中之島公園の秋薔薇と大阪市立東洋美術館の国宝☆最終週の万博と国宝・薔薇・グルメ大阪旅４泊５日②2025.10

2025/10/08 - 2025/10/12

万博チケットが3枚入手できたので・・万博かけ込みひとり参戦してきました。
こんな人、多いのかも・・
チケットあるけど行けない人、並ぶのも混むところも苦手な人・・
それなら私が行くわ!
と３日連続頑張ってみました。
世の中には年間チケットで解禁したツワモノおばあちゃんもいるらしいけれど・・すごすぎ
いちおう計画もしたんですが、最終週１日の来場者23万人越えに計画もあったもんじゃない状態・・

万博に集中して並ぶ忍耐力が乏しく・・ぼちぼち行ってみました状態。

万博と薔薇、国宝、浮世絵、グルメと最後はUSJと・・結局過激に動いた旅でした。
過激に動けるなら、忍耐強く並ぶもあったかな・・と・・ちょっと反省しながら記録してみます。

１日目・・洋食サル食堂・藤田美術館で国宝曜変天目茶碗・中の島公園のバラ園
　　　　　大阪市立東洋陶芸美術館の国宝茶碗
　　　　　イタリアン
　　　　　ホテルコルディア大阪本町連泊
２日目・・万博
　　　　　道頓堀・大阪浮世絵美術館・靭公園のバラ園・サル食堂
３日目・・万博
４日目・・万博
　　　　　御堂筋・スペイン料理
５日目・・USJ

エリア キタ（大阪駅・梅田）(大阪)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

藤田美術館から歩いて中之島公園へ
大川にかかる天神橋を渡ります。

水都大阪にかかる橋も歴史があり美しく、季節のよい10月半ば歩いていても気持ちよい。

天神橋は古くは1594年にかけられ、当時は　新橋　と呼ばれていたのが、天満宮ができて、次第に天神橋と名前が変わったんだそう。
明治18年の大洪水では淀川水系にかかる橋は流されていたそうですが、その直後、ドイツからの輸入品を用いて頑丈な橋ができたらしい。

大川とビルの風景が美しい。

現在の天神橋もきれいなアーチで美しい。

都市の中にたくさんの橋があり水と共生している都市の姿はとても美しい。

中之島にわたり、東西に長い島の東端から西向きに歩きます。
阪神高速の下を歩くと

中の島ばら園の東の端

土佐堀川にはクルーズ船が行きかっていて、大川とは違った景色

中之島公園 公園・植物園

春薔薇のように豪華にたくさんは咲いていませんが、秋薔薇の冬に向けてはかなく咲いてる感じで。ぽつぽつと咲いていました。
ウィスキー　マック　ドイツ

キャンドルライト　ドイツ

綺麗に整備されていて、心地よい公園です。進みます。

ぽつり　と咲いてるから春薔薇と違いさみしげにも見えます。
春の光の下で見る薔薇とは別物に見えます。

エドガー・ドガ　フランス

ヨハン　シュトラウス　フランス

アンバー　クィーン　イギリス

マチルダ　フランス

チャイコフスキー　フランス

ゴールド　バニー　フランス

フレグランス　アプリコット　アメリカ

メアリー　マグダレン　イギリス

振り返ってみます。

西向きに橋を渡り、まだまだバラ園は続きます。

ピンク　ノックアウト　アメリカ

ばらぞのの橋を渡って

急に日が落ちるのが早くなって、お日様はすっかり西へ

マリアカラス　フランス

ブリリアント　ピンク　アイスバーグ　　ドイツ

うらら　日本
この薔薇はよく見かけます、あちこちのバラ園で。ショッキングピンクでたくさん咲いているのが印象的な薔薇

ラファイエット　フランス

ダスキー　メイデン　イギリス

スーヴニール　ドゥ　アンネ　フランク　ベルギー
薔薇も国民性を表していて面白い。

ばら園の西の端までやってきました。立派な石段を上ると

歴史ある建物群が続きます。明治・大正のレトロな建物が周囲の高層ビルと対照的
大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂 名所・史跡

