2023/11/01 - 2023/11/01
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kojikojiさん
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「ダワーニー駅(Давааны)」までの「シベリア鉄道」乗車体験の後は先回りしていたバスに乗り込んで「ホスタイ国立公園」に向かいます。時間はすでに午前11時45分なのでお腹も空いてきていますが、まだ2時間弱の移動があります。昨日行ったウランバートルの東側の「テレルジ国立公園」は雪が多かったですが、西側の「ホスタイ国立公園(Hustai National Park)」へ向かう道路はほとんど雪も無い状態でした。1時間ほどは舗装された道を走りますが、草原のど真ん中に巨大な駐車場を見ることができます。これはモンゴルの革命記念日である7月11日から3日間に渡ってモンゴル各地で開かれる「ナーダム」の会場の1つがこの周辺にあるためだそうです。何もない草原に舗装された駐車場だけがある姿はなかなかシュールでした。車窓からの景色は左右共に見渡す限り草原が広がり、たまに牛乳工場があったり、ウランバートルへ向かう数千頭の牛や羊が見えます。トラックなどで数千頭を運ぶよりは生きたまま運ぶ方が理に適っていると思えます。さらにこの季節の風物詩なのかもしれませんが、牧草を刈り取って束にしたものが草原に転がり、回収するトラックの姿も見えました。1時間が過ぎたころにバスは舗装されていない草原のダートの中に入っていきます。果たしてバスでこんな道を走ってよいのだろうかと思いつつ、揺れるバスの中で前のシートの手すりに摑まります。しばらく進むと草原の中に水飲み場があり、たくさんの牛と馬とヒツジとヤギがいます。ここでバスが停まり15分ほど写真撮影の時間がとられます。今回は2台のバスでの移動でしたが、関西からの参加者の多いもう1台のバスから降りてきた人たちが小走りに馬の群れに進んでいくとみんな逃げてしまいます。関西のおばちゃんはスマホのズームではなく自分がズームしてます。さらに30分ほどバスで走って「ホスタイ国立公園」の施設に到着します。既に午後2時前になっているのでまずはレストランでビュッフェスタイルのランチになりました。その後は併設しているゲルの映像ルームで国立公園の自然について学び、隣の博物館で済んでいる動物についても知ることができます。そのあとは駐車場に移り、10人乗りの(乗客9名)旧ソヴィエト時代から製造されているUAZ(ワズ)という軍用車に分乗して国立公園の中を世界唯一の野生馬のタヒを探しに行きます。ここまでもバスでダートを走ってきましたが、さらにすごいダートを進んでいきます。30分ほど走ったところで左手に馬の群れがいるのが見えました。ここで車から降りて小さな峡谷の向こう側にいる群れを見ます。ガイドさんもビックリするほどの近さだそうで、いつもは双眼鏡でないと確認できないほどの距離だそうです。そうは言っても300メートルは離れていたと思います。デジカメの望遠レンズとデジタルズームで800ミリ換算に拡大すると仔馬がいるのも分かりました。さらにもう1つの群れが峡谷の陰から現れたので全部で20頭くらいのタヒを見ることができました。帰り道でも1頭だけ50メートルほどの距離にいたので、車を降りて写真を撮りました。ここで関西のおばちゃんが馬に向かって走り出します。ガイドさんが「逃げちゃいますからやめてください。」と叫んでも聞く耳を持ちません。20人以上が「やめろ!」と叫んで近づくのを止めましたが、今度は馬がお尻を向けているので手をパンパン叩き出しました。関西のおばちゃんたち狂ってます。本当に違うバスで良かったと思います。良くお話しさせていただいた九州から参加のご夫婦のご主人が、「私は関西出身なんですが、関西発のツアーはうるさいので東京まで来てツアーに参加します。」と仰っていた理由が分かりました。お昼を食べたレストランまで戻った後はモンゴルの伝統衣装の「デール」の体験がありました。皆さんなかなか腰が重いのですが、我が家は大好きなので真っ先に着させてもらいました。これで年賀状に仕える写真が増えました。辺りが薄暗くなりつつある午後4時30分に出発して、ウランバートル近くに戻ったのは午後6時過ぎで、「SABSAR」というスーパーでトイレ休憩をして、さらに市内に入ると物凄い渋滞です。2時間かけて市内のレストランについて中華料理の晩ご飯です。3日目にもなると気の合う方々が集まって円卓を囲むのは楽しいことです。「ゴールデンゴビ」というウォッカをぼ鶴で頼んだ方がいらして、お相伴にあずかりましたが、トロリとして少し甘みを感じるウォッカは人気があるだけあって美味しかったです。そしてホテルに到着したのはトラピックスの予定表の午後6時から4時間遅い午後10時でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ミアットモンゴル航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「ダワーニー駅(Давааны)」で芝リア鉄道を降りて、バスで集落を抜けるとすぐに大草原になります。荒野にポツンとチベット仏教の仏塔のようなものが見えました。
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この辺りは「フイ・ドルーン・フダグ(Hui Doloon Hudag)」という草原で、ここではモンゴルの革命記念日である7月11日から3日間に渡って各地で開かれる「ナーダム」の会場の1つだそうです。ナーダムはモンゴル語で「ゲーム」を意味します。これらのゲームは収穫の喜びを表し、大草原の伝統的な毎年恒例のイベントです。この祝日の起源は古く、少なくともチンギス・ハーンの時代にまでさかのぼります。
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建物も1つ無い大草原に巨大な駐車場が現れてきます。ここだけ舗装されていて、白線も引かれてあるので不思議な風景です。ナーダムの時期にはここは車で埋め尽くされるそうです。
