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東尋坊のすぐ近くに、えちぜん鉄道三国芦原線の終点駅である三国港駅があります。<br />九頭竜川の河口です。<br />そこには三国神社という、北陸三大祭りの一つである三国祭りの三国神社があります。そして街中には祭りで使われる山車を格納した山車蔵が点在しています。<br />そして、かつて北前船によって繁栄した歴史や文化がその町並みに色濃く残る三国湊を少し歩いてみました。

7日間で福井県を車でグルっと巡ってみました。15 北前船で栄えた三国湊をプラプラ。三国港駅~三国神社~三国祭山車蔵~旧森田銀行本店~町家館

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2025/09/28 - 2025/10/06

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nichi

nichiさん

東尋坊のすぐ近くに、えちぜん鉄道三国芦原線の終点駅である三国港駅があります。
九頭竜川の河口です。
そこには三国神社という、北陸三大祭りの一つである三国祭りの三国神社があります。そして街中には祭りで使われる山車を格納した山車蔵が点在しています。
そして、かつて北前船によって繁栄した歴史や文化がその町並みに色濃く残る三国湊を少し歩いてみました。

  • 東尋坊から車で約10分。<br />えちぜん鉄道三国芦原線の三国港駅にやってきました。

    東尋坊から車で約10分。
    えちぜん鉄道三国芦原線の三国港駅にやってきました。

  • 三国港駅は福井駅からえちぜん鉄道三国芦原線で約50分です。

    三国港駅は福井駅からえちぜん鉄道三国芦原線で約50分です。

  • 登録有形文化財に指定されている眼鏡橋が見えます。<br />上は車道です。<br /><br />大正2年(1913年)旧国鉄時代に出来た、煉瓦の橋です。

    登録有形文化財に指定されている眼鏡橋が見えます。
    上は車道です。

    大正2年(1913年)旧国鉄時代に出来た、煉瓦の橋です。

  • たまたま福井駅行の電車が出発する所です。

    たまたま福井駅行の電車が出発する所です。

  • 電車は眼鏡橋をくぐって行きました。

    電車は眼鏡橋をくぐって行きました。

  • 電車がいなくなって、三国港駅のホームが見えました。

    電車がいなくなって、三国港駅のホームが見えました。

  • この駅舎も古そうですね~

    この駅舎も古そうですね~

  • 2001年に廃線になりましたが、2003年にえちぜん鉄道の駅として再開しています。

    2001年に廃線になりましたが、2003年にえちぜん鉄道の駅として再開しています。

  • 三国湊駅から車で10分弱で三国神社に到着しました。<br />神社の駐車場に車を停めて、神社に伺います。<br /><br />鳥居は銅板で巻かれています。

    三国湊駅から車で10分弱で三国神社に到着しました。
    神社の駐車場に車を停めて、神社に伺います。

    鳥居は銅板で巻かれています。

  • 鳥居をくぐると長い参道が目の前に。<br /><br />平安時代の初期にはすでにあった神社のようですが、一度廃絶し、室町末期に大山咋命(山王権現)と継体天皇を祀って改めて創建された神社です。

    鳥居をくぐると長い参道が目の前に。

    平安時代の初期にはすでにあった神社のようですが、一度廃絶し、室町末期に大山咋命(山王権現)と継体天皇を祀って改めて創建された神社です。

  • これからくぐる随身門が文化財なのですね。

    これからくぐる随身門が文化財なのですね。

  • これがその文化財に指定されている随身門です。<br />三間一戸桜門形式の門です。<br /><br />江戸末期である元治元年(1864年)に手斧初め<br />明治3年(1870年)に完成した楼門です。

