2023/06/07 - 2023/06/09
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kojikojiさん
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ツアー2日目の夕方に「新玉川温泉」に到着しました。もっと鄙びた温泉宿かと思っていましたが、ずいぶんと立派なリゾートホテルのようです。ここで2泊して翌日は終日自由行動になります。ツアーの方と再会するのは最終日4日目の朝になりますが、同じ宿に宿泊しているのと、翌日はみなさん「玉川温泉」に行かれるので、どこででも再開してしまいます。部屋は森に面したツインルームですが、広めの部屋なので2日間ストレスなく過ごせました。建物は複雑で迷路のようで、食事するにも大浴場へ行くにもかなり歩くのちょっと面倒ではありました。1階のベンダースペースにある製氷機から氷を貰って、部屋で前の晩の焼酎を飲んでいるとあっという間に夕食の時間になってしまいました。広いレストランで混雑していましたが、1コーナーにツアー客向けのテーブルがとってあったので助かりました。ライブキッチンもあり、山菜の天婦羅やしゃぶしゃぶがどんどん並べられます。基本はバイキングですが、料理は地産の食材もたくさん使った美味しいものでした。ここで前の晩もお隣で楽しいお話をさせていただいたご夫婦と一緒に食事をして飲んでいたら閉店の時間になってしまいました。遅い時間に大浴場に行きましたが、前泊した「青荷温泉」や立ち寄った「酸ヶ湯温泉」のような野趣あふれた木をふんだんに使った素晴らしい温泉です。中央に源泉100%の大きな浴槽があり、それ以外は50%の湯船がいくつも並んでいます。今回初めて入りましたが、その強酸の湯は強烈でした。湯から出て少し湯冷まししているだけでも皮膚がピリピリと痛くなってきます。湯上りにはシャワーで温泉の湯を洗い流さないと大変なことになるそうです。ここには飲泉もあり、試しに源泉をなめてみましたが、絶対にやらない方が良いです。5%くらいの濃度に薄めないと体に悪いです。歯の悪い方はやめた方が良いようです。この温泉を知ったのは台湾の新北投温泉で北投石を見たことからでした。世界に台湾と玉川温泉にしか産出しない鉱石だということで、いつか行ってみたいと思いながら20年ほどの月日が流れていました。部屋のベットもふかふかでしたが、温泉の成分の効果なのかゆっくり寝ることが出来ました。翌日はゆっくり起きてひと風呂浴びてから朝ごはんにします。「新玉川温泉」から「玉川温泉」へは徒歩か送迎バス、または路線バスでの移動になりますが、行きは午前10時過ぎの送迎バスにしました。ここで昨晩一緒に食事したご夫婦と合流して「玉川温泉」に向かいます。2人は地獄台へ行くことは考えていなかったようでしたが、お誘いして一緒にゴザを買って山を登ります。ここの風景にもびっくりしました。たくさんの方がすでにゴザを敷いて休まれている中を進んで3つの小屋に着きました。この中だけが日差しに当たらないで地獄蒸しが出来ます。ちょうど4カ所空いていたので、ここで50分横になりました。中国製ですがイ草の良い香りがしてきます。体がジワリと熱くなり、耐えられなくなると体位を変えます。時たま気持ちよい風が流れこみます。この場所を取れたのはラッキーで、たくさんの方が諦めて通り過ぎていきます。ちょうど終わりごろに4名の方が来たので場所を空けて温泉に戻ります。まずはお昼にしましたが、レストランは営業時間が限られているので注意が必要です。ここでは稲庭うどんの食べ比べをいただきました。そしてゆっくり「玉川温泉」の湯に浸かります。大浴場の造りはほとんど2つの宿とも同じでした。こちらの方が長期滞在の湯治客が多いのか、立派なキッチンが備え付けられていました。帰りの送迎バスに合わせて湯から上がりましたが、歩いても15分くらいということで、1人で山を下りました。後で分かりましたが、バスは谷を渡ってかなりの大回りをしますが、歩くと小さな山を回り込むようです。途中に「玉川温泉ビジターセンター」があり、温泉の成り立ちや自然について学ぶことが出来ました。ホテルの部屋に戻って昼寝をして夜に備えます。3日目の晩も同じご夫婦と一緒に食事をいただきました。夜寝る前と翌朝に風呂に入り、充実した「新玉川温泉」の滞在を楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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ツアー2日目の午後6時に「新玉川温泉」に到着しました。念願の温泉宿です。ここには2泊して翌日は終日フリーになり、「玉川温泉」の日帰り入浴券もいただけます。
新玉川温泉 宿・ホテル
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かなり大きな規模の宿でびっくりしました。「新玉川温泉」には自炊の設備が無いようで、自炊する場合は「玉川温泉」で湯治をするようです。ベットもフカフカでぐっすり眠れそうです。
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ビジネスホテルというよりもシティホテル並みのグレードです。冷蔵庫やポット、コンセントも数があるのでストレスなく過ごせます。製氷機もフロントの売店裏のベンダースペースに置かれてありました。
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洗面台もそこそこの広さがあるので2人分の洗面用具は置けました。
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独立したトイレもスペースが広いです。部屋に風呂はありません。
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部屋には入浴方法の案内があります。ここの温泉は強酸性の湯なので普通の温泉とは違ったルールがあります。まずは1分半ほど足元から徐々に上へお湯をかけていき、身体全体を馴染ませます。次に源泉50%美湯船ではじめに乳腺の下まで浸かり、湯に慣れたら徐々に肩まで浸かり、その後は顎と耳の付根まで浸かるようにします。
