ルーマニア・ハンガリー・セルビア周遊27日間⑤　列車運休に泣くシギショアラからシビウ

2024/07/20 - 2024/07/20

居心地の良い宿で過ごしたシギショアラを後に、計画では早朝の列車でシビウに移動します。ところが、駅に着いたら、予約していた列車が運休、しかも2週間ほど前から8月初めまでの計画運休の模様。

前々日、シギショアラ駅に到着したときに、確認しなかったことを後悔しながら、次善策を考えます。幸い窓口のスタッフが英語を話す方で、振替の乗車券を発行してくれました。

次の列車は3時間後、シギショアラ駅でじっと待ちます。しかも、次の列車は途中のMedias駅までで、代行バスに乗り換え・・。結局シビウに着いたのは。当初の予定より5時間も遅れた14時過ぎ。半日は観光できる予定だったのに、街歩きを始めるころには無情の雨まで降りだします。

こんなことも、長い旅の間にはあるものですね。駅でのぼんやり過ごした時間も、思いもよらぬMediasの駅で待つ代行バスの時間も、旅のひとこまと思うことにしましょう。

エリア シビウ(ルーマニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 2.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: タロム航空 ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝。タシュラーハウスの朝食室で、朝ごはんをいただきます。

タシュラー ハウス ホテル

中世にタイムトラベルしているような雰囲気。

旅行前に宿の口コミを読んで、スーツケースを持って階段を上がるのはどうかなと危惧していましたが、手すりもあり思ったより緩やかなつくり、なんとかなりました。

そしてチェックアウトです。

早朝6：10にタクシーの手配を頼んでいましたら、オーナー夫人が6：00にいらして、タクシー会社に電話してくれました。

シギショアラ駅。

一昨日、ここに到着後すぐにタクシーに乗ってしまったのでした・・。
「翌々日の列車のホーム確認」とメモしておいたのに。

シギショアラ駅 駅

ホームは何番線？と駅の大きな時刻表をのぞき込むと・・。

何と、予約してある6：55発の列車は運休。

とりあえず、駅員さんに聞いてみます。

英語をほとんど話さない駅員さん、その列車は運休だからと一言。
webで予約したならwebで変更して・・とそれだけ。

7時少し前に、英語を話す女性の駅員さんが出勤。

一緒に駅員さんもスマホを見てWebで変更試みますが、出発の時間何分前かを過ぎたら、動かせないみたい。

関係部署に電話をして、なんとか代わりの切符を出してくれました。

10:07　Sighisoara発　10:48Madias　着
12:00　Medias発代行バス　Sibiu行

当初の予定では
6:55　Sighisoara発　9:17Sibiu着だったのです。

Sibiuに着くのは予定よりも5時間後になってしまいましたが、まあ今日中に着けるからいいとしますか。

スーツケースもあるし、駅でただただ10:07発の列車を待ちます。

一昨日、シギショアラ駅に着いた時、駅の時刻表を確認しておけば、運休なのが分かったのにと後悔もチラリ。そうすれば、あの快適な宿、朝ももう少しゆっくりできたのに・・。ただただ待つ時間では、そんなことばかり考えます。

7:22発のBrasov行きの列車が来ました。

新型車両で、低床。よじ登るように列車に乗らなくて済みそうです。

こんな列車だったらいいのだけど。

ところがやってきたのは、こんなクラシカルな列車。

中は、コンパートメントがいくつか。
そして普通のイス席も。

スーツケースもあることだしと、2人でコンパートメントを占有。

ほかに乗客は数えるほど・・。

昨日訪ねた要塞教会Valea viilorは、確かSibiuとの中間点くらいだったなあ。

このあたりかしらと車窓を眺めます。

各駅停車で終点のMediasまであと少し。

Mediasに着いたのは11時少し前。

はげかけた案内板の横にあるベンチで、代行バスの出るのを待ちます。

こんなことでもなければ降り立つこともなかった駅です。

そうそう、この時、たぶんこの旅で初めて、日本人旅行者にお会いしました。
若いカップルで、わたくしたち同様、シギショアラからシビウに向かうそうです。

バスはどこだろうときょろきょろしていましたら、大型のきれいなバスが停まっています。

フロントの表示を見ると、どうやらこれが代行バスみたい。

待つこと1時間近く、11:50、バスに乗ることが出来ました。

後ろの方は空席。

一人2席使っても大丈夫そう。

でも途中、あと30分ほどでSibiuというあたりから、シニアのグループが乗ってきて、たちまち満員に。

14:10シビウバスターミナル着

ここからはUberで本日のお宿へ。

Casa Mots.

今日はアパートメントに泊まります。初めてのアパートメントですが、昨日夫のところに、メールが届き、入り口ゲートの開け方、キーボックスの開け方など丁寧に要領よく書いてありました。

Casa Mots ホテル

部屋に入るとこんな感じ。

赤いカーテンのかかる窓の下は、二コラエ・バルチェスク通り。
とても人通りの多い賑やかな、おしゃれな通りです。

キッチンもあります。

ダイニングセットもあるので部屋食でゆっくりするのもよさそう。

今日は早朝から「待ち」の時間が多かったので、コーヒーでも飲んで一服。
そして、街に繰り出しましょう。

小雨模様でしたが、大きな広場に来ましたら、雨脚が強くなりました。

大聖堂、福音教会に入ります。

シビウ大聖堂 寺院・教会

ここのパイプオルガンは６００２本の管を持つルーマニアでも有数のオルガン。

１４世紀から１６世紀にかけてザクセン人が建てた教会。

木彫りの祭壇、ドイツで見たなあと思いだしました。

次に向かったのは、広場に面したところにあった市参事塔（カウンシルタワー）

シビウ カウンシルタワー 観光名所

入場料は1人２Lei.

せっせとタワーを上ります。

あいにくの小雨模様ですが、シビウの旧市街の赤い屋根が並ぶ光景。

雨脚が強くなるとガラスに雨粒が吹き付けます。

画面右端の塔は先ほどちょこっと雨宿りしたカトリック教会。

あのすらっとした塔は福音教会（大聖堂）かな。

降りるときに、時計の裏側もパチリ。

塔から下界に下りてきました。
広場に水飲み場を兼ねた水道があったので、手すりでべたべたになった手を洗います。

シビウの街で一番背の高い大聖堂は、どこにいてもすぐ目につきます。

だいぶ年季の入った建物です。

屋根の「目」がこちらを見ています。
ブラショフでも見たけれど、ふと視線を感じる屋根の『目』。

うそつき橋・・なんて面白い名前なのでしょう。

うそをつくと橋が崩れ落ちてしまうという言い伝えがあるそうです。

さて、駆け足街歩きはこのへんで、そろそろお夕飯。

うそつき橋 建造物

先ほどホテルから、二コラエ・ハルチェスク通りを歩いてくるとき、にぎわっているお店を見つけました。
カフェテリア方式で気楽に食べられそうです。ここでお夕飯。　
Super Mama Bălcescu

スープとパンと、お魚のフライにしました。

お連れ様は同じようにスープとパンとチキングリル
そしてたっぷり入っているのはマッシュルームのソテーですって。

少し雨も小降りになったので、途中見つけたカルフールでヨーグルトや明日の朝食用の食糧を買い込みました。

Luca。チェーンのパン屋さんのようですが、ここでパンも朝食用に購入。

さて、宿に着きました。

扉には、オーナーさんからのメッセージが貼ってあります。