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薬師寺

寺・神社・教会

奈良市

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薬師寺 https://4travel.jp/dm_shisetsu/10662937

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施設情報

天武天皇の皇后病気平癒を祈願して建立された古刹。裳階つき三重塔と仏教美術の秀作といわれる薬師三尊がある。世界遺産「古都奈良の文化財」の8資産群のうちのひとつ。 国宝東塔は、解体修理工事のために平成22年晩秋頃から約10年間ご覧頂くことができません。 東塔以外は、平常とおり参拝ができます。

施設名
薬師寺
住所
  • 奈良県奈良市西ノ京町457
電話番号
0742-33-6001
アクセス
近鉄西ノ京駅 下車すぐ
営業時間
【拝観時間】
9:00開門 17:00閉門(16:30拝観受付終了)
予算
【拝観料】
大人:1000円 団体(25名以上)900円
中高生:600円 団体(25名以上)540円
小学生:200円 団体(25名以上)180円
拝観・入堂 出来る場所 白鳳伽藍(金堂・大講堂・東院堂)

【三大壁画特別公開拝観料】※白鳳伽藍拝観料のほか別途必要・団体割引はありません
大人:1000円
中高生:500円
小学生:100円
その他
バリアフリー設備: 障がい者用P○
バリアフリー設備: 車椅子対応スロープ○
バリアフリー設備: 車椅子対応トイレ○
バリアフリー設備: 割引○
公式ページ
詳細情報
カテゴリ
  1. 観光・遊ぶ
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  3. 世界遺産
  4. 文化遺産

※施設情報については、時間の経過による変化などにより、必ずしも正確でない情報が当サイトに掲載されている可能性があります。

クチコミ(576件)

奈良市 観光 満足度ランキング 7位
4.1
アクセス:
3.88
近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩2分160mで北拝観受付に着きます。また、唐招提寺からゆっくり歩いても10分くらいです。 by Lily-junjunさん
人混みの少なさ:
3.73
お寺自体が広いので人ごみはあまり気になりません。 by Lily-junjunさん
バリアフリー:
3.35
分かりません by @タックさん
見ごたえ:
4.10
流石に世界遺産 / 薬師寺 by @タックさん
  • 満足度の高いクチコミ(421件)

    東塔 @世界遺産 / 薬師寺

    4.0

    • 旅行時期:2023/10
    • 投稿日:2024/03/25

    ⬜︎ 実際的に初めての奈良県訪問で、最後に訪れたのは[世界遺産 薬師寺]そこは国宝のオンパレードでした~! ...  続きを読む ☆ 全体的に「大伽藍」なんですが、やはり『東塔』が激渋!?群を抜いて素晴らしいかと思います。。 (※ 東塔は全面解体大修理後とのことで、タイミング良かった)  閉じる

    @タック

    by @タックさん(男性)

    奈良市 クチコミ:3件

  • 満足度の低いクチコミ(12件)

    内部には平山郁夫

    2.0

    • 旅行時期:2020/03
    • 投稿日:2024/03/25

    平成になってから建てられた新しいものです。 西遊記に登場する三蔵法師の遺骨が納められています(中国で発見されたものを...  続きを読む分骨したそうです) 内部には平山郁夫が三蔵法師が天竺まで旅をした姿が描かれた絵が展示してあるそうです。   閉じる

    まつかこ

    by まつかこさん(女性)

    奈良市 クチコミ:46件

  • 修復なった東塔に感動

    • 4.5
    • 旅行時期:2024/03(1ヶ月以内)
    • 0

    奈良旅行の始まりに西ノ京の薬師寺に向かいました。近鉄西ノ京駅から近い裏門である北門から入山しました。
    とりあえず金堂に向...  続きを読むかい薬師三尊にお参りしました。美しい黒光りした金銅仏でした。
    ついで正式に南大門から入山し、東塔、西塔、金堂を眺めました。特に東塔には古の優しさと強さを感じ、感動しました。
      閉じる

