アナトリアドライブ 1,754km 41,481歩(2)～出会いは大切に

2020/10/28 - 2020/10/31

２日目はニーデの町をぐるっと観光します。偶然出会った観光関係の先生に、知らんかった教会教えてもらったり、町長さんにごちそうになったりと、予定になかった盛りだくさんの一日でした。

10月28日(水)　家～トゥズ湖～ニーデ～城塞跡～水道橋
★10月29日(木)　博物館～修道院～教会跡
10月30日(金)　教会跡～ウフララ渓谷
10月31日(土)　ウフララ渓谷～帰る

エリア その他の都市(トルコ)

早よ寝たので６時には目が覚めた。でもまだ外は暗いのでもう一回布団にもぐる。
8:30頃、景色のええ最上階のレストランで朝ごはん食べます。コロナなのでオープンブュッフェはなし。残念～。

それでもこんだけ並べてくれます。朝から食べ過ぎ～。

景色を眺めながらテラスでチャイを飲む。ニーデの中心には高層アパートがにょきにょきと建ち続けてるんやそうで、とんどん景観が損なわれている～と悲しんでる人もいました。これなかったら向こうの山見えたよなぁ。

(10:00)
昨日行ったアラアッティンモスクにまた来ました。朝の９～11時頃に見なあかんもんがあるんです。このドアの上の三角の部分をよ～く見てください。女の人の頭のシルエットが見えますか？午前中の太陽の光が当たった時に見えるように設計されたそうです。

モスクを建てる職人が、その地区の偉いさんの娘に恋をしました。叶わぬ恋心をこのモスクの装飾に表したんやそうです。女の人見えましたか～？
昨日の夕方に来た時には、肉眼では見えへんのに、写真を撮ろうとしてカメラを通してみると見えるんです。不思議や。

(10:15)使われていないギリシャ教会。

鍵がかかっていて中に入れないので、窓からのぞきます。
ブルーのペイントがきれいやわぁ。入口の上には『1861』の数字が見えるので、この年に建てられたんやろか。ちゃんと保存されたらええんやけど。

(10:25)こっちはアルメニア教会。鍵も閉まってるし窓も高いとこにあるので中はのぞけませんでした。

入口の横にあるQRコードで説明を見てみると、19世紀に建てられたもので、中のフレスコ画はほとんど残ってないそうです。

(10:35)スングルベイモスク
ここも改装中だったので、外から見ただけ。動物や草木のモチーフがあるらしいので見たかったんやけど、柵に囲まれてたので隙間からも見えんかった。

(10:45)ニーデ博物館
入口では検温とHESコード*の確認がありました。

*HESコードとは保健省のプログラムで、Covid-19感染情報を管理するものらしい。トルコ国民と滞在許可のある外国人が登録して個人別のコードをもらいます。検査で陽性やった人はこのコードでわかるようになってるそうです。ホテルや交通機関でも確認されます。

新石器時代のサロン
(上)こんなとこに住んでたそうです。
(左)赤ちゃん用のお椀とスプーンやそうですが、スプーン大きすぎひんか～？
(右)神様の像

旧青銅器時代のサロン
(左)壺の形のお墓
(右)穀物などが移動中にこぼれないようにしっかり蓋をするようになったらしい

ヒッタイト時代のサロン
(上)ピトスという穀物などの貯蔵用の入れ物
(下)おしゃれなベルト
(右)嵐の神に奉納シーン

ヘレニズム時代のサロン
(左)女性の顔の型。大量生産するんやろか？
(右)どちらも果物皿だそうです。なんかかわいい。

ローマ時代のサロン
昨晩行ったティアナ遺跡からの出土品もいくつかありました。
(左上)ヘラクレスの足
(右上)メドューサ
(左下)ロケットみたいな石棺
(右下)エロス

ビサンチン時代のサロン
この蛇欲しい～。
十字架も一杯出てきました。

貨幣はこうやって作られてたそうです。

オスマン時代のコインがいっぱい｡

金に目が眩んだか、コインばっかり撮りすぎ～(笑)
いろんな時代のいろんなデザインのコインがあって面白い。

ミイラのサロン
真ん中のが大人のミイラで、周りの４体は赤ちゃんでした。かすかに微笑んでるような子もいてかわいかった。気持ち悪いと思う人もいるかもしれないので載せるのはやめときます。
明日行くウフララ渓谷で見つかったものやそうです。

