2025/09/26 - 2025/09/28
31位(同エリア4711件中)
旅猫さん
函館に、新しいワイナリーと酒蔵が出来たと聞き、ふらりと訪れることにした。ワイナリーの見学は平日だけと言うので、金曜日に出発し、函館に二泊する旅程とした。併せて、好きな函館の街を歩くことにする。
(2025.10.15投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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いつものように、大宮駅から旅を始める。乗り込んだのは、8時42分発の『はやぶさ5号』である。この列車は、途中、仙台、盛岡、新青森にしか停まらない。終着の新函館北斗駅には、3時間33分で着いてしまうのだ。快速『はこだてライナー』に乗り換え、函館駅には12時50分に着いた。
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まずは、お昼を食べるために、駅構内にあった『あじさい』に、気の迷いで入ってしまった。函館と言えば塩ラーメンである。勢いで、つい生麦酒と餃子も注文してしまった。ところが、食べてみると美味しくない。麺は固まっている上にのびていた。餃子もフライドポテトのような外観で、食感も悪い。函館で、初めてラーメンを外してしまった。
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がっかりな昼食の後、気を取り直し、市電に揺られて函館どっく前へと向かう。函館も外国人観光客で溢れ、車内も半数近くは外国人である。そのすべてが、末広町電停までに降りてしまった。やはり、元町や函館ロープウェイが目当てであろう。終点の函館どつく前で降りたのは、地元の方と私だけである。
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まずは、電停のすぐ近くにあった厳島神社に立ち寄り、函館にお邪魔する挨拶をする。この社は、江戸時代に創建された弁天社が前身である。境内には、江戸時代に奉納された手水鉢が残されていた。
厳島神社 寺・神社・教会
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そのあと、函館どつくの煉瓦倉庫を久しぶりに観に行く。16年ぶりだが、変わらぬ姿で佇んでいた。その長さは100m以上もあり、壮観である。かの函館大火でも焼失をも逃れた貴重な建造物で、有名な金森倉庫群よりも古い。
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しかし、この美しい姿も見納めである。この秋から、半分ほどが解体されることになっているのだ。
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そのすぐ脇に、弁天台場跡の標柱が立っていた。弁天台場は、箱館湾の防衛のため、幕末の文久3年(1863)に築かれた台場のひとつである。箱館戦争の際、旧幕府軍の拠点の一つであったが、新政府軍の猛攻を受け、降伏している。当時の守将は、永井尚志と言う幕府の有能な旗本であった。
弁天台場跡 名所・史跡
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台場跡から西へ向かうと、函館漁港に出る。その手前で、北海道渡島総合管理局のマンホールを見つけた。図柄は、何故か旧道庁であった。
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函館漁港には、明治になって取り壊された弁天台場の石垣の一部が防波堤として使われている。そこからは、函館山が綺麗に望めた。
失われた弁天台場の石垣が使われています。 by 旅猫さん函館漁港 船入澗防波堤 名所・史跡
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防波堤の外側は、函館湾である。彼方に見える陸地は、上磯辺りか。
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漁港には、函館らしく、烏賊釣り船が並んでいる。たくさん付けられた集魚灯が特徴的である。
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電停まで戻り、近くにある入舟児童公園に立ち寄る。その一角に、新選組最後の地碑が立てられている。激動の幕末に躍動した新選組は、弁天台場での戦いを最後に、その歴史を終えている。
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この後、末広町電停まで歩くことにした。この界隈には、まだ函館らしい擬洋風の建物がちらほらと残っている。
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元町や末広町界隈とは違い、その多くは観光客向けの店などに利用されることは無く、落ち着いた佇まいを見せている。
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末広町電停から市電に乗り、函館駅前へと戻る。そして、15時44分発の『はこだてライナー』に乗り、ワイナリーのある桔梗駅へと向かう。
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桔梗駅では、ワイナリーの車が迎えに来ている。送迎は、一日一組限定なのだが、同じ行程でと言うことで、初老の御夫婦が同乗する。その御夫婦は、何と同じ埼玉県民であった。どうも、最近埼玉づいているようだ。郊外の高台にあるワイナリーまでは数分であった。中へ入ると、なかなか雰囲気が良い。
