2025/04/25 - 2025/05/04
6213位(同エリア7804件中)
RiEさん
旅行5日目(4月29日)、後編。
境港から松江に戻り、島根半島の東端にある美保関町へ。
三方を海で囲まれた岬は国譲りの舞台となった神話の時代から、北前船西廻り航路の寄港地として栄えた江戸時代を経てノスタルジックな面影を今に残す。
“美保神社”は全国のえびす様の総本社と言われる古社で、美保造りと呼ばれる大社造りの社が2つ並んだ本殿は美しく、凛とした空気が漂っていた。
美保神社から佛谷寺までの約250m続く“青石畳通り“は江戸時代の参拝道の遺構で、雨に濡れるとより青みが増すという青みがかった石畳の道をゆっくり歩いてから、1898年に建てられた山陰最古の“美保関灯台”へ行き大海原の絶景を満喫した。
旅行6日目(4月30日)、前編。
今日は車を置いて公共交通機関を利用して観光するため、HOTEL近くのバス停から松江城を目指す。
松江藩初代:松平直政や松江藩7代藩主:松平治郷などを祀る“松江神社”を参拝してから、天皇の宿泊所とする目的で建てられた全国でも珍しい明治期の洋風木造建築の“興雲閣”を見学した。
2015年に国宝指定された“松江城”は全国に12城しか残っていない現存天守の1つに数えられ、四重五階天守+地下1階付で高さ30mあり、桃山初期の城郭の特徴を残した黒塗り下見板張りの外壁が特徴で天守からは宍道湖が一望できた。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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境港から車で10分ほど移動すると、小さな漁師町の美保関に到着。
潮の香りが鼻を掠める。美保関 名所・史跡
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港の目と鼻の先にあるのが美保神社は全国のえびす様の総本社といわれる古社“美保神社”で、美保神社の鳥居と鳥居の間には屋根が付いた登録有形文化財の井戸:廻船御用水がある。
説明書きによるとかつて長い干ばつが続いた際に、美保大明神の御告げがあって掘ってみたところ、水が湧き出たことから「おかげの井戸」と呼ばれ守り継がれてきたそう。
神社は近距離に海があるため、いくつかに分かれた石段を少しずつ上っていく。美保神社 寺・神社・教会
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733年にまとめられた「出雲国風土記」及び927年成立の「延喜式」には既に美保神社の社名が記されていることから、その時期には存在していたことがわかっている。
出雲大社・美保神社の両神社に足を運ぶ「えびすだいこく両参り」は良縁を結ぶと言われていて、2日連続で参拝とは縁起がいい。 -
神門をくぐろうとしたら、頭上に七夕飾りを思わせるようなヒラヒラした紙垂が吊るされていた。
これは祓解と呼ばれるもので、祓解下を通ると身を清められると言われており、初めて見たかも。 -
この社殿は1813年に建造された国の重要文化財で、正面の拝殿は風通し良さそう。
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船小屋を模した壁と天井がない造りが特徴の拝殿は、境内に音がよく響く構造になっている。
御神祭は海上安全・大漁満足など漁業を司る事代主神(えびす様)と、大国主命の后神で五穀豊穣を司る三穂津姫命が共に祀られており、2柱を一緒に参拝でき地元の産業に密着しているし、2柱ともに歌舞音曲の神様でもあることから音楽の奉納も多く行われている。 -
後ろの本殿は美保造りと呼ばれる大社造りの御社が並んだ珍しい形式をしており、向かって右側の左殿に三穂津姫命・向かって左側の右殿に事代主神(えびす様)が祀られている。
※左右の概念は神様を基準。 -
社殿を一周しようと歩いて行ったら本殿裏に若宮社があった。
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美保神社の参道脇にある立派な門から北東に延びる道は“青石畳通り”と呼ばれ、江戸時代の参拝道の名残で仏谷寺を結ぶ約250mの“青石畳通り“は入口からノスタルジックな雰囲気が漂う。
青石畳通り 名所・史跡
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クロネコが歩いていたので追いかけたけど、スッと姿を消してしまった。
狭い通り沿いには歴史を感じさせる旅館や、醤油藏などタイムスリップしたような風情ある街並みが続いて、観光客が少ないので静けさに包まれており、迷い込んだ気分になる。 -
青石畳通りに敷かれている石材は2種類あって、江戸時代末期に北前船で運ばれてきた福井県で採掘された笏谷石と、ここ美保関で採掘された凝灰岩が不規則に並べられている。
雨に濡れると石畳が青みを増すことから青石畳通りの名が付いたそうだけど、木陰と光が当たっている石の色が異なるのは明白で、木陰の方が青っぽく見えた。 -
太陽が降り注ぐ明るい場所で見ると普通の石畳にしか見えない。
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間口狭めで奥行きある造りをしたこの通りは、建物と建物の間に時折中ざやと呼ばれる1人幅の通路があった。
ただ物が置かれていたりするので、観光客は勝手に通り抜けしないほうが良さそう。 -
車で坂道を登って駐車場に車を停めると、地蔵崎の先端に白い灯台が見えた。
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灯台目指して歩いていると遮るものがないため風が強くて少し肌寒いなか、ホトトギスの囀りが響き渡って心地いい。
この看板を見て竹島の位置を知ったけど、両国からの距離が微妙すぎて揉めるのもわかる気がした。 -
美保関灯台外側の遊歩道を歩いていると、「地の御前・沖の御前」と書かれた鳥居を発見。