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源泉100%は強烈です。肌への刺激が強いため39℃くらいのぬるめの温度に調整されています。ゆっくりと浸かり、ゆっくりと上がるのが基本です。手足の関節や具合の悪い部位を動かしたり、さすったりして入浴します。温泉の効能が一番期待できる浴槽ですが、その分身体への負担も増します。さするのは良いですが、掻くことは厳禁だそうです。入浴3分くらいと休憩3分を繰り返すのが良いようです。
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部屋であまり休憩する間もなく晩御飯の時間になりました。「ぶなの四季」というレストランで朝夕いただきました。団体ツアー用には客席の一角が用意されていて、ツアーごとに時間も調整されているのですぐに座ることが出来ました。
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セルフで作るきりたんぽ汁です。作るといっても焼かれたきりたんぽに野菜のたっぷり入った汁を掛けるだけですが美味しいです。
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この日のオープンキッチンのメニューは鴨のローストとしゃぶしゃぶでした。
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出来立ての豚のしゃぶしゃぶも美味しかったです。八幡平ポークを使っています。
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刺身盛り合わせの小鉢はいくらでもおかわり出来ます。
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アルコール類はカウンターに出向いて部屋付けで注文します。まずは冷たいビールで乾杯します。温泉に浸かっただけの1日ですが、心地よい疲れもありました。
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2月に秋田へ来た際も地酒のおいしさを感じましたので、ここでも飲み比べをいただきます。「一白水成」は今年4月のANAの機内誌にも掲載されている「秋田川反漁屋酒場」の仲居さんが前掛けをしていた福禄寿酒造の日本酒で、漫画の「美味しんぼ」にも掲載されていた比内地鶏の養鶏をしていた「あべや」でも飲みました。「ミッドナイトブルー」は秋田県山本郡の山本合名会社の山本ピュアブラックの姉妹品で、生原酒での出荷は極めて稀少とされるものです。翌日には売り切れになっていました。「美酒の設計」は齋弥酒造店の純米吟醸で、販売店を特定した限定流通品なのでここで飲めるのはありがたいです。
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一度一通り食べた後も隣のご夫婦と話し込んでしまい、酒のつまみとして美味しかったものをチョイスします。よくあるビュッフェスタイルのレストランでしたが、料理はどれも美味しかったです。
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2日目の朝です。天気も良く早朝から大浴場で1時間ほど温泉を楽しみました。前の晩も遅い時間になってから入浴しましたが、お湯に入る時間と同じだけ休憩しているので時間がかかります。そして風呂から出てもジトッと体が火照っているのでテラスに出て涼みました。
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朝食も同じレストランでしたが、混雑しそうな時間をさけて入りました。
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オープンキッチンではおいしそうな目玉焼きが焼けていきます。手作りの豆腐も美味しかったです。スタンダードな料理も並びますが、良い素材だと感じます。
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味噌汁の味噌も浅利佐助商店福寿の秋田産大豆とあきたこまちで造った「百年蔵味噌」だったりこだわりが感じられます。
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しょっつるを使ったお茶漬けでごはんをおかわりしました。
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オープンキッチンでは頃合いを見計らって調理されるのでいつも出来立てが並んでいました。
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ホテルの焼き鮭はあまりおいしくないものが多いですが、ここの鮭は美味しくていくつもいただきました。
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青汁のように見える野菜とフルーツのスムージーも体に良さそうな甘みがあって美味しいです。マンゴーも美味しいですがなんといってもここはヨーグルトです。
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秋田県の山奥にいながら岩手の「岩泉ヨーグルト」がいただけます。これにはびっくりです。この濃厚なヨーグルトがいくらでもいただけるのは嬉しいです。
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部屋で一休みして、午前10時45分の送迎バスで「玉川温泉」に向かうことにします。送迎バス以外にも路線バスが走っているようです。
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「新玉川温泉」が終点で、「玉川温泉」を経由して田沢湖駅までのバスでした。
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ホテルの前のポストに絵葉書を投函しているとずっと食事をご一緒させていただいているご夫婦と会えました。同じバスで「玉川温泉」に向かうようです。
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このバスはこの先「新玉川温泉」から「玉川温泉」が終点のようです。
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ホテルの送迎バスがやってきました。同じバスにはツアーの方がたくさん乗られていました。
