まずは堺・予想外に見所多過ぎて歩くあるく・堺～高野山・九度山～岸和田～難波秋のひとり旅①2024.10.16

2024/10/16 - 2024/10/18

インバウンドにも人気の世界遺産・高野山へ行ってみようとひとり旅を計画
してるうちに・・
行きがけに堺にも寄って、高野山のふもとの九度山も面白そう、帰りには岸和田と難波も寄ってみよう
と・・ギューギュー詰めのひとり旅となりました。
またしても、無知な自分に驚く・・九度山って・・歴史もあるし、面白い所でした。
１日目・・堺・美々卯でランチ・南宋寺・さかい利晶の杜・ザビエル公園
　　　　　堺伝承館・仁徳天皇陵・堺市博物館・堺市役所展望台・
　　　　　くれたけイン南海堺駅前泊
２日目・・高野山・奥の院・金剛峯寺・壇上伽藍
　　　　　九度山・真田庵・真田ミュージアム・慈尊院・丹生宮省符神社
３日目・・岸和田城・だんじり会館・蛸地蔵
　　　　　難波・四天王寺

エリア 堺(大阪)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: ANAグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

季節の良い平日に、高野山への旅を予定しました。
目下ホテルも高騰中だけど、堺ならリーズナブルだし、インバウンドも大阪ほどいなさそう。堺も廻って、高野山の麓の九度山にも寄ろう。
九度山は関が原で負けた真田幸村親子が10年以上幽閉された場所・・だけでなく、世界遺産のお寺なども点在していて、おまけにこの季節、柿の葉寿司が絶品。
帰りに難波にも寄ってみよう・・忙しい旅になりそう・・

今回はANA

早朝の・・いつも出発は早いのですが・・
ANAのラウンジにも朝一にはお饅頭

・・と・・おまけに期間限定品が置かれてました。
朝バタバタと出てきてここで一休みできるのでありがたい。

平日の朝はのびのびできて良いのですっ。

伊丹へ出発しまして

堺上空・・この後行くあたり・・古墳が沢山見えます。

今回初めて行ってびっくりな・・巨大なのですね・・そりゃそうだ・・周囲の家々は豆粒状態なのに古墳はどっしりしてるし・・

大阪ミナミのあたり

キタのあたり　飛んでって

伊丹空港到着

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港

平日は・・こんなだから・・人まばら

リムジンでなんばへ移動せねば

一時間に三本ほど

これに乗って、難波の駅ごく近くに到着~

目と鼻の先の高島屋あたり

南海本線の駅　スタイリッシュなのだね、とても

和歌山、関空方面

急行で

堺駅まであっという間に到着

堺駅 駅

戦国時代南蛮貿易で栄えた堺の巨大な絵が駅構内に掲げられてました。

駅の下にある　観光案内所に寄ってみる

とても親切な案内して下さる案内所でした。関西の方は親切だわぁ・・
今まででナンバーワンなくらいの親切さと的確さに感動いたしました~
平らな堺の町は自転車で廻るのが良いらしい・・そうでしょうねぇ・・
でも、10年は乗ってないのです・・ちょっと心配・・って言ってたら・・

それじゃあ、堺おもてなしチケッとが便利ですよと・・
バスやチンチン電車に三回乗れば元が取れて、施設の割引もあるんだとか・・
・・では、それで廻ってみますと・・
堺の町の中は電車と徒歩で廻れますが・・仁徳天皇陵は・・バスが少ないので・・と・・地図に書き込んでくださる親切さ。おかげで、とてもスムーズに廻れました。

ザビエルもいました・・ここ、フォトスポットだったのかも・・

堺駅前・・オレンジ色の巨大オブジェが目をひきます。

駅の西側の川向こうが今回のお宿　くれたけイン南海堺駅前
車なしのひとり旅にはピッタリ、リーズナブルで便利なお宿でした。
荷物を預けまして・・

くれたけイン　南海堺駅前 宿・ホテル

堺駅へ戻り・・堺駅もスタイリッシュ・・

堺の町は平坦で、南海線堺駅から200ｍほど離れて紀州街道が平行していて、チンチン電車が走り、そのまた300ｍほど離れて並走する南海高野線の駅　堺東駅　があり・・
その間をシャトルバスが頻回に廻ってくれて、便利に移動できるようになってます。

