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北海道での三日目は、前日と同じく、阿寒バスの定期観光の復路『知床釧路号』を利用する。この日は、知床峠を通り羅臼側へと出て、野付半島、摩周湖と巡り、阿寒湖温泉で下車する。このバスを利用した理由は、公共交通機関ではなかなか訪れることが難しい野付半島に立ち寄るからである。<br /><br />(2025.11.09 投稿)

秋色と冬色の道東へ【3】~ようやくのトドワラと晴れの摩周湖~

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2025/10/19 - 2025/10/19

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旅猫

旅猫さん

北海道での三日目は、前日と同じく、阿寒バスの定期観光の復路『知床釧路号』を利用する。この日は、知床峠を通り羅臼側へと出て、野付半島、摩周湖と巡り、阿寒湖温泉で下車する。このバスを利用した理由は、公共交通機関ではなかなか訪れることが難しい野付半島に立ち寄るからである。

(2025.11.09 投稿)

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.0
グルメ
3.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
観光バス JR特急 JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 朝起きると、昨夜の雨は止んでいたが、雲が多い。しかも、気温は8度しかない。部屋のベランダからは、ウトロの港が望めた。

    朝起きると、昨夜の雨は止んでいたが、雲が多い。しかも、気温は8度しかない。部屋のベランダからは、ウトロの港が望めた。

  • バスは8時15分発なので、少し早めに宿を出て、バスの停まる『北こぶし知床ホテル&リゾート』に向かう。その敷地内に、ウトロ漁業発祥の地の標柱が立っていた。ウトロで和人による漁業が始まったのは江戸時代だそうだ。かの松浦武四郎も、ウトロの番屋に泊まったことがあるそうだ。

    バスは8時15分発なので、少し早めに宿を出て、バスの停まる『北こぶし知床ホテル&リゾート』に向かう。その敷地内に、ウトロ漁業発祥の地の標柱が立っていた。ウトロで和人による漁業が始まったのは江戸時代だそうだ。かの松浦武四郎も、ウトロの番屋に泊まったことがあるそうだ。

  • しばらく待っていると、雨が降って来た。すると、ホテルの従業員の方が近付いて来て、『中でお待ちください。』と声を掛けてくださった。このホテルは、15年前に一度泊まったことがある。夕食のバイキングが豪華だったので、もう一度利用したかったのだが、今は高級ホテルとなってしまい、高嶺の花となってしまったのだ。

    しばらく待っていると、雨が降って来た。すると、ホテルの従業員の方が近付いて来て、『中でお待ちください。』と声を掛けてくださった。このホテルは、15年前に一度泊まったことがある。夕食のバイキングが豪華だったので、もう一度利用したかったのだが、今は高級ホテルとなってしまい、高嶺の花となってしまったのだ。

    北こぶし知床 ホテル&リゾート 宿・ホテル

  • やって来たバスに乗り込むと、先客は一人だけであった。しかも、この日はこれで全てだそうである。ツアーバスは大盛況であるが、定期観光バスの利用客は閑古鳥が鳴いている。わずか二人を乗せたバスは、運転手もガイドさんも昨日と同じである。そして、まずは知床峠に停車した。ところが、峠は深い霧の中で、羅臼岳はまったく見えなかった。

    やって来たバスに乗り込むと、先客は一人だけであった。しかも、この日はこれで全てだそうである。ツアーバスは大盛況であるが、定期観光バスの利用客は閑古鳥が鳴いている。わずか二人を乗せたバスは、運転手もガイドさんも昨日と同じである。そして、まずは知床峠に停車した。ところが、峠は深い霧の中で、羅臼岳はまったく見えなかった。

    知床峠 自然・景勝地

  • しかも、雨が雪に代わり、すぐに積もり始めた。今年初めての雪である。気温は、ついに零度まで下がっている。あまりの寒さに、すぐに車内に逃げ込んだ。

    しかも、雨が雪に代わり、すぐに積もり始めた。今年初めての雪である。気温は、ついに零度まで下がっている。あまりの寒さに、すぐに車内に逃げ込んだ。

  • 知床峠は、雪が降ると通行止めになる。ガイドさんによれば、通行中に雪になったのは初めてだそうだ。乗り慣れているガイドさんでさえ、初めての経験だそうだ。道に雪が積もり始め、この後、通行止めとなった。