    投稿日:2024/03/04

  • 薬を持つように…

    • 4.0
    • 旅行時期:2024/01(約3ヶ月前)
    • 1

    近鉄奈良駅から、春日大社や東大寺の方面へ 徒歩10分ほど。
    お寺の名前にもなっている「薬師如来」が、左右に「日光菩薩」「...  続きを読む月光菩薩」を従えて座っていらっしゃいます。
    左手に「薬の入った壺」をもており、私のような「病気」で苦しんでいる患者にとっては、病気平癒を願う ありがたい存在です。

      閉じる

    投稿日:2024/01/10

  • 世界遺産

    • 5.0
    • 旅行時期:2023/12(約4ヶ月前)
    • 0

    元々は飛鳥の都に造営された寺院ですが、平城京遷都後にこの地に移転されました。天武天皇が自ら陣頭指揮を執り桑栄された寺院で奈...  続きを読む良においては格式という意味では最高峰の寺院です。もちろん世界遺産です。唐招提寺も近いのであわせて参拝がおすすめです  閉じる

    投稿日:2024/01/21

  • 修学旅行以来、数十年ぶりに薬師寺を訪問する機会がありました。特に国宝の東塔は十年の解体修理を終えて見学できるようになってお...  続きを読むり、白鳳文化を今に伝えるその均整のとれた建築美を思う存分楽しむことが出来ました。「国宝東塔 落慶記念 東塔、西塔 特別公開」の時で、塔の内部にある【釈迦八相像】も堪能できました。  閉じる

    投稿日:2024/03/02

  • 創建当時の東塔

    • 4.5
    • 旅行時期:2023/11(約5ヶ月前)
    • 0

    天武天皇は皇后の病気平癒を祈願し薬師寺を発願しましたが、698年に完成し、718年に現在の地に移りました。創建当時から残っ...  続きを読むたのは、東塔だけです。他の建物は、戦火などで壊されてしまい、後に再建されたものです。世界遺産にもなっています。  閉じる

    投稿日:2024/02/07

  • 「唐招提寺」からあるいても10分もかからない「薬師寺」の拝観です。一方通行の道を直進すると「薬師寺」の「與樂門」があり、そ...  続きを読むの先左手に「北拝観受付」がありますので、そこでチケットを買い求め境内に入ります。今回は、時間の都合上、「金堂」、「大講堂」、「東院堂」、「東塔」、「西塔」の地域を拝観しました。
    では、最初に「薬師寺」の歴史と概要を紐解いてみると、「薬師寺」は、今からおよそ1300年前の白鳳時代の天武天皇9年(680年)に、「天武天皇」が後の「持統天皇」である皇后の「鵜野讃良皇女」の病気平癒を祈って発願されました。しかし、「天武天皇」は「薬師寺」の完成を待たずに崩御され、「持統天皇」が即位してから藤原京に造営しました。その後「平城遷都」に伴い、養老2年(718年)に平城京右京六條二坊の現在地に移されました。当時の「薬師寺」は、天平時代までは天下の「四大寺」の一つとされ、中央に「本尊」、「薬師三尊像」をまつる「金堂」、東西に2基の塔を配する日本初の伽藍配置は「薬師寺式伽藍配置」と呼ばれていました。その大きな特徴は、「金堂」、「東西両塔」、「大講堂」など主要なお堂は裳階がつけられ、 その壮麗な姿は「龍宮造り」と呼ばれていました。しかしその華麗な堂塔は数次の火災にあって次々と焼失し、特に、享禄元年(1528年)の兵火は激しく、「金堂」、「西塔」、「大講堂」などが焼失しました。そのなかで唯一創建当時から現存する建造物は「東塔」(国宝)のみとなりました。その後、昭和43年(1968年)に、管主だった「高田好胤和上」の長年の「お写経勧進」により、昭和51年(1976年)に「金堂」が、昭和56年(1981年)には「西塔」が、その後「中門」、「回廊」、「玄奘三蔵院伽藍」などが復原造営され、平成15年(2003年)には「大講堂」が完成しました。平成29年(2017年)には「食堂」(じきどう)も再建され、創建当時の壮麗な白鳳伽藍が鮮やかに復興されました。ちなみに、「お写経勧進」とは、一巻千円(当時)のご納経料をいただき、百万巻のお写経を勧進して「金堂」の復興を目指したものです。