フランス人による新しいワイナリー by 旅猫さんド・モンティーユ&北海道 名所・史跡
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このワイナリーは、300年余り続くフランスの著名なワイナリーが経営している。その名を『ド・モンティーユ&北海道』と言う。まずは、その歴史について、壁に貼られた多くの写真により説明を受ける。その中に、見覚えのある顔があった。ブルース・ガットラヴ氏である。足利時代に、たくさんのワインを試飲させていただき、楽しいひと時を過ごさせていただいたことを思い出す。
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説明の後、外のデッキに出て、畑の景色を観る。植えられているのは、シャルドネとピノ・ノワールだそうだ。ワイナリーが竣工したのが2023年であるため、自社畑の葡萄による自社製ワインはまだ無い。今年12月に初めてお目見えするそうである。それにしても景色が素晴らしい。函館山が綺麗に見えている。
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夕陽も綺麗である。美しい景色の見せるため、窓を大きくした結果、席によってはかなり眩しいそうである。
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テーブルは、函館山の方に向けられている。ほとんどの席から、函館山が見えるのが良い。
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見学を終え、試飲と食事をする。まずは、見学料に含まれている一杯をいただく。選んだのは、余市産のケルナーを使った『探・ケルナー2022』である。醸造は、栗沢の10Rで行ったそうだ。北海道のケルナーは、安定して美味しい。
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しばらくすると、予約していた料理が出て来た。『パリパリジューシー鶏の唐揚げ 函館近郊野菜添え』である。ワインは、オーナーの実家であるフランスの『ブルゴーニュ・クロ・デュ・シャトー 2020』とした。料理は美味しかったが、かなり量が少なかった。
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続いて、『理・ツバイゲルト 2021』と飲む。それにしても、ラベルや名前が、いかにも西洋人の日本と言った感じである。
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夕暮れ時になり、景色がさらに美しくなった。
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料理が少なかったので、追加でチーズを頂く。
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ワインは、別に展開しているカリフォルニアのワイナリーで醸した『サンタ・リタ・ピノ・ノワール 2019』を追加。カリフォルニアらしい果実味の豊かな味わいであるが、個人的には好みではない。
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最後に、ゆずのアイスクリームを食べたが、これは悪くなかった。
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すっかり陽が落ち、夜景が広がっている。函館山から観る夜景とは違う、素朴な美しさである。しかも、独り占めと言うのが良い。ワイン自体がいまひとつであったのと、料金が高過ぎたので、再訪することはないかもしれない。ただ、景色はとても良かった。
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19時12分の列車で函館駅へと戻り、宿に入る。今回利用したのは、駅近くの『ホテルリソル函館』である。
ホテルリソル函館 宿・ホテル
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一階のロビーは広く。奥のソファ席は雰囲気が良かった。
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翌朝、宿の前にある電停から、8時過ぎに市電に乗り込んだ。まず目指すのは、湯の川電停である。今日は、函館の史跡巡りをする予定だ。
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終点の湯の川電停で下車。まずは、歩いてすぐの場所にある湯倉神社に参拝する。この社は、江戸時代の初期に、薬師様をお祀りしたのが始まりだそうだ。ここで、湯の川温泉にお邪魔する挨拶をした。
湯倉神社 寺・神社・教会
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御朱印を頂いた後、社務所の一角でトートバックを見つけた。大きさもマチも十分であるし、絵も可愛く、何より材質が丈夫そうなので、購入することにした。日常の買い出しに使えそうである。
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参拝後、近くのバス停で時間を確認する。まだ一時間余りあるので、湯の川温泉を散策することにする。歩き始めると、バス停のすぐ近くに、精肉屋があった。覗いてみると、惣菜も売られていたので、鶏の唐揚げとメンチカツを買い求めた。
