2023/09/23 - 2023/09/24
2位(同エリア682件中)
旅猫さん
北の大地での二日目は、ニセコへと向かう。ニセコは、これまで何度か訪れている。今回は、ニセコアンヌアプリ温泉に宿を取り、ニセコアンヌプリスキー場からの景色と、ニセコ五色温泉の湯を楽しむことにした。
(2023.10.12投稿)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝ゆっくりと起き、札幌駅へと向かう。乗車したのは、7時56分発の臨時特急『ニセコ』。土曜日と言うこともあり、車内は大いに賑わっていた。
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列車は市街地を抜け、銭函駅を通過すると、車窓に海が広がった。石狩湾である。波は穏やかだが、雲が多いので初冬のような風情がある。
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小樽駅や余市駅を過ぎ、しばらく走ると、小沢駅に着いた。停車駅ではないが、単線なので、下り列車との行き違いがあるのだ。
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そして、10時13分にニセコ駅に到着した。『ニセコ』号の車両は、今年から、ラウンジ車両のある新型となったそうだ。
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大きな南瓜が積まれた駅前から、10時25分発のバスに乗り、まずはニセコアンヌプリスキー場へと向かう。乗客は、3人だけであった。発車してすぐ、突然、大粒の雨が降って来た。かなりの大雨で、外が見えなくなるほどであった。
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しかし、20分足らずで着いたアンヌプリスキー場バス停で降りると、嘘のように晴れ間が覗いて来た。そして、バス停から少し歩くと、ゴンドラリフトの乗り場が見えて来た。雲が少しあるが、青空が見えるので、上からの景色は見えそうである。
ニセコアンヌプリゴンドラ 乗り物
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ゴンドラリフトの乗り場はガラガラであった。土曜日だと言うのに、あまりにも寂しい。ゴンドラの窓には、先ほどの雨粒が残っていた。
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ゴンドラを降りて外に出ると、雲が湧き上がっている。晴れてはいるが、雲が多過ぎて景色はほとんど見えない。
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ゴンドラ駅の背後にある展望台に登ってみたが、さらに霧が立ち込め、まったく景色が見えなくなってしまった。
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時間はたっぷりあるので、展望台にあった長椅子に座り、本を読みながらしばらく待つことにする。少し寒いくらいの気温で、東京の暑さが嘘のようである。しばらくすると、少し雲が切れ、眼下の景色が見えて来た。
1000m台地展望台 名所・史跡
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しかし、雲は多く、切れ目も少ない。それでも、何とか羊蹄山の姿も僅かに望むことが出来た。それで満足し、下山することにした。
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下山したものの、バスの時刻までは、まだ1時間半以上ある。昼時でもあったので、店を探してみたが、スキーの季節では無いので、開いている店は無い。仕方が無いので、ペンション街の方へ行ってみると、運良く営業中の店があった。
エフエフ グルメ・レストラン
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そこは、ハムとソーセージの店であった。注文したのは、ソーセージ三種盛とグラスの白ワイン。出て来たそれは、思ったものと少々違っていた。それでも、食事が出来、時間を潰すことが出来たのは良かった。
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食後、13時36分発のバスに乗り、五色温泉郷を目指す。バスはどんどんと高度を上げて行き、50分ほどで五色温泉郷バス停に到着した。バス停からすぐの橋からは、先ほどまでいたニセコアンヌプリが綺麗に見えた。
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橋の先にあった展望台に立ち寄った後、廃業してしまった『ニセコ山の家』を観に行った。その後、五色温泉旅館へ向かい、立ち寄り湯を楽しむことにする。以前訪れた時は、とても風情のある内湯や、開放的過ぎる混浴の露天風呂があったのだが、今は建て替えられ、小奇麗な旅館となっている。それでも、湯はそこそこ良いので、バスの時間までのんびり過ごすことにした。
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15時45分発のバスに乗り、今宵の宿があるニセコアンヌプリ温泉へと向かう。バスは僅かな客を乗せて、五色温泉郷を後にした。このバス路線は、1日2本しかない。いつまで残ることが出来るのか。
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昆布温泉の先にあるモイワ分岐点バス停で下車。宿は、バス停のすぐ目の前であった。外観はかなり古めかしいが、中はそこそこ小奇麗であった。とは言え、部屋の方はかなり年季が入っていた。
ニセコアンヌプリ温泉 湯心亭 宿・ホテル
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とりあえず、湯を使わせてもらう。内湯は狭すぎたが、露天風呂はかなり広かった。ただ、昆布温泉と違い、湯は透明で特徴のないものであった。湯上り後、小樽ビールの生があるというので、迷わず呑むことにする。量は少なかったが、やはり湯上りの麦酒は喉に染み渡る。