    知床峠は、雪が降ると通行止めになる。ガイドさんによれば、通行中に雪になったのは初めてだそうだ。乗り慣れているガイドさんでさえ、初めての経験だそうだ。道に雪が積もり始め、この後、通行止めとなった。

  • しかし、峠を降り始めてしばらくすると、雪は雨に代わり、車窓には色鮮やかな紅葉が見え始めた。

    しかし、峠を降り始めてしばらくすると、雪は雨に代わり、車窓には色鮮やかな紅葉が見え始めた。

  • そして着いたのは、道の駅『知床・らうす』である。ここで最初の休憩となり、売店を覗くことにする。店内には、羅臼漁港に揚がった魚介類が並べられていた。

    そして着いたのは、道の駅『知床・らうす』である。ここで最初の休憩となり、売店を覗くことにする。店内には、羅臼漁港に揚がった魚介類が並べられていた。

    道の駅 知床・らうす 道の駅

  • 展望台があったので行ってみると、港の向こうに、国後島の羅臼山や泊山が薄っすらと見えている。

    展望台があったので行ってみると、港の向こうに、国後島の羅臼山や泊山が薄っすらと見えている。

  • バスは、羅臼町から標津町へと走って行く。そして、いよいよ野付半島である。野付半島は、海に突き出したわらびのような姿をした細長い砂嘴である。幅の狭い砂嘴に付けられた道を進むと、左手には国後島がずっと見えている。

    バスは、羅臼町から標津町へと走って行く。そして、いよいよ野付半島である。野付半島は、海に突き出したわらびのような姿をした細長い砂嘴である。幅の狭い砂嘴に付けられた道を進むと、左手には国後島がずっと見えている。

    野付半島 自然・景勝地

  • いつしか雨は止み、虹が出ている。北海道らしい、雄大な虹である。裾からすべて見えるのは、さすが北海道と言ったところだ。

    いつしか雨は止み、虹が出ている。北海道らしい、雄大な虹である。裾からすべて見えるのは、さすが北海道と言ったところだ。

  • 羅臼から一時間少々で野付半島にあるネイチャーセンターに着いた。駐車場からは、野付湾越しに、雄阿寒岳が見えていた。

    羅臼から一時間少々で野付半島にあるネイチャーセンターに着いた。駐車場からは、野付湾越しに、雄阿寒岳が見えていた。

  • ネイチャーセンターからトドワラまでは、トラクターバスか徒歩で行く。バスがすぐに出ると言うので、往きだけ利用することにした。

    ネイチャーセンターからトドワラまでは、トラクターバスか徒歩で行く。バスがすぐに出ると言うので、往きだけ利用することにした。

  • 乗り込む前、すぐ近くにエゾ鹿が数頭草を食んでいた。

    乗り込む前、すぐ近くにエゾ鹿が数頭草を食んでいた。

  • 10時50分に出発。乗客は二人だけである。発車してすぐ、車窓にエゾ鹿が見えた。乗り心地は、かなり悪い。

    10時50分に出発。乗客は二人だけである。発車してすぐ、車窓にエゾ鹿が見えた。乗り心地は、かなり悪い。

  • それでも、景色はなかなかである。

    それでも、景色はなかなかである。

  • 7分ほどで、トドワラの入口に着いた。そこからは、木道を歩いて行く。この日は風が強く、かなり肌寒い。それでも、海を渡る風は気持ちよい。

    7分ほどで、トドワラの入口に着いた。そこからは、木道を歩いて行く。この日は風が強く、かなり肌寒い。それでも、海を渡る風は気持ちよい。

  • 野付半島には、かつて一度だけ来たことがある。その時は、時間が無く、半島の途中までしか行くことが出来なかったので、トドワラは初めてである。何も無い、唯々広い景色に心が洗われる。

    野付半島には、かつて一度だけ来たことがある。その時は、時間が無く、半島の途中までしか行くことが出来なかったので、トドワラは初めてである。何も無い、唯々広い景色に心が洗われる。

