2023/12/01 - 2023/12/02
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ちびのぱぱさん
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長屋王の屋敷跡から莫大な量の木簡が発見されたニュースは今でも覚えています。
当時、新聞の一面にでかでかと写真入りで載せられました。
長屋王というのは、長屋で王様みたいに威張っている人ではなく、かの天武天皇のお孫さんという奈良時代の実力者。
そのニュースがその後どうなったのかは、恥ずかしながら知らずじまいでした。
残念ながら、この貴重な遺跡は現在大型ショッピングセンターの下に埋もれています。
それでも、35,000点にも及ぶ木簡の研究から、当時の生活が生き生きとよみがえったのだそうです。
発見された木簡というのは、ごみ箱に捨てられたメモ類のようなもので、当時の人のボヤキみたいなのもあるらしい!
今回の旅で、それらに何が書かれていたのか知ることになりました。
いやー、これは覗き趣味の権化のような私にはたまりません。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
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不幸×不幸=ラッキー
頑張って大阪の宿を朝早く出て、8時前にはJR奈良駅に着いたのに、奈良交通の窓口が8時半にならないと開かないという。
一日券を買って、8時24分発のバスで薬師寺に行こうと思っていたのに!
窓口が開くが早いかパス500円を購入、バス停に行くとほどなく78系統のバスが来ました。
どうやら、10分ほど遅れが出ているよう。
結局、予定通りのバスに乗れました。
マイナス×マイナスはプラス、ということでしょうか。JR 奈良駅 名所・史跡
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10年にわたる修復工事を終えた世界遺産薬師寺の東塔。
そのほかの伽藍の数々も、忠実な時代考証の上再建されています。薬師寺 寺・神社・教会
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門から入ってすぐの建物に、金堂の台座のレプリカがあります。
創建時に作られた国宝で、その装飾は実に興味深い。
一番上部のヘリの模様は、ギリシャ様式の葡萄唐草、その下はササン朝ペルシャ、さらに下がグプタ朝インドで、周囲は中国式になっている。
つまり、シルクロードをまるごと詰め込んだようなデザインということです。 -
インドっぽい。
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横の窓のような空間に彫られているインド様式のレリーフ。
アンコールワットでも、こんな感じのデザインがありました。 -
こちらは、アンコールワットの中央祠堂周囲に彫られたレリーフですが、なんとなく雰囲気が似ている。
15年前に行った時のものです。
もっとも、年代的には鎌倉時代ころのものですから、薬師寺のほうが400年くらい古いか。 -
そして、窓の彫刻の下には獣神が彫られている。
これは、以前にキトラ古墳を見学したときに見たものと酷似している。
中国の伝説的な四獣神が、東西南北四面にそれぞれ彫られている。 -
その建物を出るとすぐに有名な東塔が目に入ります。
東塔にとうとうやってきました。 -
金堂にある国宝の本尊。
先ほどの台座の本物に座しています。 -
台座の説明。
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東塔の近影。
10年がかりの解体修復を三年前に終えたばかりですので、ピカピカしています。
心柱はかなりシロアリにやられていたそうですが、独特の美しいフォルムと1300年前の建築技術に敬意を表します。 -
金堂と西塔。
いずれも昭和時代に再建。 -
「がーん!」
「どした?カメラ壊れたか?」
「いや、カメラに間違って望遠ズーム着けてきちゃった」
「撮れればいいんじゃない?」
「いやー、ミスったな。この間動物園に行ったときのまんま来ちゃったんだな」
「スマホで撮ればいいじゃない」
「まあそうだけど、スマホのバッテリーへばってるからなあ……。焼きが回ったな」
標準ズームがついているとばかり思っていましたが、急に首から下げたミラーレスカメラが重く感じます。
遠くを撮るには申し分ないですが……。
せめてもの慰めは、大容量のモバイルバッテリーを持参したこと。 -
歩いて鑑真で知られる唐招提寺へ。
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唐招提寺。
鑑真が日本に来るのを5回もトライして、ついに失明までし、6回目に日本にやってきた話は学校で習いました。
その情熱を燃え立たせるものとなったのは、長屋王から遣唐使を通して送られた袈裟に刺繍した文言だったとか。
是非にも両国の懸け橋としておいでください、という熱い思いを込めたその言葉に感動したといいます。唐招提寺 寺・神社・教会
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唐招提寺のバス停から77番バスに乗って朱雀門広場にやってきました。
三条大路二丁目バス停で降ります。
少し歩くと遠くに朱雀門が見える。 -
掘り出した土台から上物を作れるのは、今でも奈良に残るその時代の建物があるおかげでしょう。
朱雀門 名所・史跡
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門をくぐると遥か遠くに第一次大極殿や南門が見えます。