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騎馬民族であるモンゴル人にとって馬は何より大切な財産であり友でもあります。一番人気の競馬はメインスタジアムから車で1時間半ほどの「フイ・ドローン・フダグ草原」で行われます。レースは2歳馬、3歳馬、4歳馬、5歳馬、6歳以上、種馬の各レースが行われ、数百頭の馬が草原を駆け抜けていきます。走る距離は馬の年齢によって違い15キロから3キロ超ほどになります。特に注目が集まるレースは幼い2歳馬のレースだそうです。2歳馬のみ1位の馬と同様に一番最後にゴールした馬にも祝福がおくられるそうです。モンゴル競馬の騎手は6歳から12歳までの子供たちで、各レース5位までの馬には馬乳酒をかけて祝福します。今年のニュースでゴールした馬がその場で死んでしまい、馬と一緒に育ってきた子供が泣き崩れる姿を思い出しました。
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約1000頭の馬が参加する4歳レースで優勝した馬主はウランバートルのアパートを大賞として受け取り、スポンサーからは車やSUVその他数え切れないほどの小品がもらええるそうです。上位3頭には金、銀、銅のメダルが与えられ、優勝した騎手には「トゥマニー・エク(1万人のリーダー)」の称号が与えられます。2歳馬のレース「ダアガ」で最下位に終わった馬は「バヤン・ホドゥード(満腹のおなか)」と呼ばれています。「バヤン・ホドゥード」に歌をうたい、翌年の優勝者になることを祈ります。モンゴル語で「ドルーン」は7を意味し、「フダグ」は井戸を意味します。草原のこの場所には7つの井戸が近くにあるそうです。
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バスが減速すると車窓からは車道を歩く裸馬の群れが現れました。
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凍てついた草原にぽつんと建つゲルにはストーブの煙突が1本見えます。前日の遊牧民のお宅訪問で中を見ているので、草原での生活の様子が想像できます。
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草原のど真ん中に「オボー」が見えました。チベットのように峠や道の分岐点などに置かれるのではないようですが、この場所に意味があるのでしょうか。
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いつの間にか残雪も見えなくなりました。この辺りはまだ雪が降っていないのかもしれません。
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物凄い数の牛が見えました。ガイドさんの説明によるとこの辺りから1カ月ほどかけてウランバートルの近くまで放牧しながら移動するそうです。牛をトラックに乗せて運ぶのではなく自ら歩かせた方が運搬費など掛かりませんし、草原の草を食べていれば餌代もかかりません。ある意味理に適っていますが、牛にとっては「死の行進」ということになります。
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モンゴルでは夏は「ツァガーン・イデー」という白い食事(乳製品)、冬は「オラーン・イデー」という赤い食事(肉)を食べ、家畜と乳製品には旬があるそうです。
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通りがかったガソリン・スタンドには草藁を満載にしたトラックが見えました。この時はまだどういったものかは分かりませんでした。
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柵に囲われているとはいえ、こんな荒野に「ポツンと一軒家」では絶対に生きていけない自信があります。
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同じような緑色の建物が12棟並んでいました。ガイドさんによるとこれは牛乳工場で、中には放牧している肉牛とは違った搾乳用の牛が飼われているのだと思います。
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今度は羊の群れが現れました。モンゴルの草原で家畜とされているのは馬、牛(ヤク)、羊、ヤギ、ラクダの5種類であり、「タワン・ホショー・マル(五畜)」と呼ばれています。北部の一地域にはトナカイを家畜にしている遊牧民もいるそうです。
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遊牧民はその土地の気候や環境にあった家畜を組み合わせて放牧しています。良い牧草を求めて季節ごとに家畜を移動させ、夏は家畜の乳を加工して乳製品やお酒を作り、冬は家畜を食べて暮らしています。家畜の毛や皮から衣類や道具を作ったり、売って現金収入を得たりしています。このように家畜は遊牧民の衣食住を支えるかけがえのない存在なのだと分かります。ここで初めて馬の脇に座る遊牧民の人を見掛けました。
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草原お腹に有刺鉄線で囲われた一角があり、その中にトラックが何か作業をしています。
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初めは家畜が近くにいるのかと思いましたが、すぐに草藁の束だと分かりました。刈り取ってまとめたものをトラックに積み上げているので、先ほど見掛けたトラックの意味が分かりました。
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囲われたエリアでないと放牧された家畜に草を食べられてしまうのでしょうから、眺めているだけでは分からない草原のルールや所有権があるのだろうと思います。
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これまであまり見かけなかった馬の放牧地が多いエリアに差し掛かりました。
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柵で囲われた中に数十頭の馬が集まって、寒さにこらえているようです。
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バスはスピードを劣り、この策に沿って左折しました。そこはもう舗装もされていない轍が残るだけの道とは呼べないようなところです。
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幹線道路から外れた草原をバスで走るのは不思議な感覚ですが、横転しそうになりながらも周囲の景色の美しさに見とれてしまいます。もう地球上ではないような風景です。リドリー・スコット監督でマット・デイモン主演の映画「オデッセイ」を思い出しました。