1918年大正7年　設計は辰野金吾
この時代、日本中の建物の設計をしてたんですね
・・行く先々のレンガ造りの建物は辰野氏の名前が出てきます。

細部まで凝った建物です。
国の重要文化財です。

その正面には　大阪市立東洋陶磁美術館
ここにも、国宝があるので、来てみました。

大阪市立東洋陶磁美術館 美術館・博物館

西にずっと続く中の島公園

国宝の　油滴天目茶碗　と　飛青磁花生　
を含む中韓日の陶磁器5550を収蔵しています。

開催中

中に入ると、光を取り入れスタイリッシュな雰囲気です。
フラッシュなしなら撮影可能。
ここもお客さんが適度な感じで、ゆったりと集中して観ることができました。

重要文化財の　青磁刻花牡丹唐草文瓶
北宋の時代11-12世紀の世界的な名品。　模様が緻密に浮かび上がっているのが美しい。

重要文化財　青磁象嵌童子宝相華唐草文　水注
高麗　12世紀後半
豊穣や子孫繁栄の願いが込められた柄

青磁陽刻双鶴文枕　
高麗12世紀
高麗の高級日用品の枕が伝来して、加賀前田藩を経て、大名茶人・小堀遠州により花入れに見立てられた
…というから・・おもしろい・・枕が花入れに・・とは

国宝　飛青磁花生
元　14世紀
大阪の豪商鴻池家に伝来し珍重された完璧なプロポーションをした作品。
鉄班の茶色い斑点も絶妙な配置とされています。

重要文化財　青磁鳳凰耳花生
南宋　13世紀
鎌倉時代以降、貿易により大量に青磁がもたらされ、中でも南宋の　龍泉窯青磁　は
日本では　砧青磁と呼ばれ珍重されました。

途中に掲示してあったポスター
戸栗美術館・・行きたいな・・

そして…光り輝いていました・・
国宝　油滴天目茶碗
南宋　12-13世紀
暗い照明の中、光り輝いて、まばゆいくらい。
藤田美術館の国宝　曜変天目茶碗と比べ、随分と華やかな印象。
南宋時代の銘品はいずれも日本に存在しているところがすごい。
曜変天目や油滴天目茶碗は日本では室町時代にすでに高く評価されていて、この茶碗は伝世の油滴天目の最高傑作とされています。口縁の金は日本製と考えられる純度の高い覆輪がはめられています。

青磁瓜形瓶　
高麗　12世紀前半
モデルは中国景徳鎮の青白磁

青磁陽刻牡丹蓮花文鶴首瓶
高麗　12世紀
鶴のように長い首が印象的。イスラームのガラスや中国の青磁がモデルとされます。
高麗の青磁はいろんな影響を受けているようです。

青磁ひょう形水注
高麗12世紀
種の多い瓢箪や蓮は子孫繁栄の象徴

青磁陽刻筍形水注
高麗12世紀
筍の成長の速さから、タケノコも子孫繁栄の象徴

青磁象嵌菊花文輪花さん・托
高麗13世紀
繊細でうつくしい

高麗の女性たち愛用の化粧道具
高麗の女性は清潔さを重んじ、白粉は使っていましたが、紅はつけませんでした。

一方で、黄色いスカートには絹の香嚢をつけるなどのおしゃれを楽しんでいたそう。

青磁象嵌牡丹文輪花碗
高麗12世紀
深みのある灰緑青色の釉に模様が浮かび上がりとても美しい。

青磁鉄絵宝相華唐草文碗
高麗12世紀
それまで観てきた青磁と違い褐色を帯び、鉄絵の具で描かれた模様は高麗青磁の装飾技法の奥深さを感じる品だそう

色絵　椿文　輪花向付
江戸時代　18世紀　尾形乾山

鼠志野　草鳥文　額皿
桃山時代　16世紀末-17世紀初　美濃焼
額皿　という志野焼きの懐石道具のひとつ。
鬼板という酸化鉄を施した後、文様部分を掻き落とし、志野特有の白石釉をかけ焼成すると、模様が浮かび上がるんだそう。
構図は秋

