185. 中国新幹線ビジネスクラス乗り比べ CR400-AF復興号とCR400-AF-C智能復興号

2023/06/26 - 2023/06/26

気になっていた智能復興号（スマート復興号）のビジネスクラスに乗って来た。

北京から南に100kmちょっと行った雄安ということろまで、
ちょこっと新幹線が走っている。
そこに1日数本智能復興号が走っていることを発見したので、
雄安には全く用はないけれど日帰りで行ってきた。

当初は往路に智能復興号が充当される予定だったのだが、
当日変更があったようでお目当てのものとは違うノーマル復興号になってしまった。
復路は節約して二等席で帰ってくる予定だったが、
こっちに智能復興号が投入されていたので急遽復路もビジネスクラスに変更。
まさかの往復ビジネスクラスのリッチ旅になってしまった。

結果、ほぼグランクラスのノーマル復興号と、
ほぼ長距離国際線の智能復興号の2種類のビジネスクラスを楽しむことができたので良しとしよう。

2023/6/26 C2725 北京西-雄安、C2722 雄安-北京西

エリア 北京(中国)

チケットは事前に鉄路12306のアプリで予約しておく。
便利になったもんだ。
アプリで予約した結果をいろいろと眺めていたら、
どうやら到着地で駅から出るのをエスコートしてくれるサービスを無料で予約できるようだった。
普通に必要ないので特に申し込みはせず。

当日。
自宅から地下鉄を乗り継いで北京西駅へ。
相変わらず遠い。
北京は地下鉄が張り巡らされていて便利なのだけれども、
東京でいう中央線とか東海道線みたいな存在がないので、
ひたすらちまちま止まる各駅停車の地下鉄に揺られていくしかない。

駅のビジネスクラス専用の入り口を入ると、
身分証の確認と保安検査がある。
スタッフは超暇そうで、待ち時間なくスムーズに通過できた。
専用のエレベーターで上に行く。

エレベーター内部の模様。
下に書かれているのは機関車と中国国鉄のマークだと思う。
パット見、クマのように見えてかわいい笑

エレベーターを降りると再度身分証の確認をされる。
その際に番号札を渡された。
ファーストフード店で渡されるような番号札。
乗車時間が近づくと「xxx番列車、xxx行、xxx番の番号札の人は荷物をまとめて改札へ」というようにアナウンスされる。
さらに乗り遅れないようにスタッフが該当する番号の人を探してくれる。

番号札を貰ったらラウンジでくつろぐ。
他の駅で今までチラ見してきたようなしょぼいものではなく、
かなりしっかりしたラウンジ。

飲み物と軽食も完備。
窓からは北京西駅の南広場が見渡せる。

おしゃれ。
ホテルのロビーか、空港のラウンジのようだ。

パソコンをいじれるスペースと、
右の扉の先は特別な個室。

特別な個室をチラ見。

自分は一人なので、
一人用スペースでくつろぐことにした。

全体的にスタイリッシュで良いのだけれど、
椅子のカバーがヨレヨレなので高級感は感じられない。

そういえば、北京の空港快速の旧型車両も椅子に汚くてヨレヨレのカバーをかけていた。
中国人はなぜヨレヨレカバーがこんなにも好きなのか。。。

スタイリッシュエリアの隣には、
あんまり快適じゃなさそうなエリアがある。
でも、中国の駅の上級クラスのラウンジって、こっちのイメージ。

ビジネスクラスラウンジには専用の電光掲示板と、
専用の改札がある。

でも、この改札は一切使用していなかった。なぜ。。。
時間になると自分が乗る列車番号、行先、番号札の番号が呼ばれるので、
改札付近にたむろってるスタッフに声をかける。
スタッフは番号札を確認し、この列車のビジネスクラスに乗る乗客が全員揃ったか確認してくれる。
さらに手持ちの機械で身分証を確認し、
ここで改札を通ったのと同じ処理をしてくれる。