改装中で入れなかったスングルベイモスク(1335年建)の扉。

ニーデ地方のじゅうたん。

入口前にあったでっかい碑文。
標高1520mの岩の上で見つかったもので、縦108cm横186cm、後期ヒッタイト時代のものと推定されています。

ティアナ王ワルパラワの家臣であったタルフナーズィについて書いてあるそうです。(そんな人ら聞いたこともないな)
いろんな可愛らしい文字がならんでます。一つ一つの意味が分かったらもっと面白いやろな。

所々読めないとこがあるようですが、興味のある方はトルコ語または英語訳を読んでみてください。

外にもいろんな掘り出しもんがずらり。

(12:15)後期オスマン時代の家屋があるという通りにやってきました。

通りを進むといきなり傘が～！　(なぽちゃん、ここいかが？)
古い家屋を改装したカフェらしい。後で休憩することにしよう。

ジュッラズモスク
1762年に建てられたミナレットなしのモスク。中も外も改装されて特に特徴もないらしい。

1756年に作られた水汲み場。1976年に修復されたそうなんできれいやね。フセインくん落書きしたらあかんで～！

ニーデ大学の宿泊施設がありました。こんなとこがあるん知らんかった。ちょうど修復中やったんで泊まれんかったけど、また行くことがあれば泊まってみたい。

ちなみに中はこんな感じなかなかおしゃれ～。
https://www.youtube.com/watch?v=sfU579AN3fI

木製の梁があったり中庭があったりするらしいけど。あんまり特徴が撮れてなかったなぁ。

一回りして、さっきのカフェで休憩。
トルココーヒー頼んだら、カップの下の紙が燃えたままで出てきた！(左端にちょっと炎がみえてる？)冷めないようにするためらしいけど、飲む時も熱いやん！
ここにはたまたまニーデ大学の観光関係の先生がいて、観光ポイントをいくつか教えてもらいました。知らなかったとこもあったのでラッキーやったわ。

(13:30)
昼まで寝ていたエブラルと待ち合わせて、お昼ごはん。
スープを火にかけてボッと燃やして温めます。

これは『チュルック』というスープで、羊の脳みそと舌と脚の肉が入ったスープ。辛さは好みで調節してくれます。お酢とニンニクを入れていただきます。白く見えてるのが脳みそ。肉のダシがきいててうまいよ！
夕食に肉食べる『予定』なのでお昼はこれとサラダだけ。

(14:45)　ギュムシュレール修道院
入口で検温、ここでもHESコード聞かれました。

ここから入ります。

入るとこんな風に筒抜けになってます。周りの壁の高さは14ｍ。
https://youtu.be/r1azpPZpQso

中に入っていくと、細い通路で迷路のようにたくさんの部屋がつながってます。

侵入者が来た時にはこの丸い石をゴロゴロして通路を閉じます。向こうからは簡単には開けられへんようになってるらしい。

大小部屋がいっぱい。

教会に入りましょう。
入口の右側には、イエスを抱いたマリア様と天使ガブリエルとミカエル。

修道院見取り図。

光ってちょっと見にくいけど、下から『マリアの受胎告知』『キリストの降誕』『キリストの奉献』

マリア様が微笑んでるように見えるらしいんやけど、暗くてわからんな。肉眼ではちゃんとそう見えました。

上の階に上がります。

また暗くて見にくいけど、狩猟のシーンが描かれています。

そこの窓からのぞくとこう見えます。手前の細長いのはお墓。

この丸いとこには、ワインが保存されていたそうです。

外にでて、入口の横にある岩山に登ってみましょう。

この修道院、この岩山をこうやって掘ってあるんです。こんなまっすぐにどうやって掘ったんや。

危ないので柵がしてありますが、柵の上に腕を伸ばして真上から。

記念撮影もしとかなね。

新婚さんが写真撮影に来てました。お幸せに～！

(16:00)
カフェで教えてもらった教会に来てみました。

さっきの看板には『コンスタンチン・ヘレナ教会』とかいてあったけど、『ANDAVAL教会』というそうです。

ローマ皇帝コンスタンチンの母ヘレナのために建てられたものと言われています。

イエスの降誕、マリアの両親、ラザロの復活､イエスがエルサレムへ行くところなどが描かれているそうですが・・・。ちゃんと矢印でもしといてくれな、どれがどれかわからんわ。

どこかにコンスタンチンとヘレナもおるらしいけど。よ～見つけんかった。

(16:40)リンゴ畑
ニーデはリンゴでも有名です。次の教会行く途中にりんご畑を見つけたので寄ってみた。

ここら辺はず～っと向こうまでジャガイモ畑が続きます。収穫されたジャガイモがきれいに並んでるわ。

(17:00)
教会の前まで来たものの、門に鍵がかかってる。せっかく来たのに見られへんのんか～？
ちょっと待って、こういう町ではたいてい鍵は近所の人が持ってたりするもんや。エブラルと２人で向かいの家に聞きに行った。