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1カ月前はイオニア海をホメロスの「オデュッセイア」を思い出しながらのクルーズで、今月は「オデッセイ」とは笑ってしまいます。
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後ろを走るバスが見えました。この辺りは比較的平らな所なので写真を撮れました。韓国国内の舗装された道を走っていたバスもまさかモンゴルに輸出されて、泥道を走るとは思ってもいなかったでしょう。
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しばらくすると小さな小屋があり、草原の中の水飲み場のようです。
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数えられないほどの馬が集まっています。無作為に佇んでいるように見えますが、ちゃんとリーダーがいるグループに分かれています。
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差し世はもっと近くにたくさんの馬が板のですが、後ろのバスから降りてきた関西胃のおばちゃんがスマホを持って走って近づくのでみんな逃げてしまいました。
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カメラのレンズを望遠に変えて、さらにデジタルズームを使って馬たちを写真に撮ります。
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この後は昼食の後に世界でも唯一の野生馬のタヒを探しに行くツアーが組まれていますが、草原の中にいる馬が簡単に見つかるとも思っていなかったのであまり期待はしていませんでした。
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馬たちを取り巻くように牛の姿も見えます。
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さらに遠巻きにヒツジとヤギが興味深そうにこちらを観ています。
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数を数えたら眠たくなりそうなほどの数です。
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やはり裸馬が一番カッコいいです。それにしても尾の長さがほとんど地面に着きそうです。仲には引きずっているものもいます。馬の群れを総称して「アドゥ」といい、馬群のリーダーは種牡馬で「アズラガ」と呼ばれています。子供を産み乳で育てる雌馬は「グー」です。若い牡馬もいますが去勢されていて、「モリュ」と呼ばれます。乗馬するのもこの「モリュ」になります。
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家畜たちのそばにはゲルが1棟建っていて、この家族がこの家畜たちを所有しているのだと分かります。馬を放牧している遊牧民を特に「アドゥチン」といい、遊牧民を「マルチン」と総称します。アドゥが労働者で、チンは家畜を意味します。
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馬と違って牛は特別な群れは作らないようです。じっとこちらを見つめている牛は何を考えてるのでしょう。
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尻尾を持ち上げた子の仔牛はこの後ポロポロとウンチをし始めました。
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ゲル家族の車はトヨタのプリウスで、ガイドさんが言うように低温の所でも故障が少ないのでモンゴルでは重宝されていることが分かりました。
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何が始まるのかと思ってみているとプリウスは羊とヤギを遠くに連れて行ってしまいました。馬に乗っての放牧よりも温かい車の方がいいですよね。日本では草原をプリウスで走るなんて使い方は無いですね。プリウスの語源はラテン語で先駆けてとか先立ってという意味なので、使い方は間違っていないのかもしれません。
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草原で白い馬を見てしまうと「スーホの白い馬」を思い出してしまいます。それとアメリカの「名前のない馬( A Horse With No Name )」という曲が頭に浮かんできます。
https://www.youtube.com/watch?v=09YKl-06JYQ -
午後1時30分になってようやく「ホスタイ国立公園(Hustai National Park)」に到着しました。ここも宿泊用のゲルの並んだリゾートのようです。ただ、完全に観光用の施設ではなく野生動物の研究者が来る方に重きがあるようです。
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入り口で記念写真を撮っておきます。
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タヒの親子がレリーフになっています。
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「UAZ(ワズ)」はロシアのウリヤノフスクに本拠を置く自動車メーカーで、社名は「ウリヤノフスク自動車工場(Ulyanovsky avtomobilny zavod)」の略です。UAZは第2次世界大戦勃発後のドイツ国防軍のソ連への侵攻(バルバロッサ作戦)を受け、軍用車両の生産拠点の疎開を目的として1941年にウリヤノフスクに設立されました。
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このUAZ-452 ( УАЗ-452) は1960年代にソヴィエト連邦のウリヤノフスク自動車工場 (ウリヤノフスク・アフタマヴィーリヌイ・ザヴォート) で開発された4×4輪駆動のバン/トラックタイプのキャブオーバー型軍用車両/汎用自動車です。