    《「薬師寺」お薦め拝観順路》
    ①「不動堂」⇒②「東僧坊」⇒③「食堂」⇒④「大講堂」⇒⑤「金堂」⇒⑥「東塔」⇒⑦「西塔」⇒
    ⑧「中門」⇒⑨「薬師寺末社:平木大明神社」⇒⑩「薬師寺末社:弁財天社」⇒⑪「薬師寺末社:若宮社」⇒
    ⑫「薬師寺末社:龍王社」⇒⑬「東院堂」

    《不動堂》
    「北拝観受付」入ると正面に「食堂」、右手奥に「不動堂」があります。「薬師寺」の「不動堂」は白鳳伽藍北西端に建立されています。「不動堂」には本尊である「不動明王」(平安時代作)、「修験道」の祖とされる「役行者」、「神変大菩薩」、山嶽仏教である修験道の本尊である「蔵王権現」などを祀っています。「不動堂」では毎月8日・18日・28日に「南都修験道薬師寺修験咒師本部」の僧侶が護摩祈願、先祖供養を行っています。3月25日の花会式、10月8日の天武忌では柴燈大護摩、火渉三昧も行われます。また、「不動堂」前には新旧の「石造不動明王像」も建立されていました。

    《東僧坊》
    次が、「東僧坊」です。「東僧坊」は、「大講堂」の北東に位置しています。新しい建物で、現在は参拝者の休憩所となっています。「薬師寺」のお土産もここで販売しています。「東僧坊」で有名なのは、国宝「薬師三尊像」の「薬師如来」が座っておられる「台座」の文様のレプリカが見られることです。台座には、異国風の人物像、青龍、白虎、朱雀、玄武などの四神が描かれていました。また、ここには、肉眼では見難い東塔の最上部に付けられた飛天の透かし彫のある水煙の模型もありました。見逃しがちですので是非立ち寄ってください。

    《食堂》
    「東僧坊」の出口を出ると目の前に白鳳伽藍がその全貌を現します。「東僧坊」を出て右手に進むと「食堂」があります。「食堂」は、天平2年(730年)頃に建てられ、文字通り僧侶が定められた時間に食事をとるための建物です。創建当初の「食堂」の規模は「東大寺」、「大安寺」に次ぐ大きさで約300人が一堂に会する規模だったそうです。しかし、その後、天禄4年(973年)に焼失し、寛弘2年(1005年)に再建されるものの再び失われました。そして、平成29年(2017年)に三度目の再建がなされました。完成した「食堂」は、高さ約14m、東西約41m、南北約16mの規模があります。「食堂」内には、故「平山郁夫」画伯の弟子である「田渕俊夫」画伯が描いた高さ、幅6mの御本尊「阿弥陀三尊浄土図」を中心に、周囲を取り巻くように全長50mにわたる美しい14面の壁画「仏教伝来の道と薬師寺」が内壁全体に描かれています。「仏教伝来の道と薬師寺」は、中国からの仏教伝来が表現され、遣唐使船や藤原京、平城京などが描かれている。

    《大講堂》
    「食堂」の前方には、「薬師寺」最大の建物である「大講堂」があります。奈良時代の寺院では修学道場である「講堂」が建てられ、僧侶は集まって仏教の教義について学びました。「薬師寺」では、その大きさから「大講堂」と呼ばれています。「大講堂」は正面が41m、奥行が20m、高さが約17mあり伽藍最大の建造物です。「大講堂」が「金堂」より大きいのは古代伽藍の通則だということです。「大講堂」は享禄元年(1528年)の兵火によって焼失し、御本尊の「阿弥陀三尊繍仏」も失われてしまいました。 焼失した「大講堂」は、嘉永5年(1852年)に復興しましたが、もとの「大講堂」に比べると小さなお堂でした。平成15年(2003年)に創建当初の規模で「大講堂」は再建されました。現在は、重要文化財である「弥勒三尊像」が御本尊として祀られています。「弥勒三尊像」は、中央に「弥勒如来」、向かって右に「法苑林菩薩」、左に「大妙相菩薩」を従える三尊形式となっています。そして、「大講堂」は、薬師寺の宗派である法相宗の教え「唯識」を学ぶ場所です。そのことから「唯識」の教主である「弥勒如来」が「大講堂」の御本尊です。また、天平勝宝5年(753年)に刻まれたことがわかる日本最古の国宝「仏足石」とその徳と生死を歌った21首(1首は38文字)の国宝「仏足跡歌碑」もあります。ちなみに、「仏足石」は、「お釈迦様」の足跡を彫った石です。現在、寺院では仏像を祀ることは当たり前ですが、「お釈迦様」の滅後から紀元100年頃までは「お釈迦様」の仏像が作られることはありませんでした。仏像のかわりに、菩提樹や法輪、など「お釈迦様」にまつわるモチーフを描いて「お釈迦様」を表現しました。特によく描かれたのが「お釈迦様」の足跡を描いた「仏足跡」です。また、「仏足跡歌碑」は、奈良時代に彫られた歌碑で、「仏足跡」への賛歌や仏教道歌が21首刻まれています。「仏足跡歌」は「五七五七七七」の一首38文字の仏足跡歌体で詠まれています。その他、「大講堂」には、文化勲章受章者の「中村晋也」の作の「阿僧伽菩薩像」、「伐蘇畔度菩薩像」、「釈迦十大弟子」なども安置されています。