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海の方へ歩いてみたが、何やら工事中で遊歩道には入れなかった。懐かしい温泉宿の前を通った後、戻ることにする。すると、空き地に廃車が置かれていた。懐かしい、バスラーメンの車両である。21年前、職場の同僚との函館への旅の際、初代の中でラーメンを食べたことを思い出す。その彼女も、今や三児の母である。
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湯倉神社前バス停へ戻り、10時20分発の恵山御崎行に乗車。バスは海岸沿いを走り、10分足らずで志海苔バス停に着いた。そこから歩いてすぐの場所に、最初の目的地である志苔館跡があった。この館は、室町時代以降に移住した十二人の武士が構えた道南十二館のひとつである。史跡として整備され、土塁や濠などが残っている。
志苔館跡 名所・史跡
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館はほぼ長方形である。発掘調査により、建物跡や井戸跡などが確認されたそうだ。
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土塁上からは、津軽海峡が見渡せる。遠くには、渡島半島や函館山、下北半島などが綺麗に見えていた。
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館跡を見学した後、時間があるので、隣のバス停まで歩くことにした。そして、上志海苔バス停まで来ると、すぐ近くに海が広がっている。そこからも、函館山が望めた。
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秋の風が吹き渡り、とても気持ちが良い。白波の寄せる浜辺に立ち、しばし海の景色を堪能する。こうして見ると、下北半島が近いことが良く分かる。良い景色なので、一句捻ってみたが、大したものは出来なかった。
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しばらく眺めていると、11時23分発のバスがやって来た。車内は、思いのほか乗客がいる。とは言え、余裕で座れるほどである。
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バスを降りたのは、千代台バス停。そのすぐ西側に、千代台公園がある。中へ入ると、すぐに色付けされたマンホールがあった。函館市のもので、五稜郭の形の中に、公会堂が描かれていた。
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公園のある場所には、かつて仙台藩が築いた千代ヶ岡陣屋が設けられていた。箱館戦争の際には、旧幕府軍が守備していたが、新政府軍の猛攻を受けて陥落。守将の中島三郎助親子が討ち死にしている。今は野球場や小学校となり、遺構はまったく観ることが出来ない。
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そこから少し離れた場所に、中島三郎助親子最後之地がある。元浦賀奉行与力中島三郎助は、五稜郭への撤退勧告も、新政府軍からの降伏勧告も拒否し、息子二人や浦賀時代の部下たちと共に玉砕している。この千代ヶ岡陣屋での戦いが、箱館戦争最後の戦闘となった。
中島三郎助最後の地 名所・史跡
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裏道を辿って五稜郭公園前電停の方へと向かう。その途中、2018年3月に廃校となった凌雲中学校の校舎が見えた。昭和32年に建てられたもので、なかなか美しい校舎である。テニスコートにする計画が進んでいるようだが、市民が反対しているようである。
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表通りに出ると、右手に『ラッキーピエロ』の看板が見えた。ちょうど昼時だったので、そこで食べることにする。函館と言えば、このハンバーガー店が有名だが、やはり、たまには食べてみたくなる。今回も、『チャイニーズチキンバーガー』とした。食べ応えのある唐揚げが三つ入り、レタスも多い。これで450円は安いと思う。
ラッキーピエロ 本町店 グルメ・レストラン
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五稜郭公園前電停から、谷地頭行の市電に乗る。それにしても、やはり外国人観光客の姿が多い。函館駅や十字街で降りる人が多いので、谷地頭電停まで乗るのは日本人が多い。
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電停から歩き始めると、同じ方へと歩く人が数人いる。やはり、立待岬へ向かうのだろう。岬への道は、途中から坂道となり、両側には墓地が広がっている。その中に、石川啄木一族の墓がある。ここを通る際には、石段を登り、お詣りすることにしている。
石川啄木一族の墓 名所・史跡
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そして、歩くこと20分ほどで立待岬に辿り着いた。岬の突端は公園となっていて、長椅子や歌碑などが置かれている。その中には、与謝野寛と晶子の歌碑もあった。また、函館出身の俳人中村舟路の句碑などもある。景色の良い場所は、多くの文人墨客の足跡がある。そして、その情景を歌や句に詠んでいるのだ。
与謝野寛 晶子の歌碑 名所・史跡
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立待岬は、37年前、初めて北海道を旅した際に立ち寄り、すぐに魅了された場所である。個人的に、函館で一番の景色だと思っている。芒の穂が出揃う季節に来たのは初めてであったが、とても美しい。