    これがその文化財に指定されている随身門です。
    三間一戸桜門形式の門です。

    江戸末期である元治元年(1864年)に手斧初め
    明治3年(1870年)に完成した楼門です。

  • 迫力ある立派な楼門ですね~<br />北前船船主が寄進したものだそうです。<br />三国湊が北前船で栄えた街であったことが判ります。

    迫力ある立派な楼門ですね~
    北前船船主が寄進したものだそうです。
    三国湊が北前船で栄えた街であったことが判ります。

  • 随身門をくぐります。

    随身門をくぐります。

  • 境内の奥に進みます。

    境内の奥に進みます。

  • 随身門を振り返ります。

    随身門を振り返ります。

  • 広い境内ですね~

    広い境内ですね~

  • この左に曲がる参道を進むと、

    この左に曲がる参道を進むと、

  • 拝殿が見えてきました。

    拝殿が見えてきました。

  • 明治8年(1875年)建立された神興堂です。<br />中には江戸時代につくられた神輿が2基、収納されています。

    明治8年(1875年)建立された神興堂です。
    中には江戸時代につくられた神輿が2基、収納されています。

  • こちらが拝殿です。<br />江戸時代の天保2年(1831)に改築された拝殿です。

    こちらが拝殿です。
    江戸時代の天保2年(1831)に改築された拝殿です。

  • 三国神社から外に出て正面から振り返りました。<br />鳥居の右の大きな木は、樹齢600年と言われるケヤキの木です。

    三国神社から外に出て正面から振り返りました。
    鳥居の右の大きな木は、樹齢600年と言われるケヤキの木です。

  • 「三国祭山車蔵」がありました。

    「三国祭山車蔵」がありました。

  • 中を覗くと武者の人形の顔が見えます。<br /><br />覗いていたら、初老の男性に声を掛けられ、三国祭りについて説明してくださいました。<br />三国湊にはこのような山車蔵が17あるそうです。<br />江戸中期に始まった三国祭りは、北陸三大祭りのひとつであり、武者人形を載せた山車を曳きまわしています。<br />山車人形が登場したのは、今から約二百年前、安永、天明年間といわれています。<br />祭りの際には、山車六基が三国の町を練り歩きますが、17の山車のうち、当番の地区が山車を出すそうです。<br />三年に一度、六年に一度、十二年 に一度、に出る山車なんだそうです。

    中を覗くと武者の人形の顔が見えます。

    覗いていたら、初老の男性に声を掛けられ、三国祭りについて説明してくださいました。
    三国湊にはこのような山車蔵が17あるそうです。
    江戸中期に始まった三国祭りは、北陸三大祭りのひとつであり、武者人形を載せた山車を曳きまわしています。
    山車人形が登場したのは、今から約二百年前、安永、天明年間といわれています。
    祭りの際には、山車六基が三国の町を練り歩きますが、17の山車のうち、当番の地区が山車を出すそうです。
    三年に一度、六年に一度、十二年 に一度、に出る山車なんだそうです。

  • これは少し歩いたすぐ近くの山車蔵。<br />街並みにすっかり溶け込んでいる山車蔵ですね。

    これは少し歩いたすぐ近くの山車蔵。
    街並みにすっかり溶け込んでいる山車蔵ですね。

  • この森町句の山車蔵もガラス越しに中の様子を伺うことができます。

    この森町句の山車蔵もガラス越しに中の様子を伺うことができます。

  • 木村重成?<br />豊臣秀吉の家来だった?<br />こんな方も山車に載っているのですね。

    木村重成?
    豊臣秀吉の家来だった?
    こんな方も山車に載っているのですね。

  • ガラス越しに木村重成の人形が見えます。

    ガラス越しに木村重成の人形が見えます。

  • こちらはまた少し歩いた先にあった、岩崎区の山車蔵です。

    こちらはまた少し歩いた先にあった、岩崎区の山車蔵です。

  • 三国湊の街の中心地にやってきました。<br />旧森田銀行本店です。

    三国湊の街の中心地にやってきました。
    旧森田銀行本店です。

  • 三国湊の街は、九頭竜川の河口にある港町で、北前船の寄港地としても経済的に発展しました。<br />北前船を生業としていた豪商たちの一つが森田家で、その森田家が明治27年(1894年)に創業したのがこの森田銀行です。<br /><br />昭和5年(1930年)に福井銀行合併しており、この建物は最近まで福井銀行三国支店として使われていました。

    三国湊の街は、九頭竜川の河口にある港町で、北前船の寄港地としても経済的に発展しました。
    北前船を生業としていた豪商たちの一つが森田家で、その森田家が明治27年(1894年)に創業したのがこの森田銀行です。