堺駅から乗って、紀州街道の近くの大小路まで行けば、南北に走るチンチン電車で楽に観光でます。

大小路で

チンチン電車にのり

次の停留所　宿院　で降りまして・・
堺の町は地名にも歴史を感じます。

お昼時・・ランチから始めなきゃ・・ちょっと早めのランチへ
美々卯堺店

美々卯 堺店 グルメ・レストラン

平日の早めのランチの時間、すんなり入れまして・・

めにゅー　さすが関西の名店　華やかな彩のメニューです~

大阪が本店の美々卯ですが　名物の　うどんすきは　堺の美々卯が発祥なんだそう。

ランチの懐石にしまして・・
小皿もお料理も華やか~

季節感があって淡白なお味で美味でした。

おうどん　は、ちょっととろみがついて・・美味~
ご馳走様でした~

俄然歩ける・・美々卯のランチのお陰で
南宋寺

南宗寺 寺・神社・教会

千利休が修行した禅刹

江戸時代初頭建立の甘露門　山門は　重文
禅宗建築が美しく歴史を感じます。

１５５７年建立
利休好みの茶室　実相庵なども

茶人の武野紹鴎、千利休師弟が修行をしたお寺

千利休のお師匠の武野紹鴎は1502年に大和で生まれています。
実家は、堺の豪商で武具甲冑を扱う商家。
京都で連歌に没頭し、藤原定家の詠歌大概　の講義をきいて、茶の湯の極意を悟ったとされています。

清浄な白木や竹などを使うなど、いろいろな創案をするなどしています。
竹を割って茶杓を作る・・って・・今では当たり前のことですが、かなりの発案者だったようです。

武野紹鴎が四畳半の質素な草庵風の茶室を創め、それを千利休が受け継ぎ、完成させたとされています。

侘び茶は、禅の影響を受けた村田光琳の　物を極限まで排することで現れる美
物の不足を心で補う　事を目指した　茶の湯の精神をもとに
武野紹鴎、千利休と受け継がれていきました。

豪商の町　堺の商人たちは、こぞって庭を自然に見立てた風流な館に住んでいたようです。

千利休も豪商の出で、自然と　侘び茶の世界へと導かれていったのですね・・

当時の堺の豪商の富は莫大だったでしょうが・・
それに反した　侘び茶　は・・粋なことしてる感あったんじゃないのかな・・と勝手に思う・・
お金もあり過ぎると使うのにも飽きてしまうのかもね・・と下世話にも思ってしまう。

南宗寺を出て、歩く・・あちこちに、こんなマークが路上に描いてある
平坦な町で歩きやすい堺の町でした。

南宗寺から500ｍほど歩いて、さかい利晶の杜

さかい利晶の杜 名所・史跡

千利休と　与謝野晶子の実家はすぐ近く、二人の記念館です。

モダンなミュージアム

お土産

一階では、椅子でお茶をいただくお呈茶コーナーもありました。

一階が　千利休　二階が与謝野晶子　の展示になっていました。
千利休は何となくわかっていましたが、与謝野晶子の奔放な生活ぶりには驚かされました。

千利休のコーナーへ

堺は室町時代に南蛮貿易で大阪に先行して栄え、南、東、北側は濠で囲まれ、納屋衆といわれる豪商たちによる自治が行われ、フランシスコザビエルなども訪れるなど、繁栄していました。

千利休の実家も豪商の長男として生まれ、武野紹鴎を支持し、茶の湯を大成させますが、その原点などが紹介されていました。

待庵
は、利休作で唯一現存する茶室の起こし絵図　の複製

絵つきで、とても分かり易い解説が続きます。

千利休と名乗る前は　千　与四郎　と名乗っていました。

千利休は武野紹鴎の四畳半茶室を写し建てました。
当時唐物と言われる高価な舶来品を有する堺の豪商たちがことごとく同様の茶室を建てました。元は光の加減から北向きなのを、利休は南向きに建てています。
ここに利休の作意があるとされています。