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部屋で休んだ後、夕食である。草津温泉のこともあるので、ここの宿も期待はしていなかったが、やはり大したことはなかった。
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焼き魚は、北海道らしくホッケであった。しかし、居酒屋では最低でも半身で出て来るので、ホッケを上品な切り身で食べても物足りない。
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お酒は、地元の銘酒『二世古』の原酒を合わせた。この銘柄の原酒を呑むのは初めてだったが、思ったよりも飲みやすかった。
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天婦羅は、カニカマなど、かなり安めの食材ばかりである。
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椀物なども、味は普通である。水菓子に至っては、休暇村の小さなケーキとそっくりであった。結局、これと言った料理は無く、二回続けて残念なことになった。まあ、旅館の食事には、あまり期待はしていないので、こんなものである。食後、ソフトクリームかかき氷が無料だと言うので、ソフトクリームをいただいた。
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翌朝、いつもの通り、まずは朝風呂を使う。さすがに、朝の露天風呂は肌寒かった。朝食は、品数だけ多いが、量はかなり少なめである。烏賊の刺身だけは美味しかったが、これは夜に欲しかった。
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この宿は、3日前に予約しないと、送迎が出来ないそうである。受付の時に知ったのだが、バスは14時頃まで無いので、困ってしまった。予約制の『にこっとBUS』があるが、直前では予約は出来ないと言う。駄目は元々で電話をしてみると、何と9時35分なら空いていると言うので、迷わず予約した。そして、当日、バスは少々早目にやって来た。
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それは、バスと言う名ではあるが、タクシーのようなものであった。しかし、料金は200円と格安であった。バスは、10分ほどで駅に着いた。昨日は曇っていたが、今朝は快晴であった。初めて出会った時から、駅舎はずっと変わっていない。しかし、この駅も新幹線の開通後は廃止されてしまう運命である。
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列車の時間まで、まだしばらくあるので、駅の周辺を歩いてみる。近くには、鉄道遺産群と言うものがあり、転車台や蒸気機関車、ニセコエクスプレスなどが保存されていた。
ニセコ鉄道遺産群 名所・史跡
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その向かいには、石造りの倉庫が立っていた。ニセコ中央倉庫群と呼ばれていたものだが、今は二棟が往時の面影を伝えているだけである。他にも倉庫などがあったが、改修され事務所などとして使われていた。
ニセコ中央倉庫群 名所・史跡
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そろそろ時間なので、駅へと戻る。跨線橋からの景色も、長閑で旅情を感じる。最近は、高架化が流行っているため、これぞ駅と言った風情を感じるところは、都会ではなかなか無い。
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ホームで待っていると、臨時特急『ニセコ』がやって来た。前日札幌駅から乗って来た列車であるが、今日は、ここから乗車する。ニセコ駅で10分停車し、10時23分に発車した。動き出してすぐ、ホームに駅長帽を被った犬がいた。
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いつしか眠ってしまい、気付くと、長万部駅に近付いていた。長万部駅では14分停車すると言うので、外に出てみる。先頭車の方では、駅長さんが記念撮影に応えていた。それではと、便乗して写真を撮らせてもらおうとしたのだが、カメラを構えると、突然ファインダーの前におばさんのお尻が現れた。驚いて注意したが、写真を撮るのに夢中で、まったく気付かない。困ったものである。
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初日に巡った長万部を後にした列車は、内浦湾沿いに走って行く。森駅の近くまで来ると、海の向こうに駒ヶ岳の雄姿が現れた。
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大沼公園駅を過ぎると、列車からしか観ることが出来ない、駒ヶ岳が一番美しく見える場所を走り抜ける。この日は風も無いようで、湖面は鏡のようであった。何度も観ている景色だが、これほど美しいのは初めてかもしれない。
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新函館北斗駅で降り、北海道新幹線に乗り換える。売店で、昼食用に『かにめし』を買い込み、乗り込んでからすぐに味わう。長万部のものが有名だが、この『みかど』の『かにめし』もなかなか美味しかった。夏休みの消化のために訪れた北海道。長万部では美味しいカレーと泉質の良い温泉に出会い、ニセコでも良い湯に浸かることが出来た。9月下旬にしては気温が高かったが、ニセコでは避暑地らしさも味わえた。帰ってから気付いたのだが、これが40回目の北海道への旅であった。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- nimameさん 2023/10/27 10:30:51
- 40回目の北海道。
- 旅猫さん・こんにちは(^^)
今回で40回目の北海道・凄い回数ですね(^^♪
道民のnimameより全てに詳しいはずですね!