立待岬 自然・景勝地
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芒が群生するすぐ下は、波が打ち寄せる断崖である。この景色が好きなのだ。逆光であったが、海原が煌き、とても綺麗であった。
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南側を望むと、眼下には岩場がある。津軽海峡の向こうには、下北半島も薄っすらと見えていた。
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岬には、茶店がある。最初に訪れた時に、おでんの焼きちくわを食べたのが懐かしい。立ち寄ってみると、まだおでんが売られていた。そこで、焼きちくわを頼み、以前のように辛子を付けてもらった。食べながら、友人と巡った旅を懐かしむ。
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立待岬の景色を堪能した後、電停へと戻る。途中、往きとは違う道を辿ると、海岸寄りに眺めの良さそうな喫茶が二つ並んでいた。片方は混んでいたので、もうひとつの『海と硝子』と言う店に入ってみる。すると、店の奥に眺めの良いカウンター席があった。三方がガラス窓である。
大森海岸を望む小さな喫茶 by 旅猫さんcafe 海と硝子 グルメ・レストラン
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写真を撮らせてもらうと、店の方が窓を開け放ってくれた。海を渡って来る潮風が心地よく、景色も素晴らしい。
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頼んだのは、『海色ライチ・グレープフルーツ』と言うもの。麦酒と言う雰囲気では無かったので、ジュースを飲むことにしたのだ。入った時は先客が居たが、すぐに出てしまったので、後はずっと貸切状態であった。思いがけず、良い景色に出会えた。帰り際、店の方が追いかけて来て、店の前の海岸に案内してくれた。
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谷地頭電停から市電に乗り、十字街電停で下車。十字街は、市電の二つの系統が分かれる場所である。その角に、かつて市電のポイントや信号を切り替えていた操車塔が保存されている。昭和14年(1939)に設置されたものである。現存する日本最古のものと言われている。
操車塔 名所・史跡
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十字街から、外国人墓地の方へと歩いて行く。途中、また色の付いたマンホールを見つけた。やはり函館市のもので、函館らしく、烏賊が描かれていた。
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今は亡き、北方歴史資料館の前を通る。かの高田屋嘉兵衛の子孫の方が開いた私設資料館で、貴重な資料を多く展示していたが、2013年に閉館。今は蔦が絡まり、寂しい姿となっている。大手企業には、多額の怪しい補助金が多く出ているのに、こうした民営施設には公的支援が無いのが、この国の現状である。資料が散逸しないことを願うばかりである。
北方歴史資料館 美術館・博物館
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そこから一区画先に、明治13年(1880)、旧金森洋物店として建てられ、現在は市立函館博物館の郷土資料館として活用されている建物がある。入館料が100円と安かったので、入ってみることにする。
市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店) 美術館・博物館
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館内には、金森用物店で使われていたものが展示されていた。その中に、函館公会堂に備え付けられていた淡路焼の美しい器もあった。
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その向かいに、函館市文学館がある。館内には、函館所縁の文学者の資料が展示されている。中でも、石川啄木に関する展示は見応えがある。館内は撮影禁止だが、二階の啄木像だけは許可されている。
函館市文学館 (ジャックス旧本社社屋) 美術館・博物館
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観光客で溢れる元町地区を横目に、先を急ぐ。途中、船見支院の手間まで来ると、最近は観ることが少なくなった北海道らしい煙突付きの民家が残っていた。
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さらに進むと、魚見坂に突き当たった。そこを左手に登ると、高龍寺の立派な山門が見えてくる。この寺は、寛永10年(1633)に創建された函館で最も古い寺院である。境内に残る十の建物が、国の登録文化財となっている。この日はすでに門を閉じていたので、拝観は出来なかった。
高龍寺 寺・神社・教会
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高龍寺を過ぎると、外国人墓地である。しばらく行くと、右手に旧函館検疫所の瀟洒な建物が見えてくる。その脇からは、函館湾越しに美しい夕日が望めた。ここまでやって来たのは、この夕日を観るためである。