  • 木道は途中で分かれていた。とりあえず、左へと進む。木道は海を渡って行く。野付湾は水深がとても浅いのだ。

    木道は途中で分かれていた。とりあえず、左へと進む。木道は海を渡って行く。野付湾は水深がとても浅いのだ。

  • 砂嘴で外海から守られているため、とても穏やかなのだ。

    砂嘴で外海から守られているため、とても穏やかなのだ。

  • その海には、たくさんのアマモが生い茂り、名物の北海シマエビなどが生息している。岸辺には、そのアマモが打ち上げられている。

    その海には、たくさんのアマモが生い茂り、名物の北海シマエビなどが生息している。岸辺には、そのアマモが打ち上げられている。

  • 木道の先端まで行き、しばらく景色を眺める。知床峠の雪が嘘のように素晴らしい秋晴れである。観光客の姿も疎らで、風の音と、時より鳥の声が聴こえるだけである。

    木道の先端まで行き、しばらく景色を眺める。知床峠の雪が嘘のように素晴らしい秋晴れである。観光客の姿も疎らで、風の音と、時より鳥の声が聴こえるだけである。

  • 分岐まで戻り、右手の木道を進む。その先端に、憧れていたトドワラがある。かつて存在したトドマツなどの森が、海水による浸食を受けて枯れ死したもので、以前は多くの枯れ木が立ち並び、独特な風景を作っていた場所である。現在は、ほとんどが倒れてしまい、五本ほどが残っているだけである。完全に無くなる前に訪れることが出来たのは良かった。

    分岐まで戻り、右手の木道を進む。その先端に、憧れていたトドワラがある。かつて存在したトドマツなどの森が、海水による浸食を受けて枯れ死したもので、以前は多くの枯れ木が立ち並び、独特な風景を作っていた場所である。現在は、ほとんどが倒れてしまい、五本ほどが残っているだけである。完全に無くなる前に訪れることが出来たのは良かった。

    トドワラ 自然・景勝地

  • トドワラから戻る時、ふと振り返ると、木道の下に、キタキツネがうずくまっているのが見えた。

    トドワラから戻る時、ふと振り返ると、木道の下に、キタキツネがうずくまっているのが見えた。

  • 帰路は、遊歩道を歩きながら戻る。高い木はなく、草原のようである。空が広く、とても気持ちが良い。そして、何より静かである。

    帰路は、遊歩道を歩きながら戻る。高い木はなく、草原のようである。空が広く、とても気持ちが良い。そして、何より静かである。

  • ネイチャーセンターの近くまで来ると、岸辺が赤茶色に染まっている。サンゴ草である。卯原内の群落が知られているが、ここは規模が小さい。

    ネイチャーセンターの近くまで来ると、岸辺が赤茶色に染まっている。サンゴ草である。卯原内の群落が知られているが、ここは規模が小さい。

  • ネイチャーセンターで昼食とする。『別海ジャンボホタテバーガー』と言うのが看板らしいが、いかにもと言う感じである。とは言え、カレーやラーメンもつまらないので、ふと目に付いた『牛・ハンバーグ丼』なるものを注文。大したものではなかったが、たまにはこんなものも良い。

    ネイチャーセンターで昼食とする。『別海ジャンボホタテバーガー』と言うのが看板らしいが、いかにもと言う感じである。とは言え、カレーやラーメンもつまらないので、ふと目に付いた『牛・ハンバーグ丼』なるものを注文。大したものではなかったが、たまにはこんなものも良い。

    レストランNOTSUKE グルメ・レストラン

  • 食後、ガイドさんのお勧めであった『標津羊羹』を売店で購入。その時目に付いた別海町のソフトクリームも買い求め、施設の外で海を観ながら食べる。風は冷たいが、心地よい。

    食後、ガイドさんのお勧めであった『標津羊羹』を売店で購入。その時目に付いた別海町のソフトクリームも買い求め、施設の外で海を観ながら食べる。風は冷たいが、心地よい。

    野付半島ネイチャーセンター 売店 グルメ・レストラン

  • バスは、野付半島を戻って行く。途中、キタキツネが道の脇に居た。ガイドさんからの説明では、観光客から餌をもらってしまった個体で、人間の食べ物には、野生動物には有害なものが含まれているため、感染症に罹ってしまったとのことだ。このような個体は、すぐに死んでしまうそうである。野生動物に気軽に餌を与える人がいるが、愚かな行為なので止めて欲しいものである。

