ジョホールバル から シンガポール へ『インドシナ・マレー半島を鉄路で縦断　ぶらり途中下車の旅 ⑭』

2024/03/12 - 2024/03/12

いよいよ乗り鉄のゴール、シンガポールへ。
列車移動はたったの5分。なのに あれやこれやの ゴタゴタで、いやはや何とも困ったもんだ。

エリア シンガポール(シンガポール)

早朝、ジョホールバルのホテルをチェックアウトしてJBセントラル駅へと向かう。
通勤者を頼りに工事中の駅前通りを進む。

目指すは対岸、シンガポール側の国境検問所専用駅
Woodlands Train Checkpoint

JBセントラル駅 駅

Woodlands → 　この表示を頼りに進む

バングナン スルタン イスカンダル の表記がヤマトっぽくて嬉しい。ルアンパバーンを出て、マレー半島の先っぽでたどり着いた所がイスカンダル。
い～じゃないか、い～じゃないか

※ バングナン スルタン イスカンダル は CIQ（税関、出入国管理、検疫 ）の複合施設名

Woodlands ↑

この先の中へ入るとそこはイミグレゾーン。
出国ゲートがジモティーとそれ以外。電車専用の出国ゲートが見当たらない。変だなぁ？　ここしかないのかなぁ？　話が違う様な気もするが‥

で、あまり深く考えずに、出国印ポン！

そのまま進むと Platform の表示が出て来て ほっとする。でもそれも束の間、Platform にはバスしかいない！　電車がいない、線路がないではないか！

待っている人に聞いたら「こっちじゃない　イミグレへ戻れ」と言う。

イミグレへ逆走して審査官に
「この切符はどこのゲートへ行けばいいのだ？」
と聞くと あっち と言う。その方向が分からなくて別のオフィサーに聞いてもあっちだ と言う。

最初にこれを出して聞いておけば良かったんだよなぁ。いつもながら詰めが甘い。リサーチも足りなかった。

そうこう うろちょろしてる内に、他のオフィサーやらミリタリーポリスがゾロゾロ集まって来て喧喧囂囂。結局、言ってる事を整理すると

・出国スタンプ押されたらもうリカバリーは効かない、出戻り（再入国）はできない。
・このエリアから Railway Platform にはワープできない。
・あなたの唯一の行く方向は BUS WAY のみだ。

と言う事らしい。

でもワシ、昨日ビールで bill を使いはたして　I have no cash　バス賃ないよ　と言っても
全員が　 BUS WAY BUS WAY と言う始末。

さあ困った‥‥
？！　そこではたと気づく。

BUS WAY って、このことかぁ？！
そうかぁ　歩いて行けってことね。Going BUS WAY だ。

結構通勤の人がゾロゾロ歩いている。

あそこが国境だな。
以前の詰所と思しき建物は、古くて無人だった。

シンガポール側のバス プラットホームに到着。

イミグレの顔認証が弾かれて擦った揉んだしたけど無事入国。滝の様な汗をかいているとまずいのかな？

ルアンパバーンからシンガポールまでの乗り鉄本線完乗ならず。残念でした。やれやれ

Woodlands Train Checkpoint の外に出ると列車が停まっているのが見えた。あれがワシが乗るはずだった Shuttle Tebrau だな。電車を想像してたけどディーゼル機関車牽引の客車編成なんだ。

さて、Woodlands Checkpoint から歩くこと30分。MRTの駅、Marsiling までやって来た。

※MRT：Mass Rapid Transit（大量高速交通機関）

マルシリン駅 駅

以後、この路線図の写真が随分と役立った。VISAタッチだから一文無しでも乗れる。 ありがたや、ありがたや🙏

宿のある Chinatown駅 へ

Chinatown に到着。

チャイナタウン (シンガポール) 散歩・街歩き

春節の名残りか

ショッピングモールの一画に両替屋 みっっけ ^_^
5、6軒程ある。

1番 人の出入りがあったここで両替。どの店もレートを公開していなかった。

適当に入った店で朝メシ
ミェン 、 ポークと言ったらこれが出て来た。骨付きチャーシューと言った感じで中々旨い。

今宵の宿のドミトリー
荷物だけ預けて、すぐに出かける。

シック カプセル ホテル

やっぱりここに来ないとね。でも1人なので picotabi さんみたいな飲み放題写真が撮れない。だからテンション上がらない。
い～なぁ　ワシも飲み放題したい。

マーライオン公園 広場・公園

今日はちょっと曇り気味だね。でも蒸し暑い。

夜景が綺麗なんだろうね～

ラッフルズホテルまでやって来た。同名の村上龍の映画があったな。正面から入る。

ラッフルズ ホテル シンガポール ホテル

回廊を渡って‥

2階へ

嚴崇文さんが迎えてくれる

ロングバー　

ドレスコードはないらしい。
旅の終わり、ヒッピーの様なだらしない姿で恐る恐る入る。確かリー・クアンユーはヒッピー嫌いだったような‥？

ロングバー バー

もちろん、頼むのはシンガポール スリング。嚴崇文さん考案のカクテル。

シンガポール スティングさんの旅行記を見て絶対に
シンガポール スリングを飲みに行こうと決めていた。
https://4travel.jp/travelogue/11757515