    《金堂》
    「大講堂」を出ると目の前に「金堂」があります。「金堂」は、「薬師寺」の「白鳳伽藍」の中心部に東西の塔や大講堂などに囲まれる形でそびえ立つ大規模な仏堂です。大きさこそ「大講堂」には及びませんが、正面の長さが約27m、奥行が約16m、高さは約20mというスケールで「金堂」という名にふさわしい佇まいになっています。「金堂」が建立された歴史は古く、奈良時代に「薬師寺」が創建された時代からあったものだといわれています。その建築様式は、二重二閣、五面四間、瓦葺、そして美しい「裳階」を設け、美麗なその美しい佇まいは「竜宮造り」と呼ばれていました。「金堂」は、室町時代に大風で破損し修理を重ねましたが、享禄元年(1528年)の兵火により焼失してしまいました。 その後、郡山城主「増田長盛」により「仮金堂」が建てられたものの、当初の二層の「金堂」を復興することはできませんでした。昭和43年(1968年)から始まった「百万巻お写経勧進による薬師寺金堂復興」により、「仮金堂」は解体され、昭和51年(1976年)に現在の「金堂」が再建されました。堂内には白鳳期の様式をもつ御本尊の国宝「薬師三尊像」が安置されています。中心の「薬師如来坐像」は、像高が2.5mほどあり、ギリシャ、ペルシャ、インド、中国の文様を刻んだ国宝の「薬師如来台座」のうえに、威厳に満ちた表情、堂々とした姿で座しています。そして、首や腰をひねって異なる表現を生み出す「三曲法」と言われる姿勢を取る左脇侍(向かって右側)には、像高2.5mほどの「日光菩薩立像」が、そして、右脇侍(向かって左側)には、像高3ほどmの「月光菩薩立像」が安置されています。「薬師如来坐像」が、男性的で重厚感があるのに比べ、「日光菩薩立像」と「月光菩薩立像」は、艶やかさを感じます。そして、上層には、お写経が納められた「納経蔵」があります。その他、国宝である天平時代の「吉祥天女画像」もあります。「吉祥天女」は、仏教を守護し、五穀や財宝などを与えて私たちに幸福をもたらす美しい女神です。「薬師寺」に伝わる「吉祥天女画像」は、「薬師寺」の「修正会」の御本尊として描かれた最古の画像で、また麻布に彩色を施した独立の画像としても日本最古のお姿です。現在は、お正月三ヶ日のみの参拝となっています。