織部　舟形向付　
桃山時代　17世紀初　美濃窯
舟形は織部特有の形。懐石道具として、織部の魅力を示した品

絵唐津　草鳥文　向付
桃山時代～江戸時代17世紀前半　唐津窯
絵唐津とは、鉄絵文様が施された唐津焼のこと。

須恵器・長頸瓶　
奈良時代7世紀
須恵器は五世紀に朝鮮半島から伝えられた新技術により誕生した硬質土器。
高火度焼成により降りかかった灰が自然釉となっています。

緑釉・手付瓶
平安時代10世紀
平安時代、緑釉は儀式用の調度品で、金属を思わせる卓越した技術

重要文化財　三彩　壺
奈良時代8世紀

青磁染付　青海波宝尽文皿
江戸18世紀初　鍋島藩窯　伊万里・大川内山窯

重要文化財　白磁刻花　蓮花文　洗
北宋時代11-12世紀
歪みなく焼成するために上下逆にして焼かれています。

白磁しゅう花　牡丹唐草文　瓶
金時代・12世紀
白磁の胎土に鉄泥をかけ、模様の背景部分を掻き落とした結果、褐色の模様が浮かび上がる。当時酒瓶として用いられたと考えられています。

重要文化財　緑釉黒花　牡丹文瓶
金時代12世紀

重要文化財　木葉天目　茶碗
南宋時代　12-13世紀
木葉は桑の枯葉、桑の葉が禅に通じるという当時の詩の一句から禅との関連がうかがえます。

重要文化財　青花　蓮池魚藻文　壺　
元時代14世紀　景徳鎮窯
こうした形は酒用とされ本来は蓋を伴っていたそう。

重要文化財　青花　牡丹唐草文　盤
元時代　14世紀　景徳鎮窯
白に青が映える青花はイスラム圏などにも輸出され人気を博した。

重要文化財　瑠璃地白花　牡丹文　盤
明時代　15世紀

重要文化財　青花　琵琶鳥文　盤
明時代15世紀
金色の実をつける枇杷は富と繁栄の象徴

重要文化財　法花　花鳥文　壺
明時代15世紀

コレクションの数とレベルの高さに見入ってしまい、長居してました。
大阪の美術館は説明を細かく掲示してくれているので理解が深まりました。
にわかに物知りになった気分でした。勉強になりました。

水晶橋

水晶橋 名所・史跡

昭和4年に完成したもともとは橋ではなく河川浄化を目的として建設されたゲート

多くの人に利用されることを目的に橋となったそう。
橋の灯りが水面に水晶のように映ったので水晶橋

夕暮れの中・・ホテルに戻らなきゃ・・また歩きます!

橋もいろいろで、歩いていても見飽きません

大江橋

大江橋 名所・史跡

御堂筋に出て

日本銀行大阪支店　旧館
ベルギー国立銀行などをモデルに辰野金吾による設計
1903年竣工

日本銀行大阪支店 名所・史跡

御堂筋を南へ

北は高速が横切って

歩こう!

日本銀行旧館正面

こんなポストが立っていました。郵便役所跡

芸術的作品を観ながら

淀屋橋を渡る

淀屋橋も美しい
江戸時代の豪商淀屋か江戸時代に橋を架けたことに由来する淀屋橋。
現在の橋は昭和10年のもの

淀屋橋からの夕暮れ

川面に映ったビルも美しい

御堂筋を歩いていると等間隔に像が並んでいるのを見ながら歩きます。

歩くのも楽しい。

オーギュスト・ロダン　の　イヴ　1883年
けっこう歩きました、この日は。
次の日から目的の万博なのですが・・ちよっと歩きすぎました、前日なのに
つづく・・