この列車のビジネスクラスに乗るのは自分だけのようだ。
自分のためだけに、スタッフがラウンジから列車まで案内してくれる。

ラウンジを出て、普通席の待合エリアを進んで、
普通の改札の横をすり抜けてホームに降りる。

往路は赤いCR400-AF復興号。
3日前に予約した時点では、CR400-AF-C智能復興号で運行されるはずだったのだが、
いつの間にか変わってしまっていた。
ショック。

先頭にはバードストライクの跡が

1号車のドアから乗り込む。
2号車寄りは1等席があり、、、

反対側、運転席との間にわずか5席のビジネスクラスがある。
8号車にも同じような空間があるので、
この列車には併せて10席のビジネスクラスが設定されている。

今日はこの空間を独り占め。

CR400-AF復興号のビジネスクラスに乗るのは2回目。
1回目は開通したての香港新幹線に乗った時だった（https://4travel.jp/travelogue/11414213）

2回目だけど、
ちょっと前に香港まで新しいiPhoneを買いに行ったので（https://4travel.jp/travelogue/11811787）、
綺麗な写真を撮り直しておく。

座席を倒して遊ぶ。
ほぼフルフラットになる。

座席の見た目といい、
コントローラーといい、
ほぼ中距離国際線のビジネスクラスだ。

後ろから見るとこんな感じ。

スリッパ完備。

軽食の箱と、飲み物が供される。

中身。がっつり中華。

50分ほどで終点の雄安に到着。

中国らしく駅の周りは何もなく、超絶巨大な駅が鎮座していた。
この駅は1日に十数本しか列車が来ないのに、
完成しているだけでも1-12番線まで、その先に追加で6本くらいホームを作っている。
すげぇな。

現状は無駄でしかない施設だけれども、
今後何十年もかけてこの場所に人口1000万の都市を築いていく計画らしい。
すげぇな。

未来の1000万都市も、現状はピカピカのゴーストタウン状態。

さて、最新のゴーストタウンには何の用もないので、
駅から出ることもなくそのまま戻る。

雄安駅にもビジネスクラス専用の入り口があるのだが、、、

まさかのクローズ。
特殊原因ってなんだ。

ちなみに、ちょうどお昼時だったので駅で食事を摂りたかったのだけれども、
レストランの類は閉まっていた。
まじでゴーストタウン。

ゴーストタウン雄安駅。ちょうど真ん中あたりからとったもの。
反対側にも同じような規模の工事中空間が広がっている。
これで現状1日十数本の電車を捌くのみ。
すげぇな。

帰りの電車の改札が始まる。
8両の新幹線に対して、乗客は30-40名程度。

なんかもう規模感が謎すぎて、
すげぇな、以外の感想がない。

絶対採算とれてない。

乗る側からしたら空いてるのはありがたい。
帰りは当初CR400-AF復興号で運行予定だったので、
二等席で帰るつもりだった。
でも、当日まさかのこっちがCR400-AF-C智能復興号の運行に変わったので、
急遽ビジネスクラスにチケットを変更。

これこれ、これに乗りたかった！
もう完全に長距離国際線のビジネスクラス。
いわゆるヘリンボーン。

全席窓側かつ通路側の素敵仕様。
でも、左側の座席は窓に背を向けているから景色は見づらい。

座席はCR400-AF復興号と同様にほぼフルフラットになる。

一つの座席に焦点を当ててもう一度。

斜めポジション。

ほぼフルフラット。
たくさん写真を撮ってたらアテンダントさんに話しかけられた。

こういうの好きなんです。

自席は窓に向かって座れる側。
でも、謎にサイドテーブルの向こう側にデバイダーがあるので景色は見にくい。
この椅子もしかして飛行機用のものを元に作ったのかな。
サイドテーブルには携帯の無線充電器がある。

座席の操作はタッチパネルで。

ヘリンボーンなので、画面は引き出して使う。
画面の電源は一切入らない。

上から見るとこんな感じ。
復路も50分ちょっと。
北京西についたら再度地下鉄を乗り継いで自宅に帰った。