    《東塔》
    「金堂」の次は、右手にそびえ立つ「東塔」です。その前に「東塔」と「西塔」を「金堂」の正面から見た時、若干の違和感を覚えました。何となく高さが違うように見えるのです。新しい「西塔」の方が少し高く感じました。それもそのはず、「西塔」の方が140cmも高く造られているそうです。それは何故かというと、新しい「西塔」は、これから木が縮み、風に吹かれて少しずつ低くなり、200年ぐらいたてば、「東塔」と同じ高さになると計算されて建てられたからなのだそうです。「東塔」に戻りますが、「東塔は」、天平2年(730年)の奈良時代前期に建てられたといわれています。「薬師寺」の1300年の歴史のなかで唯一現存する奈良時代そして平城京最古の建造物です。「東塔」には屋根が6つあり一見すると六重に見えますが「三重塔」で、各階に「裳階」をつけ、大小の屋根のリズム感をつくっています。1、3、5番目の小さな屋根は「裳階」と呼ばれる飾り屋根で、各層に「裳階」がつけられた塔は「薬師寺」だけで、屋根の大小がおりなすバランスはとても美しく、「凍れる音楽」と称されているそうです。また天に伸びる約10メートルの相輪部は、全体の高さの3分の1の大きさがあり、その先の水煙部には、24体の飛天が透かしぼりされています。先ほども説明しましたが、この水煙部の模型が「東僧坊」に展示されています。「東塔」はこれまでに何度も部分的な修理が行われてきましたが、平成21年(2009年)より史上初の全面解体修理に着手し、令和3年(2021年)2月15日に完成しました。「東塔」の内陣には、文化勲章受章者の「中村晋也」作による「釈迦八相像」のうち「因相の四相」が祀られています。ちなみに、「釈迦八相」とは、「お釈迦様」のご生涯の中でとても重要な八つの場面をいいます。「東塔」には、「お釈迦様」が釈迦国の王子として生まれながらも、出家し悟りに至る前半生が表現されています。

    《西塔》
    「東塔」の次は、対をなす反対側にある「西塔」です。「西塔」は、室町時代後期の享禄の兵火(1528年)により焼失し、宮大工「西岡常一」棟梁の指導により、昭和56年(1981年)に再建されたものです。「東塔」が落ち着いたたたずまいに対して、「西塔」は、創建当初とおなじく鮮やかな青丹の色と金色の飾り金具に彩られ、眩いばかりです。また、「東塔」は「裳階」の部分が白壁なのに、「西塔」には連子格子を取付けた「連子窓」が設けられています。そして、「西塔」の内陣には、「中村晋也」作による釈迦八相像のうち残りの果相の四相が安置されています。そして、「西塔」の前面にある芝生の庭には、「佐佐木信綱歌碑」と「会津八一歌碑」もありました。「佐佐木信綱歌碑」には、「ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲」と刻まれていました。「佐佐木信綱歌碑」は、昭和30年(1955年)に建立されたものです。「佐佐木信綱」は、国文学者で明治5年(1872年) 6月3日に三重県鈴鹿市石薬師町で生まれた。明治17年(1884年)に「東京大学文学部古典科」に12歳で入学し、明治21年(1888年)16歳で卒業したそうです。今では考えられないことですね。「会津八一歌碑」には、「すゐえんの あまつをとめが ころもでの ひまにもすめる あきのそらかな」と刻まれています。

    《中門》
    「西塔」を出て右方向に進むと、「西回廊」と「東回廊」のある「中門」があります。「薬師寺」の「中門」は、「薬師寺白鳳伽藍」の南端に設けられた門で、「薬師寺」の境内では最大級の門です。現在の「中門」は、昭和59年(1984年) 10月に再建されたもので、門の両側に「回廊」が延びています。平成3年(1991年)には「二天王像」も復元されました。「二天王像」は、享禄元年(1528年)の兵火により「中門」とともに焼失し、その後400年の間造立されませんでしたが、平成3年(1991年)に復元復興された像です。昭和59年(1984年)に「中門」が復興され、それに伴う発掘調査により裸形の「仁王像」ではなく武装した「二天王像」ということが判明したそうです。「薬師寺」の「二天王像」も、怒りの表情を顕わにした開口の「阿形像」と、怒りを内に秘めた表情の口を結んだ「吽形像」です。「二天王像」の足元に注目してください。ここで見逃してはならないのが、「二天王像」に踏みつけられている邪鬼がいます。そして、「中門」の建築様式は、「東大寺転害門」などでも見られる三角形の棟が三つ設けられた「三棟造」と呼ばれるものとなっており、重厚感を感じさせるものにもなっています。