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バスは一度大きな道路に出て谷を一つ越えて進んでいきます。玉川大橋の上から秋田焼山がきれいに見渡せました。山頂部には直径700メートルほどの山頂火口である湯沼があるようです。湯沼は白濁して盛んに水蒸気を噴出しています。
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バスは10分ほど走って「玉川温泉」に着きました。脇には地獄谷のような岩盤が露出した場所が見えます。ここで岩盤浴が楽しめるようです。
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「新玉川温泉」とは姉妹館で、同じような造りの建物が並んでいます。
玉川温泉 宿・ホテル
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まずは売店に入って必要なものを買いそろえます。
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昨年12月に男鹿半島を旅した際になまはげに出会い、どうしても祭りが見たくなって2月には「なまはげ柴灯まつり」を観に行きました。それ以来の再会です。
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岩盤浴に必要な道具はここに揃っています。枕も欲しかったけど持って帰れないので諦めます。タオルは持ってきたのでイ草のゴザだけ買うことにします。
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よくあるロール状のものの方が安いですが、これも持ち帰れないので折り畳み式のものにします。
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ここにも岩手の「岩泉ヨーグルト」が売っていました。これは「新玉川温泉」には売っていなかったので買って来ればよかったかなぁ。
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温泉たまごも食べたかったけど1個150円は…。
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温泉旅館から先は「玉川温泉園地自然研究路」が正式名称のようです。
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水分補給用のスポーツドリンクを持って山道を歩き始めます。
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脇を流れるのは不出した温泉水の川で、湯の花を採取するために多くの桶が長い帯のように設置されています。
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玉川温泉の温泉は無色透明ですがpH1.2と極めて酸性が強く、源泉温度は98℃にもなるそうです。硫黄臭と微量のラジウム放射線が含まれている非常に特徴がある泉質です。
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周辺では硫化水素の噴出があり、風のない日は空気よりも重いので注意が必要なようです。
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「玉川温泉」と台湾の台北のすぐ北にある「北投温泉」の碑がありました。「北投温泉」は明治16年の1894年にドイツ人によって発見され、1896年に大阪の商人が最初の温泉旅館を開業し、その後昭和天皇が皇太子の頃の1923年に裕仁皇太子として台湾を訪れ、共同浴場の「滝の湯」を行幸しています。
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微量のラジウムを含む湯の花が沈殿して生成する「北投石」を産出するのは世界中で「北投温泉」と「玉川温泉」だけという特異な存在です。
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今年の春に行った台湾旅行では「北投温泉」の博物館で「北投石」を見ることが出来ましたが、ここでは実物を見ることは出来ません。
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「玉川薬師神社」の赤い鳥居が見えました。鳥居前の岩がでこぼこしている平地は極めて高い放射線が出ているようで、この後岩盤浴を楽しんだ後に通りがかるとすごい数の方が寝そべっていました。神社に薬師如来が祭られているということは明治の廃仏毀釈令がこの地域までは徹底されなかったように思えました。
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放射線源のすぐ側の丘の上に薬師如来が祀られているということは、江戸時代初期の頃にここが「鹿の湯」と呼ばれていた昔、マタギなどの一部の人しかこの地を知らなかったこの地で信仰されていたのでしょう。
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熱湯がすごい勢いで流れていきます。その流れを遡るように遊歩道が整備されています。
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湯煙の上がっているあたりが噴出孔のようです。「登別温泉」の地獄谷もすごかったですが、ここは湯治場でもあるのでまた違った自然のすごみを感じます。どちらかというと恐山の境内にある温泉の浴場に近いものを感じます。あそこも良い湯でした。
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写真には写ってはいませんが遊歩道の脇にはゴザを敷いてたくさんの方が横になっています。長期間の湯治客のように見受けられました。
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大噴(おおぶき)と呼ぶ源泉からは毎分9000リットル以上、ドラム缶にして1分間に45本分の温泉が自噴しています。湧出量が日本で1番多いのは草津温泉ですがこれは源泉数が何本もある総量で、1つの源泉からの自噴量と湧出量では「玉川温泉」が日本一のようです。
