紅葉！--大阪泉北ニュータウン--

2024/12/03 - 2024/12/05

　大阪周遊の旅の一環として滞在した内の一日、午後に、かねてから行きたかった、泉北ニュータウンの紅葉並木を見に行ってきた。
　泉北高速鉄道やニュータウンの幹線道路ぞいに続く黄色と赤の並木の綺麗さは、来てよかったと思わせるのに十分だった。12月が盛りとは予想外の幸運だった。

エリア 堺(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

南海大阪なんば駅に来た。

なんば駅 (南海電鉄) 駅

阪急によく似た櫛形ホームの高架大ターミナルに、和歌山、空港、河内泉州へ行く列車が並ぶ。

南海電鉄 南海線 (空港線) 乗り物

途中の堺東駅。
古豪が活躍。

南海電鉄 高野線 乗り物

泉北線泉ヶ丘駅に到着。
結構複雑なベデストリアンデッキを渡り、駅南側へ向かう。

泉ケ丘駅 駅

美しい紅葉並木が続く。

ニュータウンは起伏に富み、泉が丘から栂・美木多へ向かう途中に谷間があることが分かる。そこを、主要地方道泉北1号線と鉄道沿いに、紅葉並木がずっと続く。

和食しゃぶしゃぶ かごの屋 泉北泉ヶ丘店 グルメ・レストラン

泉が丘駅から線路伝いに南西へ400mほど行った所に、鉄道撮影ポイント、松代橋がある。歩道橋であるため、安全に撮影が可能。しかし、見事な光景だ。
大阪のニュータウンは、千里が代表例だが、このようにニュータウン専用鉄道と、信号のない自動車専用道路を一体化して整備している所が多い。合理的な構造で、しかも、千里もここも、紅葉する並木がその幹線道路沿いに続いているのだ。
神戸の西神ニュータウンや三田の北摂ニュータウンもこのような感じ、猪名川の日生ニュータウンもこれに近い。また、大阪メトロ中央線のように、高架に上がった地下鉄を都市高速道路でサンドイッチする構造もよく見られる。
通産役人、堺屋太一がプランナーとして整備しただけあって、機能美に優れている。
これは、関東には見られない光景である。あえて言えば、千葉ニュータウンがこれに近いが、あそこは、紅葉する並木の代わりに、メガソーラーの無粋なパネルが並んでいる。

松代橋から、北東、泉ヶ丘駅を望む。
駅自体がカーブしているのが分かる。これも泉北線の特徴で、深井駅と当駅をカーブ構造にして、駅間は極力直線にしている。なので駅間を電車は結構な速度で走行している。
北大阪急行や近鉄けいはんな線もほぼ直線で建設されている。結構大阪都心に比べ標高差があるはずなのだが、あえてそういう構造にしているのだろうか。
ちなみにこの橋自体の標高は、70mを超える。
参考に、起点の中百舌鳥駅は23m。

赤や黄色の並木をバックに泉北線の電車が走る。

泉北高速鉄道 泉北高速鉄道線 乗り物

泉ヶ丘駅を出発する和泉中央行泉北線電車。
泉北高速鉄道線は、泉州や河内の路線としては本数が多く、日中でも、1時間当たり片道8本の電車が走る。15分パターンダイヤで、難波から直通する区間急行が主力、ほか、難波直通の準急、線内のみ運転の各駅停車が走る。電車は全て泉北線内は各駅に停車するが、南海高野線との分岐点である中百舌鳥駅には区間急行は停車しない。この電車、阪和線との乗換駅である三国ヶ丘駅も通過する。なかもず通過は、大阪メトロ御堂筋線の始発駅なので、乗客逸走を警戒してるため。実際、御堂筋線、中百舌鳥駅までは8分間隔で運転しており天王寺や船場本町も通るので便利なのだ。

南海電車使用の和泉中央行普通電車と、なんば行泉北車使用の区間急行が離合。ちょうど、泉が丘と栂・美木多の中間の谷間あたりを望遠。
泉北高速線は、朝夕には有料特急も運転される。一種のライナー列車。
南海高野線は30分間隔で有料特急が走る本線と違い、日中に散発的に高野山行特急が走る以外は、朝夕に通勤目的のライナー特急が集中して走る。

南海車の下り和泉中央行が駅を出発。周りのイチョウの黄色も、散り始めている。

撮影地、松代橋。
紅葉が見事。付近は広めの公園やため池が多い。

駅に戻る。
泉ヶ丘駅付近は政令指定都市である堺市南区に存在し、緑豊かな丘陵部の新興住宅地であるが、なんば駅から24km程度の距離しか離れていない。終点の和泉中央駅でも30kmあまりである。
千里ニュータウンの箕面萱野駅が、梅田から15km足らず、天王寺からでも20kmちょっと。東京は都心から40km以上離れないと田園都市風景が見られない、世界が違う感じがする。

なんば行区間急行が駅に到着。
これで天下茶屋へ行き、そこで地下鉄堺筋線に乗り換える。

泉ケ丘駅 駅

地下鉄天下茶屋駅。乗り換えはしやすく、南海の駅の真下に地下鉄の駅がある感じ。堺筋線の始発駅で、阪急と相互乗り入れしてる。なので、停車してる電車は阪急の車両だった。
天下茶屋駅の次はかつての終点動物園前駅で、御堂筋線との乗換駅。列車の大半が、阪急千里線か京都線へ乗り入れる。

天下茶屋駅 駅

まあ、せっかくなので、天王寺駅の歩道橋まで行って、JRの電車も撮って来た。
ここは架線や通信線が多く、撮影の位置取りがやや難しいが、歩行者専用の歩道橋から撮れるので展望も良い。
歩行者の交通量は多いが、歩道が広いので気兼ねなく撮れる。
天王寺公園も錦秋だな、その背後に通天閣。

天王寺駅 駅

221系の運用が増えた大和路線の普通電車と新大阪行の特急くろしおが離合。
このくろしお号とはるか号、うめきた駅（大阪駅の梅田貨物線ホーム）にも停まるようになり便利になった。来年の万博に効果を発揮すると思う。

晩御飯はいつものとおり、鶴橋のコリアンタウンで。

土井商店 グルメ・レストラン

その後、新今宮、新世界にある「温泉」で汗を流す。
ここはいい所だ。設備も整ってるしゆっくりできる。

スパワールド 世界の大温泉 温泉

そして、新世界の夜景を見ながら、こんどは串カツでかるく一杯。

この新世界の串カツ通り、串カツの「横綱」、最近は外国人客が集団予約で来るようになった。まあ、おいしいし。

日本一の串かつ 横綱 通天閣店 グルメ・レストラン

というわけで、御堂筋線で新大阪のコロナホテルに戻るのでした。
御堂筋線の天王寺発着の小運転列車、中津どまりの多くが新大阪まで延伸したので便利。空いてるし。
　泉北沿線は、一度行ってみたい場所だったが、予想以上の展望撮影ポイントでした。　おわり。

大阪メトロ 御堂筋線 (1号線) 乗り物