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羽田空港第1ターミナル南ウイングから早朝7:10発のJAL便で出雲空港へひとっ飛び。<br />https://youtu.be/iUN5JnWF91Q<br />機窓左には未だ雪の無い富士山や富士五湖、知多半島、中海と大山、宍道湖などが眼を楽しませてくれました。<br />縁結びの愛称を持つ空港の到着口を出ると島根県観光キャラクターのしまねっこが迎えてくれ、島根県出雲に来たという実感が湧きました。朝ドラのタイトルにもなった「だんだん(出雲弁でありがとう)」と書かれた大きな絵馬も飾られていました。カウンターでのレンタカーの手続きもスムースで、順調なスタートが切れました。コンパクトにまとまった機能性の高い空港です。<br />最初に立ち寄った旧国鉄大社線の大社駅は、木造の趣ある駅舎であるはずで楽しみにしていたのですが、なんと保存修理工事中で屋根付きの囲いに覆われてしまっており、重要文化財である駅舎の見学が出来ませんでした・・・orz それでもプラットホーム跡と展示蒸機だけはなんとか覗けました。<br />続いて出雲大社の参道にある一畑電車の出雲大社前駅へ。此処も駐車場はなく、少し離れた場所に駐めての見学しか出来ませんでしたが、駅舎内部のカラーグラスが印象的なモダンで素敵な空間でした。動態保存されている日本最古級の車輌デハニ50形と最新の7000系車両のコントラストには気分が上がりました。<br />そしていよいよ今日のメインイベントとも言える出雲大社の見学ですが、正式にはタイシャではなく「おおやしろ」と呼びます。西側の大駐車場に駐めたのでそこから神楽殿へはスルーすることなく進んで行けました。あの有名な巨大な注連縄は、拝殿ではなくこの神楽殿に懸けられているのですが、「出雲大社に行ったけどしめ縄が期待したほど大きくなかった」と言っている人の多くは、本殿手前の拝殿を見ただけでお参りしたと満足した人らしいです。神楽殿の見学はお忘れなく! もちろん拝殿でのお参りを済ませた後は、本殿の外周を裏側まで歩いて見学しましょう。特に真裏の八雲山正面に建つ素鵞社(そがのやしろ・御祭神は素戔嗚尊)は、屈指のパワースポットらしく、静かに瞑想している人も居るほどでした。「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」がモチーフとなった大国主大神とウサギの青銅の像もここ本殿裏にありました。年貢受付所も気になりました。お百姓さんがお米を持ち込むのでしょうか!? 御朱印は2箇所でいただけます。<br />大駐車場脇でお土産を購入した後、稲佐の浜へ向かいました。此処は「国譲り・国引きの神話」で知られる浜ですが、この浜で神在月(10月)10日にお迎えした神々が、大国主神が待つ出雲大社へとご神幸されるとされています。映画「千と千尋の神隠し」で神々が上陸して来るあの場面を想像してワクワクしてしまいました。何となく神々しさを感じる素朴な浜辺です。<br />そこから日御碕灯台へと車を走らせている時に、西伊豆を思わせる曲がりくねった山道の眼下に、朱が鮮やかで立派な境内が見えたので寄り道しました。出雲国風土記にも登場する由緒ある神社とのことでした。「日沈の宮」という別名の由来は、創建の由緒が、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、此処は「日の本の夜を守れ」 との「勅命」を受けた神社であるからとのことです。<br />そしていよいよ出雲日御碕灯台へ! 此処は全国に16基しかない貴重な「のぼれる灯台(参観灯台)」の1つなのですが、駐車場から少し下る遊歩道を進んで行きます。近づいても誰も上っている様子が見えず不安でしたが、見慣れた「燈光会」の表示があったので受付へ。どこも皆そうですが、狭い灯台の中を昇って行くのですからかなり急な階段となり、汗が吹き出しました。しかし最上部に到達すると、全国に5箇所しかない最大の第1等レンズが存在感を示しており圧倒されました。そして一歩外に出ると「日本で一番背の高い灯台」を感じる爽やかな風と絶景が待っていました。<br />お腹が空いてしまったので、出雲市内まで戻るのを諦め近くで出雲そばの昼食としました。割子に分けられたそばにつゆをかけていただくのですが、辛めのもみじおろしが合います。なぜわさびで食べてきたのだろうと改めて思うほどでした。出雲ぜんざいは普通でした。<br />ここからは宍道湖の北岸をロングドライブです。すると、有名な一畑薬師の「入口」という案内標識があったので、それに惹かれて左折し山の中へ・・・。道路状況が悪く一時は迷ったのではないかと不安になるほどでしたが、上がってみると「醫王山一畑寺」は素晴らしい名刹でした。ほうじ茶が美味しかったのでお土産にも買いました。<br />一畑薬師への参拝を終えて山道を南下し、宍道湖北岸に未だ到達していない所に一畑電車の一畑口駅がありました。湖畔を東西それぞれから走る路線が少し北上し、この駅でスイッチバックする構造になっているからです。ザ・ローカル私鉄駅という素敵な風情を漂わせていましたが、そこにやって来たのは最新の7000系車両で、気分が上がりました。<br />その後宍道湖畔の秋鹿なぎさ公園(段ボール授乳室で有名になってしまいましたが)で休憩してぼーっと湖を眺めました。広い湖です・・・。<br />https://youtu.be/xBBxiQk2xiU<br />松江城へは近くの大手前駐車場に車を駐めて松江城山公園内へ。大好きな松本城もそうですが、国宝になるということは滑りやすい急な木の階段も含めて往時のままの設備が残っているということであり、なかなかの昇りでしたが、階上から見下ろす松江城下町は落ち着いた風情を漂わせていましたし、宍道湖も遠望できました。駐車場と逆側に降りれば小泉八雲記念館にも行けます。ふと見ると眼下に素敵な洋館が。興雲閣というのですが、隣接する松江神社との対照が面白く感じられます。<br />八重垣神社へは、松江市の中心部から少し走りますが、素盞嗚尊が稲田姫と結ばれた喜びを詠んだとされる「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣造る その八重垣を」という有名な歌に因んだ神社ですので、ぜひお参りを。近くには子宝飴も売っていました。<br />そして中海に浮かぶ大根島経由でいよいよ江島大橋へ! あの見え方を期待するなら、島根側から向かうのがおすすめです。<br />https://youtu.be/E-xfCr38gnk<br />渡るとそこは鳥取県なのですが、島根県側の取り付け部が極端な急勾配に「見える」ことから「ベタ踏み坂」としてよく知られている橋です。遠くから真横の向きで見てもそれなりの勾配でしたが、実際に渡るとやはりちょっと興奮しますよ。<br />「しまねっこエール」を購入できないまま、島根県を離れました・・・<br /><br />【島根篇終了 鳥取篇に続く】