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その夕日を受けて佇むのが、旧函館検疫所台町措置場である。建物は、明治18年(1885)に函館消毒所として建てられたものである。現在は、『夕日』と言う喫茶となっているのだが、残念ながら、ちょうど営業が終わったところであった。
函館検疫所台町措置場(旧函館消毒所)跡 名所・史跡
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ところが、外に出て来た店の方に、「十字街から歩いて来た」と話すと、何と店内に招き入れてくれた。しかも、注文も受けると言う。窓際へ向かうと、まだ三組ほど客がいた。海が見える席が空いていたので、そこに座った。窓からも、海と夕日が望めた。
旧函館消毒所を利用した夕日の見える喫茶 by 旅猫さんティーショップ夕日 グルメ・レストラン
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注文したアイスコーヒーとレアチーズケーキを頂きながら、のんびりと寛ぐ。景色を眺めていると、先客がいなくなり、貸切状態となった。写真を撮らせてもらっていると、店の方が、わざわざ照明を付けてくれた。とても雰囲気の良い店で、店の方の応対も良く、とても居心地が良かった。閉店後にも関わらず、「ゆっくりとして行ってください」との言葉が嬉しかった。最後に、深く感謝をして店を辞した。
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外へ出て、店の前の道から景色を眺める。もう陽は落ちてしまったが、まだ空は夕焼けが残っている。
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右手を見ると、遠くに駒ヶ岳の特徴的な姿が見えていた。この後、近くの船見町・外国人墓地バス停から、17時39分発のバスに乗り、函館駅前へと戻った。
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宿に荷物を置き、夕飯を食べに外に出る。少し歩くと、『北海道のワインと日本酒BAR」と言う店が目に付いた。面白そうなので入ってみる。まずは、『SORACHI1984』の生があると言うので、カールレイモンのソーセージと併せて注文した。
道南のワインや地酒が飲める店 by 旅猫さん函館魚販 グルメ・レストラン
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その後、ワインをいただく。まずは、北斗市の『Due Punti Vineyards』が醸す『文月 Pinot Blanc 2024』を呑む。合わせたのは、北海道産チーズ四種の盛り合わせ。しかし、チーズはあまりにも少なかった。ただ、手前にあった舞茸のようなチーズは、食感も面白く、とても美味しかった。
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続いて、余市にある『ドメーヌユイ』が醸す『A4 シャルドネ 2023』を注文。しっかりとした酸を感じる飲み口で、悪くはなかった。
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赤ワインは、かつてお邪魔し、ログハウスに泊まらせていただいたこともある三笠市の山崎ワイナリーのものとした。飲んだのは、『ピノ・ノワール PR 2020』。野生酵母を使ったものである。
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後半は、地酒を呑む。まずは、令和3年に、84年ぶりに道南唯一の蔵元として誕生した『箱館醸蔵』の『郷宝 生酛純米 壱火』とした。道産の酒米『吟風』を使った酒である。合わせたのは、『真イカのバター焼き』。
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次に呑んだのは、やはり令和3年に、函館市で54年ぶりに創業した蔵元『五稜乃蔵』が醸す『五稜 特別純米 辛口』である。酒米は、地元亀尾町産『吟風』を使っている。
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合わせたのは、紅鮭の塩焼きである。鮭は好物であるが、お酒にも良く合い、肴としてちょうど良かった。道南に新たにできた酒蔵二つのお酒を呑み比べすることが出来たので、ちょうど良かった。ただ、お酒の値段がかなり高く、昨夜に続いて、一万円近くの出費となってしまった。
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宿に戻り、ひと休み。しばらく部屋で過ごした後、最上階にあるバー『トワイライト』を訪れた。窓際の席に座り、夜景を観ながら、厚岸蒸留所のブレンデッドウイスキー『霜降』を楽しむ。このウイスキーは、二十四節季シリーズの一品である。
バー トワイライト 函館駅前店 グルメ・レストラン
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このバーは、国産のウイスキーが多く、道産のものも十四種類もあった。
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今宵の締めとして、久しぶりに『雪国』を呑む。最近、宿のバーには足が向かなかったのだが、たまには良いものである。
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旅の最終日。列車の時間まで、駅の近くを散策する。函館朝市は、朝から観光客で大いに賑わっていた。その多くが外国人である。
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人混みを避け、港へと出る。青函連絡船摩周丸が係留されている波止場から、函館山を望む。ここまで来ると、誰もいない。