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愛称はブハンカ(パンローフの意)ならびにタブリェツカ(丸薬の意)、ゴロヴァシチク(オタマジャクシの意)です。お昼を食べた後はこの車に乗って幻の馬タヒを探しに行くとのことです。この車に乗れるだけでもここへ来た甲斐がありました。
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まずはレンガ造りのレストラン棟でお昼をいただきます。
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タヒの描かれた「ホスタイ・ツーリスト・リゾート」の看板が可愛らしいです。
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この日のお昼はビュッフェスタイルでした。モンゴル料理だけではなくパスタなども並び、どれも美味しかったです。何しろお腹は空いています。
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熱々の羊肉の入ったトマトスープが五臓六腑に沁みわたります。
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パスタの上に牛肉の煮込みを乗せてスパイシーなチキンのもも肉も乗せちゃいます。カットした野菜のサラダを見るとロシアの影響を感じます。オリヴィエ・サラダはモスクワのホテルのレストラン「エルミタージュ(Hermitage)」でシェフを務めたベルギー人のシェフのリュシアン・オリヴィエによって考案されました。
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食後は厚い紅茶をいただいてしばらく休憩になります。そして表にあるゲルの形をしたカンファレンス・ホールで「ホスタイ国立公園(Hustai National Park)」についての映像を見て、どういったところかを学びます。
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ホールの脇には小さな博物館があるので、そちらも鍵を開けて見学させてもらいます。主trには金属製の球体があり、アメリカの輸送ロケットデルタ2の液体窒素タンクだと確認されたもののようです。2010年にここから7キロ離れたエケン・ウス草原に落下したそうです。初めてスペース・デブリ(宇宙ゴミ)を見ました。
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西暦6世紀から8世紀のチュルク時代にはこのような胸の前で手を合わせた人物の石像が数多く作れられましたが、そのレプリカを木で作ったもののようです。
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翌日ウランバートル市内の観光では「国立歴史民俗博物館」で詳しくモンゴルの歴史を学びました。チンギス・ハーンが成人するまではモンゴル人には記録をつける習慣がなかったので、分からないことも多いようです。
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イヌワシは猛禽類の中でも最も優れた飛行能力があると考えられます。その能力を利用して狩りを行います。モンゴルのアルタイ山脈に暮らすカザフ族はイヌワシを操って狩りをすることで世界的に有名で、カザフ族の子供たちは13歳になると、男女問わずイヌワシの扱い方を習います。大きなイヌワシだと7キロほどもあり、それを子供が操って狩りをするのです。これは約2000年もの間ずっと受け継がれてきた伝統です。
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これから探しに行く野生馬タヒのはく製がありました。幻の馬に合えるかは半信半疑なので?製の写真を撮っておきます。
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駐車場に合った看板には地球上で唯一残る野生馬の生息地を守ろうと書かれてあります。下段にはモンゴル刑法の24.5条についての説明があります。特別保護地域で許可なく狩猟や捕獲された動物について、販売や輸出した場合は罰金刑と1年から5年の懲役、海外渡航の禁止となります。
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このUAZ-452はドライバー1名以外に9名乗れるのでそれぞれ分かれて乗り込みます。
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ここから30分ほどかけてタヒを探しに行くのですが、これほどの悪路は生まれて初めてです。
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何もない原野をすごいスピードで走り抜けますが、固まった轍を走り抜けるのでその揺れはすさまじいです。グーグルマップでストリートビューを見ることができますが、よくこんな奥地までカメラを積んだ車で来たものだと思います。
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こんなところにもゲルが建っていました。
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左の車窓に馬の群れが見えました。「馬がいた!」と叫ぶとバンは止まり、別の車が近づいてきて、ドライバー同士で打ち合わせします。
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どうやらタヒの群れのようで、ここでバンを降りて見学することになります。
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こちらの草原の先には小さな谷があって、小川が流れていています。そこで水を飲んだタヒの群れが夜を過ごすねぐらに戻っていくところだったようです。
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普段は見つけることができなかったり、見つかっても双眼鏡で見ないと分からない距離が多いそうですが、この日はガイドさんが興奮していたのでかなり近くで見られたようです。といっても200ミリの望遠レンズをデジタルズームして400ミリで撮っています。
