広島電鉄の防衛戦・あわせて西日本へ【その７】　特急にちりんのグリーン車・宮崎空港駅まで乗り通してみた

2025/09/08 - 2025/09/09

今年の８月３日に一部線路が切り替わった広島電鉄の「駅前大橋ルート」の防衛戦に出かけ、それに合わせて西日本方面にいろいろ出かけています。
その当初の目的がすでにどこかに飛んでますが（笑）

広島から小倉、日田、大分と来て、大分からは日豊本線を走る特急にちりん号に乗ります。
にちりん号に関しては、ちょっと思い込みのミスがありまして、グリーン車。結果的に、ずっと１人ぼっちの貸切状態でした。

大分駅から宮崎空港駅まで、ガッツリ３時間半以上の乗車。長距離の特急列車がすっかり少なくなった現在、乗車時間が長い方の列車だと思います。

書いていて思ったんですが、昔話や余談を織り込みすぎて、本話で終わらせるはずが終わりませんでした^^;

エリア 宮崎市(宮崎)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

【その６】からのつづき

２日目の今日は広島から新幹線で小倉、そして日田彦山線の列車とBRT、日田からは特急ゆふいんの森のはずが代走の特急ゆふに乗り、久大本線を走って大分駅に着いた。

もはや、当初の目的がどっかに飛んでます（笑）

大分駅 駅

そのあと、14年ぶり、というか高架駅になって初めて来た大分駅を少しブラついてみた。
が、なにしろ今日も暑くて、少し歩いただけで汗だくになってきたので、適当に切り上げ。

ホームに上がった。

ほとんど同じタイミングで、列車が入線。

大分駅から乗るのは、宮崎空港行きの「にちりん９号」。

その上に表示されている8:21というのがよく分からなかった。
そもそも今日の日豊本線は停電事故があったらしく、全体的にダイヤが遅れ気味の感じだった。
さっき乗った特急ゆふも、その影響を受けて少し遅れていたし。

改めて、これから乗る列車。
ワタシ的にはいまだに「特急つばめ」のイメージがある。
なんだかんだ、登場して30年以上経つんですね。
これも、今日あちこちで見かけている「みとーかさん」デザイン。

特急 にちりん 乗り物

ここではグリーン車に乗ります。
というのも、ちょっと思い込みミスがありまして･･･

JR九州の先頭グリーン車は、個人的には前展望できるハイパーサルーン車のイメージがあり、前展望するつもり満々で座席を取ってしまった。
しかも確実に取るために「10時打ち」までして。
そして現地に着いて、それはただの思い込みで、今は前展望できない車両だったことに気づきましてね。

先ほどの特急ゆふといい、今日はそういう日なんですね。

１号車の後ろ半分は普通の指定席。

指定席車内を前の方に歩いて行くと仕切りの扉があり、

そこから前がグリーン車。突きあたりの扉は運転席。

全国に「半室だけグリーン車」という車両は時々見かけるけど、この車両のように「普通席のエリアを通り抜けないとたどり着けない」グリーン車は、九州でしか見かけないような気がする。

思い込みで取ってしまった「１Ｃ席」は目の前が壁だったので、ひとまずあいていたこちら「３Ｃ」席（お１人様席の一番後ろ）に座ることにした。

先にも書いたとおりこの日の日豊本線は停電事故があったとかで微妙に遅れ気味。博多駅から来たソニック号が遅れて到着、それと接続するこの列車も３分くらい遅れて、大分駅出発。

JR日豊本線 乗り物

本日この列車のグリーン車、貸切。結局、終点まで１人だった。
席を変えていたけど、検札に来た車掌さん曰く「予約していたお客さんが来たら移動してくださいね。でも･･･たぶん大丈夫ですよ」。

なお、この列車は基本ワンマン運転みたいで、大分出発時のみ検札の車掌が乗っていたようだ。
有料特急のワンマン化というのを聞いたときに、そこまで人件費を削減するか～と思ったもんですが。