    バスは、野付半島を戻って行く。途中、キタキツネが道の脇に居た。ガイドさんからの説明では、観光客から餌をもらってしまった個体で、人間の食べ物には、野生動物には有害なものが含まれているため、感染症に罹ってしまったとのことだ。このような個体は、すぐに死んでしまうそうである。野生動物に気軽に餌を与える人がいるが、愚かな行為なので止めて欲しいものである。

  • 途中、車窓に立ち枯れた木が多くある場所があった。ナラワラである。トドワラの同じように浸食され立ち枯れた楢の林である。こちらはまだ立っている木が多く、見応えがある。

    途中、車窓に立ち枯れた木が多くある場所があった。ナラワラである。トドワラの同じように浸食され立ち枯れた楢の林である。こちらはまだ立っている木が多く、見応えがある。

    ナラワラ 自然・景勝地

  • その先で、丹頂のつがいがいた。鶴居村や釧路湿原周辺ではよく見かけるが、最近では道東の広い範囲で暮らしているようだ。かつては、日本各地で観られ、江戸時代には江戸近郊でも普通に見られた鳥であるが、乱獲により激減。今は、道東でしか観ることが出来ない貴重な生き物である。

    その先で、丹頂のつがいがいた。鶴居村や釧路湿原周辺ではよく見かけるが、最近では道東の広い範囲で暮らしているようだ。かつては、日本各地で観られ、江戸時代には江戸近郊でも普通に見られた鳥であるが、乱獲により激減。今は、道東でしか観ることが出来ない貴重な生き物である。

  • 海沿いを離れ、バスは標津町の中心部へと向かい、バスターミナルで一人が降車した。この先、乗客は私だけである。そして、一時間ほどで摩周湖第一展望台に到着した。昨日は、季節外れの深い霧に包まれまったくその姿を見せなかった摩周湖は、この日、その全容を綺麗に見せてくれた。

    海沿いを離れ、バスは標津町の中心部へと向かい、バスターミナルで一人が降車した。この先、乗客は私だけである。そして、一時間ほどで摩周湖第一展望台に到着した。昨日は、季節外れの深い霧に包まれまったくその姿を見せなかった摩周湖は、この日、その全容を綺麗に見せてくれた。

    摩周湖 自然・景勝地

  • 湖の真ん中に浮かぶカムイシュ島も見える。アイヌ語で、『神となった老婆』を意味する島である。アイヌの伝説で知られる島である。

    湖の真ん中に浮かぶカムイシュ島も見える。アイヌ語で、『神となった老婆』を意味する島である。アイヌの伝説で知られる島である。

  • 摩周湖と言えば、その湖面の青さと共に、外輪山に密生していたダケカンバの白い樹皮の美しさが知られる。しかし、ここ二十年ばかりで、急速にダケカンバの数が減っている。オゾンや大規模な酪農、自動車による大気汚染などが影響していると考えられている。環境への負荷を減らすためにも、なるべく負荷の無い方法で訪れるべきである。この美しい景色は、今生きている人だけのものではないのである。

    摩周湖と言えば、その湖面の青さと共に、外輪山に密生していたダケカンバの白い樹皮の美しさが知られる。しかし、ここ二十年ばかりで、急速にダケカンバの数が減っている。オゾンや大規模な酪農、自動車による大気汚染などが影響していると考えられている。環境への負荷を減らすためにも、なるべく負荷の無い方法で訪れるべきである。この美しい景色は、今生きている人だけのものではないのである。

  • バスは、50分ほど早く阿寒湖温泉街に入った。そして、今宵の宿である『ホテル御前水』の前でバスは停まった。阿寒湖には幾度か来たことがあるが、泊った印象が無い。とは言え、母を連れて来たことがあるので、まさか日帰りと言うことはないはずである。なのに、記憶が無いのである。

    バスは、50分ほど早く阿寒湖温泉街に入った。そして、今宵の宿である『ホテル御前水』の前でバスは停まった。阿寒湖には幾度か来たことがあるが、泊った印象が無い。とは言え、母を連れて来たことがあるので、まさか日帰りと言うことはないはずである。なのに、記憶が無いのである。