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湧き上がる水蒸気で辺りは真っ白になったり、風によっては大噴(おおぶき)の姿が見えます。この辺りにも湯治客の方が多く、この噴出する水蒸気が目的のように思えました。肺や気管支の疾患に効能を期待できるようです。
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強酸性の源泉はその濃度から鉄やアルミニウムなどの金属、コンクリート内のセメントも溶かすほどです。レモンの約2倍以上ともいわれる強酸性は水田にも悪影響を及ぼすため、水質が改善されるまでは「玉川毒水」と呼ばれ、人々から恐れられていました。現在は中和した水を流す施設があると車道脇に設置された看板で知りました。
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写真を撮っていたら妻と同じツアーのご夫婦に置いて行かれました。
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火山ガスの成分のせいで植物は全く生えていません。まさに地獄谷と呼ぶにふさわしい光景です。
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噴出口からはガスが噴き出し、昇華物として硫黄の結晶がドーム状に生成されています。
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出羽久保田藩の佐竹氏は鉄砲や大砲の火薬の原料として使用するため、その当時鹿湯と呼ばれた玉川温泉で硫黄の採取と精錬を行っていた歴史もあります。現在は国立公園に指定されているので採取は出来ません。
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先に小屋へ向かった妻たちが上手く場所を確保していてくれました。これは至難の業でうまい具合にタイミングがあったと思います。テント小屋は3カ所あり、地熱の温度はそれぞれ違うようです。
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買ってきたゴザを敷いてスタンバイします。
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真新しい畳の上で昼寝しているようなイ草の良い香りがします。ほんの数分で背中が熱くなってくるので寝返りを打ちながら横になります。低温火傷を防ぐためにも、ときおり身体の向きを変える必要があります。
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たくさんの方がやってきては満員の状態を見て諦めていきます。この日は日差しが強く表で寝ていたら日焼けと紫外線で大変なことになりそうです。
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セルフでも記念写真を撮っておきます。温泉委は数多く通っていますが、こんな岩盤浴は初めてです。
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50分きっちり良い汗をかきました。たまに小屋の中を渡る風が気持ち良かったです。ちょうど4人の方が来られたので場所を渡して身支度を整えます。
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地熱の吸収により大量の汗をかくのでスエットやトレーナーなどの軽装が良さそうです。遊歩道が整備されているので履物はビーチサンダルで十分ですし「玉川温泉」から「新玉川温泉」に戻る道も同じように整備されていました。
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今回の旅では「青荷温泉」以外の温泉の大浴場の写真も撮れないのでどんな旅行記になるか心配しましたが、ここで岩盤浴の写真が撮れてよかったです。
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3つの小屋はどこも満員なので、入れるか入れないかは運任せです。
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翌々考えると雨が降っていたらこの小屋の中も雨水が流れるので岩盤浴を楽しむことは出来ないのだと思います。今回も天気に恵まれて良い旅が出来ました。この写真をLINEで友人たちに送ったら、東京は雨だったようです。
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この辺りには川が流れていて、温泉水で熱いのかと思ったら意外なほどの冷たさでした。汗をかいたので顔を洗ったら気持ち良かったです。
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大噴(おおぶき)の前で写真を撮っていただきました。
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「玉川薬師神社」の鳥居の前は20人ほどの方が日除けの傘を置いて岩盤浴をされています。
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ようやく旅館に戻ってきました。
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売店の下にはこのようなゴザを干す場所があります。貸し出しはしていないので、これらは湯治に来られている方々のものです。宿の方が手入れをされていました。
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営業時間が限られている南館1階の食堂に入ります。ラストオーダーが午後1時なので風呂に入っていたら閉まってしまいます。4人で自動券売機の前に並びます。
玉川温泉 喫茶 グルメ・レストラン