ここは沖之御前地之御前遥拝所と呼ばれる場所で、境内も社も無いし鳥居の先には真っ青な日本海しか見えないけど、美保神社の飛地境内されている。 -
鳥居の下まで行ってみると海上手前に地之御前島が見えた。
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はるか沖合い4km(写真上部左寄りの白い建物が建っている場所)は1200万年前に隆起して出来た島だそうで、この地域では1番古い土地と伝えられる「沖の御前」という場所とされており、出雲神話に出てくる事代主命(えびす様)が鯛釣りをした伝説の名所らしい。
波は荒々しく、岩にぶつかるたびに白い飛沫を上げていた。 -
無人灯台となる以前は灯台職員の官舎だった建物に、美保関灯台ビュッフェというレストランが入ってて大海原を眺めながら食事も可能。
美保関灯台 名所・史跡
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その奥に1898年完成の美保関灯台が海抜73mの岩上に建っていた。
フランス人技師の設計で建てられた石造りのどっしりした灯台は高さ14mあり、内部に立ち入ることはできない(年に数回内部見学可能日あり)。 -
再び遊歩道に戻ると、ホトトギスの囀りがどこからともなく聞こえてくる。
長閑で緩い空気だけど、風が強すぎて身を縮めながら駐車場に急いだ。 -
旅行6日目(4月30日)、前編。
今日はHOTEL駐車場に車を預けて、公共交通機関で松江市内を観光することに。
HOTELから歩いて5分ほど先にあるバス停:寺町から9:27のバスに乗車。 -
平日のせいか全然混んでいない。
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僅か5分でバス停:国宝松江城県庁前に到着して降りると“松平直政公 騎馬像”があった。
道路反対側を見上げているのでどの位置からも顔が見えない。松平直政公 騎馬像 名所・史跡
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しばらく歩いていくと松江城の堀が姿を現した。
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大手前から“松江城”に入ろうとしたら天守がちらり。
松江城 名所・史跡
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<井戸跡>
3m×2.1mの大きさがあり割れ石を積んで造られている。 -
ズームレンズで天守に寄ってみると、入母屋破風と2mを超える鯱が目を惹く。
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本坂を上っていく。
雲1つない晴れ日なので日向は汗ばむくらい暑かった。 -
<二ノ門跡>
階段をぼって右側に進めば松江城だけど、先に二の丸があった左側から見学する。 -
二の丸跡に建てられた“松江神社”には松江藩初代:松平直政、松江藩7代藩主:松平治郷、松江開府の祖:堀尾吉晴に加えて、徳川家康が祀られている。
元々は1877年に旧松江藩有志により、西川津村楽山に松平直政を御祭神とする楽山神社として創建されたものを、1899年に松江城山二之丸に遷座した。松江神社 寺・神社・教会
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筋骨隆々な狛犬が出迎えてくれた。
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社殿隣には小さな稲荷社があり…
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鳥居の上には複数の小石が並べられていた。
鳥居に石を投げて乗ったら願いが叶うという山口県の習慣は、九州圏の神社でもよく見かけたけど、どうやら島根県も石乗せ文化があるらしい。 -
徳川家康も祀られている影響か、葵の紋を発見。
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松江神社に隣接する“興雲閣”は全国でも珍しい明治期の擬洋風木造建築で、明治天皇の行在所に使用する目的で1903年に造られたため、装飾や彫刻を多く用いた華麗な佇まいをしているけど、結果的に明治天皇の巡幸は実現しなかった歴史を持つ。
後の大正天皇の山陰道行啓の際は御旅館となり、迎賓館としての役割を果たしている。興雲閣 美術館・博物館
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見学無料で自由に見て周れる。
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1階展示室ではこの時鳥の写真が展示されていて、向かいはカフェになっていた。
漆喰の壁に引き戸が採用されているせいか、和の要素が強い。 -
中央から左右に分かれる立派な階段には、大きな窓が印象的だった。
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横長の踊り場は左右どちらからでも登れて、入口デザインはハイカラ。
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2階は柱のない大空間の大広間があり、とても広い。
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隅には貴顕室と呼ばれる3間続きの部屋で、畳と絨毯の部屋が混在していた。
この部屋は大正天皇が皇太子時代に宿泊された場所で、立ち入り禁止だけど入口から眺めることは可能。 -
テラスに続く部屋はいくつもの椅子が置いてあり、ここは洋風な雰囲気が感じられた。
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テラスに出るとコの字型部分は歩けるようになっていて、瓦屋根なのに軒下や窓などの装飾は洋風という擬洋風建築の特徴を間近に鑑賞できる。