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モンゴル語の「タヒ」は「モウコノウマ(蒙古野馬)」というもので、「プシバルスキーウマ」とも呼ばれます。
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頭胴長2.2メートルから2.6メートルで、、体高1.2メートルから1.4メートル、体重は200キロから300キロほどです。毛色はいわゆる薄墨毛で、全体的に淡い褐色、四肢とたてがみと尾は濃い褐色になります。冬になると毛の色合いが薄くなり、かつ体毛も長くなります。たてがみは常に直立して、家畜馬のように倒れません。背中には「鰻線(まんせん)」という濃い褐色の帯があります。
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「タヒ」は世界で最後に残された唯一の野生馬種であると考えられています。かつては西ヨーロッパやアジアの草原地帯で見られましたが、1960年代初頭にはモンゴルのゴビ地方でしか見られませんでした。1969年までに野生では絶滅したと宣言されました。
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しかし1900年代初頭には53頭の仔馬がゴビからヨーロッパに出荷され、動物園や私有の「公園」で飼育されていました。そのうち12頭だけが子馬を産みましたが、1980年代半ばまでに飼育個体数は1,000頭以上に増加し、1992年にはモンゴル、中国、カザフスタンで馬の再導入が始まりました。
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馬たちは歩く道が決まっているようで反対側の斜面には獣道が出来ています。
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生態は1頭前後の牡馬が中心となり、全ての牝馬を率いるハーレムを構成します。牝馬には序列があり、年長のメスの序列が一般的には高く、小規模の群れで暮らします。若い牡馬がリーダーを倒すと、ハーレムを奪います。牡馬は群れを率いて他の牝馬が独身のオスに奪われないように群れを守っています。
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蒸れの中には仔馬の姿もありました。まさか本当に野生馬が見つかると思っていなかったので興奮します。連写のモードで一体何枚の写真を撮ったのか分かりません。
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蒸れは草を食みながら坂道の登っていきます。
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仔馬の脇には母馬が寄り添っています。
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ジグザグに坂道を登るのだとここで気が付きました。斜面の角度は分かりませんが、二足歩行の人間が坂を登るよりは歩きにくいのでしょう。
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急にもう1つの群れが現れました。これは急だったのでびっくりです。小さい谷間で見えなかったのですが、もう1組の群れが川から坂道を上がってきたようです。
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思いがけずに良い写真が撮れたので大満足です。
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妻はスマホも出さずにただ眺めています。目が合ったら一応ポーズを取っているみたいです。
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ドライバーさんたちにとっては1日に2階のルーチンワークなので珍しくも無いのでしょう。
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そろそろ野生馬ともお別れです。
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もと来た道をここで戻ります。
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さすがソヴィエト時代の軍用車がベースになっただけのことはあります。どんな悪路でも怯まずに走っていきます。
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前の肩にシャッターを押していただきましたがブレブレです。もっともこの方が臨場感があります。
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戻る途中に1棟だけで佇むタヒがいました。先ほどは400メートルほど離れていましたが、今回は30メートルくらいです。そっと晩から降りて皆さんカメラを構えます。
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ところがまた関西のおばさんが走って近づいていきます。ガイドさんが「逃げてしまうからやめてください!」と叫んでも聴く耳を持ちません。見かねた我々が「やめろ!」と叫んで、ようやく先に進むのを止めました。ところが馬が下を向いているので手を叩き始めました。狂っています。同じツアーの中に九州から来られているご夫婦がいらしたのですが、関西出身のご主人が、「絶対に大阪から出発するツアーには参加しないんです。わざわざ東京まで来て参加する理由はとにかくうるさいんです。」と仰っていた意味がよく分かります。
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「タヒ」の特徴として口先に白いポイントがあるのと頭が大きいということです。元々はシマウマの仲間だったそうです。大人し能な優しい顔をしています。たてがみは倒れないのではなくて短いので倒れないのでしょう。
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タヒとも記念写真が撮れて大満足です。「シベリア鉄道」といいこの日の観光もとても充実していました。
