2022/10/05 - 2022/10/05
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この旅行記は〔 札幌 → 長万部 → 森 → 恵山 → 函館 → 松前 → 江差 → 瀬棚 → 岩内 → 札幌 〕の行程で、渡島半島を一周した旅行記です。
【1日目】札幌→中山峠→洞爺→長万部→森(車中泊)
【2日目】森 → 恵山 → 函館
№2は、恵山から函館までの旅行記です。
(森から恵山までは №1参照)
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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「道の駅 なとわえさん」から函館へ向けて走ると、ほどなく日浦海岸を通ります。
この海岸は海沿いの旧道を走ると、奇岩や絶壁、日浦洞門が見られますが、集落を抜けて日浦漁港や日浦岬灯台近くまで進むと立派な「柱状節理」を見ることができます。
*写真は日浦岬灯台への道見事な柱状節理 by きままな旅人さん日浦海岸 自然・景勝地
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「柱状節理」は溶岩流が冷えて収縮することにより出来る岩ですが、ここは大規模な柱状節理があるにも拘わらずあまり知られていません。
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お地蔵さんが祀られていました。
火山や風水害、漁業の安全などを願ってお祀りされたものでしょう。 -
日浦漁港から函館方面へ既に通行止めとなっている旧道が残されていて、こちらも柱状節理を見ることができますが、落石が多いので注意してください。
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日浦岬を廻る旧道は既に閉鎖され、日浦トンネルを通る新道が開通しています
写真右側にあるコンクリートの破片は、在りし日の旧道の破片です -
国道へ戻り戸井市街を抜けると、海沿いの国道から一段高い所に旧戸井線のアーチ橋が見え隠れします。
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戸井線は、函館から下湯川村までの計画で建設を開始、後に国が引継いだが、完成を目前にしながら1943年戦争により中断したまま、後に廃止となった路線です。
戸井線跡はあちこちに残されていて、アーチ橋は汐首灯台下がきれいに残されていて有名ですが、小規模なものは他にもあり、並行する国道278号線沿いから見ることができます。完成目前に廃止された旧戸井線 by きままな旅人さん旧戸井線アーチ橋 名所・史跡
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アーチ橋はコンクリート造りで頑丈そうですが、上ることはできないようです。
写真左下にある表示板は戸井線のものかと思いましたが、「治山事業施行地」でした。 -
更に函館へ向うと、函館空港入口の標識が見え、滑走路を挟んて空港ビルの反対側に「高松展望広場」がありました。
函館空港の滑走路脇にある展望台で、駐車場は数台分あり、トイレや休憩施設のほか水遊び場や遊具もあるので、飛行機に興味がない小さな子供も楽しめる施設となっています。離発着する飛行機を眺めることができます by きままな旅人さん空港緑地 高松展望広場 名所・史跡
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ここから函館空港を離発着する飛行機を眺めることができます。
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広場にいた方々は、小さな子供をはじめほとんどの方が飛行機を眺めていて、飛行機好きの人が集まる場所のようです。
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更に函館市街へ向う途中、湯の川近くの国道沿いに「湯川黒松林」があります。
津軽海峡から吹き付ける潮風から湯の川温泉を守るため、函館の豪商・渡邉熊四郎が私財を投じて行った防風林だそうです。
松林は特筆すべきものはありませんが、北国の方々が自然に立ち向かう姿とクロマツの力強さが感じられます。クロマツの防風林 by きままな旅人さん湯川黒松林 自然・景勝地
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国道278号線を函館市街へ向う途中、国道脇にお寺のような大きな建物が目に付きました。何だろう?