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大広間は薄暗いけど、赤い絨毯の階段は外の光が差し込んで明るい。
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二ノ門跡まで戻って真っすぐ進めば松江城天守に行ける。
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日射しが強くて地味に体力が奪われる。
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松江城を正面から見ると天守入口の防御を固くするためにとりつけた附櫓
櫓があり、侵入しにくい工夫がされていて石落としや鉄砲狭間を備えている。
大部分が黒く厚い雨覆板で覆われているせいか強そう。松江城 名所・史跡
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高さ7mある天守台の石垣は武骨な印象。
調べてみると切り出された時の矢穴の残っていたり、加工していない石を積み上げているようで、大きな石の隙間に小石を詰めているように見えるから野暮ったさがあった。
松江城 3館共通券(松江城・小泉八雲記念館・武家屋敷) は大人:1440円でキャッシュレス対応だった。
今のところ島根県の多くの施設が、キャッシュレスに対応していて便利。 -
<附櫓・地階>
靴をビニール袋に詰めて持ち歩きながら見学するので、現存天守に行く可能性があるときはパッカブルリュックを持参してて今回も大活躍した。
急階段を登ったりカメラ撮影時に邪魔になるから、手元が塞がれるのは困る。 -
<井戸>
現存天守では唯一松江城にだけ天守内に井戸があり、かつて24mの深さがあったものの現在は半分まで埋められている。
金網が貼られていて覗けるようになっていたけど、半分の深さとはいえ恐ろしいものがあった。 -
昭和の修理の際におろされた古い鯱が展示されていて、木彫り銅板張りのせいか一部が欠けていた。
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階段を上って1階へ。
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1階と4階の階段開口部はスライドして閉めることができ、侵入者を防ぐことができるようになっていた。
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<1階・天守最大柱>
松江城天守最大の柱で、天守の軸組構造の中で最も大切な柱。
地階から1階の東西2本の通し柱は柱を覆う包板がなく、天守国宝化の決め手となった祈祷札も、この柱の地階部分に打ち付けられていたそう。 -
ガラス展示されているのは刻印を持つ松江城天守の古材。
1階部分はゆったりして休憩スペースもある。 -
階段を上がって2階へ。
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<2階>
1階同様の広さがあって、中央に展示がないせいか柱が目立つ。 -
関ヶ原の戦いの後、出雲・隠岐両国を拝領した堀尾忠氏とその父吉晴が松江の地を見渡すことができる元山から眺望し、城地選定を行った様子などが描かれていた。
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階段を上がって3階へ。
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<3階>
やや面積が減った3階には日本各地の名城のパネル写真が展示されていた。 -
階段を上って4階へ。
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<4階>
更に狭くなった4階は、階段を出たすぐ後ろにまた階段があり… -
踊り場のようなスペース(1個前の写真の宙に浮いた白壁部分)でL字に曲がると5階へ続く短い階段が出てきた。
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<5階>
現存天守は姫路城・松本城・弘前城・子供の頃で記憶があやふやな犬山城にのぼったことがあるけど、どれも最上階直前の階段は狭くて天井が低く、身を屈めても頭をぶつけそうになっていたのに、ここ松江城は階段スペースが広めでそのまま上り下りできた。 -
<5階>
天守最上階は天狗の間と呼ばれており、5階の柱はどれもきれいに製材されて、太さも均一に揃えられている。
敷居の痕跡や鴨居が残されており建具があったと考えられているそう。 -
360度松江の町を見渡すことができ、これは南方向(宍道湖・嫁ヶ島・松江の市街地)を望む景色。
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西方向から斜めにある宍道湖を望む景色。
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東方向は澄みきっていれば大山が望めるらしい。
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石落としを撮りたかったけど日射しが強すぎて黒潰れてしまう。
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北方向に歩いていくと松江城が造られたころからあったという馬洗池が姿を現した。
2018年に外来生物の排除など環境修繕を行い、在来種だけ池に戻して整えている。
この後はラフカディオ・ハーンこと小泉八雲の名で知られる「怪談」の著者“小泉八雲記念館”と、上級・中級藩士が入れ替わり住んだ“武家屋敷”を見学してから、宍道湖岬に立つ“島根県立美術館”訪れる予定。
続きは08へ。
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