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再びリゾートに戻り、トイレには必ず言っておくように言われます。そしてレストランに再集合します。
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ここでモンゴルの伝統の民族衣装の「デール」を着させてもらいました。
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民族衣装を着るのはエジプトの「ガラベイヤ」を着て以来です。コム・オンボ神殿を見学した後に港で物売りのおじさんから買いましたが、最初と後で値段が違い大喧嘩してめちゃくちゃ値切って買った思い出があります。
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これは妻にも着てもらわないとなりません。着付けをしてくれているのは2号車のガイドの女性です。
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2024年の年賀状用の写真が撮れました。
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日が暮れかかった午後4時30分に「ホスタイ国立公園(Hustai National Park)」を出発します。予定表では午後6時に食事を終えてホテルに戻れることになっていますが、昨日と同じ午後10時頃になりそうです。
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バスの窓は結露して、拭いても拭いても曇ってしまいます。辺りも薄暗くなり写真を撮るのは諦めました。
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ウランバートル市内に入る手前で1度トイレ休憩がありました。この時点で午後6時を回っています。
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「Sansar supermarket」に来るのは昨日に続いて2回目ですが、新しくてきれいな店でした。ここから市の中心まではほんの10キロですがここから大渋滞に巻き込まれました。
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韓国の中古観光バスはこんな内装でした。
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バスはノロノロとは知るので歩いたほうが早そうな気がします。実際10キロを2時間30分かかったので歩いたほうが早いです。
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ガソリンスタンドはこんなデザインでした。モンゴルの人はこういったスリット状の証明が好きなようです。小雨も降ってきたのでリドリー・スコット監督の映画「ブレード・ランナー」を思い出しました。
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午後8時30分にウランバートル市内のレストランの入ったビルに着きました。最上階の「遊龍酒店(Yu Long Chinese Restaurant)」まで上がります。
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青島ビール中瓶は10,000トゥグルグでした。アルコールの飲み物はどこで注文しても同じ料金でした。ツアーのメンバーの方々と10人で円卓を囲む夕食です。
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前菜は湯葉で巻いた春巻きと牛肉の甘辛炒めを北京ダックのように烤鴨餅(カオヤーピン)に巻いていただきます。これは美味しい一品です。
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牛の内臓の入ったスープ仕立ての料理は熱々で体が温まります。
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中国風おやきの餡餅(シャンピン)も熱々のものが出てきます。距離的にも北京亜土中国東北部の料理店のようです。
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郷かなフルーツの盛り合わせも出てきました。
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長崎名物の角煮割包のような料理が出てきました。似ているというよりもほぼ同じです。八角が効いた豚肉が柔らかくて美味しいです。
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野菜や鶏の手羽、エビなどが炒められた料理はとても辛いのですが後を引く美味しさです。
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青梗菜と椎茸の旨煮は見た目もきれいですが、味もとても良かったです。
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海苔と溶き卵と野菜スープはさっぱりとして見た通りの味です。このレストランの料理はどれも美味しかったです。気の合った皆さんと話も弾み楽しい晩ご飯でした。
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モンゴルのウォッカを1本入れた方がいらして、お相伴にあずかりました。ガイドさんが一番人気があると言っていた「チンギス・ゴールド(CHINGGIS GOLD)」です。トロリとして少し甘みもあり、とても美味しかったのでどこかで買おうと思います。
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結局ホテルに着いたのが午後10時でした。当初の午後6時であれば「ノミンデパート」や「ガレリア」まで出かけたかったのですが、スーパーすら閉店した時間です。ただとても充実した1日だったのでそんなことも気になりませんでした。翌日は「朝日観賞」で午前6時前には出発なので早く寝ることにします。
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