見過ごせない性格なので立寄ってみました。 -
行ってみると「函館大火災慰霊堂」でした。
説明板に「1934年に発生し、2,828人の死者・行方不明者を出した大火災の慰霊堂」だそうです。
慰霊塔もある大きな慰霊堂は見たことがなく、入ろうとしましたがカギがかかっていて入れなかった。
既に函館市街に入りましたが、ホテルにチェックインするには未だ早く元気もあったので、夕方まで寺社観光することに。 -
函館市街に入り先ず向ったのは、函館を代表するお寺のような名の「函館寺」
1883年に成田山新勝寺から分霊を勧請した真言宗のお寺で、厄除け、交通安全などにご利益があるとされています。毎日護摩祈願を行っているので、ご祈祷を利用することもできます。
境内は広くありませんが、隣接地に20台ほど停められる駐車場があります。成田山の別院 by きままな旅人さん成田山 函館別院 函館寺 寺・神社・教会
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次に向ったのは、函館山の中腹にある「函館八幡宮」
社標と石段、鳥居から立派な神社と思いますが、駐車場は少し上った所にあるようなので脇道を上ります。 -
社殿のすぐ横まで車道と駐車場があり、車で上ることができました。
函館を代表する神社らしく、参道や鳥居、社殿などいずれも立派なうえ、社殿は風格さえ感じます。
ご祭神は開拓や航海、漁業の守り神とされる品陀和気命など3柱で、港町函館らしい神様が祀られていて、絵馬など市民に親しまれている様子も見られました。函館を代表する神社 by きままな旅人さん函館八幡宮 寺・神社・教会
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繊細な造りの手水舎
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唯一の境内社の鶴若稲荷神社
ご祭神は、穀物の神様と言われる倉稲魂命です。 -
道は函館山麓の観光スポットを通りますが、この周辺は何度か歩いたことがあるので、今回は少し離れた社寺を中心に回ることにしました。
向ったのは、函館市街から離れた所にある「高龍寺」
1633年創建、曹洞宗のお寺で、函館最古のお寺だそうです。
立派な山門が威厳を示しているようでした。威厳を感じる曹洞宗のお寺 by きままな旅人さん高龍寺 寺・神社・教会
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本堂も大きく堂々とした建物です。
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写真は本堂の彫刻ですが、山門の彫刻も立派でした。
共に江戸時代に造られたもので、当時の最高の技術集団によるものだそうです。 -
境内にある「傷心惨目の碑」
説明板に「1869年の箱館戦争で斬殺された藩士の供養碑」だそうです。箱館戦争で斬殺された会津藩士の供養碑 by きままな旅人さん傷心惨目の碑 名所・史跡
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高龍寺から寺町通りを更に進んだ所にある「地蔵寺」
門前にも石仏が安置されています。 -
地蔵寺の入口、立派な寺標です。
昔この近くには遊郭があり、引取り手のない遊女たちを供養したことが発祥と言われています。庶民的なお地蔵さんが多いお寺 by きままな旅人さん函館山背泊地蔵寺 寺・神社・教会
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境内に安置されているお地蔵さんも地域色を感じます。
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地蔵寺の境内にある「万平塚」
説明板があり「万平という名の乞食が毎朝ゴミ箱を探し歩き、その家の人物評を書き残した。死後供養塔として残された」とありました。
今ではちょっと考えられない行動と思いますが... -
地蔵寺周辺は、多くの外国人墓地があります。
プロテスタント墓地、中国人墓地、ロシア人墓地と国籍ごとに分かれていました。 -
外国人墓地(プロテスタント墓地)ですが、キリスト教徒の日本人の墓もあるそうです。
国籍ごとに並ぶ墓地 by きままな旅人さん外国人墓地 名所・史跡
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ロシア人墓地
国籍ごとに並ぶ墓地 by きままな旅人さん外国人墓地 名所・史跡
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右に「函館中華山荘」、左に「中国人墓地」と刻まれた門の先には、函館湾が望める好立地に建てられています。
きれいに整備された中国人墓地 by きままな旅人さん函館中華山荘 名所・史跡
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きれいに整備された中国人墓地
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次に訪れたのは、1644年に円龍上人が建立した浄土宗の「称名寺」
山門は鉄筋コンクリート造で新しいものですが、1929年に焼失し再建されました。毎月18日に非公開仏像が公開されます by きままな旅人さん称名寺 寺・神社・教会
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本堂も1929年に焼失後再建された新しいものですが、なんとなく上の写真(山門)に似ています。
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境内にある「観音堂」
藤原時代の十一面観音(秘仏)、室町時代の聖観音、西国三十三観音が祀られています。
入口はアルミサッシ製でカギがかかっていて拝観できませんが、毎月18日に公開されるようです。 -