久大線に沿って、由布院の方から流れてくる大分川の鉄橋。
鉄橋の手前で久大線と分かれ、鉄橋の先で豊肥線と分かれる。

大分川 自然・景勝地

その先にある車庫。大分車両センターというらしい。

この車庫に配属になっている車両は結構多い。
さっき乗った特急ゆふも、今乗ってる電車もたぶんここの所属。

かわ～

最初の停車駅鶴崎駅。
すれ違うはずの電車が遅れてきて、遅れが少し増大。

大分駅から鹿児島駅まで、延々330kmもの単線区間が続く日豊本線。
こういうダイヤ乱れ時はキツいです。

鶴崎駅 駅

また、かわ～。
今度は豊肥線に沿って阿蘇の外輪山のふもとから流れてくる大野川。
個人的に、鉄道線に沿って流れるという説明が一番頭に入る（笑）

大野川 自然・景勝地

大在駅通過。
結構長いこと、大分の市街地がつづく。

大在駅 駅

幸崎駅通過。この手前ぐらいまでが市街地。

以前、愛媛県の佐田岬半島から佐賀関までフェリー（国道九四フェリー）で来て、最寄りのこの駅から電車に乗って別府温泉に行ったことがある。

このときは１人ではなく、カミさんと一緒だった。
しかも、カミさんにとってはこの時が、九州初上陸だった(･o･)

幸崎駅 駅

下ノ江駅。電車とすれ違い。
通過駅だけど、遅れてきたあの電車が来るのを少し待っていた。

下ノ江駅 駅

「う『好き』」駅に停車（笑）

遅れは９分に増大してた。

臼杵駅 駅

基本的には山間部ばかり走っているが、海が見える区間もある。

津久見駅停車。

津久見駅 駅

ホームにあるオレンジのベンチ。
津久見市の特産品（セミノールというそうですが）だそうです。

でも個人的には津久見というと津久見高校かなあ（野球ネタかい）
高橋直樹。大田卓司。川崎憲次郎。土谷鉄平。

漁港。

漁師町っぽい。

いい眺め。

佐伯駅停車。

佐伯には高知県の宿毛からフェリーで来たことがあるなあ。
もうその航路はないけど。

あとは佐伯鶴城高校かなあ（また野球ネタかい）

佐伯駅 駅

佐伯駅が、大分県内最後の停車駅。
多くのお客さんが降りてしまい、１号車の普通席部分も誰もいなくなってしまった。
グリーン車も含め、１号車は私１人～

車内も空いてしまったけど、そもそも普通電車の本数もガクンと減って、18きっぱーさん泣かせの区間に入る。

直見駅 駅

１つ１つの駅をゆっくり通過。

直川駅 駅

大分と宮崎の県境、いわゆる「宗太郎越え」と言われる区間。
比較的険しい山岳区間だけど、標高は我が家（東京の西の端）のあたりとあんまり変わらないらしい（その事実を知って愕然とした記憶　笑）

重岡駅。
ここから先は、普通電車が早朝と夜に計1.5往復しかなくなる区間。

重岡駅 駅

みんな大好き宗太郎駅を通過。
駅名標を撮ろうとしたら盛大に失敗^^;

今は早朝と夜しか停車する電車がないけど、以前は昼間もあった。
個人的に初めてこの区間を通ったのがその時代で、この駅で特急とすれ違うために10分ぐらい停車した。
停車時間の間に駅の周りを歩き回った記憶。今思えば貴重だった。