南京豆のズダ袋が添えられる。

この南京豆、カラはどうするのか と言うと‥

バーの下にそのままポイポイでOK

1階のライターズ バー（Writers bar）が開くまでモヒートで粘る。

Writers Bar へ

バーカウンターは磨き込まれた真鍮製だ。

腰かけるとすぐに、おつまみがサーブされる。

Writers Bar

文字通り数多くの著名な作家（Writer）が利用したバー

その中の1人、　サマセット・モーム。

カクテルの名前、シンガポール・スリングは、彼がシンガポールの夕焼けを「東洋の神秘」と称えたことに因んで考案された

と、Wikiに書いてあった。あれは あかね色 と言うことか‥

で、こっちのカクテルはミリオン・ダラーをお願いした。

ミリオン・＄

安心してください。値段はミリオン＄ではありませんよ。

サマセット・モームと言えば、彼は元英国諜報部員で、その経験を基に「アシェンデン」と言うスパイ小説も書いている。（初版：1927年）
アシェンデンの上司は「R」だ。ジェームズ・ボンドのボス「M」が登場する26年も前の話。

せっかくなのでボンドマティーニ をお願いしてみる。

※顔出しOK

「ベースは ジン か ウォッカ か」バーテンダーが聞いてくる。
　　ウォッカで
「作り方は？　ステア？」

　　Shaken, not stirred.

ここで思わずニヤリとすると、彼もニヤリと返してくる。ワシにこの台詞を言わせるための粋な計らいだったようだ。

「添えるのは、オリーブ？　レモン？」

レモン・ピールを添えてくれ

最後まで言わせてくれて、ありがとう　^_^

この旅行記へのコメント （15）

• チーママ散歩さん 2024/03/15 20:53:30

  歩いてゴール♪

  こんばんは　予定外の国境超え。
  あたふたしちゃいますね～。
  
  なんか最後のバーテンダーとのやりとり
  超カッコよくないですか？
  今きっとエフサガールのみんなは
  キュンキュンしていることでしょう。
  
  カクテル飲まなくてもほろ酔い気分です(笑)
  おめでとうございます。
  

  エフサさん からの返信 2024/03/15 21:13:15

  Re: 歩いてゴール♪

  おばんでございます
  
  乗り鉄は、最後の最後でポカをやらかしてしまいました。

  エフサさん からの返信 2024/03/15 21:20:17

  Re: 歩いてゴール♪

  旅の最後の予定はもう適当でいい加減なところがあって、まあ当然と言えば当然の結果だったのでしょう。
  
  バーテンダーさんとのやり取りはジェームズ・ボンド ファンなら誰でも知っている決まり文句。バーテンダーさんの遊び心でちょっとだけ楽しい時間を過ごさせて頂きました。
  
  カクテルはどれも美味しかったですが、やっぱり南国にはシンガポール・スリングが一番かな？

• Sting boyさん 2024/03/15 18:46:25

  （笑）

  先輩～
  サスが　だよ～

  エフサさん からの返信 2024/03/15 19:00:37

  Re: （笑）

  いえいえ　これは Sting さんのお陰です～
  
  本物のシンガポール・リングに出逢えたことに感謝！

  エフサさん からの返信 2024/03/15 19:01:41

  Re: （笑）

  もとい　シンガポール・スリング

  Sting boyさん からの返信 2024/03/24 02:56:19

  Re: （笑）

  偽物　たくさん　あちこちで　飲んじゃった～

• ロータスさん 2024/03/15 17:57:17

  ボンドマティーニ!

  最後のカクテルを頼むところがおしゃれに決まり、
  ジェームズボンドの好きなカクテルなんですね。。。
  知らないので調べました。。。
  「Vodka Martini, Shaken, not stirred」
  こんな台詞がさらりと言えるなんて凄すぎる！！
  また今度は列車で行きましょう～

  エフサさん からの返信 2024/03/15 18:08:21

  Re: ボンドマティーニ!

  お陰様で007の見すぎの馬鹿の一つ覚えが役に立ちました。（字幕スーパーで見てて良かった）
  ボンドマティーニ の正式名称は ヴェスパー
  彼の彼女の名前です。
  
  シンガポール海峡越えの国際列車は、リベンジせねば

• picotabiさん 2024/03/15 17:21:50

  カクテルが似合う男

  さすがですw　エフサさんといえばのカクテル! そしてボンドマティーニ
  
  結局まさかの歩きで超えたのですね
  しかも結構ほんと通勤で歩いてる方がいらっしゃるー
  ジョホールバルから橋のたもとまでどのくらい時間かかるんですか?
  なんか歩きのほうが楽そうに見えてきました
  
  イミグレの顔認証はワタシも弾かれて一人有人審査となりました
  なかなか時間かかったのでバスが行ってしまわないかハラハラしました

  エフサさん からの返信 2024/03/15 17:55:08

  Re: カクテルが似合う男

  馬鹿の一つ覚えの ボンドマティーニ が役に立ちました。バーテンダーさんの粋な計らいで楽しく飲めました。何となく意気投合。
  でも、マーライオンの飲み放題もやりたかったなぁ。
  
  シンガポール海峡の橋渡りは写真のタイムスタンプで25分でした。イミグレ ２ イミグレで30分ってとこでしょうか。
  
  picotabi さんも顔認証はじかれましたか。ワシの場合は髭ズラ汗で髪ベッチャリが敗因だったかも。あ、少しだけ髪あります。

• @タックさん 2024/03/15 15:07:22

  なんだよ～！

  かっちょいい「〆」じゃないのさ ☆
  
  ヤラレタ

  エフサさん からの返信 2024/03/15 15:22:28

  Re: なんだよ～！

  いや～　そう言ってくれると嬉しいんだけど、乗り鉄の 〆 が締まらなくて、なんだかなぁ
  って感じ。また行くかもです。
  
  後もう一個、書きます。

  @タックさん からの返信 2024/03/15 15:32:08

  Re: なんだよ～！

  『また行くかも』に拍手！

  エフサさん からの返信 2024/03/15 15:40:01

  Re: なんだよ～！

  カンボジアがまだ塗りつぶされてないんだよね～