    ホテル御前水 宿・ホテル

  • 和室を予約したのだが、入ってみるとベッドが置かれていた。今や、畳敷きにベッドでも和室と呼ぶらしい。嘆かわしいことである。

    和室を予約したのだが、入ってみるとベッドが置かれていた。今や、畳敷きにベッドでも和室と呼ぶらしい。嘆かわしいことである。

  • まずは温泉で体を温める。浴室自体に趣は無かったが、一応、源泉かけ流しのようである。無色透明の湯とあったが、やや透明度が低かった。入浴後、部屋でひと休みする。窓の外を眺めると、阿寒湖が良く見えた。

    まずは温泉で体を温める。浴室自体に趣は無かったが、一応、源泉かけ流しのようである。無色透明の湯とあったが、やや透明度が低かった。入浴後、部屋でひと休みする。窓の外を眺めると、阿寒湖が良く見えた。

  • ひと休みした後、少し時間があったので、温泉街を散策する。湖畔に出ると、色付いた樹々の向こうに、雄阿寒岳が望めた。

    ひと休みした後、少し時間があったので、温泉街を散策する。湖畔に出ると、色付いた樹々の向こうに、雄阿寒岳が望めた。

  • 夕方になり、温泉街に灯りが点り始めた。阿寒湖温泉は、古くからアイヌコタンなどで名が知れているため、観光客目当ての店が多い。寂れてシャッターの閉まった店が目立つ観光地が多い中、ここはかなり元気である。

    夕方になり、温泉街に灯りが点り始めた。阿寒湖温泉は、古くからアイヌコタンなどで名が知れているため、観光客目当ての店が多い。寂れてシャッターの閉まった店が目立つ観光地が多い中、ここはかなり元気である。

  • 少し歩くと、そのアイヌコタンに出た。そこは、現在、北海道に残る唯一のコタンである。コタンとは、アイヌの人たちが暮らす集落の事である。集落内では、アイヌ伝統の木彫りや料理を提供する店が立ち並んでいる。その入口には、『コタン・コ?・カムイ(集落を守る神)』と呼ばれるシマフクロウが飾られている。

    少し歩くと、そのアイヌコタンに出た。そこは、現在、北海道に残る唯一のコタンである。コタンとは、アイヌの人たちが暮らす集落の事である。集落内では、アイヌ伝統の木彫りや料理を提供する店が立ち並んでいる。その入口には、『コタン・コ?・カムイ(集落を守る神)』と呼ばれるシマフクロウが飾られている。

    阿寒湖アイヌコタン 名所・史跡

  • その中にあった店の一つに入り、目に留まった小さなマキリの木彫りをひとつ購入することにした。すると、店の方が、記念に何か彫り込んでくれると言う。そこで、日付と場所を刻んでいただいた。

    その中にあった店の一つに入り、目に留まった小さなマキリの木彫りをひとつ購入することにした。すると、店の方が、記念に何か彫り込んでくれると言う。そこで、日付と場所を刻んでいただいた。

  • 傾斜地となっているコタンの上部には、『釧路市アイヌ文化伝承創造館「オンネチセ」』があった。しかし、昨日で今年の営業が終わっていて、見学することは出来なかった。

    傾斜地となっているコタンの上部には、『釧路市アイヌ文化伝承創造館「オンネチセ」』があった。しかし、昨日で今年の営業が終わっていて、見学することは出来なかった。

  • かなり暗くなってきたので、宿へと戻ることにする。ある店の前では、提灯にアイヌ文様が描かれたものが下がっていた。提灯は、和人の文化なので、江戸時代に移入されたものであろう。

    かなり暗くなってきたので、宿へと戻ることにする。ある店の前では、提灯にアイヌ文様が描かれたものが下がっていた。提灯は、和人の文化なので、江戸時代に移入されたものであろう。

  • 宿に戻ると、夕食の時間である。席には、すでにすべての料理が置かれていた。しかも、釜飯はすでに炊き上がっていると言う。さすがに鍋は出来上がっていなかったが、茶わん蒸しなど、半分冷めていた。

    宿に戻ると、夕食の時間である。席には、すでにすべての料理が置かれていた。しかも、釜飯はすでに炊き上がっていると言う。さすがに鍋は出来上がっていなかったが、茶わん蒸しなど、半分冷めていた。