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まずは冷たいビールで乾杯です。注文したのは稲庭うどんと天婦羅のセットです。汁が醤油と胡麻の2種類あるので食べ比べが出来ます。
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2月にも秋田西武の地下の「佐藤養助」でいただきましたが、冷たいうどんが美味しい季節になりました。
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妻は稲庭うどんの冷やしタヌキで、大好きないぶりがっこも付いています。
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ビールのお供には秋田名物の3点セットです。これで550円です。
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秋田県三種町はじゅんさいの生産量が日本一です。秋田のじゅんさいは本当においしいです。
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一番食べたかったのがハタハタ寿司です。本当は日本酒でいただきたいところですがこの後温泉に入るのでビールで我慢します。飯寿司の一種の発酵ずしで、琵琶湖の鮒ずし好きにはたまりません。
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粘りのあるとろろも秋田の名産です。すりおろしたやまのいもにだし汁を足したとろろまんまで、上にはとんぶりが乗っています。
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「新玉川温泉」では「玉川温泉」の入浴券がいただけます。
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大浴場のある棟に移動します。
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大浴場の中は2つの宿ともほぼ同じでした。ただ「玉川温泉」には露天風呂はありません。中のレイアウトがほぼ同じなので勝手知ったる我が家のような感じで入浴出来ます。
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大浴場のある建物には自炊部の部屋が並んでいます。昔行った長万部ぼ「二股ラジウム温泉」の湯治部屋はほとんどつげ義春の世界でしたが、時代とともに湯治場も変わったと実感します。
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ほとんどホテルの調理場のようなキッチンも用意されています。さすがに昼過ぎなのでどなたもいらっしゃいません。
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造った食事は廊下を挟んだ部屋でもいただけるようです。
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診療所のような部屋もありました。当時についての相談も出来るのだと思います。整体室もあるはずなのでこの部屋なのかもしれません。
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「玉川温泉」を知ったのは台湾の「北投温泉」の博物館で、2日ほど滞在したその湯の成分の濃さに驚きました。宿泊したホテルのツインルームの浴室は岩造りの大きな湯舟があり、カランが3つあって驚きました。水とお湯は日本と同じですが、中央の蛇口を開けると温泉の熱湯が出てきました。
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20年かかりましたがようやく「玉川温泉」の湯に浸かることが出来ました。
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帰りの送迎バスの時間に合わせて帰る準備をしました。ここから「新玉川温泉」までは歩いても15分ほどなので、「歩きましょう。」と提案しましたが、3人は涼しいバスに乗ってしまいました。仕方なく1人で手を振ってバスを見送ります。
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歩き始めるとそこは森の中で気持ちよく森林浴を楽しめます。
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下を流れる渓流の音とまだ練習中のウグイスの鳴き声とエゾハルゼミの鳴き声に癒されます。
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5分も歩くと何やら大きな建物が見えてきました。
玉川温泉ビジターセンター 名所・史跡
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正面に立って初めてここが「玉川温泉ビジターセンター」だと分かりました。宿にパンフレットがあったのを思い出しました。
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玉川温泉の創立者の関 直右衛門の胸像が置かれてありました。気のせいか受付の事務所にいらした方によく似ているように思えました。
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展示内容は焼山を中心に火山活動や自然環境について分かりやすく展示解説しています。
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送迎バスに乗って玉川温泉大橋の上から見えた焼山の地質についての展示から始まります。
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高山植物についても展示も詳しいですが、温泉のお客には出会えないような高山植物ばかりです。子供の頃は北アルプスの山々に登ってたくさんの高山植物を見る機会があったことを思い出します。
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昨日バスで走り抜けてきた八幡平はブナ林が延々と続いていました。
