉が詰まっています。ジュシーさ(水分)はあまりなく、「ほんのりとした甘みと、少しの渋み、そしてクリーミーなコク」があります。
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夜市で人気を誇る「プラー????・ヤーン(Pla Muek Yang)」と呼ばれるイカの炭火焼き(串焼き)。表面がきれいな黄色(オレンジ色)をしていますが、これはタイの焼きイカ特有のウコン(ターメリック)の粉を混ぜたタレに漬け込み、生臭さを消しているためです。
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マハーチャイ駅から線路を延ばすと、この川岸にぶつかります。つまり、ここから先は渡し舟が線路の代わりをするという訳です。
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橋を架けて道路や線路を通すのではなく、水上交通を鉄道代わりにという発想なのです。ですから、車はずっと先の橋を渡るとして、バイクは当然のようにこの「水上道路」を利用します。
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交差点で信号待ちしている感覚で、ボートが対岸に渡るまでの5~6分を待ちます。
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ほどなくして対岸のターチャローム船着きがに到着。
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船着き場からは7~8分ほど長閑な路地を歩いていきます。道の両側には海産物の乾物屋などが並びます。
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路地を抜けた先にカラフルな台座に鎮座する大仏像が見えてきます。地元の名刹「ワット・レームスワンナーラーム」です。
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お寺の奥に、公園の入り口のような駅舎。これがメークロン線の始発駅、バーンレム駅です。
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1日に4本のみの運行。ほとんどの観光客は1日に4本のみの運行。ほとんどの観光客は10:10発の列車に乗ります。
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既に列車を待つ乗客がホームに待機しています。ほぼ全員がメークロンを目指すツアー客です。
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これまた遅れずに、時間通りの入線です。
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最近はめっきり欧米からの観光客が増え、いまは列車が満員になるほどです。この近くまでツアーバスで来て、ここから電車の旅を楽しむ、という行程なのでしょう。
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メークローン線は線路のすぐ脇まで熱帯の植物やニッパヤシの茂みが迫っています。窓やドアが開け放たれたレトロな車両から、風とともに力強い緑の匂いを感じられるのがこの路線の醍醐味です。
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車両の連結部分もご覧の通り。風を感じるには最高ですが、安全は自己責任です。
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さて、列車がメークロン駅に近づいてきました。車内の窓から身を乗り出すようにしてカメラを構える観光客と、線路のすぐ脇で列車を迎えながら手を振る大勢の人たち。メークロン観光のハイライトのひとつです。
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電車の床下すれすれの絶妙な高さで並べられています。
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列車は警笛を鳴らしながら、ゆっくりと進んでいきます。線路わきの観光客の人たちとは、手を伸ばせばハイタッチできる距離です。
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電車が通り過ぎるや、この青いテントを瞬時に広げて再開です。
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電車がメークロンの駅舎に到着です。
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11:10に列車が到着してから、20分後には再び列車が出発です。
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これから市場巡りをする人たちと、観光を終えて列車に乗り込む人たちが交錯。
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折りたたまれていたテントが下げられ、営業再開です。この後、線路に沿って市場をゆっくり見て回りましょう。どうぞ後編をご覧ください。
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