  • お酒は、『阿寒』と言う銘柄にした。釧路市唯一の酒蔵である福司酒造が醸す純米酒である。中身は、看板銘柄である『福司』であろう。

    お酒は、『阿寒』と言う銘柄にした。釧路市唯一の酒蔵である福司酒造が醸す純米酒である。中身は、看板銘柄である『福司』であろう。

  • お造りの代わりに提供されたのは、黒毛和牛の焼き物であった。多くの宿では、刺身こんにゃくが出てくるのだが、随分と豪華である。しかも、肉質は柔らかく、とても美味しかった。

    お造りの代わりに提供されたのは、黒毛和牛の焼き物であった。多くの宿では、刺身こんにゃくが出てくるのだが、随分と豪華である。しかも、肉質は柔らかく、とても美味しかった。

  • 冷めていた釜飯と、後から出て来た熱すぎる椀物をいただく。味は、よくある感じである。山菜の釜飯は、炊き立てであれば、もっと美味しかったであろう。

    冷めていた釜飯と、後から出て来た熱すぎる椀物をいただく。味は、よくある感じである。山菜の釜飯は、炊き立てであれば、もっと美味しかったであろう。

  • 水菓子は、夕張メロンと葡萄であった。メロンはあまり好きではないのだが、このメロンは、甘過ぎず、しっかりとしていて悪くなかった。

    水菓子は、夕張メロンと葡萄であった。メロンはあまり好きではないのだが、このメロンは、甘過ぎず、しっかりとしていて悪くなかった。

  • 夕食の後、旅行会社の主催で、20時10分頃ごろから花火が打ち上がると言う。部屋から見えると言うので待っていると、少し遅れて始まった。初めはかなり小さかったが、後半はかなり大きなものが夜空を彩った。まさか、10月に花火を観ることが出来るとは思わなかった。

    夕食の後、旅行会社の主催で、20時10分頃ごろから花火が打ち上がると言う。部屋から見えると言うので待っていると、少し遅れて始まった。初めはかなり小さかったが、後半はかなり大きなものが夜空を彩った。まさか、10月に花火を観ることが出来るとは思わなかった。

  • その後、温泉街で買い込んで来た麦酒とつまみで晩酌とした。つまみは、北海道らしく、鮭とばとむきこまいとした。明日は、阿寒湖の紅葉を楽しみ、千歳まで戻る予定である。

    その後、温泉街で買い込んで来た麦酒とつまみで晩酌とした。つまみは、北海道らしく、鮭とばとむきこまいとした。明日は、阿寒湖の紅葉を楽しみ、千歳まで戻る予定である。

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この旅行記へのコメント (10)

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  • ほいみさん 2025/11/11 21:46:42
    トドワラの謎。
    こんばんは。

    私も2017年に愛犬と、意味も分からずトドワラに行きました。既に16時を過ぎていてトラクターも無く、往復歩いた覚えが、しかも老犬をクルマに残したままだったので大急ぎ。何か凄いものがあったというわけではないのに、北海道の中ではもう1回行きたい場所のひとつです。

    >和室を予約したのだが、入ってみるとベッドが置かれていた。

    食事処でも和室なのにテーブルとイスのところがあったりしますね。
    以前は、え~…とか思っていたのですが、最近はその方が楽です。

    先日泊った割烹旅館(素泊まり)は、和室に布団が敷いてあったのですが、床?は畳風のビニールカーペットでした。

    私も日本酒が好きで、家でも旅行中も毎晩飲むのですが、旅先で地酒を飲むのが旅の醍醐味すね。最も私は車中泊族なので、狭いクルマの中でスーパー刺身で一杯なのですが。

    旅猫さんの旅日記にはお酒がたくさん登場するので楽しいです。

    ほいみ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/11/13 08:47:40
    RE: トドワラの謎。
    ほいみさん、おはようございます。

    書き込みありがとうございます。
    トドワラに行かれたことがありましたか。
    あそこは、何もないから良いのでしょう。
    私は、あの荒涼とした景色に吸い込まれそうでした。
    空が余りにも広く、心が休まります。
    時より聴こえる鳥の声と、風の音しか無くて。
    私も、もう一度訪れたいと思っています。
    次回は、海を渡って。

    職場や出先以外で椅子に座らないので、畳にはそのまま座りたいです。
    宿の食事処は、椅子の方が楽ですけど。
    最近ありますね、ビニールの畳風な床。
    あれは、さすがにいかがなものかと。。。

    ほいみさんも日本酒がお好きでしたか!
    美味しいですよね。
    私も、旅先ではかなりの頻度でお酒を呑んでいます。
    その土地の地酒を呑むのは楽しいですよね!