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摩周丸の開館時間になると、数人の観光客が入って行った。青函連絡船には、結局、一度も乗ることは無かった。唯一の機会も、東北地方の豪雨による列車の遅れで失われたのだ。傍らに立ち眺めていると、やはり一度は乗ってみたかったと思う。
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函館駅から、9時41分発の『函館ライナー』に乗車。旅の最後は、大中山駅からすぐの所にある酒蔵に立ち寄る。昨夜味わった『郷宝』を醸す蔵である。
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その酒蔵『箱館醸蔵』は、令和3年に出来た新しい蔵である。真新しい建物の中に入ると、そこが店舗となっていた。二階には、見学できる場所があるが、窓から観るだけである。
道南に新しく出来た酒蔵 by 旅猫さん箱館醸蔵 お土産屋・直売所・特産品
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この酒蔵では、現在十二種の酒を醸している。そのうち一つは蔵でしか買うことが出来ない限定酒である。かの『郷宝』は、同じラベルで色違いとなっている。
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すべて試飲可能だと言うので、まずは、七飯町の姉妹都市である香川県三木町産の山田錦と地元横津岳の伏流水で醸した『といき』を二種類いただく。ひとつは、『特別純米 磨き五割五分』で、もうひとつは『壱火 磨き四割五分』である。どちらも、とても美味しかった。
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そのあと、結局11種類試飲させてもらった。私が酒米ごとに味わおうとしていることに気付き、言わなくても並べてくれる。『郷宝』に使われているのは、すべて北海道産の酒米である。『吟風』と『彗星』は他の蔵でも味わったことがあるが、最近。『北しずく』が良いらしい。この蔵でも、三種類あり、試飲は出来ないが『純米大吟醸 別誂 磨き二割五分』にも使われていた。
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蔵人と話しながら試飲しているうちに、列車の時間ギリギリとなってしまった。急いで三本買い求め、お礼を言って駅へと戻る。そして、10時33分発の列車に乗り、新函館北斗駅へ向かった。新函館北斗駅からは、10時53分発の『はやぶさ18号』に乗り、今回の旅を終える。
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お昼時になり、新函館北斗駅で買い込んできた駅弁でお昼とする。みかどの『かにめし』である。食べてみると、蟹より、他の食材の方が多い感じである。味は悪くないが、少々がっかりであった。函館の新しいお酒に出会う旅。ワインや地酒を堪能した、楽しい旅であった。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ポテのお散歩さん 2025/10/16 20:22:27
- レンガ倉庫
- 旅猫さん こんばんは。
函館どつくのレンガ倉庫、こんな場所が 観光地にならずに残っているのですね。
金森倉庫も昭和の時代に行った頃は、こんな感じだったような。
居酒屋兆治の舞台になった函館を観に行ったのですが、金森倉庫は
商業施設になっていて、港町のイメージが無くなって
ショックを受けた事があります(^-^;
でも解体されるのですね。
そう聞けば、商業施設でもいいから残して欲しいと思ってしまいます。
湯の川温泉は行った事が無いので、次回機会があれば行ってみたいです。
お天気に恵まれて、良いお店 素敵な店主さんに出会われた
いい旅でしたね(*^-^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2025/10/22 10:03:35
- RE: レンガ倉庫
- ポテさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
お返事が遅くなりすみません。
函館どつくのレンガ倉庫は、金森倉庫群と違い、ほぼ建造当時の姿で残っています。
場所が観光地から外れているため、訪れる人も疎らなのです。
歴史好き、史跡好きなら、近くに弁天台場跡とその石垣を転用した防波堤があるので訪れるかもしれませんが。
ある意味、商業施設にならなかったのがよかったのかも。
でも、まさか解体されるとは思ってもいませんでした。
企業である『函館どつく』が今でも使っていて、解体後は就業員宿舎が建つそうです。
湯の川温泉は、海に面した温泉街です。
一度泊まったことがありますが、海の景色が綺麗でした。
ただ、大きな宿が海辺に立っているだけで、観光施設は熱帯植物園くらいですけど(^^;
今回の旅は、偶然良い店に出会え、とても良かったです。
旅猫
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- pedaruさん 2025/10/16 16:56:36
- 函館
- 旅猫さん こんばんは
有名観光地は無視して(笑)、行きたいところへ行く、これぞ一人旅のわがまま、極意です。
誰もがそうしたいと思いながら、不安に勝てず、観光客に足並みを揃えてしまう。
しかし、不安のタガをはずせば、板張り、煙突つきの民家にも会えるというものです。
がっかりな「あじさい」の食事、人生には気の迷いもつきものです(笑)。