利休の発案で作られた品々。
茶杓の歪みや真ん中に節があったり、雪駄など、色んな創意がされています。

1590年、利休69歳の茶会料理とお菓子の再現
ミソヤキ汁は、豆腐と細かく切った大根が入った料理
麩の焼　は、小麦のふすまで作った一種の小餅

利休による手桶水差しの注文書
水差しの足の広さなど、細々と書かれています。

16世紀中ごろの、アルメイダを招いた茶会では、食事後亭主がお茶を点てた記録
当時の料理やお菓子の記録も

生き生きと描かれています

後の茶会の様子

千利休像　桃山時代

上の絵の方がやさしい雰囲気がします

館の外には　利休の待庵　が再現されています。外観のみ見学

二階へ　与謝野晶子記念館

与謝野晶子は千利休の家のすぐ近くの和菓子商駿河屋の三女として1878年明治11年に生まれています。

源氏物語などに親しみ、17歳の時には　雑誌　文芸倶楽部　に投稿した歌が掲載され和歌の会にも入会して短歌なども作ります。
23歳で上京し、歌集　みだれ髪　が刊行されます。
その後与謝野鉄幹と結婚して12人もの子供を出産します。

与謝野晶子の本が並んでいます。

与謝野晶子の書斎　子供の一人と写ってますが・・この時代でも12人もの子供を出産するとは・・かなりのエネルギーの持ち主だったようです。

与謝野晶子の本の装丁はとても美しいのですが、夫の影響があったようです。
後世に残るものを　との

みだれ髪

絵のように並んでいます。

とても華やか

有名な画家などが描いたそう

視線がが合うような錯覚を覚えるドキッとコーナー

愛・・って言葉が大きく描かれていますが、夫への愛も相当なもののようです。

子供の数にも驚きますが、名前にも驚きます。今のキラキラネームを超越してるような・・フランスに渡った影響のようです。

明治時代に　アウギュスト　って名付けられて・・どう呼ばれるんだか・・
子供も受け入れたんでしょうか、その名前・・とか・・凡人は心配になったりしながら、ぶっ飛んだ一生を拝見しました。

夫の与謝野鉄幹は、かなりのモテ振りだったようです。

結婚した後、子供を数人生んだ頃、夫の鉄幹はフランスに留学してしまいますが、その子供たちを妹に託して、フランスへシベリヤ鉄道に乗って遥々フランスまで会いに行ってます。
びっくりな人なんですよね、与謝野晶子って・・凡人じゃなさすぎる。
そして、生まれた子供にフランス人のような名前を付けるって・・あり得ないんじゃ・・って・・またまた凡人の私は驚いてしまいます。

明治の時代に・・こんな事してたとは・・

フランスで鉄幹と再会したと思いきや、あっという間に着物も脱ぎ棄て、洋装に、現地に同化するの早すぎて・・また驚く・・

晶子の描いたフランスでの絵
才能のある方は歌も読むし、絵もかけるのだね・・
凡人じゃないわぁ、やはり。

自筆原稿
大胆な行動の割には、原稿用紙のマスにちゃんと入った字を書いてるのだね・・

生家の駿河屋は羊羹で有名な和菓子店

晶子自身も8人兄弟　

実物大の実家が再現されていました。
和菓子屋さんですが、二階部分は洋館・・ハイカラな考えのお家だったようです。

一階の和菓子屋さんは、いたって普通

商標

商標

日本各地を廻っています・・12人も子供がいて、いつ廻るんだろ・・と不思議になりますが・・

64歳で没していますので・・太く生きた人だったのかな

各地での様子が残されています。

最後に　詠んだ歌が映し出されてました。
利休より・・与謝野晶子のエネルギッシュな生き方に圧倒された記念館でした。

記念館の辺りが、千利休の実家跡
現在残っているのは、ごく一部で、本来は1000坪の豪邸だったんだとか。

ボランティアの方が説明してくださいました。

千利休屋敷跡 名所・史跡

利休の家から大通、紀州街道に出てすぐの辺りが与謝野晶子の実家のあった場所

与謝野晶子生家跡 名所・史跡

堺の市街地は、空襲にも遭っているので、何も残っていませんが、この先一帯が実家だったようです。

利休と与謝野晶子と、こんなご近所さんだとはね・・

歌碑も遺されていました。
堺って・・歴史と有名人と・・見所満載の町で驚き・・
②につづきます。