行き当たりばったり旅～ギリシャとトルコのエーゲ海比べ(1/2)～56時間～766km+42,804歩

2023/04/29 - 2023/05/01

イスタンブールに『逆一時帰国』中のコッコちゃんがウチにお泊り。朝起きて『今日何する～？』の3分後にはエーゲ海行こや～！1時間後には家を出た。とりあえずは、トルコのエーゲ海沿いのアイワルクという町を目指す。普段は高速代をケチって回り道して行ったりするけど、今回は時間が大事！セコイこと言わんと高速ビュンビュン飛ばして5時間半。アイワルクが期待外れで、どないする～？レスボスまで行ってまおか。
27年もの付き合いで、行動パターンも似たもの同士やから気楽でええわ。こんな『行き当たりばったり旅』他の誰とも出来んやろなぁ(笑)。

エリア レスヴォス島(ギリシャ)

14:15
朝ごはんもまともに食べず、12時半にバタバタと出てきたんでお腹空いてきた。ブルサという町を通過中コッコちゃんのアンテナがビビッと反応。ブルサ名物の『イスケンデルケバブ』レストランのあるサービスエリアを検索しそこまでガマン。
これで普通盛り。300リラ(≒2100円)

デザートは車内でどらやき～！

イスタンブールはちょっと雲があったけど、こっちに来たら太陽ギラギラ暑なってきた。雨女のコッコちゃんも、エーゲ海の太陽にはかなわんかったな(笑)。風力発電の風車もいっぱい見えてきた。

18:00
アイワルクの町に着き、ホテルを探してみるものの、お手頃価格の海沿いホテルは満室。トルコは5/1のメーデーも祝日なので３連休というのを忘れとったわ。町の中のホテルやったらあるけど、せっかくエーゲ海に来たのに海見えんかったら意味ないし。

知り合いの勧めでUygulama Hotel(ツーリズムを学ぶ学生が働く研修ホテル)に聞いてみたら、あったや～ん、しかもシービュー！
ツイン1泊朝食付1200リラ(≒8400円)

ちょっと古くて廊下や隣の声が聞こえてくるけど、清潔やったし、布団もふかふかやったからよ～寝れた。

橋の向こうはアイワルクの町。
コッコちゃんが15年ほど前に来た時には、『古くて静かでおしゃれな町』やったそうで、昨日行ったら若者がうじゃうじゃする賑やかな町になってて期待外れ。

とりあえず、チャイとチョコでエーゲ海を楽しむ。

明日はこのホテルも空室ないらしいし、ギリシャのレスボス島まで行ってまおか～？　ネットでフェリーとホテルも予約、便利な世の中になったもんや。もしかしたら行くかもなぁとパスポートと100ユーロ持って来ててよかった。
フェリー往復１人30ユーロ(≒4500円)
フェリーはこのサイトから予約できます。
https://www.jalemtur.com

ホテルの周りには歩いて行けるレストランないし、ルームサービスもないらしい。お昼のイスケンデルケバブが大盛りやったからまだお腹空いてない。まだ時差ぼけ中のコッコちゃんは布団にもぐって半分寝てる(笑)。明日も早よ起きなあかんし、まだ22時前やけど電気消します～！

05:55
目が覚めるとコッコちゃんはもうバルコニーにいた。時差のせいでやっぱり早よ目が覚めるらしい。

06:23
お陽さん登ってきたよ～。私ら２人とも元旦の初日の出見れんかったんで、今拝んどきます。

07:00
ゆっくりしてたら間に合わんので、朝食食べずに出発。先っぽにあるのが泊まったホテル。

フェリー乗り場に行く前に、近くにある友達の経営するホテルに寄る。空室はなくて泊まれんかったけど、車だけ置いといてええらしい。
お庭に真っ赤な桑の実がいっぱい。

今まではお庭までしかなかったけど、この海に突き出た部分も買い取り、更に豪華になった。『夏になったら泊まりにおいで』と。

タクシーで１０分のフェリー乗り場に到着。

フェリー乗り場の向いにある『JALEM TUR』のオフィスで、ネットで予約したものを発券してもらいます。

まだちょっと時間あるので通りを歩いてみる。誰もおらん。

ターミナルの入口で、税金35リラ(≒245円)を払う。

レスボス島でおいしいもん食べなあかんけど、見たらちょっと食べたなる。チャイとちっちゃいパンで時間つぶし。

荷物検査とパスポートコントロールを済ませると、ちっちゃいデューティーフリーがあるけど、買うもんもないので、ちょっとのぞいただけで乗船します。

早めに乗ったので、一番前の窓側席を確保！

9時ちょうどに出航。港に置いてあった地図で島の形を眺める。ネットがないのでなんも調べられへん。

１杯10リラ(≒70円)のチャイと持ってきたチョコレートで、クルーズ気分になる。

レスボス島の港が見えてきたよ～！トルコ語ではミデッリ島。

45分で着くって書いてあったのに、ちょっと遅れて10時過ぎに到着。パスポートコントロールはすぐ済んだ。
この季節まだ朝晩は寒いのでコート来てる人がほとんど。私は半そでの上にフリースジャケットでちょうど良かった。