    昭和5年(1930年)に福井銀行合併しており、この建物は最近まで福井銀行三国支店として使われていました。

  • この建物は、大正9年(1920年)に建てられた当時の森田銀行本店です。

    この建物は、大正9年(1920年)に建てられた当時の森田銀行本店です。

  • 天井を見上げると、お洒落なデザイン。<br />これ、漆喰です。

    天井を見上げると、お洒落なデザイン。
    これ、漆喰です。

  • カウンターは壁からカーブまで7m、ケヤキの1枚板です。

    カウンターは壁からカーブまで7m、ケヤキの1枚板です。

  • 当時の銀行は、吹き抜けのお洒落な空間だったのですね。

    当時の銀行は、吹き抜けのお洒落な空間だったのですね。

  • 当時の北前船が寄港する三国湊の画です。

    当時の北前船が寄港する三国湊の画です。

  • 明治時代の三国湊の画です。<br />オランダ人技師によって設計された龍翔小学校が見えます。<br />高台に建つ五層八角の瀟洒な建物だったのですね。

    明治時代の三国湊の画です。
    オランダ人技師によって設計された龍翔小学校が見えます。
    高台に建つ五層八角の瀟洒な建物だったのですね。

  • 一階の奥にはこんな応接スペース。

    一階の奥にはこんな応接スペース。

  • お洒落ですね~

    お洒落ですね~

  • カーテンボックスは綺麗な象嵌です。

    カーテンボックスは綺麗な象嵌です。

  • 大きな金庫の扉です。

    大きな金庫の扉です。

  • ほとんど当時のままです。

    ほとんど当時のままです。

  • この円柱、一見大理石に見えますが、鉄筋コンクリートの柱に漆喰を塗って大理石のような模様を付けているのだそうです。<br />マーブル仕上げという、左官技術らしいのですが、今ではこれができる職人はもういないそうです。

    この円柱、一見大理石に見えますが、鉄筋コンクリートの柱に漆喰を塗って大理石のような模様を付けているのだそうです。
    マーブル仕上げという、左官技術らしいのですが、今ではこれができる職人はもういないそうです。

  • この階段を上がって二階へ。

    この階段を上がって二階へ。

  • 2階は2間。

    2階は2間。

  • 2階から吹き抜けのロビーを見下ろします。<br />大正モダンのデザインなのですね。<br />漆喰も天井の大きな凹凸は2階から見た方が近くて臨場感があります。