その間、りっこちゃんは裏に回って隙間からのぞき見。

その家の前には変な穴がいっぱい。収穫したジャガイモを保管するためのもんやそうです。

近所の人がいうには、すぐ近くの役場に鍵があるらしい。でも今日は祝日やで、誰もおらんのちゃうん？と思いながらもとりあえず行ってみる。
やっぱり役場のドアは閉まってた・・・でも横でチャイ飲んでたおっちゃんが『どうしたんや？』とやってきた。事情を説明すると、鍵は町長さんが持ってるらしい。で、その町長さんはというと、ちょうどその隣にある散髪屋で散髪中やった(笑)

親切な町長さんとおっちゃんが、鍵持って一緒に来てくれた。けど・・・鍵を開けるのに手こずっている。15本くらいある鍵の束を順番に差し込んでみるけど開けられない！門番のおっちゃんに電話して来てもらうにも、町長さん慌てて出てきたんで電話を散髪屋に置いたままや。りっこちゃんが、ちょっと貸してみて～とガチャガチャやったら一発で開いたやん！

門の鍵は開いたものの・・・もひとつ開けなあかん。またガチャガチャやってるで～。

待ってる間、ライラも登場。

お～すごいすごい！ほんま大きい教会や。でもここ名前がない。町長さんたちは『ブユック教会』(でっかい教会)とよんでいた。

真ん中はイエスが輝いてる。

でも落書きいっぱいや。ちゃんと修復して保存してほしいなぁ。

夕方で薄暗くなってきたので、町長さんが照明つけに行ってくれたけど、スイッチ入れてもつきませんでした。
上にも上がれるらしいので行って見よ。

暗くて落ちそうやから気ぃ付けな。

その上にもまだ階段があって、登って行け～と下から町長さんが叫んでる。扉を開けてみると。

屋根にも出れるようになってました。

夕日がちょうど沈むとこやった。見渡す限り平野が続く。

またムスタファくんに落書きされてるけど、茶色の馬に乗った聖人って誰やったっけ？

左下に『1844』がみえるので、この年に建てられたそうです。

町長さん(左)のリクエストで記念撮影。携帯忘れた町長さんには後でWhatsappで送りました。

(18:00)
町長さんが『ちょっと時間あるよね』というのでお茶でも飲みましょと言うんかと思ってたら、夕食をごちそうしてくれました。一緒に食べると思ったのに、町長さんは家帰らなあかんそうで、ここでさよなら。急に来たのにお手数おかけしました。ありがとうございます。

夕食には名物料理を食べる予定やったけど、ここまでしてもらって断るのも失礼なので、ありがたくいただきました。小さい町ならではのこういうもてなし好きやわぁ。

(19:00)
ニーデの市内に戻ってくると、一部通行止めで迂回させられた。今日は共和国記念日ということで、ポリスがトルコ国旗掲げてパレードです。コロナがなかったら国民みんなで大騒ぎやったんやけどな。

もう今日はお腹いっぱいで肉食べられへんので、名物料理はあきらめて町をブラブラすることにします。

お腹いっぱいと言いながら、見るのはやっぱり食べもんやな。
これは『ターヒンリビデ』と言って、パイとパンの間くらいの生地にごまペーストが混ざったちょっと甘いパン。これもここの名物らしい。直径30cmくらいデカいけど、私は半分くらいペロッといけます。

このツボに入った羊のチーズも有名らしい。朝買って帰ろと思って忘れてしもた。

ホテルに戻ってきてくつろぎながら、畑からいただいてきたリンゴの試食。めっちゃジューシー！　道端で売ってたら買って帰ろ～。
これでニーデは終わり。明日は朝からウフララ渓谷に向かいます。お休み～！

この旅行記へのコメント （2）

• chie yさん 2020/11/14 08:34:24

  トルコの人いい人やね

  教会の鍵がしまってたら、私やったら諦めてしまいそうやけど、鍵を持ってる人探すライラさんもすごいけど、トルコ人みんないい人やね(^^)
  修道院もすごい！まだまだトルコ観光するとこいっぱいあるね。

  Laylaさん からの返信 2020/11/14 15:06:15

  Re: トルコの人いい人やね

  ここまで来たら見て行かな根性で、もし鍵なかったら裏の穴から入ってたかも😆
  いい人達に会いに来てね～。