港の目の前のホテルに向かって歩いてたら、船長ハサンさんに声かけられた。おごったるからコーヒー飲んで行かんか～？
トルコでは『トルココーヒー』と呼ばれるギリシャの『グリークコーヒー』をごちそうしてもらいました。『今日は日曜日やから店全部休みやで～』とめちゃくちゃ大事な情報を教えてもらい、でもカフェやレストランは開いてるらしいので、船長さん行きつけのおいしい魚レストランも教えてもらった。
黒い服のおっちゃんは機関士。『朝レスボスに来て、夕方アイワルクに戻る』を毎日繰り返してるそうです。私らの戻りの船は明日の朝なので、途中ですれ違う時に手を振る約束をしてお別れしました。

ホテルのチェックインは12時からなので、荷物も軽いしそのままブラブラ歩き始める。

肉に群がるワンコとにゃんこ。

ほんまに全部閉まってる！

花屋さんだけはいくつか開いてた。なんでや？

でも、開いてなくてよかったわ。

いらん買い物せんで済んだ。

こんな店めっちゃ楽しそうやん！絶対数着お買い上げやったと思う。

この辺のレストランは、夜になったら開くんかな～とか言いながら通り過ぎる。

Google翻訳によると、次の土曜日『歯医者さん』の影絵芝居があるようやね。

海から見えてたSt. Therapon教会に来てみました。

入口でろうそく灯したかったけど、小銭がなかったのでそのまま中に入る。

何にも下調べしてへんので、ここがどんなとこなんかわからん。後で調べても1935年にできたことしか見つけられんかった。

これも誰の石棺？

かわいいステンドグラス。

隣にあった礼拝堂。コップ洗いブラシみたいな花がいっぱい。

11:15
２人にはギリシャに着いたら一番に食べたいものがある。さっき一軒見たけどあんまり客おらんかったんで、他の店を探して海岸通りを歩いてみる。

結局最初に見た店しか見つからず、さっき客がおらんかったんはまだオープンしてなかったからみたい。『あと10分待って』と言われ、肉がぐるぐる回る真横の席でじっと待つ。このぐるぐる回る肉の塊、トルコにもあるけど、この手前のは『ポーク』やもんね～！奥のはチキン。
今から27年前、知り合ったばかりのコッコちゃんと一緒に旅したロードス島で、久しぶりに食べた『豚ギロス』はめちゃくちゃ美味しくて、それ以来ギリシャと言えば豚ギロス！

島の見どころテーブルクロス。温泉もあるんか～、ちゃんと調べてたら水着持ってきてレンタカーも借りたかもなぁ。行き当たりばったり旅は、時には残念な結果になることも。

まずはグリークサラダ。白チーズがトルコのんよりあっさりしてる気がする。

右は普通の豚ギロス(3.5ユーロ≒520円)、もう一つは適当に頼んだら、豚ギロスの特大ホットサンドみたいなん。どっちも大盛。でもロードス島での感動が大きすぎるのか、な～んかもひとつやなぁ～。

ほ～ら、こんなにでかいよ～！全部で15ユーロ(≒2200円)

ハトぽっぽにもおすそ分け。

12時過ぎになったので、ホテルにチェックイン。前日の客がいっぺんにチェックアウトしたばかりで、掃除が間に合ってないらしくロビーの１つ上の階。ま、海見えるからええよここで。
ツイン一泊90ユーロ≒13800円
Hotel Blue Sea
https://www.bluesealesvos.gr/en/

シャワーカーテンのお風呂なんて久しぶりに見たわ！ちょっと古い感じやけど一応ピカピカにお掃除されてたので問題なし。と思ってたら、夜中にトイレのタンクの水が止まらんようになって、何度もタンクのフタを開けたり閉めたり。こういうのも久しぶり、昔はこんなんしょっちゅうやったよなと思いだした。

ベッドに寝っ転がって地図をみていると・・・気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。そっとしておいてあげよう！
バルコニーでポカポカしながら、道行く人たちを観察。前日にギリシャ全土からジプシーが集まるお祭りがあったらしく、よ～さん荷物詰め込んだ車がいくつか去っていった。
1時間ほどしてコッコちゃんお目覚め。スッキリしたとこでお散歩行きましょか～。