    《薬師寺末社》
    「中門」をくぐると正面に「南門」そして、右手に「南門拝観受付」と「薬師寺」の末社である「平木大明神社」、「弁財天社」、「若宮社」の三社があります。また、反対側に位置する「東院堂」の前には「龍王社」があります。「若宮社」と「龍王社」は、「大津皇子」の鎮魂の為に建立されたといわれています。「若宮社」は「大津皇子」を御祭神として祀り、「龍王社」は室町時代に造られたとされる「大津皇子坐像」を安置しています。

    《東院堂》
    再び「中門」をくぐり、右手にある「東塔」方向に進むと突き当りに「東院堂」があります。「東院堂」は、「長屋王」の正妃である「吉備内親王」が母の「元明天皇」の冥福のために、養老年間(717年~724年)に建立しました。現在の建物は弘安8年(1285年)に正面7間、側面4間の入母屋造本瓦葺で、内部は畳敷きで、南向きで再建されましたが、享保18年(1733年)に西向きに変えられました。仏教が日本に伝来した当時は、門は南にあり、建物も南向きでしたが、平安時代以降の阿弥陀仏信仰により、西向きに建てられることが多くなったそうです。御本尊は、白鳳時代に制作された国宝の「聖観世音菩薩像」です。「聖観世音菩薩像」は、右手を静かに下げ、左手は柔らかく挙げ、胸を張り、足を揃えて立つ姿で、どことなく気品にあふれています。その他、鎌倉時代に制作された重要文化財である「四天王立像」などがあります。ちなみに、「四天王」とは、古代インドの神が仏教に守護神として取り入れられたものです。東に「持国天」、南に「増長天」、西に「広目天」、北に「多聞天」が配されます。
    次は、近鉄橿原線「西ノ京駅」から「大和西大寺」へ行き、近鉄奈良線に乗り換え「近鉄奈良駅」で下車して、今回の旅行の最後の古都奈良の世界遺産である「元興寺」へ向かいます。途中の奈良町にある「豆腐庵こんどう」で昼食を食べる予定です。

    01_【一口メモ】
    ⑴ 所在地…〒630-8563 奈良市西ノ京町457 電話:0742-33-6001
    ⑵ 休業日…なし
    ⑶ 拝観料
    ① 拝観可能場所…金堂、大講堂、東院堂 大人800円・中高生500円・小学生・200円
    ② 拝観可能場所…金堂、大講堂、東院堂、玄奘三蔵院伽藍、西塔初層東面開扉
    ※ お正月(1/1~1/8)、春期(3/1~6/30)、GW(4/29~5/8)、お盆(8/13~8/15)、秋期(9/16~11/30)の期間
    大人1,100円・中高生700円・小学生300円
    ③ 共通拝観券
    ア 拝観可能場所…金堂、大講堂、東院堂、玄奘三蔵院伽藍、西塔初層東面開扉(春・秋のみ)、東塔初層開扉(GW期間のみ)、食堂、西僧坊
    イ 対象期間:お正月(1/1~1/8)、春期(3/1~6/30)、GW(4/29~5/8)、お盆(8/13~8/15)、秋期(9/16~11/30)
    ウ 料金…大人1,600円・中高生1,200円・小学生300円(※大人同伴)

    02_【「薬師寺」へのアクセス】
    ⑴ 電車を利用して
    近鉄橿原線「西ノ京駅」から徒歩2分160m
    ⑵ バスを利用して
    ① [JR奈良駅)] ⇒[奈良県総合医療センター行]≪奈良交通:63・64・65・72・77・78系統≫
    ・バス乗り場:「JR奈良駅(東口)」(6番のりば)・「近鉄奈良駅(5番出口)」(8番のりば:駅前交番前)
    ・ア 「JR奈良駅」から11停留所目(「唐招提寺」の次の停留所) 所要時間約18分
    ・イ 「近鉄奈良駅」から13停留所目(「唐招提寺」の次の停留所) 所要時間約26分
    ・9時から15時の間に1時間平均2~3便:[JR奈良駅)]毎時 28分、58分発
                       :[近鉄奈良駅)]毎時 23分、53分発
    ・「薬師寺」停留所下車し徒歩2分150m
      閉じる