それにしても、ダイエットが全盛の世の中、おいしいものをたくさん食べたい、は大半の人の願望です。おいしいものが溢れる現代、よりによってまずいものを食べてしまった災難は腹立たしいですよね。
立待岬、素晴らしい景色を堪能されたようですね、風景が命の北海道のなかで、特にお好きだそうですが、秋の涼風を感じて、一人たたずむなんて最高ですね。
閉店時間を過ぎたにも拘わらず、親切に接してくださった店員さんの態度、一人旅人の心を鷲掴みにされたようです。
いつもながら素晴らしい旅をされていますね。
pedaru
- 旅猫さん からの返信 2025/10/22 09:38:56
- RE: 函館
- pedaruさん、こんにちは。
お返事が遅くなりすみません。
有名観光地は、まずは行ってしまいますよね。
私も若い頃はそうでした。
今は、好きな場所を訪れています。
あの煙突付きの民家。
昔はどこにでもあったのですが、最近は滅多に見掛けなくなりました。
『あじさい』は観光客に人気の店なので、外れることはないだろうと入ってしまいました。
結果は、まさかのお味で。。。
と言うか、お箸で麺を持ち上げたら、全部ひと固まりで付いてきました(^^;
初めての経験です。
腹が立つ前に、呆然としました(笑)
一大観光地の函館に遭って、北海道らしい自然な景色を観ることが出来る立待岬。
最近は訪れる人が増えましたが、それでも景色は素晴らしいです。
今回は、初めて芒の穂が出揃っていて、とても綺麗でした。
『カフェ夕日』は、日没までの営業で、まだ陽が落ちる前だったのですが、入口にはクローズの文字が。。。
諦めかけた時、店員さんが出て来たので「歩いて辿り着いたのでがっかり」ですと告げると、「それならそうぞ」と入れてくれました。
これには感激しました。
しかも、灯りまで点けてくれて。
その直後に、車で乗り付けて来た人が二組ありましたが、断られていました。
なので、余計嬉しかったです。
旅猫
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- 横浜臨海公園さん 2025/10/16 07:43:16
- はじめまして
- 旅猫さま、おはようございます。
何時も旅行記を興味深く拝見させて頂いております。
青函連絡船就航時の船内食堂と80系気動車時代の一部の特急北斗号キシ80型食堂車は、日本食堂函館営業所が調理を担当しており、青函連絡船の食堂で提供される料理類の評判の悪さと相まみれ、北斗号食堂車で食事を味わい不味いと感じたら間違い無く函館担当で、あそこの営業所担当列車で美味しいと感じられたのはサッポロビールだけでした。
その為に、時間が許される限り、函館-札幌間移動は、札幌営業所担当の特急おおとり号を愛用したものです。
函館駅2階で営業する あじさい は、正しく当該営業所後継組織営業店で、小生、入ったことはございませんが、評判も味の悪さも承継している様子が窺い知り得ました。
側聞する処に依れば、国鉄時代の青函連絡船に1等2等3等が存在した時代、12等客専用食堂は国鉄直営で、3等客用食堂とは店内造作やメニューも全く異なり、提供される料理の質も良く、函館市民で五島軒か連絡船12等食堂で食事をしたというのが1つのステイタスだったそうですが、昭和47年(1972年)以降に施工された延命工事時に12等食堂はラウンジに改造され旧3等食堂が残存し、つるべ落とし的に低下したそうです。
観光客相手だから許されるというテキトー精神が改善されなければ、函館のイメージ低下につながると思っております。
横浜臨海公園
- 旅猫さん からの返信 2025/10/16 10:46:12
- RE: はじめまして
- 横浜臨海公園さん、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
青函連絡船は、一度も利用したことがありません。
列車によって、担当が異なっていたのですね。
食堂車、懐かしいです。
『あじさい』は、五稜郭近くに本店がある老舗のようですが、日本食堂と関係があるのでしょうかね。
どちらにせよ、どんどん客を入れて、座るとすぐにラーメンが出てくる。
茹で置きしているせいで、麺はのびているのに固まっていると言う酷い状態。
スープも不味いし、正直信じられなかったです。
それで千円以上もするので呆れました。
旅猫
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- ねもさん 2025/10/15 17:22:30
- 函館いろいろ
- 旅猫さん
函館は季節を変えて楽しめそう(^^;) わが家は夏onlyですが😅
立待岬は、私もなかなか良いなと思いました✌️
函館駅ビル2階のラーメン屋はダメですか……(気の迷いって?、笑)
5年前、コロナ元年夏、大沼公園に行く電車が待っていたので、余儀なく(>_<) たまたま良くない日に当たったかと、旅行記では触れなかったですが。
普通に営業しているのが、不思議。旅猫さんもわが家もたまたまってことないよね?
- 旅猫さん からの返信 2025/10/15 21:32:06
- RE: 函館いろいろ
- ねもさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
函館は、四季楽しめますが、最近夏は敬遠しています(^^;
立待岬は、良いところですよね!
気の迷いは、ずっと敬遠して来た『あじさい』に入ってしまったことです(笑)
昔から行ってはいけないと思っていたのに。。。
函館では、37年前に食べた名店『マメさん』(新函館ラーメンの方ではありません)以来、どこも外したことが無かったのですが。。。
まさか、あそこまで酷いとは(^^;
ねもさんも、外したようです(笑)
かなり有名な店なので、なぜでしょうね。
旅猫
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