14:15
考古学博物館があったけど閉まってた。庭だけ眺める。

考古学博物館 (ミティリニ タウン) 博物館・美術館・ギャラリー

その先になんかでっかい像が立ってるで～。

『自由の女神』というらしい。詳細不明。

水きれいやわ～。

あっちはトルコ。

海沿いのお散歩道がず～っと続いてます。

昼間は22度くらいで半そででちょうどいい。

シンメトリーにとまったカモメさんたちに近づいていったら逃げられた。

海みたら入ってみなアカン。とりあえず足だけつけてみる。最初は『冷たっ』て思うけど、ドボンと飛び込んでしまえば気持ちいい冷たさかも。

『水着持ってきてたら入ってたかもなぁ～』と考えてるとこをコッコちゃんに隠し撮りされていた(笑)。

レスボス版海の家『Tsamakia beach』

海の家の裏側には松林が広がっていて、ピクニックしてる家族もおった、難民家族かもしれん。このエーゲ海をバケーションで渡る人もいれば、命がけで渡る人らもいるんやんもんなぁ。

松林の上には『ミティリニ要塞』。現在地は右下の矢印のとこなのでもうちょっと歩きます。

要塞 (ミティリニ タウン) 城・宮殿

入口まで歩く途中の道にゴロゴロころがってる『道ばた遺跡』。

城壁をくぐります。

14:56
火曜日以外の8:30～15:30がオープン時間。入場料(3ユーロ)払いに行ったら『あと30分やで～』と念をおされた。

北東側の壁は修復中。長さ285ｍ、高さ18ｍで急な斜面に建っているため、敵の攻撃が難しいらしい。

壁はあっちの方まで続いてます。禁煙は守りましょう！

春なんやけど、自生の花が咲き放題にもほどがある！あの看板見に行ったけど蜂がブンブン飛んでいて、こんなとこで刺されたらエライこっちゃなので、遠くからズームにして写しとく。オスマン帝国が大砲用に5つのアーチを作ったそうです。

こんな資材がいっぱい置いてあるんで、ここから先は修復作業中と思いこみ、左に進んでいった。

メドレッセ(イスラム教の神学校)。

ここも修復中で入れない。

ふと気づくとコッコちゃんが見当たらん。修復中やと思った下の方に降りて行って、こんなきれいな景色があるよ～！と私を呼んで叫んでいたらしいけど、吹きっさらしの風に消されてそんな声は私には届いてない。写真だけありがたくいただきました。

テッケ(イスラム教の修道院)

中ではビデオかかってたけど、ギリシャ語わからん～。涼しいのでここでコッコちゃんを待つことに。

コッコちゃんがやって来たところで、右に写ってる係のお姉さんが見に来てくれた。『もうちょっとで閉めるよ～』。あと10分あるけど。

聖ヨハネ教会。オスマン帝国時代にはモスクになってミナレットもあったらしいけど、1867年の地震で崩れてしまったそうな。

らくがきはどこでも一緒やね。

要塞の番犬。もう最後の客やから任務終了。

これには何か意味があるんかいなぁ？

ギリシャの要塞にはギリシャの国旗が聳え立つ！それを守る２羽のカラス。

15:40
住宅街を通って町の方に行ってみよう！

このカワイイ標識には通りの名前と番地が書いてある。この町ハト多いな。耐震基準を満たしているのか気になる壁。ここも地震多いとこやしなぁ。

盾とブーツは誰が買うの？

花屋さんのお花、こんなん見たことないわ。
喉乾いた～カフェで『ちょっと』甘いもんも食べたいよねぇ。

16:30
通りすがりの静かそうなカフェ『HOME Its a feeling』で休憩。ギリシャの島ではやっぱりフラッペ。ちょっと苦かった。
メニューがギリシャ語のんしかないらしく、お姉さんがスイーツの種類を英語で説明してくれるんやけどちょっと困ってる。Wifiパスワード教えてくれたら翻訳するわ～とスマホをかざしてなんとか解読。

手前のは私のアップルなんとか、奥のはコッコちゃんのチョコレートなんとか。三段重ねのこんなでっかいのん来てびっくりや！
りんごもたっぷり入っててパンケーキもふわふわでおいしかった。コッコちゃんのはヌテッラたっぷり。翻訳ではクリームが入ってるってことやったからこれにしたらしいけど、クリームなんてどこにあるんや？このヌテッラの量私らにはちょっとしつこいな。とブツブツ言いながらも、もちろん完食！
全部で21ユーロ(≒3150円)