今回の旅も新幹線の駅が出来たら消えるであろう駅舎を見たり再開発される前に歩いてみようと思った。
この言葉聞いた途端本当だわ・・
再開発されたら元の昔の形が全て忘れてしまいますよね。
人の流れも変わるし・悪くなる人・良くなる人と経営自体も
変わりますものね!
nimameは常にフワーっと深く考えていないと思い反省!
ニセコアンヌプリスキー場・もう何十年前に何回か行った場所ですが・夏もゴンドラが動いているなんて知らなかった!!
折角旅猫さん登ったのに雲が垂れこめて残念でしたね!
でもチラッと羊蹄山が見えて晴れていたら素晴らしい景色だったでしようね!!ニセコの駅舎も可愛い駅舎ですね。
それすらも知らないnimame//
特に道南方面は遠くて行かない確率が高くて!!
でも旅猫さんの読んでいたら少し歩きたくなりましたよ(笑)
旅猫さんを見習わなくては(*´∀`*)
何時も有難う御座います。
nimame
- 旅猫さん からの返信 2023/10/27 18:49:26
- RE: 40回目の北海道。
- nimameさん、こんばんは。
書き込みありがとうございます。
まさか40回も渡道しているとは、自分でも驚きでした。
北海道新幹線の工事も始まっていますので、今後、駅が出来る街はかなり変わってくるのでは。
倶知安駅は、もう大きく変わっていました。
長万部も今のうちだと思います。
ニセコアンヌプリでは、霧と雲にまかれて景色がほとんど観られなかったが残念でした。
羊蹄山もちらりと顔を出しただけなので、いつかまた訪れてみたいです。
nimameさんも、ぜひ道南にも足を運んでください。
旅猫
-
- ポテのお散歩さん 2023/10/13 23:49:58
- 40回目!
- 旅猫さん こんばんは。
今回はお料理には恵まれなかったようですが、
駒ケ岳の素晴らしい景色に出会えて最高でしたね!
水鏡とはこの事かと思える透明感ですね。
今回 旅猫さんが訪ねられたニセコは、旅行記でよく見る景色とは
また違った風景です。
鉄道遺産群やニセコ中央倉庫群など、羊蹄山が聳える大自然だけでなく
人々が働いていた姿が見えて来るような建物が残されているのですね。
北海道は、花が咲き乱れている カレンダーで見るような景色の時に
行きたい・行かなければ。。。という思い入れがあった為、
その季節に休日が取れなくて行けなかったのですが、
その思い入れさえ取り外せば、もう少し頻繁に行けたかも(^^)
40回といえば、年に4回×10年かかってしまいます(◎_◎;)
これは無理ですが、色んな季節の北海道に行きたくなりました(*^-^*)
ポテ
- 旅猫さん からの返信 2023/10/16 20:01:29
- RE: 40回目!
- ポテさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
今回、二日目の宿は外れでした。。。
料理がいま一つだとがっかりですよね。
帰りに観た小沼越しの駒ヶ岳は、とても綺麗でした。
あそこまで水面が鏡のようなのは、小沼では初めてかもしれません。
ニセコと言えば、スキーと羊蹄山ですからね。
昭和くらいまでは、地方もそこそこ賑わっていて、鉄道も主役でしたから、駅の周辺には、色々と古いものが残っていますね。
関西からだと、飛行機で行くしかないですから、結構遠いですよね。
しかも、北海度と言えば、美瑛の丘の景色があまりにも湯名なので、つい、花の季節に行かないとと思ってしまいますね。
実際には、新緑も紅葉も綺麗ですし、冬景色も綺麗です。
40回目と知って、自分でもびっくりです。
1988年に初めて訪れてから、35年掛かっていますね。
年に一度は行っている計算ですね。
旅猫
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