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興味深いのはやはり玉川温泉の地質についてです。
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先ほど見てきたばかりの大噴(おおぶき)についても詳しく書かれてあります。
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大噴(おおぶき)から流れ出る湯川の温泉水を人工的に木製の樋に流すことにより湯の花が採集できるようです。
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硫化水素の危険性についての表示も面白いです。噴気ガスの成分はほとんど99%が水で、硫化水素は0.2%しかないそうです。
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この展示も面白かったです。木と鉄とコンクリートを玉川温泉の湯に浸すと75日でボロボロになるというものです。
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北投石の発見についての説明があります。
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ほんの数カ月前に行った北投温泉の「地熱谷」を思い出させます。規模は大噴(おおぶき)より巨大ですが、湧き出している感じはありません。どちらも青緑色の98℃ほどの湯と水蒸気をたたえているところは似ています。
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北投石は重晶石と硫酸鉛鉱の固溶体の重晶石の一変種で、大正11年に天然記念物に指定され、昭和27年には特別天然記念物に指定されました。それ以後は採掘や持ち出しは固く禁じられています。
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先ほど岩盤浴をしてきた小屋の辺りも危険スポットに入っていそうです。
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「玉川温泉」はマグマ水20%と天水(雨水)80%が混合した熱水が元になっています。熱水は地下50メートルで150℃で沸騰し、蒸気と熱水に分かれます。この蒸気は地層の割れ目を通り地表に達します。この熱を利用して岩盤浴が出来るわけです。
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森の中の生物についての展示もあり、その中によだかの模型もありました。昨年11月に行った花巻と遠野の旅を思い出します。宮沢賢治の短編の「よだかの星」は「グスコーブドリの伝記」の次に好きな物語です。よだかは美しいはちすずめやかわせみの兄でありながら、容姿が醜く不格好なゆえに鳥の仲間から嫌われ、鷹からも「たか」の名前を使うな「市蔵」にせよと改名を強要されて故郷を捨てます。
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また自分が生きるためにたくさんの虫の命を奪っていることに嫌悪して、ついには生きることに絶望し、太陽へ向かって飛びながら焼け死んでもいいからあなたの所へ行かせて下さいと願います。太陽に「お前は夜の鳥だから星に頼んでごらん」と言われて、星々にその願いを叶えてもらおうとしますが、相手にされません。居場所を失い、命をかけて夜空を飛び続けたよだかは、いつしか青白く燃え上がる「よだかの星」となります。
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「新玉川温泉」に戻った後は部屋でお昼寝タイムです。夕方になって目が覚めたところで「ぶなの四季」で晩ごはんをいただきます。
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部屋で焼酎の水割りを飲んできたのでビールをいただきます。ツアー3日目も無事に終わりました。
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メニューは大きく変わりませんが、種類が多いので、前日とは違ったものをいただきます。
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サラダもたくさんいただきました。野菜を食べないと送ったLINEの写真を細かくチェックされ、友人から指摘が入ります。
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オープンキッチンは山菜の天婦羅でした。タラの芽とマガリタケを岩塩でいただきます。
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しゃぶしゃぶはタレをかけて味変にします。
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きりたんぽ汁は外せません。2月に秋田市内の「濱乃屋」でいただいたきりたんぽは美味しかったです。
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この日もご一緒したご夫婦と話が弾んで閉店まで飲んでしまいました。そして最後に大浴場に入ってからふかふかのベットで休みます。
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翌朝も大浴場で最後の湯を楽しんでから朝ごはんに向かいます。昨日の鮭は美味しかったけど、この日はサバになっていてちょっと残念。
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ツアーも4日目で最終日です。お昼は角館で自由昼食なのでしっかりいただいておきます。
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ゆっくりデザートもいただいて、精算は秋田県のクーポンで済ませ、出発の準備をします。4日目も「乳頭温泉」で湯に浸かりながら田沢湖を経由して角館に立ち寄りながら盛岡に向かいます。
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