船長さんに教えてもらったシーフードレストランを探しにまたブラブラ。ゲームセンターのキティちゃんがなんか怪しい(笑)。

聖メトロポリタン教会

今回はユーロの小銭があったので、ろうそく灯してきました。

近くに座っていた信者のおばちゃんが、じ～っと私の方をみていた。目が合ったので軽く会釈をすると、急におばちゃんめちゃくちゃ笑顔になったやん(笑)。島で会った人たち、みんな親切でにこやかで、気持ちよかった。静かに平穏に暮らしてるからなんやろうなぁ。

道ばたオレンジ。上の方しか残ってない、手が届くとこはもう取られてしもたんやろ。

船長さん情報によると、『道をまっすぐ行って教会を過ぎて、モスクを過ぎて、もうちょっとまっすぐ行ったら海にでて、その一番端っこのレストラン』ということやった。モスクっていうからミナレット探してたけど、崩れてしもたようで、こんな廃墟になってしもてた。一応看板には『Yeni Cami』と書いてある。

反射してちゃんと見えへんけど、カワイイ飾りもんのお店。窓からのぞくだけで済んでよかった。

17:40
船長さんの言っていたレストラン見つけた～『Taverna Dimos』。
でも、さっきのパンケーキでお腹苦しい！あんなでっかいんやったら半分こでよかったなぁ～。腹ごなしにもうちょっと散歩。

すぐ裏からはトルコが見えると船長さんが言っていた。

要塞の下にある公園に入ってみよう。入場無料。

ここも要塞の一部。オスマン時代の水くみ場。

こっちはハマム。

修復前はこんなん。

あんな上にも十字架あるわ～と登ってみたら、洞窟の中に礼拝堂。『Panagia Galatousa』

要塞を上からみたらこんな形。

赤い花の向こうにはやっぱりトルコが見える。ギリシャ本土よりずっと近いのに、国の領土は難しい。

このベンチでゆっくりしたい気もするが・・・とにかく『食べるために』腹ごなしせんとアカン！

写真撮るの忘れたけど、要塞に沿ってぐるっとつながる遊歩道があって、若者や家族連れが優雅にお散歩を楽しんでいる。その間を競歩で駆け抜ける一人のジャポン人(笑)。早く歩いたらお腹減るもんなんかどうかは知らん。

岩の間を探検しに行くところも、後から歩いてきたコッコちゃんにしっかり撮られてしもた(笑)。

カワイらしい花も見つけたし。

洞窟も見つけたし。

通って行った船の波の形もおもしろい。

18:30
なんぼ頑張ってもさっきのパンケーキは重すぎた。でもせっかく来たんやし、タコとイカだけでも食べて行こ～とレストランに戻って来たら・・・『今日はもう終わっても～てんわ～』とニコニコ顔で告げられた！え～！！！パンケーキ食べんと先にここ来るべきやったなぁ。『対岸のトルコの夜景を見ながら、ウゾ飲みながら』って船長さんが言うてたから夜になるのん待ってたやん。

ブツブツ言うててもしゃ～ないので、別の店探しに行こか。

朝見たところに行ってみたけど閉まってる。その近くに１つ見つけたけどここももう閉めるらしい。海岸沿いに店名がトルコ語の店を見つけたけど、ギリシャでトルコ人の店行かんでもええよなと通り過ぎる。どこにも見つからんので、ホテル戻って聞いてみた。日曜日やから早よ閉めるんか～？と思ったけど、ホテルの人はそんなことはないという。そのホテルの人お勧めの『Kalderimi Taverna』は開いてると言ったのに、着いたらまたちょうど閉めるとこ。なんなんこの島～！もうしゃ～ない開いてるとこはあそこだけや。

20:15
シーフードレストラン探して一時間半あちこちウロウロ、絶対３kmくらいは歩いてるわ！とにかく私はタコのグリルとタラマが食べたかった。コッコちゃんはビーツのサラダと魚のフライ。こんだけ歩いて探したのに、タコはちょっと固かった。疲れすぎてあんまり味も覚えてない(笑)。歩き疲れて喉が渇いてたのか、ソーダがめちゃくちゃ美味しかったのは覚えてる。全部で38.5ユーロ(≒5800円)
店の名前はトルコ語で『太っちょの店』

夜景もきれいやったけど、早よホテル帰って寝っ転がりたい(笑)。
一番右端が泊まったホテル。

21:15
食後のカプチーノはホテルのバーからテイクアウト(3ユーロ)。コッコちゃんは売店でフルーツジュース(1.3ユーロ)。

22:40
ウトウトしかけたら、外でバンバン言うてるで～。覗いてみると花火が上がってた。多分サッカーの試合があったのでそのお祝いかなんかやろう。
それではお休みなさい。