出雲から但馬への旅1(島根篇)

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2023/09/25 - 2023/09/25

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TOSHI

TOSHIさん

羽田空港第1ターミナル南ウイングから早朝7:10発のJAL便で出雲空港へひとっ飛び。
https://youtu.be/iUN5JnWF91Q
機窓左には未だ雪の無い富士山や富士五湖、知多半島、中海と大山、宍道湖などが眼を楽しませてくれました。
縁結びの愛称を持つ空港の到着口を出ると島根県観光キャラクターのしまねっこが迎えてくれ、島根県出雲に来たという実感が湧きました。朝ドラのタイトルにもなった「だんだん(出雲弁でありがとう)」と書かれた大きな絵馬も飾られていました。カウンターでのレンタカーの手続きもスムースで、順調なスタートが切れました。コンパクトにまとまった機能性の高い空港です。
最初に立ち寄った旧国鉄大社線の大社駅は、木造の趣ある駅舎であるはずで楽しみにしていたのですが、なんと保存修理工事中で屋根付きの囲いに覆われてしまっており、重要文化財である駅舎の見学が出来ませんでした・・・orz それでもプラットホーム跡と展示蒸機だけはなんとか覗けました。
続いて出雲大社の参道にある一畑電車の出雲大社前駅へ。此処も駐車場はなく、少し離れた場所に駐めての見学しか出来ませんでしたが、駅舎内部のカラーグラスが印象的なモダンで素敵な空間でした。動態保存されている日本最古級の車輌デハニ50形と最新の7000系車両のコントラストには気分が上がりました。
そしていよいよ今日のメインイベントとも言える出雲大社の見学ですが、正式にはタイシャではなく「おおやしろ」と呼びます。西側の大駐車場に駐めたのでそこから神楽殿へはスルーすることなく進んで行けました。あの有名な巨大な注連縄は、拝殿ではなくこの神楽殿に懸けられているのですが、「出雲大社に行ったけどしめ縄が期待したほど大きくなかった」と言っている人の多くは、本殿手前の拝殿を見ただけでお参りしたと満足した人らしいです。神楽殿の見学はお忘れなく! もちろん拝殿でのお参りを済ませた後は、本殿の外周を裏側まで歩いて見学しましょう。特に真裏の八雲山正面に建つ素鵞社(そがのやしろ・御祭神は素戔嗚尊)は、屈指のパワースポットらしく、静かに瞑想している人も居るほどでした。「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)」がモチーフとなった大国主大神とウサギの青銅の像もここ本殿裏にありました。年貢受付所も気になりました。お百姓さんがお米を持ち込むのでしょうか!? 御朱印は2箇所でいただけます。
大駐車場脇でお土産を購入した後、稲佐の浜へ向かいました。此処は「国譲り・国引きの神話」で知られる浜ですが、この浜で神在月(10月)10日にお迎えした神々が、大国主神が待つ出雲大社へとご神幸されるとされています。映画「千と千尋の神隠し」で神々が上陸して来るあの場面を想像してワクワクしてしまいました。何となく神々しさを感じる素朴な浜辺です。
そこから日御碕灯台へと車を走らせている時に、西伊豆を思わせる曲がりくねった山道の眼下に、朱が鮮やかで立派な境内が見えたので寄り道しました。出雲国風土記にも登場する由緒ある神社とのことでした。「日沈の宮」という別名の由来は、創建の由緒が、伊勢神宮が「日の本の昼を守る」のに対し、此処は「日の本の夜を守れ」 との「勅命」を受けた神社であるからとのことです。