目の前には、右手に向かってススキが原が広がっていて、おぎの美術館という名前の散策路が設けられている。 -
3mはあろうかというススキ越しに、巻雲が。
この景色は、1300年前を変わらないのか、あるいは往時を覆い隠すものなのか。 -
なんとなく羅生門を思い出す眺めに思え、強者どもが夢のあという言葉が口をついて出ます。
羅生門は、この朱雀門からまっすぐ南に延びていた朱雀大路の果てにあった羅城門がモデルとか。 -
大極殿まで行ってみたかったけど、足のことを考えてあきらめました。
そもそも、バスを降りてから朱雀門に来るまでにすでに相当歩きます。
ガイドをしてくださる高齢男性にそのことを話すと、
「そうなんですよね。いずれループバスを走らせたり、動く歩道を走らせるという案も出ていて検討されているんです」
と教えてくださいました。
「完成したらまたおいでください」
そう笑顔で話されます。
ど真ん中を近鉄が突っ切っているんですが、いっそのこと平城宮駅を造ればいいんです。
知らん顔して走り抜けるから、なんとなく感じが悪い。 -
朱雀門を出てすぐ左手に、りっぱな施設があります。
平城宮いざない館といい、無料ですがすごい充実した博物館です。
ここを見ているうちに、大極殿のほうはまた改めてでいいか、と思ってしまいました。 -
第一次大極殿のほうから、朱雀門のほうを見ている感じですね。
第一次だの、第二次だのとつくのは、時代によって場所が移されたからと説明にありました。 -
ここでは、長屋王の屋敷を皮切りに何十万点も発見された木簡を調査して、1300年前の生活をリアルに再現しています。
宮廷の高級役人たちは、相当豊かな食生活を送っていたようです。 -
第一次大極殿の何分の一かの骨組みの模型。
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各地から年貢として送られてくる産物は、木簡の記録につぶさに残されている。
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できることなら水に流したいもの。
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結構ペットなんかも飼われていて、その餌の内訳なんかも。
「お酢の樽にネズミが落ちていた!」
「早く出世したいなあ」
なんていうのもあったりして、その内容は実に多岐にわたる。
研究成果を本にまとめたものも結構出ているようで、奈良時代がかなり身近になっています。 -
その長屋王の屋敷が詳細に再現されています。
ショッピングセンターにしてしまって良かったのかな。 -
長屋王に仕えていた人たちの住宅。
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黄金に輝く伝説上の生き物、朱雀。
手塚治虫の「火の鳥」みたい。 -
朱雀門広場からぐるっとバスという100円のバスで、一気に南大門に来ました。
一日パスなので料金は関係ありませんが、土日祝はこの「ぐるっとバス」がかなり充実しているので、一日パスを買わなくても大丈夫かもしれません。東大寺 寺・神社・教会
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ちょうど紅葉が見ごろを迎えています。
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鏡池越しに大仏殿。
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雲が走り、目まぐるしい照明効果を与えます。
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相方が鹿せんべい200円を買ったので、ちびちびと小出しに与えて鹿さんのご機嫌を取りながら歩いて二月堂のほうに上がる。
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鹿せんべいをいっぱい持っているのがバレると、一気に巻き上げられますから、かけらをあげては両手を広げて何もないことをアピール。
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二月堂。
東大寺二月堂 名所・史跡
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二月堂へと続く長い石段。
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長い階段を上ると、すごい眺め。
二月堂は欧米系の観光客にすごい人気でした。
もともと欧米の観光客は、激込みの京都を逃れて奈良を静かに回るのを好む人が多いような気がします。
奈良でも、さらに渋いところに目をつけている。 -
奈良時代建造の三月堂を過ぎると、手向山八幡宮で奉納が行われていました。
笙や篳篥の音が響き、厳かな雰囲気。
外人さんたちが、ことのほか神妙な顔でそれを見守っています。手向山八幡宮 寺・神社・教会
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長時間の演奏のあととて、足にもきます。
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若草山のゲートを横目で見てさらに進む。
少し下ると、水谷神社の横にある水谷茶屋。
このあたりで、一休みしたいと思います。水谷茶屋 グルメ・レストラン
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