    旅猫
  • ポテのお散歩さん 2025/11/11 20:45:06
    野生動物
    旅猫さん こんばんは。

    知床は、もう雪が降ったのですね。
    通行止めになる前に運行されて良かったです。
    晴天の北の大地は もちろん素晴らしいのですが、
    雨交じりのお天気にこそ見える景色も雄大ですね。
    虹が画面一杯に見えるなんて、なかなか出会えない光景です。

    ネイチャーセンターにいたエゾ鹿は、やはり野生なんですよね?
    今は熊の被害が大変なので、手放しで喜べませんが
    エゾ鹿やキタキツネなどの野生動物が近くに見えると感動的です。
    知床では雪が降りましたが、野付半島では青空が見えていますね。

    このトドワラの風景。
    昭和の頃に見たガイドブックでは、もっと立ち枯れた木が横たわっていたような。。。
    やはり、少なくなっているのですね。
    私は野付半島へ行く事が出来るか微妙なので、旅猫さんの旅行記で
    拝見させて頂き、嬉しいです(^^)

    野生動物と人間が出会ってしまったら、
    少なくとも餌を与えたり、触れたりせずに見守るだけにして欲しいです。
    奈良でも 小鹿に触れる人がいますが、人間の臭いがする小鹿は
    母親から育児放棄されるそうです。
    何も知らない小鹿に、人間が触れたせいで、小鹿がお乳をもらえなくなり
    生きて行けなくなるそうです。

    ですが、まだ野付半島には人間の手が入っていない所が多く、
    野生動物も時々現れるのは嬉しいです。

    今回二度目の摩周湖はよく見えましたね♪
    摩周ブルーが深くて、一度は見て見たいものです(*^-^*)

    PS.  最近 金閣寺近くに住んでいる人々の会話は
    『奥さん、○○町に住んではるんやね。 熊、出てません?』
    『ウチとこは、出てしませんけど、仁和寺の方で目撃情報ありましたえ』
    と、日常会話に≪熊≫のワードが出て来るようになりました(^-^;
    私、『京都に熊がいるなんて思っていませんでした。』と言うと、
    『何言うてはりますのん。 猪や鹿は当たり前に出ますぇ!』と
    言われてしまいました(^-^;
    京都北部や、奈良との県境に多くの熊の目撃情報が出てるそうです。

      ポテ

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/11/13 08:40:43
    RE: 野生動物
    ポテさん、おはようございます。

    いつもありがとうございます。
    まさか初雪が観られるとは思ってもいませんでした。
    いきなり零度まで下がり、あっという間に雨が雪に。
    しかもその降り方が物凄く、すぐに積もりました。

    雨や曇りだと、景色がしっとりとして風情がありますね。
    先日、東京の写真さんぽの会で溝の口と言う街を歩いたのですが、雨が降っていたので、ただの都会も、落ち着いた風情が漂い、良い感じでした。

    野付半島で観た虹も、素晴らしかったです。
    何しろ大きい!
    北海道の虹は、雄大です。

    ネイチャーセンターのすぐそばにいた鹿さんたちは、もちろん野生です。
    普通にその辺を歩いています。
    以前、尾岱沼(根室の近く)と言う場所では、展望所からヒグマが見えました。
    キタキツネは夜行性なのですが、最近は人に慣れて昼間でもちょくちょく見かけます。

    トドワラは、1990年代くらいまでは、立ち枯れの林のようでした。
    年々朽ち果てたり、昨今の猛烈な暴風などでなぎ倒されてしまいました。
    あと五本ほどしかないので、あと何年もつか。。。
    見るなら、今の内です。