称名寺の隣にあり、1655年に清寛が創建した日蓮宗の「実行寺」
門前右脇に「日露役戦死忠魂塔」、左脇に「東亜戦争戦死病殉者供養塔」が建立。見所の多いお寺 by きままな旅人さん実行寺 寺・神社・教会
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実行寺本堂
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こちらは函館山七福神の一つ、大黒様が安置されています。
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北辰妙見菩薩を祀る妙見堂
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握手をモチーフにした「日仏親善函館発祥記念碑」
他に、箱館戦争で戦死した会津藩士の墓もありました。 -
実行寺の門前にある「鯨族供養塔」
捕鯨による多くの鯨を供養するために、1957年に大洋漁業や日本水産などの捕鯨会社により建立された供養塔だそうです。鯨の供養塔 by きままな旅人さん鯨族供養塔 名所・史跡
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鯨をアップしてみましたが、光と影により良くわかりません。
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実行寺の隣にある「東本願寺函館別院船見支院」
東本願寺函館別院の墓地を管理するために1904年に建立されたそうですが、墓地の管理だけのためにしては大きなお寺です。
不思議に思い調べてみると、函館市内に函館別院の支院が5院もあることがわかり、大谷派の勢力の大きさを実感しました。東本願寺函館別院の墓地を管理するお寺 by きままな旅人さん東本願寺函館別院船見支院 寺・神社・教会
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船見支院の本堂
時刻は17時を回りそろそろ観光は終了、ホテルへ行くことにします。 -
東本願寺函館別院船見支院の山門を出ると、目の前から「千歳坂」が函館港まで続いています。
坂の町函館を実感。坂の町函館を実感できる坂 by きままな旅人さん千歳坂 名所・史跡
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坂上に千歳坂の表示板がありますが、千歳坂以外に、元町公園、高龍じ、外人墓地などの案内板が整備されていました。
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今日の宿泊は函館駅前にある「ルートイングランティア函館駅前」
駐車場はホテルのすぐ裏にあり、1泊500円でした。
一旦ホテルにチェックイン、全国旅行支援適用で宿泊料の割引+クーポン券を頂き、お得な気分に。函館駅前の好立地 by きままな旅人さん函館天然温泉ルートイングランティア函館駅前 宿・ホテル
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部屋の広さや大浴場、無料のコーヒーなどルートイン品質は保たれていましたが、やや経年も感じます。
ルートインの「グランディア」ブランドは観光ホテルのはずですが、ビジネスホテルの「ルートイン」ブランドと差はない印象でした。
Wifiは利用できましたが、利用者が多いためか20時過ぎ頃から、ストレスになるほど速度が低下したのが残念です。 -
バスルームは普通のビジネスホテル並みで狭いですが、大浴場を利用するので気になりません。
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荷物を部屋に置いた後、函館駅へ
函館駅 駅
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先ず、JR函館駅みどりの窓口の奥にある「函館市観光案内所」へ
函館市内の観光地図や、明日の情報を得ることが目的です。対応が親切 by きままな旅人さん函館市観光案内所 (JR函館駅) 名所・史跡
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時間が遅いためか、観光客は誰もいません。
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多種のパンフが置いてあるので、カウンターへ行くまでもありません。
函館市内観光の前に立寄りたい所です。 -
函館駅改札のすぐ近くの便利な場所にある「北海道四季彩館」
北海道キヨスクが運営するお店です。
駅弁や総菜などの食料品のコーナーと、奥にお土産品コーナーがあります。 -
お土産品は函館産をはじめ北海道内の有名なお菓子はほとんど揃っているし、要冷蔵の海産物のほか、特に日本酒は多くの銘柄を扱っていました。
ホテルで頂いた「全国旅行支援クーポン券」を利用してお土産を購入しました。
無理にお土産を買う気持ちもありますが、コロナで減退した観光消費の回復に貢献しましょう。 -
駅ビル2階にある「あじさい」へ
「あじさい」は函館を代表するラーメン店ですが、函館駅で手軽に食べることができます。麺厨房 あじさい JR函館駅店 グルメ・レストラン
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ここのウリは「塩ラーメン」ですが、元々醤油派なので「醬油ラーメン」を注文、期待通り美味しく頂きました。
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一通り用事を済ませ、ホテルに戻る頃には日も落ちていました。
朝から精力的に動いたので、大浴場に入り早く寝ることにします。
明日は函館から松前、江差方面へ行く予定です。
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