    2階から吹き抜けのロビーを見下ろします。
    大正モダンのデザインなのですね。
    漆喰も天井の大きな凹凸は2階から見た方が近くて臨場感があります。

  • ココは会議室。

    ココは会議室。

  • 床は寄木板張りで当時のままです。

    床は寄木板張りで当時のままです。

  • 腰板の模様は、木の象嵌の技法で造られています。

    腰板の模様は、木の象嵌の技法で造られています。

  • 銀行の外に出ました。<br />外壁は煉瓦に見えますが、タイル張りです。

    銀行の外に出ました。
    外壁は煉瓦に見えますが、タイル張りです。

  • シニア夫婦は、古い町並みが残る三国湊の街を歩きます。

    シニア夫婦は、古い町並みが残る三国湊の街を歩きます。

  • ここは三国湊町家館。

    ここは三国湊町家館。

  • 三国湊町家館は旧岸名家。<br />格子戸が連なる町家です。

    三国湊町家館は旧岸名家。
    格子戸が連なる町家です。

  • 代々材木商を営んでいた家で、江戸後期(天保年間)に建てられた建物です。<br />かぐら建てと呼ばれる建物が並んでいる一角です。

    代々材木商を営んでいた家で、江戸後期(天保年間)に建てられた建物です。
    かぐら建てと呼ばれる建物が並んでいる一角です。

  • 中にお邪魔します。<br />まっすぐ奥まで土間が続いています。

    中にお邪魔します。
    まっすぐ奥まで土間が続いています。

  • 右には広い畳の部屋。<br />ここで材木の商談が行われていたのでしょうね。

    右には広い畳の部屋。
    ここで材木の商談が行われていたのでしょうね。

  • 土間を奥へ。

    土間を奥へ。

  • 土間の横の木が組まれた上に竃があります。

    土間の横の木が組まれた上に竃があります。

  • 座敷と台所の板の間の間には土間がありますが、こうやって板を渡して草履や下駄を履くことなく移動できます。

    座敷と台所の板の間の間には土間がありますが、こうやって板を渡して草履や下駄を履くことなく移動できます。

  • 板の間には炉が切ってあります。

    板の間には炉が切ってあります。

  • 三国車箪笥です。<br />北前船の街ならではの貴重品を入れた船箪笥に車が付いています。

    三国車箪笥です。
    北前船の街ならではの貴重品を入れた船箪笥に車が付いています。

  • 箪笥の下に車が付いており、災害時には貴重品が入ったこの箪笥を引っ張って避難しました。<br /><br />江戸時代に作られた三国箪笥です。

    箪笥の下に車が付いており、災害時には貴重品が入ったこの箪笥を引っ張って避難しました。

    江戸時代に作られた三国箪笥です。

  • 土間には井戸もあるのですね。

    土間には井戸もあるのですね。

  • こちらにも大きな井戸。<br />建物内にこのような井戸があるのも三国の特徴の一つだそうです。

    こちらにも大きな井戸。
    建物内にこのような井戸があるのも三国の特徴の一つだそうです。

  • 吹き抜けの上の方に窓があります。<br />紐が伸びており、下から開閉ができるようになっています。

    吹き抜けの上の方に窓があります。
    紐が伸びており、下から開閉ができるようになっています。

  • 一階奥のお庭に出てみました。

    一階奥のお庭に出てみました。

  • 広くはありませんが、

    広くはありませんが、

  • 緑が多い素敵なお庭です。

    緑が多い素敵なお庭です。

  • ここで材木商が暮らしていたのですね。<br />苔を踏まないように・・・

    ここで材木商が暮らしていたのですね。
    苔を踏まないように・・・

  • 靴を脱いで座敷に上がってみました。<br />立派な箪笥ですね。<br />明治時代の三国箪笥です。

    靴を脱いで座敷に上がってみました。
    立派な箪笥ですね。
    明治時代の三国箪笥です。

  • こちらは家人が生活していたスペースです。

    こちらは家人が生活していたスペースです。

  • 庭に面した仏間です。

    庭に面した仏間です。

  • 先ほど出てみたお庭です。

    先ほど出てみたお庭です。

  • 土間を挟んだ反対側に、2階に上がる急階段。<br />もうほとんど梯子です。<br />昔の日本の家ですね。

    土間を挟んだ反対側に、2階に上がる急階段。
    もうほとんど梯子です。
    昔の日本の家ですね。

  • 2階に上がってみましょう。

    2階に上がってみましょう。

  • 上がってきた階段を振り返ります。

    上がってきた階段を振り返ります。

  • こちらには小さな座敷。

    こちらには小さな座敷。

  • 窓から庭から延びる松の木と一階の屋根が見えます。

    窓から庭から延びる松の木と一階の屋根が見えます。

  • こちらには広い座敷が広がっています。

    こちらには広い座敷が広がっています。

  • 座布団の前に硯と筆と短冊があります。

    座布団の前に硯と筆と短冊があります。

  • ここで句会が行われていたのですね。

    ここで句会が行われていたのですね。

  • ココは先ほど見た土間から上がる梯子のような急階段の上がり口ですね。

    ココは先ほど見た土間から上がる梯子のような急階段の上がり口ですね。

  • 材木商だった岸名家のお宅の外に出てみました。

    材木商だった岸名家のお宅の外に出てみました。

  • 三国湊の中心街だった所を歩きます。

    三国湊の中心街だった所を歩きます。

  • ここは、マチノニワ (下新公園)。<br />シニア夫婦は三国湊の街をひきつづきプラプラ歩きます。

    ここは、マチノニワ (下新公園)。
    シニア夫婦は三国湊の街をひきつづきプラプラ歩きます。

  • 三味線の音が聞こえてきました。

    三味線の音が聞こえてきました。

  • このお店からです。

    このお店からです。

  • 江戸小唄?<br />三味線?

    江戸小唄?
    三味線?

  • 三味線の音で江戸小唄を楽しめるお店?<br />三味線体験?

    三味線の音で江戸小唄を楽しめるお店?
    三味線体験?

  • 三味線の音に惹かれ中にお邪魔しました。

    三味線の音に惹かれ中にお邪魔しました。

  • 三味線が掛かる三味線の腰掛?<br />3竿掛かってます。<br /><br />シニア夫婦は、少しだけ三味線の音を楽しませていただきました。

    三味線が掛かる三味線の腰掛?
    3竿掛かってます。

    シニア夫婦は、少しだけ三味線の音を楽しませていただきました。

  • 北前船で栄えた三国湊。<br />タイムスリップしたようです。<br />かつてこの辺りには、お茶屋が19軒、芸者置場が17軒、遊郭が28軒、遊女は約100名もいたそうです。

    北前船で栄えた三国湊。
    タイムスリップしたようです。
    かつてこの辺りには、お茶屋が19軒、芸者置場が17軒、遊郭が28軒、遊女は約100名もいたそうです。

  • 駐車場に戻ろうと思ったらまた山車蔵がありました。<br /><br />三国湊をあとにします。<br /><br />つづく

    駐車場に戻ろうと思ったらまた山車蔵がありました。

    三国湊をあとにします。

    つづく

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