    投稿日:2023/12/09

  • 特別拝観

    • 4.0
    • 旅行時期:2023/11(約5ヶ月前)
    • 1

    東塔と西塔の特別公開時期に行けました。奈良時代創建の東塔は平城京内で最古の建物だそう。再建された西塔に比べ派手さはないです...  続きを読むが真っ白な漆喰が映えて趣がありました。釈迦の一生を8つの場面にわけ造仏された彫刻は迫力満点。参拝できて良かったです。  閉じる

    投稿日:2023/11/12

  • 特に印象的だった五重塔

    • 4.0
    • 旅行時期:2023/10(約6ヶ月前)
    • 1

    薬師寺は、言わずと知れた奈良を代表する名刹で、広い境内には数多くの見どころがありますが、やはり特に印象的だったのは五重塔で...  続きを読むす。長らく行われていた工事が終わり、東塔、西塔ともとても美しい姿を見ることが出来ました。他で見る五重塔とは異なる独特の姿は、いつまでも見ていたくなるものでした。   閉じる

    投稿日:2023/11/18

  • 東塔 @世界遺産 / 薬師寺

    • 4.0
    • 旅行時期:2023/10(約6ヶ月前)
    • 5

    ⬜︎ 実際的に初めての奈良県訪問で、最後に訪れたのは[世界遺産 薬師寺]そこは国宝のオンパレードでした~!
    ...  続きを読む

    ☆ 全体的に「大伽藍」なんですが、やはり『東塔』が激渋!?群を抜いて素晴らしいかと思います。。

    (※ 東塔は全面解体大修理後とのことで、タイミング良かった)  閉じる

    投稿日:2023/11/11

  • 塔の特別内覧も行われていました

    • 3.5
    • 旅行時期:2023/10(約6ヶ月前)
    • 1

    大池越しの薬師寺の風景を眺めてから薬師寺へ向かいました。山をバックにした風景も印象的でしたが、南門前での二つの塔が空に向か...  続きを読むって建つ風景にも圧倒されます。紅葉前という事で観光客もそれほど多くなくゆっくりと回ることができました。南門から玄奘三蔵院門まで1時間くらいで参拝しました。  閉じる

    投稿日:2023/10/14

  • 静かに思いを馳せる場所

    • 5.0
    • 旅行時期:2023/07(約9ヶ月前)
    • 1

    何度か数年おきに訪れています。また先日、久しぶりに訪れることができました。
    こちらは薬師寺、名前の通り病気平癒を願って造...  続きを読むられた場所ですが、その祈りの場所らしく、いつ行っても静かです。東塔と西塔をながめ、金堂と大講堂を参り、その先へと足を伸ばします。何故か偶然にもいつも蓮の花が見頃の時期に訪れており、今回も蓮の花に癒されました。  閉じる

    投稿日:2023/07/17

  • 広すぎる

    • 4.0
    • 旅行時期:2023/04(約12ヶ月前)
    • 0

    駐車場から三蔵院伽藍までが遠すぎた。東塔と西塔の中を特別公開されていて拝観料は、高かったけれど、せっかく公開されていたので...  続きを読む拝観した。お釈迦様の一生があらわされていて、お釈迦様だけ金色なのでわかりやすかった。金堂、大講堂、食堂を見て、一度北側道路に出て、再度北拝観受付を通り、玄宗三蔵院伽藍として玄宗統と平山郁夫画伯の大唐西域壁画はとても良かった。慈恵院も拝観できる。ここからは、唐招提寺も近い  閉じる

    投稿日:2023/04/30

  • 国宝が沢山あり見応えありました

    • 4.5
    • 旅行時期:2023/01(約1年前)
    • 2

    奈良県にある「薬師寺」、1998年に世界遺産登録されました。
    広い境内、駐車場は有料ですが沢山あり、入口も何カ所かありま...  続きを読むした。
    門を入ると左右に塔があり、目の前には本堂にあたる威風堂々とした「金堂」が鎮座しています。
    堂内は撮影不可ですが、沢山の国宝があり、ご本尊の薬師如来像も国宝の一つで、
    脇侍(わきじ)に「日光菩薩像」と「月光菩薩像」が祀られていますが、
    日本の仏像彫刻の最高傑作のひとつといわれているとか。
    祝日の早い時間に行きましたが、空いていてゆっくり見る事が出来ました。  閉じる