宗太郎駅 駅

宗太郎駅を過ぎると、県境を越えて宮崎県へ。

峠というか、最高地点はさっきの重岡駅の手前にある集落の中にあり、県境はそこからだいぶ下った部分だったりする。

宮崎県最初の市棚駅を通過。

市棚駅 駅

山里。

大分県の山の中から流れてくる北川という川に沿う。

なかなか利用困難な時間に１日1.5本しか電車の停まらない駅が続くが、周辺は普通に集落だし、駅も比較的しっかりとしている。

日向長井駅 駅

延岡の町が近づいてきた。
あの大工場は旭化成ですね。宗兄弟（懐）

延岡駅に停車。
佐伯からの山越え区間（定刻で１時間ぐらいかかる）で頑張って走ったせいか、遅れが２分まで縮まっていた。

ここで運転士が交代。

延岡駅 駅

高千穂の方から流れてくる五ヶ瀬川。
この川に沿って走っていた高千穂鉄道には２回乗った。

五ヶ瀬川 自然・景勝地

川を渡っても延岡の町が続く。

南延岡駅停車。

南延岡駅 駅

この先は、海が見える区間が多くなる。

町の施設と一緒になってるっぽい門川駅通過。
一部の特急は停車する駅。

門川駅 駅

高架駅の日向市駅停車。

延岡で交代した運転士さんは、なんとか定時に戻そうとしているのか停車時間を切り詰め、制限速度いっぱいにスピードを出して、ここで一旦定時に戻る。

日向市駅 駅

美々津駅の手前。
ここまで軽快に走っていたが、この川を渡っているときにスピードが落ちる。

川に大量の流木の跡があったので、路盤が悪くて徐行しているのかと思ったら、そうじゃなかったみたい。

その先に再びあった川の上で完全に停止。駅の手前で赤信号らしい。
運転席の方から、運転士さんが大声で運転指令と無線交信しているのが聞こえてきた。

どうもまだ全体的にダイヤが乱れていて、混乱しているみたい。

しばらくして信号が変わったようで、動き出す。
その先の美々津駅通過。

美々津駅 駅

このへんから、かつてのリニア実験線の高架線が並行。

宮崎リニア実験線跡 名所・史跡

途中から、長大な太陽光発電所になっていた(･o･)

川南駅。ホントは通過するはずだけど運転停車。
さっきの一件で遅れていたせいで、ここで次の高鍋駅ですれ違うはずの特急列車が来るのを待っていた。
さらに遅れ増大。

川南駅 駅

うみ～　景色は良い。

さっきから１号車の車内を、東南アジア系と思われる女の人が１人行ったり来たりしていた。
何だろうと思ってたら片言の日本語で話しかけてきて、要するに日向市駅で降りるはずが乗り越してしまったようだ。
「車掌さんに言ったらどうですか」「車掌さん、いない」そうかワンマンか。
唯一の乗務員（運転士さん）がいる運転席の扉を開けようとしていたので「運転中はまずいです！」とか止めに入ったりして（汗）

高鍋駅停車。いろいろあって13分遅れ。
この次の日向新富駅ですれ違うはずの普通電車がすでに来ていた。

さっきの女性はここで降りたんでしょうね。そのあとはよく知らん。

高鍋駅 駅

日向新富駅。
ここでも臨時に運転停車し、次の佐土原駅ですれ違うはずだった普通電車が来るのを待っていた。
全体のダイヤを定時に戻すため、この特急は犠牲になっている模様･･･

日向新富駅 駅

佐土原駅停車。15分遅れ。
ここから妻線というローカル線が分岐していたのを覚えている人がどれだけいるか。

佐土原駅 駅

佐土原からはすっ飛ばして走り、宮崎市内では高架になる。

宮崎駅に停車。この駅、駅名標が見当たらなかったんですが･･･

ダイヤ上５分停車で、そこをすぐに発車したので、遅れが９分まで回復。

宮崎駅 駅

宮崎市の町のど真ん中を流れる大淀川の鉄橋。

大淀川 自然・景勝地

南宮崎駅。
車庫がある駅なので、宮崎駅よりも構内が広い。

南宮崎駅 駅

南宮崎駅からは日豊本線を離れて日南線に入り、その次の田吉駅通過後さらに日南線と分かれて宮崎空港線に入る。

空港が見えてきた。

JR宮崎空港線 乗り物

終点の宮崎空港駅に到着～
結局８分遅れだった。

宮崎空港駅 駅

なんだかんだで大分駅から３時間半以上、結構ガッツリ乗った感があった。

宮崎空港駅は高架の頭端駅。

前の方に歩いて行くと改札口がある。
あら誰もいない。

特急電車に車掌はいないし、仮に特急料金や運賃を取りっぱぐれてでも、人件費を抑えた方がいいという判断なんでしょうね。
※宮崎駅からここまでは特急料金なしで特急列車に乗れますが。