そしていよいよ出雲日御碕灯台へ! 此処は全国に16基しかない貴重な「のぼれる灯台(参観灯台)」の1つなのですが、駐車場から少し下る遊歩道を進んで行きます。近づいても誰も上っている様子が見えず不安でしたが、見慣れた「燈光会」の表示があったので受付へ。どこも皆そうですが、狭い灯台の中を昇って行くのですからかなり急な階段となり、汗が吹き出しました。しかし最上部に到達すると、全国に5箇所しかない最大の第1等レンズが存在感を示しており圧倒されました。そして一歩外に出ると「日本で一番背の高い灯台」を感じる爽やかな風と絶景が待っていました。
お腹が空いてしまったので、出雲市内まで戻るのを諦め近くで出雲そばの昼食としました。割子に分けられたそばにつゆをかけていただくのですが、辛めのもみじおろしが合います。なぜわさびで食べてきたのだろうと改めて思うほどでした。出雲ぜんざいは普通でした。
ここからは宍道湖の北岸をロングドライブです。すると、有名な一畑薬師の「入口」という案内標識があったので、それに惹かれて左折し山の中へ・・・。道路状況が悪く一時は迷ったのではないかと不安になるほどでしたが、上がってみると「醫王山一畑寺」は素晴らしい名刹でした。ほうじ茶が美味しかったのでお土産にも買いました。
一畑薬師への参拝を終えて山道を南下し、宍道湖北岸に未だ到達していない所に一畑電車の一畑口駅がありました。湖畔を東西それぞれから走る路線が少し北上し、この駅でスイッチバックする構造になっているからです。ザ・ローカル私鉄駅という素敵な風情を漂わせていましたが、そこにやって来たのは最新の7000系車両で、気分が上がりました。
その後宍道湖畔の秋鹿なぎさ公園(段ボール授乳室で有名になってしまいましたが)で休憩してぼーっと湖を眺めました。広い湖です・・・。
https://youtu.be/xBBxiQk2xiU
松江城へは近くの大手前駐車場に車を駐めて松江城山公園内へ。大好きな松本城もそうですが、国宝になるということは滑りやすい急な木の階段も含めて往時のままの設備が残っているということであり、なかなかの昇りでしたが、階上から見下ろす松江城下町は落ち着いた風情を漂わせていましたし、宍道湖も遠望できました。駐車場と逆側に降りれば小泉八雲記念館にも行けます。ふと見ると眼下に素敵な洋館が。興雲閣というのですが、隣接する松江神社との対照が面白く感じられます。
八重垣神社へは、松江市の中心部から少し走りますが、素盞嗚尊が稲田姫と結ばれた喜びを詠んだとされる「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣造る その八重垣を」という有名な歌に因んだ神社ですので、ぜひお参りを。近くには子宝飴も売っていました。
そして中海に浮かぶ大根島経由でいよいよ江島大橋へ! あの見え方を期待するなら、島根側から向かうのがおすすめです。
https://youtu.be/E-xfCr38gnk
渡るとそこは鳥取県なのですが、島根県側の取り付け部が極端な急勾配に「見える」ことから「ベタ踏み坂」としてよく知られている橋です。遠くから真横の向きで見てもそれなりの勾配でしたが、実際に渡るとやはりちょっと興奮しますよ。
「しまねっこエール」を購入できないまま、島根県を離れました・・・

【島根篇終了 鳥取篇に続く】

同行者
カップル・夫婦
交通手段
レンタカー JALグループ 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
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