    投稿日:2023/01/18

  • 世界遺産の古刹

    • 5.0
    • 旅行時期:2023/01(約1年前)
    • 1

    奈良公園からは距離がありますが、近鉄線「西ノ京駅」のすぐ隣にあります。
    その名の通り御本尊様はとても大きな薬師如来坐像で...  続きを読む、復元された金堂に安置されたお姿はとても有難かったです。
    現存する東塔の美しさも素晴らしかったです。  閉じる

    投稿日:2023/01/09

  • 唐招提寺から直線状に続いているので、民家が立ち並ぶ通りを進めば歩いて行けますが車が多いから注意が必要です。
    金堂がある有...  続きを読む料エリアは白鳳伽藍と呼ばれていて、金堂・東塔・西塔・講堂をぐるりと回廊が取り囲む伽藍構成をしてて、周囲を見渡すと建物によって色が異なるのに気付きました。
    金堂に入るとちょうど講和が開催されていて「白鳳伽藍は朱色で統一された美しい伽藍に見えるけど、色鮮やかな建物は被災して再建された建物であることを示しており、色の無い建物が被災を免れたオリジナルで東塔と東院堂の2つしかありません」と良いタイミングで知ることができました。
    白鳳伽藍の北側、道路を挟んだ向かいにある玄奘三蔵院伽藍は1991年に建てられた新しい伽藍で、拝観料は白鳳伽藍とは別料金が発生しますが、公開期間が決まっているため今回は入れず残念でした。  閉じる

    投稿日:2023/04/25

  • 全面解体修理中だった東塔も竣工

    • 3.5
    • 旅行時期:2022/12(約1年前)
    • 0

    約5年ぶりに「薬師寺」を訪れました。前回訪れたときは10年以上にもおよぶ全面解体修理中だった東塔も竣工しており、金堂と東西...  続きを読む両塔のバランスが綺麗にとれていました。金堂の薬師三尊像はいつも通り穏やかな表情でした。


      閉じる

    投稿日:2022/12/17

  • 世界遺産!

    • 4.0
    • 旅行時期:2022/11(約1年前)
    • 0

    近鉄西ノ京駅すぐの場所にあるお寺です。奈良の世界遺産の一つです。境内は広めです。たくさんの建物がありますが、創建当時から残...  続きを読むるのは、東塔だけです。他の建物は、戦火などで壊されてしまい、後に再建されたものです。  閉じる

    投稿日:2023/05/28

  • 東塔、西塔、二つの塔を見比べ

    • 5.0
    • 旅行時期:2022/11(約1年前)
    • 0

    創建当時から残る東塔と再建された西塔、二つの塔を見比べると時間の重みを感じます。広い伽藍はどの建物も見ごたえ十分。今回は玄...  続きを読む奘三蔵院の伽藍も見学できるチケットを買ったのに、塔見たさに白鳥伽藍に行ってしまい、玄奘三蔵院を見損ねました。残念!  閉じる

    投稿日:2023/02/04

  • `高田好胤和上の法話`の皆で一緒に聞いた一人ですが、金堂/`一対`の三重塔//で祀れている国宝)薬師三尊像/国宝)仏足石/...  続きを読む/が有名な<薬師寺> 先ずは重文)南門を拝観すると`一対`の三重塔が! 拝礼し門をくぐると中門(一対の仁王像も)、東回廊と東塔/西回廊と西塔が,,☆ さ~、<薬師寺>のお参りですね,,  閉じる

    投稿日:2022/12/09

  • 奈良を代表する寺院

    • 5.0
    • 旅行時期:2022/11(約1年前)
    • 0

    奈良を代表する寺院でもちろん世界遺産です。東塔、金塔、西塔からなる建築は圧巻の1語で特に五十塔は国宝でもあります。玄奘三蔵...  続きを読むがインドより持ち替えったという伝説の法典もあります。地理的には唐招提寺とセットで回ることがベストです。車道は狭く1車線で混雑するので徒歩か自転車です  閉じる

    投稿日:2022/11/15

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