階段を降りるとそこは空港ターミナル。

宮崎空港。記録によると、ここに来たのは27年ぶりみたいです(･o･)

そして、

宮崎空港 (宮崎ブーゲンビリア空港) 空港

また駅に戻ります（笑）

宮崎空港駅 駅

改札口の前。
みどりの窓口設置駅だけど、窓口は閉まっていた。

この時間以外は、窓口が閉まるとともに無人になるみたいですね。
なので今の時間帯（すでに18時近く）は無人駅。

では中に入りましょう。

さっき高鍋駅ですれ違った普通電車が、折り返してやってきた。
こいつに乗って、最後の悪あがきです。

長くなってスミマセン　【その８たぶん最終】につづく

この旅行記へのコメント （2）

• HAPPINさん 2025/11/23 11:35:14

  悪あがき　笑

  Tagucyanさん、こんにちは
  
  ７８７。登場した頃はすごいのが出たと喜び勇んで乗りに行った思い出があります。
  グリーン車に乗れるような余裕もなく普通車でしたが、乗り心地もよく。
  西鹿児島駅で黒豚の駅弁買ったのに、車内のブッフェでチャーハン（レンチンですねｗ）を体験してみたくなって食べちゃいましたが、内容に関しては「コメント差し控えます」高かったけど　笑
  
  ７８７のグリーン、運転席側にDXグリーンなる席ありますよね。全車にあるか知りませんが。
  
  にしてもガラガラですね。これじゃ特急と言えどもワンマン化、になっちゃいますよね。
  宗太郎駅
  ＞個人的に初めてこの区間を通ったのがその時代で、この駅で特急とすれ違うために10分ぐらい停車した。
  停車時間の間に駅の周りを歩き回った記憶。今思えば貴重だった。
  →おっしゃる通り。今はたとえ１０分といえども滞在できないダイヤですからね。
  だからイベント列車や３６ぷらす３がもてはやされる。なんか変な現象です　笑
  
  いつもいつも、詳細な車窓レポート。乗ってる気分になれるから嬉しいです。
  
  宮崎空港からビューンと羽田、かとおもいきや悪あがきですか　笑
  
  続きが楽しみです
  
  ありがとうございました
  Happin

  Tagucyanさん からの返信 2025/11/23 19:30:54

  フレーズをいただきました（笑）

  
  HAPPINさま
  こんばんは
  
  ハイパーサルーン783系と思い込んで前展望グリーン車のつもりが、787系でした（笑）
  787系には、私も喜び勇んで･･･ほどではないですが、何度か乗っていました。リレーつばめとか、リレーかもめとか、きらめき号とか（ビミョウなやつばっかり　笑）
  あと、かつて夜行のドリームつばめ号なんてのもありましたね。会社で定時まで仕事して、そのあと東京駅から博多行きの最終のぞみに乗り、博多駅でこれに乗継いで翌朝鹿児島へ、というのをしたことがあります。あの頃は体力ありました(^^)
  
  そういえばビュフェもありましたねえ。まあ、お味は･･･　ああいうところで景色見ながら食べることに意義があった、ということでしょうねえ。
  
  DXグリーン車はある編成とない編成があって、今回のにちりん９号にはありませんでした。DXグリーン車自体には、先に書いたきらめき号で、話のタネに乗ったことがあります。が、折尾から博多という短距離使用でして･･･　車内でかしわめしを食べているうちに博多に着いてしまった感じで、かなりもったいない使い方でした(･o･)
  
  今回、特にすいていたのが、佐伯～延岡間の県境区間。佐伯ですいてしまって、延岡からまた増えてきた、という感じです。あの区間は各駅停車もほとんど走ってないし、輸送人員も少なそうな感じでした。
  宗太郎駅、今となっては訪れる難易度が非常に高い駅ですが、なんでか人気ですね。36プラス３でも停まるなんて、よほどのことです。昼間の利用しやすい時間帯の普通電車、しかも長時間停車する電車に乗れたなんて、いい時代に行けました。
  
  それにしても、相変わらず写真が多すぎて、今回で終わりませんでした。ここから悪あがき･･･フレーズをいただきました（笑）
  
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  Tagucyan