    野生動物と人は、なるべく関わらない方がお互いに幸せです。
    多くの動物は、それほど人間に害はないですが、動物たちには大きな害となります。
    人の食べるものを知ってしまった動物は、生きていけません。
    奈良でも、子鹿の育児放棄などの問題が起きているのですね。
    最近、外国人観光客による野生動物への餌付けや、食べ残しの投げ捨てなどにより、全国で人の住む場所での野生動物の目撃例が急増しています。

    前日は、霧にに包まれて全く見えなかった摩周湖も、この日は完全に見えていました。
    何度見ても、美しい湖です。
    でも、かつて世界一を誇った透明度も、大気汚染や、魚やザリガニを放ったことなどが影響して、今やかつての半分ほどの透明度しかありません。
    それでも、深い青を湛えた湖面は綺麗ですが。

    京都でも、北の方は山に囲まれているので、熊が出るのですね。
    自然が豊かな証拠ですが、さすがに熊は困りますね。
    都内でも、奥多摩では熊が出没していて、目撃例が増えています。

    旅猫
  • ねもさん 2025/11/09 22:37:24
    野付半島(^^)
    旅猫さん
    10月というのに冬のような天候に驚かれたことと思います。その後、天気回復して良かった(^^;)
    こんな定期観光バスがあるのですね、ただ乗客2人とは(゚-゚)
    野付半島は、前世紀末に一度だけ。根室から中標津空港に行く途中で立ち寄りました。他に選択肢なく、貸し切りタクシーで。こちらと同じく晴天に恵まれて、尾岱沼から遊覧船で野付半島に。そばをアザラシが泳いでいました(^^*)

    前編も懐かしく拝見✌️ 美幌峠はじめかなりの観光スポットは、私の小学校の修学旅行での立ち寄り先です!

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/11/10 10:52:52
    RE: 野付半島(^^)
    ねもさん、こんにちは。

    書き込みありがとうございます。
    まさか10月に初雪を観るとは思いませんでした!
    さすが北海道ですね。
    このバス、名前は『ガイド付き観光バス』となっていますが、片道の定期観光バスですね。
    戻って来るには、別の路線バスか、復路の定期観光を使う必要があります。
    摩周湖に往復とも立ち寄るのがちょっともったいないような。

    ねもさんは、尾岱沼から遊覧船で渡ったのですね。
    私もそうしたかったのですが、日程的に無理があって。。。
    次回は、その行程で訪れたいものです。

    それにしても、小学校で北海道とはいいですねぇ
    私は、よくある日光でした。

    旅猫

    ねも

    ねもさん からの返信 2025/11/10 11:43:22
    Re: 野付半島(^^)
    旅猫さん 返信ありがとうございます。
    三度目の野付半島⁉️ さすが旅人です👍

    ちょっと誤解されてます。
    私が小学生で通っていた銭湯の壁面は、(よくある富士山じゃなく)美幌峠からの屈斜路湖でした😅
    ご幼少の旅猫さんが日光に行くくらいの場所(阿寒湖から)で育ちました!

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/11/10 11:58:28
    Re: 野付半島(^^)
    ねもさん、ご指摘ありがとうございます。

    なるほど、北海道でお育ちなら、確かに日光と同じ感覚ですね!
    銭湯の壁画が美幌峠からの屈斜路湖と言うのはびっくり。
    素晴らしいです。

    ちなみに、野付半島は二度目でした。
    旅猫
  • Tripにこちゃんさん 2025/11/09 10:48:25
    おはようございます。
    旅猫さま

    いつも見て頂き、ありがとうございます。
    今回の旅行記は、表紙の写真にしばらく見入ってしまいました。
    木々の命の終わりと、北の大地の静寂さが伝わってきました。
    知床は旅行したのですが、まだ行ってない所が多いと感じました。
    次回からの旅行記も、楽しみにしています。

    旅猫

    旅猫さん からの返信 2025/11/09 17:54:57
    RE: おはようございます。
    Tripにこちゃんさん、こんばんは。

    書き込みありがとうございます。
    このトドワラは、かつて、多くの枯れ木が林立していましたが、今や五本ほどに。
    消滅は間近と言ったところです。
    ある意味、今が一番寂寥感を感じることが出来るかもしれませんね。
    北海道ならではの景色と言えるかもしれません。
    後二冊ほど続きますので、お付き合いくださいませ。

    旅猫

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